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ゴッドファーザー特別完全版

『ゴッドファーザー 1901-1959/特別完全版』(1981・米)TVM
THE GODFATHER : THE EPIC 1901-1959
監督/フランシス・フォード・コッポラ
製作/アルバート・S・ラディ、フランシス・フォード・コッポラ
原作/マリオ・プーゾ
脚本/フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ
撮影/ゴードン・ウィリス
音楽/ニーノ・ロータ
出演/マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、ジェームズ・カーン、ジョン・カザール、ダイアン・キートン、ロバート・デュヴァル、リチャード・カステラーノ、タリア・シャイア、スターリング・ヘイドン、ジョン・マーリー、リチャード・コンテ、アル・レッティエリ、フランコ・チッティ、エイブ・ヴィゴダ、ジャンニ・ルッソ、ルディ・ボンド、アレックス・ロッコ、シモネッタ・ステファネッリ、アンジェロ・インファンティ、リー・ストラスバーグ、マイケル・V・ガッツォ、マリアンナ・ヒル、ハリー・ディーン・スタントン、ダニー・アイエロ、トロイ・ドナヒュー、ジョー・スピネル

『ゴッドファーザー』PART I とPART II を年代順に再編集し、未公開シーンを加えた7時間の大作

1901年:ヴィトーの子供時代
シチリアのコルレオーネ村で、ヴィトー少年の父アントニオ・アンドリーニの葬儀が行われている。彼は地元マフィアのボス、ドン・チッチオへの上納金を拒んだため殺されたのだ。葬列に銃声が響いて、一人の女性が叫び声を上げる。チッチオに復讐しようとしたヴィトーの兄パオロが、返り討ちにあったのである。
ヴィトーの母は息子を連れてドン・チッチオのところに赴き慈悲を請うが、チッチオは拒否する。母は刃物でチッチオを人質に取り、息子を逃がす。チッチオの部下はヴィトーの母を射殺し、少年を求めて村を捜索する。ヴィトーは村の住人の援助を得て脱出し、ニューヨーク行きの船に乗り込む。エリス島の入国管理官が彼に名前を尋ねるが、英語が理解できないヴィトーは答えない。別の男が彼の名札から「ヴィトー・アンドリーニ、コルレオーネ村より」と答え、彼は「ヴィトー・コルレオーネ」として登録された。

1917年:ヴィトーの最初の犯罪
1917年のニューヨーク。青年となったヴィトー・コルレオーネ(ロバート・デ・ニーロ)は友人のジェンコ・アッバンダンドと食品雑貨店で働きながら生活していた。近隣は“ブラック・ハンド”のドン・ファヌッチの支配下にあり、地元の業者はみかじめ料を納めるよう強要されていた。
イタリア系移民でありながら、同じイタリア系移民を締め上げ搾取するファヌッチは嫌われながらも恐れられていた。そしてヴィトーも、食糧雑貨店での仕事をファヌッチの甥に奪われてしまう。失職したヴィトーはこそ泥のピーター・クレメンザと出会い、一緒に最初の犯罪を行う。地元の裕福なアパートから赤い絨毯を盗み出すのである。

1919年:ヴィトーのファヌッチ殺害
ここでヴィトーの物語に戻る。フレドが肺炎に罹り、治療を受けている。それをヴィトーは悲痛な面持ちで見つめていた。そして、ピーター・クレメンザ、サル・テッシオとの会食にて、ドン・ファヌッチがヴィトーらによる犯罪とその組織に気付いており、分け前を欲しがっている事を議題に上がる。ファヌッチにみかじめ料を払うことを嫌がるヴィトーは、友人たちに全てを彼の手に任せてもらうように懇願する。ファヌッチとの交渉は上首尾に終わり、ヴィトーたちは当初の約束よりかなり小額の金額を支払うだけで済んだ。しかしヴィトーたちにとってファヌッチは、いずれ排除しなければならない障害になりつつあった。
この後、近所で大きなパレードがあり、ヴィトーはこの機会を利用してファヌッチのアパートで彼を殺害する。ファヌッチが居なくなると、ヴィトーは近所の尊敬を集め、地元の揉め事を仲裁するようになる。彼の経営するジェンコ・オリーブオイル商会は今や上り調子であった。そして、トム・ヘイゲンが拾われてきた。

1925年:ヴィトーのシチリアへの帰還
ヴィトーと家族はシチリアに旅行し、オリーブオイルの輸入会社の商業契約と、地元の有力者ドン・トマシーノとのビジネスを強化しようとしていた。コルレオーネ村に帰還したヴィトーは、トマシーノの紹介で年老いたドン・チッチオを訪ね、彼の承認を求める。チッチオから自分の父について尋ねられたヴィトーは、自らの素性を明かした上で彼を刺し殺す。
チッチオの邸宅から逃げ出すときに、トマシーノは足を負傷してしまう。チッチオへの復讐を果たし、ヴィトーと家族は故郷を去る。

1941年:ヴィトーの誕生パーティー
コルレオーネ一家はヴィトー(マーロン・ブランド)の誕生日のために、サプライズ・パーティーを計画していた。ソニー(ジェームズ・カーン)はカルロ・リッツィを兄弟や妹のコニー(タリア・シャイア)に紹介する。その席上で日本軍による真珠湾攻撃が話題になると、マイケル(アル・パチーノ)は大学を休学して海兵隊に入隊したと発表して皆にショックを与える。ソニーはマイケルの決断をあざける。トム・ヘイゲン(ロバート・デュヴァル)は父ヴィトーがマイケルにどれほど大きな期待をかけていたかを語る。フレド(ジョン・カザール)だけが弟の決意を祝福し支持するが、それに対してソニーがフレドを非難する。
その後マイケル以外全員で、偉大なドンであるヴィトーを玄関に迎えに行く。別の部屋で家族全員がヴィトーの誕生日を祝う中、マイケルはただ一人食堂に残り、煙草を吸う。

1945年:マイケルの帰還とドン・ヴィトーの襲撃
第二次世界大戦が終わった1945年。高級住宅街の一角を占めるコルレオーネ家の屋敷では主人であるドン・コルレオーネの娘コニーの結婚祝賀宴が豪勢にとり行われていた。太陽の下では故郷を同じくするイタリア人が老いも若きも陽気に唄い踊っている。一方、邸の隅にある書斎では昼にもかかわらずブラインドが降ろされている。花嫁の父はかすかに寂しげな表情を浮かべ古い友人たちを迎え入れる。客たちの中には娘が乱暴され、警察に訴えても簡単に保釈され承服のできない古いイタリア系の友人で葬儀屋のアメリゴ・ボナセーラがドンに代理の復讐を求めてきた。ドンはアメリゴに「自分は殺し屋ではない」と説明しかつ長年自分のところに寄り付かなかったことを責めるが、「借りを作ることが怖かった」と心情を吐露するアメリゴを寛大に許し、友情に従い誠実に対応した。この王への謁見を、トム・ヘイゲンは部屋の隅で無表情のまま見つめている。
宴の中、父親であるドンの反対を押し切り大学を中退して従軍、英雄として復員した三男のマイケルが恋人のケイ(ダイアン・キートン)を伴い久しぶりに帰宅する。初めてマイケルの家を訪れたケイは彼の兄弟たち、大柄で快濶な長兄ソニー、大人しい次兄のフレド、それに血は繋がらないが兄弟同然に育った弁護士のトムを紹介されるが、突如現れた人気歌手ジョニー・フォンテーン(アル・マルティーノ)に目を丸くしてマイケルに種明かしをせがむ。マイケルはドンが非合法な手段によりこの歌手を救った過去を明かしドン・コルレオーネ、即ち彼の父が組織暴力のトップ「ゴッドファーザー」である事を率直に伝える。ソニーもフレドも組織の幹部でありトムはコンシリオーリ(相談役)として官房に携わっていたのだ。
驚くケイに対しマイケルは、彼らは家族として重要な存在だが、自分はその家業には無縁であると誓う。ドンもまたマイケルが堅気の生活を送ることを望んでいた。自分の道を歩こうとするマイケルはケイと恋人同士の時間を過ごす。賑やかなニューヨークの街中をデートする二人。ラジオシティ・ミュージックホールを過ぎようとした時スタンドで売られている新聞を見たマイケルは驚愕する。そこにはドン・コルレオーネが襲撃された記事が載っていた。この瞬間からニューヨーク五大ファミリーの一つとして地下帝国で栄華を誇ったコルレオーネ家の運命は悲劇の暗転を繰り返すこととなる。

1958年:ドンとしてのマイケル、ハイマン・ロス内偵
1958年のレイク・タホ。父ヴィトーの後を継ぎゴッドファーザーとなったマイケル・コルレオーネの大邸宅で、彼の息子アンソニーの初聖体式を祝うパーティーが華やかに開かれている。その間マイケルは別室で、コルレオーネ・ファミリーの様々な問題に対処している。
マイケルは新たにファミリーの拠点となったネヴァダ州の上院議員パット・ギアリーに会って、ファミリーが手に入れたカジノホテルの賭博のライセンス料金について話し合う。しかしギアリー上院議員はマイケルのことを「やましい仕事をするイタリア系マフィア」と軽蔑し、交渉は頓挫する。マイケルは聞き分けのない妹コニーにも手を焼いている。彼女は離婚したばかりだが、既にマイケルの意に沿わない男と再婚するつもりでいる。
マイケルは更にマフィアのジョニー・オラとも話し合う。オラはユダヤ系ギャングの大物であるハイマン・ロスの右腕で、ギャンブル産業に進出するマイケルを手助けしている。遅れてマイケルは、“フランキー・ファイブ・エンジェル”と呼ばれる組織の幹部フランク・ペンタンジェリに会う。ペンタンジェリはピーター・クレメンザの死後ニューヨークの縄張りを統治してきた人物であり、ロスを後ろ盾にしたロサト兄弟と対立していた。ロスと協力関係にあるマイケルはペンタンジェリをなだめるが、ペンタンジェリはそんなマイケルを非難する。
その夜遅く、マイケルは銃火器で武装した暗殺者に襲われる。彼の妻ケイ・アダムスが寝室のカーテンがなぜか開いていることに気づいたため、暗殺は未遂に終わる。事件の後マイケルは腹心のトム・ヘイゲンに、暗殺は誰か身近な人間が関わっていること、自分が死ぬかもしれないこと、家族を守るために全権をトムにゆだねることを告げる。
マイケルはフロリダでハイマン・ロスに会って、フランク・ペンタンジェリを暗殺未遂事件の首謀者として粛清する旨を告げる。ブルックリンに戻ったマイケルはペンタンジェリに会い、今度は逆に事件の黒幕はロスだとわかっていると言う。マイケルはペンタンジェリに、ロスを油断させるためにロサト兄弟と和解して欲しいと持ちかける。ペンタンジェリとロサト兄弟の会談の最中、ペンタンジェリはロサト兄弟によってだまし討ちをされる。しかし乱闘中に警官が現場に現れたため、ペンタンジェリをその場に捨ててロサト兄弟は逃亡する。ペンタンジェリの用心棒であるウィリー・チチも轢き逃げされる。
トム・ヘイゲンがネヴァダの売春宿に呼び出されていくと、ギアリー上院議員が追い詰められていた。気が付いたら血だらけで死んだ売春婦と取り残されていたのである。マイケルの兄フレドは殺人現場の後始末を担当する。そしてトムは事件をもみ消す交換条件として、上院議員にファミリーとの友好を提示する。コルレオーネ・ファミリーの幹部アル・ネリが、手をタオルで拭っているのがちらりと見える。トムはギアリー上院議員に、事務所に電話してレイク・タホのマイケル・コルレオーネ邸に居るというアリバイを作らせる。「スキャンダル」をコルレオーネ・ファミリーに握られたギアリー上院議員は、もはやコルレオーネ・ファミリーに逆らうことはできなかった。
1958年末、マイケルはキューバのハバナでロスにあう。この時期バティスタ政権がアメリカからの投資をさらに求める一方、フィデル・カストロ率いる共産主義者で構成される反政府ゲリラは、ソ連からの後援を受けてキューバからアメリカの影響を排除すべくキューバ革命の成就に向けて活発に活動していた。マイケルは他のビジネスマンと一緒にロスの誕生日を祝い、新しい取引についてアメリカでの合法ビジネスをどう割り振るか議論していた。その会議中にマイケルは、自らの命を投げ打ってまで革命を成功に導こうとするゲリラが勝利する可能性について言及する。
マイケルの兄フレドが、政治工作に使う200万ドルを詰めたブリーフケースを携えてハバナに到着した。遅れてギアリー上院議員と政府関係者がワシントンから到着し、マイケルはフレドにハバナの観光案内を頼む。マイケルは兄のフレドに、自分を殺そうとしたのはロスだと告げる。新年のパーティーの後にマイケルを殺害しようとするロスに対し、マイケルは既に対策を講じていると語る。ホテルの一室でマイケルはロスに、フランク・ペンタンジェリを殺そうとしたのは誰か問い詰める。ロスはラスベガスの創始者であるモー・グリーン殺害事件に言及する。ロスはモーの力量を認めており、前作で彼を殺してラスベガスを奪ったマイケルに対し含むところがあったのだ。
その夜、マイケルがアメリカの議員と政府関係者たちとナイトクラブで過ごしている間、フレドはロスの腹心ジョニー・オラと初対面のふりをする。しかし間もなくセックス・ショーが始まると、フレドはうっかり「以前オラからこういう場所を紹介された」と口を滑らせる。マイケルは自分の兄が裏切り者であると知って、自分のボディガードを派遣してロスを始末させようとする。彼はジョニー・オラを絞め殺すことはできたが、ロスは危ういところで持病のため病院に運び込まれる。マイケルの部下はロスを病院のベッドで殺そうとするが、任務を果たす直前に政府軍に撃たれる。一方その頃、大晦日から開かれている新年パーティーに出席中のマイケルは、肉親に裏切られた怒りをフレドにぶつける。新年が明けた直後にキューバ政府軍が反政府ゲリラに敗北したことを政府高官がパーティーの客に告げ、大部分の客は首都が共産主義者の手に渡ったキューバから逃げ出すことを選択する。マイケルたちもハバナから脱出しようとするが、マイケルと同行することを拒否したフレドは一人で逃走する。
アメリカに戻ると、マイケルはフレドについてトム・ヘイゲンに尋ねる。ロスは脳卒中の後キューバを脱出してマイアミで療養中だということ、ボディガードは死んだこと、フレドはおそらくニューヨークに潜伏中であることを伝える。トムはまた、ケイが流産したこともマイケルに伝える。

1959年:マイケル一家の瓦解と多くの死
1959年のレイク・タホ。間一髪でキューバ革命から逃れたマイケルは邸宅に戻り、子供の死産や組織の危機と向き合わなければならなくなる。一方、ギアリー上院議員の在籍する上院委員会は、犯罪組織の首魁としてマイケルを告発しようとしていた。彼らはコルレオーネ・ファミリーから離反した殺し屋のウィリー・チチを尋問するが、マイケルが直接彼に命令したことはないので、彼の証言は大した役には立たない。
上院委員会に召喚されたマイケル。コルレオーネ・ファミリーの操り人形になったギアリー上院議員はイタリア系アメリカ人への偏見を否定する演説をし、手続きから逃れる言い訳をする。マイケルは委員会に、自分への告訴を裏付ける証人を喚問するよう委員会に要求する。次のシーンで、フランク・ペンタンジェリが存命していることが明らかにされる。マイケルによって殺されかけたと信じるペンタンジェリはFBIと協定を結び、マイケルに不利な証言をする気でいた。トム・ヘイゲンとマイケルはこの問題について議論し、ロスの策略に嵌まったことを認める。
マイケルは兄のフレドと個人的に面会する。フレドはマイケルに、ファミリーの重要な仕事から外され疎外感を抱いていたことを吐露する。兄の告白を聞いたマイケルは、フレドとは二度と会いたくないと静かに告げる。更にマイケルは傍らに控える幹部のアル・ネリに、二人の母親の死後にフレドを排除することをそれとなく仄めかす。
ペンタンジェリが上院委員会で証言を行う日がやってきた。証言の直前、マイケル陣営が連れてきた見知らぬ老人を見てペンタンジェリは態度を急変させる。切り札となる証人が突如として証言を翻したため、委員会は恐慌状態に陥る。一人の委員から謎の老人について尋ねられたトムは、彼はペンタンジェリの兄ベンチェンゾであり、弟を助けるためにシチリアから来たのだと答える。マイケルを追及する更なる証言はなく委員会は休止し、トムは謝罪を要求する。
ホテルの部屋で、マイケルは子供たちを連れ去ろうとするケイと激しく言い争う。子供が死産した悲しみは分かるが、また作ればいいと言うマイケルに対し、ケイは流産ではなく意図的な中絶だったと明かす。ケイのマイケルに対する愛は既に冷めきっており、彼女はマイケルの子供を欲していなかったのだ。ケイの告白はマイケルを激怒させる。彼はケイの顔を殴り飛ばし、子供は渡さないと告げる。
1959年、ヴィトーの未亡人であり子供たちの母であるカーメラ・コルレオーネが亡くなった。彼女の葬儀にコルレオーネ・ファミリーの主だった面子が出席するが、ケイは葬儀には参加していない。マイケルと確執のあったコニーも飛んで帰ってきて、フレドやトム・ヘイゲンと旧交を温める。マイケルに面会を求めるフレドだが、トムは拒絶する。マイケルは未だにフレドを許しておらず、彼と顔を合わせるのも嫌がっていたのだ。一方面会を許されたコニーは、ボートハウスでマイケルと真摯に語り合う。コニーに兄と仲直りするように説得されたマイケルはフレドと面会し、互いに抱擁を交わす。マイケルはフレドと抱き合いながらも、背中越しにアル・ネリを見つめて頷く。
組織の仕事から外されたフレドは、マイケルの息子アンソニーと親しくなる。二人が釣りに興じている間、マイケルは組織の幹部であるトム・ヘイゲンやロッコ・ランポーネと、マイケルとの抗争に敗れたハイマン・ロスの最終処理について話し合っていた。ロスは引退したビジネスマンとしてイスラエルに亡命保護を申請し、拒否されていたのである。これ以上の報復は必要ないとマイケルを諌めるトムだが、マイケルは冷酷に「敵」であるロス抹殺指令を下す。
マイケルの指示を受けたトムは、暗殺の危険を避けるためにアメリカ軍基地内に抑留されたフランク・ペンタンジェリを訪ね、彼に遠まわしに自殺するよう提案する。レイク・タホのコルレオーネ邸では、アル・ネリが釣り用のボートを準備している。フレドはアンソニーに、アヴェ・マリアの祈りを捧げるという釣りの秘訣を教える。しかしボートに乗り込む直前にアンソニーは、コニーによってフレドから引き離される。結局アル・ネリとフレドの二人だけで湖に出る。
空港に到着したハイマン・ロスが、記者たちからのインタビューに答えている。彼はジャーナリストを装ったロッコ・ランポーネに射殺されるが、ランポーネも警備員に撃たれる。基地内ではフランク・ペンタンジェリがバスタブで手首を切って自殺する。最後に、フレドは釣りボートの上でアヴェ・マリアの祈りをしている最中に、アル・ネリに射殺される。
最終的には勝利したが、すべてを失ったマイケル。一人きりで枯葉舞う庭で椅子に座っている。目元がわずかに老け、孤独と虚無が滲んだ表情が浮かんでいた。礼拝堂ではケイが、祭壇に贖罪の蝋燭を灯していた。



 TV放映用の企画として、壮大な大河ドラマ『ゴッドファーザー』シリーズのPART I とPART II を年代順に再編集し、さらに60分にも及ぶ上映時にカットされた未公開シーンを加えた7時間に渡る完全版。時系列順に見ることにより登場登場人物の性格づけや、場面の意味がより正確に理解でき、物語はさらに深みを増しています。
 ただし、良い面ばかりではなく、ビトーの時代の抗争とマイケルの世代の抗争を交互に描いて、時代が変わってもマフィアの根本である暴力は変わらないという意図を活写した対比が崩れたため、少々冗漫な印象になったことは残念です。
 その点で考えると、映画としての完成度は元々公開された映画の方がダントツです。初めて『ゴッドファーザー』に接する人は、まずPART I とPART II を観た方が良いでしょう。そして原作を読んで、『特別完全版』は、その後のマニアックなお楽しみ、くらいの位置づけで良いのではないでしょうか。
 見るならば劣化が少ないLDがオススメ。ついでに機材が必要なので、LDプレイヤーを安く落札です。私はそうしました。

※VTR廃盤/LD廃盤/未DVD化
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