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ターザンの伝説

『グレイストーク ──類人猿の王者── ターザンの伝説』 (1984・英)
Greystoke : The Legend of Tarzan, Lord of the Apes
配給/ワーナー・ブラザーズ
監督/ヒュー・ハドソン
脚本/ロバート・タウン(P・H・ヴァザック名義)、マイケル・オースティン
原作/エドガー・ライス・バローズ 『ターザン』
製作/ヒュー・ハドソン、スタンリー・S・カンター、ガース・トーマス
音楽/ジョン・スコット
撮影/ジョン・オルコット
特殊メイク/リック・ベイカー
美術/スチュアート・クレイグ
編集/アン・V・コーツ
出演/クリストファー・ランバート、アンディ・マクダウェル、ラルフ・リチャードソン、イアン・ホルム、ジェームズ・フォックス、シェリル・キャンベル、イアン・チャールソン、ポール・ジョフリー、ニコラス・ファレル、ナイジェル・ダヴェンポート、リチャード・グリフィス

名門グレイストーク家の血をひく赤ん坊がたった一人、大自然に残された……。

1885年、スコットランドをあとに暗黒大陸に向かうクレイトン卿夫妻を乗せた船はアフリカ沖で難破、夫妻は岸に打ちあげられた。それから数ヵ月後、夫妻は密林に粗末な小屋を建てて幕らしていた。健康な男子を生んだが、妻のアリス(シェリル・キャンべル)は、赤ん坊に乳をふくませることもかなわぬまま息を引きとる。クレイトン卿(ポール・ジョフリー)も類人猿の首領シルヴァービアードに襲われて世を去った。
自分の赤子をなくしたばかりだった雌猿カラは、無心に横たわっている人間の幼児を自分たちの巣に連れ帰った。はじめは赤子を殺そうとしたシルバービアードも、頑固に守り抜くカラに根負けし、育てることを許した。こうしてクレイトン卿夫妻の遺児は想像を絶する運命を生きることになる。
数年後、カラを失った哀しみを乗り越えて、少年はさまざまな能力と理知と雄々しさで次第に仲間たちに頼られるようになる。やがて大きくなった彼は、自分の両親の住んでいた小屋を見つけ、そこで自分が何者であるかを意識し始める。そして父の形見のナイフを携え、仲間の死やグループの権力争い、猛獣との闘いを通してたくましく成長していく。シルバービアードにも認められた青年は、類人猿社会の慈悲深い王者となった。少年から青年に成長していく頃、大英博物館から派遣された探倹隊がやってきた。だが一行はピグミー族に襲撃され、唯一人、ベルギー人の隊員フィリップ・ダルノー(イアン・ホルム)だけが生き残る。
傷ついたダルノーはジャングルの王者に救われた。青年の手厚い看護で、気力を取り戻して行くダルノーは、野生そのものの青年に言葉を教えていく。やがて傷が癒え、青年がクレイトン卿の息子でありグレイストーク伯爵の孫であることを知ったダルノーは、そのジャングルの王者ジョン・チャールズ・クレイトン(クリストファー・ランバート)を連れてスコットランドに向った。教育も無く、野生味にあふれたジョンを迎えた伯爵(ラルフ・リチャードソン)は、彼がグレイストーク家の人間であることを直感した。失った息子夫婦の代わりに孫を得た伯爵は有頂天になり、伯爵が後見人となっている美しい姪ジェーン(アンディ・マクドウェル)も新しく出現した従兄に心を惹かれる。
ジョンは使用人たちにも優しく、屋敷内を走り回ったり壁を登ったり跳んだりしても、皆好意的に見ていた。また、ジェーンを先生に勉学にも励み、立派な紳士となっていった。一方、ジェーンに求婚していたエスカー卿(ジェームズ・フォックス)は、ジョンのお陰で失恋の痛手を味わうことになった。
クリスマスのパーティの深夜、グレイストーク伯爵はジョンの生命力に魅了されたかのように秘かに悪戯を行ったが、それが悲劇を呼ぶ。ジョンが遊んでいたように銀盆に乗り、階段を滑りおりたのだ。勢い余った伯爵は投げ出され、それが元で世を去った。葬儀は厳粛で盛大だったが、唯一の親族を失ったジョンの悲しみは深かった。人間としてのジョンを襲った初めての不幸は、無垢な若者を打ちのめした。グレイストーク家の当主という重みも同時に背負うことになる。その苦悩に耐えきれず、彼はジェーンの愛を求め婚約した。だが、悲嘆が彼の中に野性をよみがえらせてもいた。唯一人の家族を求めて、一つの生き方を捨ててきたジョンは、自分が服を着て文明のただ中に身を置いている意味を、見失い始めていた。そして決定的な出会いが、自分の中の分裂の深さをジョンに知らしめることになる。
[ネタバレ反転]
大英博物館の動物標本室が公開されるめでたい日、出資者として招かれたジョンは、ガラスの箱に押し込められたさまざまな生き物たちの遺骸(剥製)を見るに忍びなく、地下に降りていく。そこで偶然にも人間に捕まり、剥製にされるのを待って檻に入れられていたシルバービアードと再会した。ジョンは彼を連れて逃げだしたが、後を追いかけてきた文明人たちの一隊は、躊躇なくジョンの“育ての父”を射殺してしまった。
同じように高貴な生きものであった祖父と“父”を襲った死の違いが、ジョンの心を決めさせた。「俺の半分は、確かに文明人たるグレイストーク伯爵だ。しかしもう半分は野性なのだ」。人間社会は自分の生きる世界ではないと感じたジョンは、生まれ故郷のジャングルに帰ることを決意する。ジェーンと一緒に森で生活することを望んだジョンだったが、それがかなうはずもなかった。ジェーンとダルノーは、西アフリカのジャングルに消えていくジョンの後姿を、静かに見送った。






あまりにも有名なE・R・バローズの『ターザン』を、「炎のランナー」のH・ハドソン監督が、初めて原作に忠実に映像化した大力作です。荘厳な美術によって醸し出される時代色、あくまでもリアリティを追及したジャングルのシーンなど、豊かなディテールに裏打ちされながら、いかにして名門貴族グレイストーク伯爵家の人間が野生児ターザンとなったのか、そして彼はなぜ一度は復帰した文明を捨ててジャングルに戻ったのかが、丹念な人間ドラマとして描かれています。それまで作られていた『ターザン』シリーズのような派手なアクションやアドベンチャーは抑えられ、人間ジョン・クレイトンの成長に主眼を置いた物語が語られます。『ターザン』という呼び名も、劇中では一切使われていません。野生と文明の相克を題材に安易な文明批判をするわけではなく、猿でもなく人間でもない男のとまどいと苦悩、それを見守る周囲の人間模様を描いた、とても素晴らしい大人のドラマです。
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コメント
ありがとうございます。
不明にして覚えていない台詞で、申し訳ありません。

死に直結する厳しい弱肉強食のジャングルと、醜い騙し合いの弱肉強食が繰り広げられる人間社会の対比でしょうか。

私は昔、レンタルVTRで何度も見たクチですが、また見たくなりDVDを注文しちゃいました。
その台詞、気を付けて見てみますね。
デビュー当時でしたでしょうか、アンディ・マクドウェルが綺麗で…て話は置いといて、忘れられないセリフがあります。
伯爵がジャングルから戻ってきた跡取りに、「この広大な土地を少しでも切り売りしてはいかん。少しでもなくしたら、いずれ全て失ってしまう」
ずいぶん昔ロードショー公開のとき観たきりなのでうろ覚えですが、たしかこの映画のセリフだったと思います。
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