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北海ハイジャック

『北海ハイジャック』 North Sea Hijack (1980・英)
配給/ユニバーサル・ピクチャーズ
監督/アンドリュー・V・マクラグレン
脚本/ジャック・デイヴィス
原作/ジャック・デイヴィス
製作/エリオット・カストナー
製作総指揮/モーゼス・ロスマン
音楽/マイケル・J・ルイス
撮影/トニー・アイミ
編集/アラン・ストラッチャン
出演者/ロジャー・ムーア、アンソニー・パーキンス、ジェームズ・メイスン、マイケル・パークス、デイヴィッド・ヘディソン、ジャック・ワトソン、ジョージ・ベイカー、ジェレミー・クライド、デイヴィッド・ウッド、フェイス・ブルック、リー・ブロディ、ショーン・アーノルド、アンソニー・プレン・ショウ

世界最大の海底油田基地が爆破される!
そして命知らずの7人のプロフェッショナルが緊急出動した。


北海をはさんだ対岸ノルウェーの港。ノルウェーの貨物船エスター号が、『ルース』と『ジェニファー』と呼ばれる採掘やぐらからなる巨大な海上石油基地に向かって出航するという直前、7名の男が乗船を求めてやってきた。政府広報官ハーリング(デイヴィッド・ウッド)に率いられた外国新聞記者グループで、リュー・クレイマー(アンソニー・パーキンス)、ハロルド(マイケル・パークス)らであった。
エスター号のオラフセン船長(ジャック・ワトソン)に乗船を許された彼らは、しかし港を離れた途端に、時限爆弾や機関銃を武器に従業員を人質にし、『ルース』と『ジェニファー』がボタン一つで爆発する状態にし、『ジェニファー』のキング主任(デイヴィッド・へディソン)に法外の金額の要求を叩きつけた。すなわち英国政府は24時間以内に2500ポンドの現金を5ヵ国通貨で支払うこと、その要求が通らない場合は彼らは『ルース』を爆破し、さらに4時間後に700名の作業員もろとも『ジェニファー』を爆破するというものだった。
この要求に頭をかかえた女性首相(フェイス・ブルック)、ティッピング枢密院議長(ジェレミー・クライド)らの要請は海軍提督ブリンスデン卿(ジェームズ・メイスン)を通じてフォルクス(ロジャー・ムーア)に伝えられた。フォルクスは、女の替りに猫を愛し、朝からスコッチをたしなみ、刺しゅうの針をもつという風変りな男だったが、一方では海軍やコマンド部隊出身の強者どもを集めた私設フロッグマン・チームを組織し、世界の名だたる保険会社などの依頼をうけるなど、日夜訓練に明け暮れている強力な手腕の持ち主だった。
一方、エスター号の乗組員もなんとか敵を倒そうと作戦をねったが、毒薬をもろうとして逆にクレイマーに気づかれ乗組員が殺されるなどの事件が起きていた。いよいよ約束の時間が近づいたが、フォルクスの作戦で一時は難をのがれ、さらに人質として、フォルクス自らブリンスデン提督、キング主任らとエスター号に乗り込んだ。
[ネタバレ反転]
クレイマーの指先が爆破ボタンに触れるだけで700名余りの人質と共に北海の油田基地が破壊されるという危機迫る瞬間、フォルクスの計画が功を奏し、クレイマーを撃ち倒すことに成功した。手がらをたてたフォルクスに対し、イギリス国家が表彰することになる。だが、フォルクスは、賞金も社会的地位も断った。そのかわりに可愛らしい小猫を賜るのだった。



『ワイルド・ギース』のアンドリュー・V・マクラグレン監督、『007』シリーズのロジャー・ムーア主演による海上サスペンス・アクション映画。男臭い作風のマクラグレン監督の作品の中で、キラリと光る好編。R・ムーアが仏頂面で女嫌いのモジャ髭と、普段とは正反対なイメージを演じるのが面白いです。大の猫好きで刺繍が趣味という、オチャメな部分もありますし。冗長な語り口になりがちなマクラグレン作品だけど、緊迫した駆け引きや見応えのあるアクションで、『ワイルド・ギース』と並ぶ代表作といえます。
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F−16

『F−16』 FLIGHT OF BLACK ANGEL (1991・米)TVM
(旧・ビデオ題 『ウォー・バーズ2/天空を駆ける無敵のF-16(ファルコン)』)
監督/ジョナサン・モストウ
製作/ケヴィン・M・カルバーグ、オリヴァー・G・ヘス
製作補/ジョン・ブランカトー、マイケル・フェリス、アーネスト・シェルドン・Jr
製作総指揮/ダニエル・ドティ、マイケル・C・グリーン
原案/ジョナサン・モストウ、ヘンリー・ドミニク
脚本/ヘンリー・ドミニク
撮影/リー・レッドモンド
音楽/リック・マーヴィン
出演/ピーター・ストラウス、ウィリアム・オリアリー、ジェームズ・オサリヴァン、K・カラン、ミシェル・ポーク、マイケル・キーズ・ホール、ジェリー・ボサード、マーカス・チョン、マイケル・グレゴリー、ロドニー・イーストマン、ジョン・プロスキー

撃・墜・不・可・能
ジョナサン・モストウ監督の幻のTVムービー。空軍を舞台にしたサスペンス・スリラー!

アメリカ空軍のトップガン訓練学校に勤務する若き天才パイロット、エディー・ゴードン大尉(ウィリアム・オリアリー)、コードネーム「ブラック・エンジェル」。訓練教官マシュー・ライアン中佐(ピーター・ストラウス)は、彼の天才的な技量を認めていた。だが、内向的で潔癖、そのコードネームに神意を感じた彼は、訓練に明け暮れ明確な敵が存在しない悩みを抱え、ライアンに自分を肯定されたことを拠り所に、静かに壊れていく。
自分に対して腫れ物に触るような平凡な家族をライフルで射殺し、平然と基地に向かった彼は、兵器担当官を殺害しコンピュータを操作して、自機に戦術核を搭載させた。
自らを“破壊の天使”と信じ、汚れきった世界に鉄槌を下そうとする「ブラック・エンジェル」はミラージュ戦闘機を駈り、訓練飛行の最中、突然、訓練生たちのF−16戦闘機を撃墜し始めた。
ライアン中佐は武装のない訓練機で食い下がるが、撃墜される前に脱出した。ゴードン大尉は、そのまま基地を爆撃し破壊したあと、妨害装置でレーダーから消えてしまった。ライアン中佐は必死に彼の乗った戦闘機を捜す。だが、その頃、荒野に着陸したゴードンは、目撃した旅行中の夫婦と赤ん坊を人質に核兵器の起爆準備を進めていた。核爆撃の目標は、堕落と悪の象徴、ラス・ヴェガス。
[ネタバレ反転]
ライアン中佐は、訓練生たちを殺された怨みから、執念深く追跡する。そして、ゴードン大尉の目的を察知したライアン中佐はゴードンを待ち受ける。ゴードン大尉はラス・ヴェガスに特攻し、核爆弾を諸共に爆発させる気だったのだ。
ライアンはゴードンを挑発し、ラス・ヴェガスから遠ざける。激しい空中戦の末、ゴードン機は武器弾薬が底をついた。ライアン中佐は惨事を止めるため、本部の制止を振り切り、自分を犠牲にしてゴードンを撃墜する。砂漠にキノコ雲が立ちのぼり、ラス・ヴェガスは救われたのだった。




一人の狂ったパイロットによって合衆国が核の脅威に晒される様を、サスペンス・タッチで描いたスリラー。元々はCATV用に作られた作品ですが、アイディアとストーリーがユニークかつ大胆で、見応えは十分。当時から映画ファンの間で高く評価されていました。メカ描写は予算の関係かショボい部分がありますが、ドラマ部分は異様なテンションと先が見えない展開で、かなり面白いですよ。旧ビデオ題は『ウォー・バーズ2』となっていますが、『戦争の荒鷲 ウォー・バーズ』とは一部の製作者が共通しているだけで直接の関連はありません。ジナサン・モストウ監督が「U−571」でブレイクした後、2001年に『F−16』のタイトルで再リリースされました。
ウォー・バーズ

『戦争の荒鷲 ウォー・バーズ』 War Birds (1988・米)
配給/ジョイパック
監督/ウーリー・ロメル
脚本/ウーリー・ロメル
原案/ウーリー・ロメル、クリフォード・B・ウェルマン
製作総指揮/ケヴィン・M・カールバーグ、スザンナ・ラブ
製作/ジョアン・ワトキンス、カート・エガート
音楽/ジェリー・ランバート
撮影/デランド・ヌース
編集/ジョエル・ネグロン
SFX/SFX International
出演/ジム・エルダート、カリー・ホランド、ビル・ブリンスフィールド、ティモシー・ヒックス、ジョアン・ワトキンス、リック・アンソニー・モンロー、スティーブン・クアドロス、ドン・ヒブドン、ティナ・カリッシ、カミーユ・マリー、フィル・エスポジート、グレゴリー・ランド、デビッド・シュローダー

中東の巨大陰謀と戦う空軍所属のトップガン!

中東の自由主義国エル・アライハムで共産主義者たちによる軍事クーデターが起きた。米国防省は関与を隠すため秘密裏に、空軍のロンソン中佐(ビル・ブリンスフィールド)を指揮官に、凄腕パイロットのビリー・ホーキンス(ジム・エルダート)とジム・ハリス(ティモシー・ヒックス)、地上潜入班のヴィンス・コステロ(カリー・ホランド)の3人の猛者を集めてチームを編成する。
だが、用意周到な敵の待ち伏せにより、作戦はことごとく失敗に終わる。そして、再攻撃の最中、ビリーの友人でもあるジムは撃墜され死亡する。また、敵の拠点を攻撃したヴィンス(カリー・ホランド)は反乱軍に捕虜にされる。友人を失い、チームも壊滅し、ビリーの戦意は折れた。
ビリーたちの攻撃を阻止したのは国防軍のエース、サリム中尉(リック・アンソニー・モンロー)で、実は彼こそが今回のクーデターの首謀者だということが情報部により突き止められた。ヴィンスが凄惨な拷問を加えられているということも掴んだ。
[ネタバレ反転]
怒りに燃えるビリーは闘志を甦らせ、ロンソンと新しい仲間2人と共に独断でFー16に乗り込む。空からはビリーたちが奇襲で反乱軍の戦闘機を撃墜し、地上では脱走を果たしたヴィンスが大暴れし、地上軍指揮官を殺した。元々の国の指導者も軍とともに蜂起、反乱軍は壊滅した。ビリーたちは、公表されることのない勲章をもらい、日常へと戻って行った。



中東の某国で起こったクーデターを鎮圧する若きトップガンの活躍を描く航空アクション。ユニークなSFやホラーを得意とするウーリー・ロメルによる、『アイアン・イーグル』の亜流作品、というよりフィルムの使い回し映画です。演出のテンポも悪いし、戦闘シーンに迫力がない、セットもちゃちいし、俳優にも華がない。ないない尽くしの凡作ですが、レンタルビデオで見て以来、何故か好きなんですよ、この映画。スカッとさせてくれるはずの特殊部隊が2度も作戦を失敗したり、軍の上層部が部下の命よりも高価なF−16の心配をしたりと、妙にショボい感覚が良いのです。ちなみに劇場公開時は『ファントム・ソルジャー』との2本立てで、ニセ『トップガン』と、とりあえずなんでも爆破爆破なんでも銃撃銃撃、爆破銃撃爆破銃撃の火薬無駄遣い映画とのコンボは、脳みそを吹っ飛ばすくらい素晴らしいと評判だったそうです。

※VTR廃盤/未DVD化
シャーロック・ホームズとワトソン博士3作
購入はこちらから → 別の生活ストア(Alt-Life Store)

『シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険』
(1979─1986・ソ連)全5作
Шерлок Холмс и доктор Ватсон
放映局/国営中央テレビ局
製作/レンフィルム
監督/イーゴリ・マスレンニコフ
脚本/ユーリィ・ドゥンスキー、ヴァレーリー・フリード、ウラジーミル・ヴァルツキー
原作/アーサー・コナン・ドイル
撮影/ユーリィ・ヴェクスレル
美術/マルク・カプラン
音楽/ウラジーミル・ダシケーヴィチ
出演/ワシーリー・リヴァーノフ、ヴィターリー・ソローミン、リナ・ゼリョーナヤ、ボリスラフ・ブロンドゥコフ、ボリス・クリューエフ、ヴィクトル・エフグラフォフ

シャーロック・ホームズとワトソン博士
第一部『交流』 (原作「まだらの紐」)
第二部『血の署名』 (原作「緋色の研究」)


シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険

『バスカヴィル家の犬』 (原作「バスカヴィル家の犬」)


シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険

第一部『恐喝王』 (原作「恐喝王ミルヴァートン」)
第二部『決死の闘い』 (原作「最後の事件」)
第三部『虎狩り』 (原作「空家の冒険」)



シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険[未DVD化]
『アグラの秘宝』 (原作「四つの署名」「ボヘミアの醜聞」)

シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険
[未DVD化]
『20世紀が始まる』 (原作「技師の指」「ブルースパーティントン設計書」「最後の挨拶」)


1979年から1986年にかけてソ連で制作され、今だにロシア国内外で根強い人気を誇るロシア版シャーロック・ホームズの連作TVドラマ。イギリスBBCでも一部が放映され、当時首相だったマーガレット・サッチャーに「ロシア製ホームズは世界最高」とまで言わしめた「レンフィルム」スタジオの作品です。単発作品である第1作の放映以来、視聴者の間で人気を博し、スタジオや国営中央テレビ局に続編を望むファンレターが殺到したことが制作のきっかけで、最終的には全5本の連作となりました。日本では、残念ながらDVD化がされているのは3本です。レニングラード(現サンクト・ペテルブルク)やラトヴィア、エストニアなど19世紀末英国及びヨーロッパの風情が色濃く残る街がロケ地として選ばれており、その雰囲気が素晴らしいです。また、ハンサムなホームズ役ワシーリー・リヴァーノフの淡々とした上品さ、それに勝るとも劣らないワトソン役ヴィターリー・ソローミンの若々しく魅力的な演技は素晴らしく、ホームズの追従者ではなく対等な友人であるという関係性が互いに見て取れて感動ものです。同じく傑作と評価の高い英国グラナダTV製作、ジェレミー・ブレット主演の『シャーロック・ホームズの冒険』シリーズと見比べてみるのも楽しいですよ。

※『シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険 バスカヴィル家の犬』は現在、完全予約生産で再リリース中です。
ザ・コップ

『ザ・コップ』 Cop (1987・米)
配給/デラ・コーポレーション
監督/ジェームズ・B・ハリス
脚本/ジェームズ・B・ハリス
原作/ジェームズ・エルロイ 『血まみれの月』
製作総指揮/トーマス・コールマン 、 マイケル・ローゼンブラット
製作/ジェームズ・B・ハリス 、 ジェームズ・ウッズ
撮影/スティーヴ・デュービン
音楽/ミシェル・コロンビエ
編集/アンソニー・M・スパーノ
出演/ジェームズ・ウッズ、レスリー・アン・ウォーレン、チャールズ・ダーニング、チャールズ・ハイド、レイモンド・J・バリー、ランディ・ブルックス、スティーヴ・ランバート、クリストファー・ウィニー、ジャン・マッギル

血まみれの月
見えない視線があなたを包む!

ある日のロサンゼルス。強盗に入った男から死体を見つけたという内容の匿名通報が、たらい回しのあと強盗殺人課に入った。そのアパートに急行したロイド・ホプキンス刑事(ジェームズ・ウッズ)は、そこで白人女性の、天井から逆さ吊りにされ、血まみれの異常な惨殺死体を発見した。被害者はその部屋の住人ジュリア・リン・ニーマイヤーだった。現場に残されていたある女流詩人の詩集を手がかりに捜査を進めてゆくうちに、連続殺人事件とは誰にも気づかれずに15年間も続いている、女性のみを狙った殺害事件との関連性が浮かびあがってきた。
その詩集の作者キャサリン・マッカーシー(レスリー・アン・ウォーレン)を訪ねたホプキンスは、彼女が高校時代にレイプされたことにより文芸仲間が離れていったが、唯一人それから15年間に渡って密かに彼女に花を送り続けている青年の存在を知る。
ホプキンスはその男こそ連続殺人事件の犯人であることを確信するが、誰も信じない。ホプキンスは、偏執的に事件にのめり込んで行く。
ホプキンスは、幼い娘とのスキンシップで心の均衡を保っている。娘との仲も良い、だが、幼い娘に平気で人殺しやドラッグの話を聞かせるホプキンス、喜んでそれを聞く娘の姿に妻は怒り心頭だった。「この残酷な世界で、白馬の王子などはいないということ、自分で立つことを教えているんだ」というホプキンスの主張に対し、教育上よくないと判断し、妻は娘を連れて家を出て行った。ホプキンスは、ジュリア・リン・ニーマイヤーと繋がりのある娼婦、ジョーニー・プラット(ランディ・ブルックス)を抱いた。
裏付け捜査の途中で15年前のレイプ事件の中心人物の一人でもあった警官ハインツ(チャールズ・ハイド)を訪ねるが、突然彼が襲いかかり、正当防衛から殺してしまう。また同時に、娼婦ジョーニーが殺され、その現場で、ジョーニーとホプキンスとの情事の写真がみつかった。窮地に立ったホプキンスは停職処分をうける。これは連続殺人犯の罠と直感するホプキンス。
[ネタバレ反転]
ホプキンスは、殺人犯の電話で呼び出される。そこは、かつていまわしい出来事があったキャサリンの母校だった。ホプキンスは校内で犯人の詩人、ボビー・フランコ(スティーヴ・ランバート)と対決る。激しい銃撃の末、犯人は負けを悟り、銃を捨てて自首を申し出た。だが男は、高校時代に自分が男にレイプされた理不尽、その所為で歪んでしまった性癖、同じくレイプされたのに毅然とするキャサリンへの崇拝などを滔々と語り、これは停職中の違法逮捕だと主張し、ホプキンスを嘲笑う。パトカーのサイレンが迫るなか、ホプキンスは男を射殺するのだった。



心の暗部を抉る犯罪小説の大家ジェイムズ・エルロイの『ロイド・ホプキンス三部作』の一作目を映画化した刑事サスペンス。主演のジェームス・ウッズが、プロデュースも手掛けています。エキセントリックで偏執気味の主人公役にピッタリはまっています。原作小説では、真犯人の男もホプキンスも、どちらも若い頃に男にレイプされています。方や歪んではいても正義を求め、方や歪んだ復讐で殺人を犯すという、鏡のような関係の男たちの対決ですが、映画ではその部分はバッサリ。オーソドックスな刑事ものとなっています。ただ、そこかしこにニューロティックな感覚の映像が散見されて、サイコパスを相手にする不安感が増幅されます。また、短いカットバックが多用されることが多い刑事ものですが、本作は長回しが多く、演技派が多数出演していることも相まって、じっくり演技が楽しめます。
地底王国

『地底王国』 At the Earth's Core (1976・英)
配給/コロンビア映画
制作/アミカス・プロダクションズ
製作総指揮/ハリー・N・ブラム、マックス・J・ローゼンバーグ
製作/ジョン・ダーク、ミルトン・サボツキー、マックス・J・ローゼンバーグ、サミュエル・Z・アーコフ
監督/ケヴィン・コナー
脚本/ミルトン・サボツキー
原作/エドガー・ライス・バローズ『地底の世界ペルシダー』
撮影/アラン・ヒューム
音楽/マイク・ヴィッカーズ
特撮/イアン・ウィングローヴ
プロダクションデザイン/モーリス・カーター
編集/ジョン・アイアランド、バリー・ピータース
出演/ダグ・マクルーア、ピーター・カッシング、キャロライン・マンロー、サイ・グラント、ゴッドフリー・ジェームズ、ショーン・リンチ、キース・バロン、ヘレン・ギル、アンソニー・ヴァーナー、ロバート・ギレスピー、マイケル・クレイン、ボビー・パール、アンディー・クロマーティ

現代科学の粋を集めた地底探検ロケットが──ついに発見した謎の世界!
そこは不気味な巨大怪獣が人間を支配していた!


一八九八年のある日。アメリカの科学者アブナー・ペリー博土(ピーター・カッシング)は、長年の研究成果を目のあたりにして、感慨にふけっていた。彼が心血を注いだ地底探検ロケットが完成したのだ。博士はこの巨大なマシーンを《アイアン・モール》(鉄モグラ)と名づけた。
《アイアン・モール》は最大直系5.2メートル、全長42メートル、1万1800馬力。鋼鉄製の円筒のあたまに巨大な円錐形のドリルが装備され、地中で方向が変えられるよう、間接部もつくられている。内部は宇宙船のようだ。超出力のエンジンや発電機、操縦装置のほか、酸素補給装置、レーダー、各種計器類、地質を自動的に分類する機械が備えつけられ、座席は本体がどんな角度になろうとも、一定の角度を保つように計算されていた。
地球の内部がどうなっているかを実際に見て、その神秘のベールをはごうというペリー博士の研究に興味をもち、援助してきた富豪の青年デビッド・イネス(ダク・マクルーア)は、ペリー博士とともに《アイアン・モール》に乗り込み、出発する日がやってきた。
しかし、発進後間もなく舵輪が故障し、機体は操縦の自由を失って暴走を始めた。数時間の間、非常な高温帯と低温帯をほぼ交互に通過、ついに二人は意識を失った。やがて気づいた二人は、あたりの異様な光景に眼をみはった。巨大な樹木、異臭を放つえたいの知れない草やキノコ類、様々な巨大怪獣が姿を見せ、一日中消えることのない太陽が輝く。地表を破って、どこかに出たのか? だが、未知の植物を見て、博士はここは地底だと断定する。
ここは伝説で語られる【地底の王国ペルシダー】ではないか? 探険に出た二人は、サゴス族という半人半獣の猿人類に捕えられた。ここ地底の世界ペルシダーでは三種族がそれぞれの分を守って存在し生きているのだ。
支配者として君臨しているのがメーハー族と呼ばれる種族。トカゲのような頭部を持つ翼竜でしかもメスだけ。処女受胎のように彼女たちは、誰の助けもかりずに子供をつくる能力をもっている。
しかし、言葉をしゃべる能力はなく、仲間や支配下の種族サゴス族にはテレパシーで話す。そのサゴス族は知能がなく、粗野でメーハーの兵隊の役目を果たしている。そしていちばん下が“人類”で、知恵はあるが文明を持たない種族。サゴス族は彼らを、奴隷か召使いにしていた。そして彼らはメーハー族の“食物”となるのだ。
[ネタバレ反転]
デビッドとペリー博士は、奴隷民族“人類”と同じ姿態をしていたために、クサリにつながれて、“人類”と一緒に遠い土地へ連れて行かれることになった。途中、様々な危険が襲った。そして“人類”の美しい娘ディア(キャロライン・マンロー)を知ったデビッドは、一目で彼女のとりこになってしまった。
彼はメーハーやサゴスから脱出する方法を考えているうちに“人類”をその残忍な支配から解放しようと、大胆な計画を持ちだし、メーハーとサゴスに戦いを挑んだ。人類も参戦して戦い、残虐な支配者たちを倒して平和を手に入れるのだった。
だが戦いの最中、デビッドは仲間たちと離ればなれになってしまった。しかし、懸命に《アイアン・モール》まで戻ってみんなを待っていると、ペリー博士とディアがやってきた。デビッドは愛するディアを地上に連れていきたかったが、ペリー博士は彼女を地上に連れ帰っても果たして幸せを約束できるかどうかわからないという理由で、反対した。
愛するディアのことを考えると、デビッドも自分の我ままだけを通すことを断念せざるをえなかった。ペリー博士とデビッドは、ディアを残して《アイアン・モール》に乗りこみ、地上目ざして地底王国をあとにした。




エドガー・ライス・バローズのSF小説『地底の世界ペルシダー』(1914年)の映画化作品。前年の『恐竜の島』に続き、アミカス・プロがバローズのSF小説を映像化しました。前作と同じく、製作ジョン・ダーク、監督ケヴィン・コナー、主役にダグ・マクルーアを起用。ヒロインには均整の取れたプロポーションで、ファンタジーやホラー・ファンにとっては女神ともいえるキャロライン・マンローが抜擢されました。さらに、主人公の地底世界に同行するペリー博士役のピーター・カッシングは、アミカス・プロやハマー・フィルムの古典派ホラー映画の看板スターで、フランケンシュタイン男爵やヴァン・ヘルシング博士、『スター・ウォーズ』のターキン総督など知的で冷酷かつ冷徹な役柄が多いですが、本作では愛嬌溢れる老博士をコミカルに演じていて、ファンとしてはもう最高です。造形や特撮面では、アイアン・モールのミニチュア特撮や、欧米ものには珍しい着ぐるみ怪獣の多数登場する点が特徴となっています。地底ロケット《アイアン・モール》は、その形状が『サンダーバード』(1965年〜)のジェット・モグラに似ていますが、本作の特殊効果を担当したイアン・ウィングローヴは、『サンダーバード』を手がけたデレク・メディングスの助手を務めたこともあります。このモール内部のセットや、メーハーを初めとする多数の怪獣デザインは、『1000日のアン』などでアカデミー美術賞にノミネートされたプロダクション・デザイナー、モーリス・カーターによるものです。
続・恐竜の島

『続・恐竜の島』 The People That Time Forgot (1977・英)
配給/AIP
制作/アミカス・プロダクションズ
監督/ケヴィン・コナー
製作総指揮/サミュエル・Z・アーコフ
製作/ジョン・ダーク
原作/エドガー・ライス・バローズ 『時に忘れられた人々』
脚本/パトリック・ティリー
撮影/アラン・ヒューム
美術/ベット・デイヴィー
編集/ジョン・アイルランド、バリー・ピータース
音楽/ジョン・スコット
特殊効果/ジョン・リチャードソン、イアン・ウィングローブ
プロセス撮影/チャールズ・スタッフェル
出演/パトリック・ウェイン、ダグ・マクルーア、サラ・ダグラス、ダナ・ギレスピー、ソーリー・ウォルターズ、シェーン・リマー

巨大なる恐竜・怪鳥の島に失われた人類を見た!襲いかかる幽霊軍団!どくろの蛮族!火山の大爆発!
《ターザン》の原作者エドガー・ライス・バローズが「恐竜の島」に続いて放つ驚異のSFアドベンチャー巨篇!


1917年末、スコットランドの海岸にボウエン・タイラー(ダグ・マクルーア)の書いた手記が流れついた。3年前、輸送船が撃沈され、死んだと思っていた軍需富豪の息子タイラーが生きている! 海軍は早速、救助および探検隊を乗せた機走帆船ポーラ・クイーン号を出港させた。タイラーの友人でパイロットのベン・マクブライド(パトリック・ウェイン)、彼の戦友でベテラン整備士ホーガン(シェーン・リマー)、女性記者シャーロット(サラ・ダグラス)、生物学者ノーフォーク博士(ソーリー・ウォルタース)が乗り組んでいる。
氷山に囲まれた地点で、水陸両用の飛行艇に乗り移った4人。やがてタイラーの手記にある島が近づく。絶壁を超えたとき突然、怪鳥が彼らを襲い、飛行艇は恐竜の島『キャプローナ』に不時着した。
不気味な魔境には恐竜もいる。ホーガンを艇の修理にのこし、ベン達は山の向こうにタイラーをさがしに行く。女性の悲鳴を聞き彼らが駆けつけると、2頭のアロサウルスが原始人の娘を襲っている。恐竜を撃退すると、彼女はガルー族のアジョール(ダナ・ギレスピー)と自らの名を英語でしゃべった。タイラーから習ったのだ。彼女によれば、タイラーはタイラーはガルー族と暮らしていたが、ナーガ族に攫われたとのこと。彼らの意欲はわいた。
襲ってきたナーガ族の1人をさらに捕らえ、尋問したところでは、タイラーはドクロ城に連れていかれたらしい。やがてドクロ城に通じる洞窟を出た一行に、ヨロイ・カブトの軍団が迫り、彼らを捕えた。ナーガ族だ。
[ネタバレ反転]
ベンと博士は地下牢でタイラーと再会した。だが、彼は絶望の果てに廃人寸前だった。タイラーの愛する妻リザは、火山の神ナブラコタへの生け贄として、溶岩の池へ突き落とされていたのだ。
一方、シャーロットとアジョールは生け贄にされようとしていた。牢番のスキをみて、ベン達は脱出。説得されたタイラーも、気力を取り戻した。
彼らはシャーロットらの救出に向かい、ナーガ族の幽霊軍団との凄絶な戦いを繰り広げる。軍団の首領はアジョールの反撃にあい溶岩の池に落ちた。
城を脱出した後、シャーロットとアジョール、博士を先行させ、敵を足止めするためベンとタイラーが待ち伏せをする。激戦ののち、タイラーは矢を胸に受け息を引き取った。火山がこれらを怒るかのように、大噴火をはじめ、島全体に波及していく。ベン達はホーガンの修理した飛行艇で、溶岩に呑まれ始めたこの魔境を脱出するのだった。




『恐竜の島』のヒットを受け、アミカス・プロダクションズが引き続いて製作した続編です。原作はエドガー・ライス・バローズの太古世界シリーズ第二部『時間に忘れられた人々』ですが、第三部の『時の深き淵より』の内容も一部に使用されており、映画は本作をもって完結しました。前半は前作同様、実在した恐竜が出現しますが、後半は日本の武士のような甲冑に身を固めた騎馬軍団が登場するなど、前作と異なった大胆な脚色がなされています。同プロダクションの、製作ジョン・ダーク、監督ケヴィン・コナー、ダグ・マクルーア出演という布陣は、前作および、同じくバローズのSF小説『地底世界ペルシダー』を映画化した『地底王国』(1976年に公開)に引き続いての登板です。特撮は、特殊効果を前作のデレク・メディングスに替わり、『地底王国』を手がけたイアン・ウィングローヴと、後年『エイリアン2』でアカデミー視覚効果賞を受賞するジョン・リチャードソンが、プロセス撮影を前作および『地底王国』に引き続きアカデミー科学技術賞受賞歴のあるチャールズ・スタッフェルが担当しました。なお、タイラーの友人ベン・マクブライドを、ジョン・ウェインの息子であるパトリック・ウェインが演じました。ナーガ族は、原作ではドクロ顔でコウモリの翼を持つ支配種族だったのですが、単なる騎馬戦闘民族になっていて、スケールダウンしたのが残念です。
恐竜の島

『恐竜の島』 The Land That Time Forgot (1975・英)
制作/アミカス・プロダクションズ
監督/ケヴィン・コナー
製作/ジョン・ダーク
製作総指揮/ロバート・E・グリーンバーグ
原作/エドガー・ライス・バローズ 『時に忘れられた世界』
脚本/ジェームズ・コーソーン、マイケル・ムーアコック
撮影/アラン・ヒューム
編集/ジョン・アイルランド
音楽/ダグラス・ギャムリー
特殊効果/デレク・メディングス
恐竜シークエンス/ロジャー・ディッケン
プロセス撮影/チャールズ・スタッフェル
出演/ダグ・マクルーア、ジョン・マッケナリー、スーザン・ペンハリゴン、キース・バロン、アンソニー・エインリー、ゴッドフリー・ジェームズ

ある日突然、進路を失った潜水艦…そこには信じられない世界が待っていた!

ある日、スコットランドの寂れた岩場で、釣り人が流れ着いた瓶を発見した。その中には、手記が納められていた──。
第一次世界大戦のまっただ中の一九一六年。北大西洋を航海中だった連合軍の輸送船がドイツの潜水艦Uボートに撃沈された。辛じて助かったボウエン・タイラー(ダク・マックルアー)、女性生物学者リザ・クレイトン(スーザン・ペンハリゴン)を始めとする六人は、突然浮上してきたUボートを乗っとることにした。ボウエンたちは銃を片手にUボートにとび移り、ハッチが開かれるのを待ち、突入した。
艦内で大乱闘が始まり、フォン・シェーンフォルツ艦長(ジョン・マッケナリー)以下の乗組員を人質にした。Uボートはボウエンの指揮下に入り、中立港に向かって始動を始めた。数日後、中立港へ向かっている筈なのに、Uボートはいつしか流氷群にとりかこまれていた。シェーンフォルツの妨害工作だった。Uボートは南極を目指して彷徨っていたのだ。食糧も少なく絶望する一行の前に、霧に包まれた神秘的な島が突然現われた。
「キャプローナだ。二百年前に発見された後、誰も辿り着けず存在も否定された、忘れ去られた島だ!」とシェーンフォルツが叫んだ。聳え立つ絶壁に囲まれた外周を探索し、Uボートは、唯一の入り口である狭い地下水路をくぐり抜け、島の内海に出た。驚くべきことに、島はうっそうとした緑につつまれ、息をのむような美しさだ。
だが、そう思ったのも束の間、内海から体長四、五メートルもある首長竜そっくりの怪物が現われ、ドイツ兵一人を噛みくだき水面下に没した。信じられないことだが、ここには、太古の恐竜が棲息しているのだ。いつしか周囲には奇怪な恐竜が徘徊し始めていた。その夜、ボウエンとシェーンフォルツは、この島から脱出するため、協力し合うことを約束した。
シェーンフォルツがドイツ水兵を指揮、航海士のブラッドリー(キース・バロン)が連合国側の人間を掌握して、ボウエンが全体の指揮をすることになった。翌日からキャンプを設営し、食料と水を求めて島の奥に入った。プテラノドンやトリケラトプスと戦わなければならないのはもちろんだが、さらに人間らしい姿をした猿人も相手にしなければならなかった。
捕虜にした猿人が言葉をもっているのを発見したのはリザだった。その猿人はボールー族の一人で名をアームといい、彼の手引きで一行はさらに島の奥へと進んだ。アームが原油の存在を教えてくれたとき、一同は驚喜した。原油を精製すればUボートを動かし、文明圏へ帰れるのだ。
[ネタバレ反転]
ある日、ボウエン、リザと数人の男たちが探険の途中、猿人に襲われた。一行は次々に倒され、リザがさらわれた。その時、地軸をゆるがすような地震が始まり、噴火口から熔岩が噴出した。ボウエンは灼熱の熔岩の流れをぬってリザを救出した。アームは岩の下敷きになり死んだ。
その頃、必要量の原油精製を終ったUボートの水兵たちは、ボウエンの帰りを待ちきれず、制止するシェーンフォルツたちを銃で制圧し、Uボートを発進させた。
だが熔岩の熱とガスでUボートは身動きがとれなくなり、乗員もろともに沈没したあと木っ端みじんに爆発した。生き残ったのはボウエンとリザだけだった。
文明社会への復帰の希望を絶たれた二人は、新しい生活を求めて、島の奥地へとわけ入っていく。島の外壁に立つ二人は、驚くべき体験をせめて誰かにと、手記の入った瓶を海へ投げるのだった。




『ターザン』『火星(ジョン・カーター)シリーズ』で知られるエドガー・ライス・バローズのSF小説『時に忘れられた世界』(『太古世界シリーズ』三部作の第一部)を、ホラー映画を数多く手がけるイギリスのアミカス・プロダクションズが映画化しました。原作で孤島キャプローナ(キャスパック)が有している〈特異な進化体系〉については簡略化されているものの、時代設定を初めとしてかなり原作に忠実な筋立てで、原作ファンである私は大満足! です。ケラトサウルスやトリケラトプスなど、実在した恐竜が再現されて登場し、銃で狩るシーンなどは、怪獣というよりは猛獣という感じで、リアルな生物感があります。特撮は、特殊効果を『サンダーバード』などを手がけたデレク・メディングスが担当。恐竜のシーンは、後に『恐竜時代』にも参加するロジャー・ディッケン。プロセス撮影を、スクリーン・プロセス・システムの開発で1969年のアカデミー科学技術賞を受賞した、チャールズ・スタッフェルが担当しています。本作がヒットしたため、同じ製作ジョン・ダーク、監督ケヴィン・コナー、主演ダグ・マクルーアの組み合わせで『地底王国』、『続・恐竜の島』、『アトランティス7つの海底都市』が作られました。また、2009年にC・トーマス・ハウエル監督・主演で『ランド・オブ・ザ・ロスト』の題でリメイクされました……が、う〜む。別ものでは?
エリミネーター

エリミネーターズ
米版DVD

『エリミネーター』 Eliminators (1986・米)
製作/エンパイア・ピクチャーズ
監督/ピーター・マヌージアン
製作総指揮/チャールズ・バンド
脚本/ダニー・ビルソン
ポール・デ・メオ
撮影/マック・アールバーグ
音楽/リチャード・バンド
出演/アンドリュー・プライン、デニース・クロスビー、パトリック・レイノルズ、ロイ・ドートリス、コナン・リー、ピーター・シュラム、ファウスト・バーラ、タッド・ホリノ、ルイス・ロレンツォ、ペギー・マニックス

メキシコの山奥にある秘密研究所では、大富豪でもあるマッド・サイエンティスト、アボット・リーブス博士(ロイ・ドートリス)とタカダ博士(タッド・ホリノ)が、人間に機械を埋め込んだ改造人間、マンドロイド(パトリック・レイノルズ)を使ったタイムマシンの研究を行っていた
リーブスは、最先端科学技術を駆使して世界を征服しようと企んでいた。ローマ時代へのタイムトラベル実験が成功したのち、マンドロイドは用済みで解体されることになる。
半分はまだ人間の脳を持つマンドロイドにそんなひどいことはできないと、タカダ博士は彼を脱走させる。だがその計画は途中でばれ、タカダ博士は凶弾に倒れた。息を引き取る時マンドロイドに、ニューヨークにある宇宙研究所のノラ・ハンター博士(デニース・クロスビー)に会うように言って亡くなる。
必死の思いで脱出したマンドロイドは、ノラの前に現れる。自らの設計した科学技術をリーブスに盗用されたノラは、突然現れたマンドロイドと手を組み、チビ探査ロボを連れてメキシコの山中に潜むリーブスを倒す事を決意する。
メキシコに潜入したノラと、人間に変装したマンドロイド。彼らは河を遡るため、ボートをチャーターする。持ち主の賞金稼ぎハリー・フォンタナ(アンドリュー・プライン)はノラに心を惹かれ、一行に加わることになる。
途中、水中に墜落したセスナを発見すると、マンドロイドの記憶が甦った。彼の名はジョン、飛行機事故で瀕死の重傷を負い、リーブスによって人間兵器〈マンドロイド〉に改造されたのだった。その後、タカダ博士の息子である忍者クジ(コナン・リー)も加わり、リーブスの研究所に到着する。彼らは、リーブズの私兵軍団と戦いを繰り広げる。
その間に、リーブスは時間旅行の方法を遂に完成させ、太古より原始人や原始獣を呼び寄せ、マンドロイド達を襲わせるが、ロケット砲、レーザー・ガンなどを備えた彼らの敵ではなかった。
[ネタバレ反転]
だが、一行はリーブズの発生させたエネルギー・バリアに捕らえられてしまう。このままでは縮小するバリア内で潰されてしまう。そのとき、マンドロイドは自分のエネルギーとバリアをショートさせ、バリアを消滅させる。マンドロイドは生命と引き換えに、皆を守ったのだ。
研究室に突入する一行に追い詰められたリーブスは、ローマ帝国へ逃げ、そこから未来をコントロールしようとする。一足遅く阻止に失敗したが、作動中のタイムマシンのダイアルを、ハリーがぶん殴って壊した。
世界征服の夢の実現に有頂天のリーブスが実体化すると、世界は溶岩にあふれ、生命の存在しない、太古の地球だった。リーブスの咆哮が、たった一人の地球に谺した。



「改造人間」「女科学者」「マッド・サイエンティスト」「賞金稼ぎ」「忍者」「タイムマシン」「ローマ帝国」「原始人」「恐竜」……、それぞれはとても魅力的なキーワード。ところが、それらがいっしょくたのゴッタ煮になると、あら不思議。おバカな設定のC級SF映画の完成です。でも、それがイイ! マンドロイドのジョンは改造人間で、腕のカードリッジを変えることで、ガス、アンカーからレーザーまで何でも使えます。彼の魅力はこれだけでなく、足をモービル・ユニットと呼ばれるキャタピラに交換すると、ガンタンクになります。タカダ博士は解体されそうになったジョンが研究所から逃げるとき、わざわざ装着してくれますが、いざ動くと人間が走るより遅い遅い。その上、転ぶとユニットを外さないと立ち上がれません。ガンタンクっぷりを披露する以外、全然役に立っていませんね。有能な科学者ノラは、途中で突然タンクトップになって、お色気増量? 間延びしてテンポを失いかけた展開を補おうとして、ちょっとお色気を出してみようかな思ったけど、中途半端になってやっぱり失敗だった、という制作現場の意図が見え見えです。ハリーは、一番まともな役柄。お調子者ですが。最後にタカダ博士の息子、忍者クジ。だからなぜ、博士の息子が忍者なのか? どう考えても日本や忍者に対するイメージを誤解しています。この愉快な仲間たちの、緊張感のない敵地潜入がとても楽しいのです。ダメ映画ファンは必見です。

※VHS廃盤/未DVD化
白バイ野郎ジョン&パンチ

『白バイ野郎ジョン&パンチ/白バイ野郎パンチ&ボビー』 CHiPs (1977-1983・米) 全120話
『帰ってきた白バイ野郎ジョン&パンチ』 CHiPs '99 (1998・米)TVM
放送/NBC
製作/リック・ロズナー
出演/エリック・エストラーダ、ロバート・パイン、ポール・リンク
〈第1〜5シーズン〉
ラリー・ウィルコックス、ブロディー・グリア、ルー・サンダース、ルー・ワグナー、ブリアン・リーリィ、マイケル・ドーン、ランディ・オークス、ブルース・ジェンナー
〈第6シーズン〉
トム・ライリー、ブルース・ペンホール、ティナ・ゲイル、クラレンス・ギルヤード・Jr

すべてのドラマ・ファンに愛されたポリス・シリーズの 決定版!

ジョン・ベイカー(ラリー・ウィルコックス)と、“パンチ”ことフランク・パンチョレロ(エリック・エストラーダ)は、チップス〈CHiPs-California Highway Patrol〉の若い白バイ警官。2人はチームを組み、白バイ(カワサキZ1000POLICE)にまたがって、主にロサンゼルスのフリーウェイをパトロールしている。
ジョンは実直で真面目だが、殺伐とした世界にちょっとした安らぎを感じさせる優しい警官。一方のパンチは魅力的な笑顔を持ちハンサム、型にはまらない自由奔放な性格だが、ちょっと気の短い男。そんなパンチの楽天的な行動は、しばしばお堅い上司であるギトレア警部(ロバート・パイン)の逆鱗に触れるが……。
今日も今日とて2人は、南カリフォルニアを舞台に激しいカーチェイスを繰り広げ、事故者を救い、困った人には手を差し伸べ、愉快なドタバタした日々が過ぎていく。
やがて、相棒ジョンが家業を継ぐためワイオミングに帰り、パンチは新人ボビー・ネルソン(トム・ライリー)とコンビを組み、若者を導いていくのだった。



『白バイ野郎ジョン&パンチ』は、住民を助け犯罪と闘うジョンとパンチの行動的な姿を、ユーモアと人間味たっぷりに描き出した傑作ポリス・ドラマです。青空の広がるロサンゼルスのフリーウェイを白バイがぶっとばすかっこよさは日本でも大変な人気を呼び、若々しい主役コンビは大変な人気でした。製作当時、従来の刑事ドラマは暴力的な印象が強く、警察の広報担当官をしていた事のあるリック・ロズナーは、現実の警察とドラマの中の警察のイメージのギャップに違和感を覚え、暴力シーンや銃撃戦を排した明るい警察のドラマ作りを目指しました。制作会社「ロズナー・テレビジョン」を立ち上げてまで生み出された本作は、主として交通取締りや事故の処理、日々の生活の中のドタバタといった、明るく親切な警察を描いており、警察が舞台でありながら血なまぐさい銃撃戦などは一切無く、陽気で気さくな同僚と共に繰り広げる、ヒューマンドラマ(コメディー?)でした。
『白バイ野郎パンチ&ボビー』は、それまでジョンを演じてきたラリー・ウィルコックスが、パンチを演じるエリック・エストラーダとのライバル関係に耐えられず番組を降板、パンチの新しい相棒、訓練生ボビー・ネルソン役としてトム・ライリーが加入した新シリーズです。ウィルコックスの脱退以外は大きな変更は無く、住民を助け犯罪と戦う二人のさわやかで行動的な姿を人間味たっぷりに描くシリーズの魅力は変わりません。

※未ソフト化
紹介した作品は、GEOでレンタルできます。
紹介した作品は、TSUTAYAでレンタルできます。
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