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『緯度0大作戦』 LATITUDE ZERO (1969・東宝)
監督/本多猪四郎
特技監督/円谷英二
脚本/関沢新一 、 テッド・シャーマン
製作/田中友幸 、 ドン・シャープ
撮影/完倉泰一
美術/北猛夫
音楽/伊福部昭
録音/藤好昌生
照明/隠田紀一
編集/武田うめ
スチル/山崎淳
出演/ジョセフ・コットン、宝田明、岡田眞澄、リチャード・ジャッケル、大前均、リンダ・ヘインズ、中村哲、中山麻理、平田昭彦、シーザー・ロメロ、パトリシア・メディナ、黒木ひかる、黒部進、関田裕

日付変更線と赤道が交わる「緯度0」の海底に作られた理想郷を舞台に、
命の恩人を助けるために戦う3人の物語を描いたSF特撮作品。


物理学者の田代健(宝田明)、海洋地質学者ジュール・マッソン(岡田眞澄)と記者ペリー・ロートン(リチャード・ジャッケル)。彼らは潜水調査員として潜水球で海底油田の調査のため、大陸棚探険に出かけたが、海底火山の噴火によって浮上できなくなった。
その時、突如として現れた謎の潜水艦『アルファ号』に、一行は救助された。乗組員はマッケンジー艦長(ジョセフ・コットン)、部下の巨漢・甲保(大前均)、物理学者で女医のアン・バートン(リンダ・ヘインズ)の三人。重傷のマッソンの治療のため、彼らは海底2万メートルの地底世界に存在する『緯度0基地』に迎えられた。地底世界には地上から消えたと思われていた高名な科学者たちがおり、この基地では特殊なエネルギーにより皆不老となって、人工太陽を初めとする高度な技術文明を誇っていた。
だが、その別天地にも争いはあった。超科学を誇る攻撃潜水艦『黒鮫号』を擁し、ブラット・ロック島に基地を持つ悪の天才科学者マリク(シーザー・ロメロ)と情婦・ルクレチア(パトリシア・メディナ)、『黒鮫号』の艦長・悪女「黒い蛾」(黒木ひかる)と部下たちだ。彼らは人類を征服し、アルファ号と艦長のマッケンジー、そして『緯度0基地』を破壊しようと、虎視眈々と機会を狙っていた。マッケンジーとマリクは、150年に渡って攻防を繰り広げていたのだ。
マリクは、『緯度0基地』の次の勧誘対象であるノーベル賞受賞の科学者・岡田博士(中村哲)とその娘・鶴子(中山麻理)を誘拐した。マリクは博士の発見した放射能免疫血清の方程式を要求し、拒絶されるや、彼と娘を監禁した。これを知ったマッケンジーは罠を承知で、ブラッド・ロック島へ潜入した。
[ネタバレ反転]
マリクの造り出した巨大なネズミ、人間コウモリなどの半獣半人の怪物たちの襲撃を退けたマッケンジーらは敵の司令部へ迫り、ルクレチアを倒した。博士たちを救出したマッケンジーたちの攻撃を逃れたマリクは、『黒鮫号』から超高圧電流でアルファー号を攻撃する。島の崖に引き寄せ、レーザー砲で一挙に破壊しようと企んだのだ。上空から『アルファ号』に攻撃を仕掛けていた怪獣グリフォンは、自分もろとも破壊しようとしたマリクに怒りをぶつける。グリフォンには、失敗が続いた処分として「黒い蛾」の脳を移植してあったのだ。その恨みからグリフォンは、『黒鮫号』に襲いかかった。レーザー砲の照準が狂って、ブラッド・ロック島を撃ってしまい、『黒鮫号』はグリフォンとともに、崩れ落ちる岩塊の下に呑まれていった。こうして、悪は滅びたのだった。
田代とマッソンは『緯度0基地』に残り、ロートンだけが地上に戻ることになった。ロートンは世紀の奇談だと意気込み、経験したことを興奮してデスクに報告するが、証拠として見せた写真には、何も写っていなかった。夢でも見たんだろうというデスクにロートンは、反論することができなかった。意気消沈したロートンはホテルのロビーで、マッケンジーやアン、田代博士やマリクとそっくりな別人たちと遭遇する。あれは、本当に夢だったのか、ロートンは自分でもそう思い始めていた。実はあの世界は、パラレルワールドだったのだ。




元々は、1940年代に米NBCラジオで放送されたテッド・シャーマン原作のSFラジオドラマを、あちらからの持ちかけで実現した日米合作のSF特撮映画です。『海底2万マイル』のような謎の潜水艦に海底基地、敵との海中戦などアイデアあふれる作品となっています。米側が用意したスケッチなどが影響を与えていて、アメコミ的カラーが漂っているのが異色であり、脳移植の改造人間の登場など少しグロがかっています。シャープでスマートなメカデザインは、どこまでもカッコイイ。特撮衰退期に突如現れた、なかなかブッ飛んだ楽しい冒険活劇です。
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『海底軍艦』 (1963・東宝)
監督/本多猪四郎
特技監督/円谷英二
脚色/関沢新一
原作/押川春浪
製作/田中友幸
撮影/小泉一
美術/北猛夫
音楽/伊福部昭
録音/上原正直、下永尚
照明/小島正七
スチル/土屋次郎
特技撮影/有川貞昌、富岡素敬、渡辺明、岸田九一郎、向山宏
出演/高島忠夫、藤山陽子、小泉博、上原謙、藤木悠、佐原健二、田崎潤、田島義文、坂本晴哉、北あけみ、雨宮貞子、高田稔、藤田進、津田光男、大友伸、伊藤久哉、平田昭彦、小林哲子

数々の冒険小説を手がけた作家・押川春浪が明治33年に発表した小説を原作にした海洋冒険活劇映画。

日本の土木技師が行方不明となる事件が相次いでいた。こうした事件の現場に居合わせたカメラマン旗中進(高島忠夫)と西部善人(藤木悠)は、被写体としてスカウトしようと光國海運の楠見専務(上原謙)の秘書、神宮司真琴(藤山陽子)を追跡し、楠見と真琴が「ムウ帝国工作員23号」と名乗る怪人と工作潜水艦に誘拐されようとするのを阻止する。
後日、ムウ帝国からの脅迫フィルムが届いた。それは1万2千年前に海底に沈んだ伝説上の大陸ムウ大陸を支配した帝国が、地熱を資源とする強大な科学力をもって今なお健在であると示し、神宮司大佐(田崎潤)の「海底軍艦」の即時建造中止と、かつてのムウ帝国の植民地であった地上全世界の即時返還を要求していた。同じ脅迫フィルムが国連の場にも届けられていたが、即時黙殺された。だが、世界各地の海岸地域での大陥没や、貨物船が謎の潜水艦に襲撃・撃沈されるなどの異変が相次ぎ、世界各国は総合防衛司令部を設置、最新鋭の原子力潜水艦レッドサタン号や人工衛星による警戒網を動員する。だが、ムウ帝国の潜水艦を深海に追ったレッドサタン号は水圧に耐え切れず圧壊爆破。地上人の手の及ばぬ深海のムウ帝国の科学力は恐るべきものであることを証明した。
ここに到って、日本の治安担当首脳は元大日本帝国海軍少将の楠見に、「海底軍艦」の出動は国連の要請であると伝えるが、楠見は元部下・神宮司の秘密を告白する。「終戦時、神宮司は[イ403潜]で反乱を起こし消息を絶った」と。その時、警視庁から、ムウ帝国の工作員と思われる男を捕らえたとの連絡が入る。
捕らえられた男は、ムウ帝国人ではなかった。神宮司大佐の部下、天野兵曹(田島義文)である。神宮司大佐が健在であることを知り、楠見らは神宮司に会うことを決意する。神宮司大佐の根拠地は知られざる島にあった。その名も「轟天建武隊基地」である。海底軍艦「轟天号」の驚くべき性能の一端を示した試験航行の成功に酔う神宮司に、楠見は非道なるムウ帝国撃滅のために海底軍艦の出動を要請するが、拒絶される。神宮司は大日本帝国海軍の再興をかたくなに望んでいた。真琴と旗中は痛烈な抗議をするが、一行に混じって海底軍艦基地に潜入した海野魚人(佐原健二)=ムウ帝国工作員により、基地は爆破された。
ムウ帝国に拉致された真琴と旗中は、ムウの大群衆の極彩色の群舞の中で、華麗なるムウ帝国女帝(小林哲子)より、守護竜マンダの生贄として死刑を宣告される。なおも世界を脅迫し続けるムウ帝国によって、世界各地に最後通告が行われる。東京丸の内も陥没、ムウ帝国の潜水艦の怪光線により東京湾の船舶が炎上する地獄図の中を、海底軍艦の雄姿が空中に出現した。これ以上のムウ帝国の暴虐を阻止せんと破壊された基地をドリル衝角で突破して出撃したのだ。潜航し、逃走を図るムウ帝国の潜水艦を追って、海底軍艦もまた潜航する。
[ネタバレ反転]
一方、真琴と旗中らは拉致された土木技師らと共に奴隷労働を強いられていた。作業現場より盗み出した特殊火薬を武器に、女帝を人質に取り、脱出を図るがここは海底である。だが、そこにムウの潜水艦を追って海底軍艦が到着した。守護竜マンダの妨害を排除し、楠見と神宮司らは脱出者を海底軍艦に収容した。今こそ心をひとつにした父と娘の再会である。喜びもそこそこに、海底軍艦はありえざるゲストを迎えることになった。ムウ帝国の女帝だった。
神宮司大佐の和平の提案を、無礼と一蹴し、「余を殺せてもムウ帝国を滅ぼすことは不可能じゃ」と冷たく言い放つ女帝に対し、神宮司は毅然と返すのだった。「ではムウ帝国の心臓部を攻撃してご覧に入れよう」。
「轟天号挺身隊」は冷凍銃を手に、ムウ帝国の心臓部へと潜入する。轟天号もドリルで掘り進み、機関施設でマグマのエネルギー変換装置へ冷凍砲を放つ。凍り付いた機関はエネルギーを制御できず、爆発を始める。帝国を脱出する轟天号。帝国は巨大な火柱の中に消えた。沸き立ち、炎が噴出する海面を見守る神宮寺たち。その時、隙を見た亡国の女帝は海へ飛び込む。追おうとする部下を、神宮寺は止めた。女帝は火柱の中へと泳いで行った。



押川春浪が明治33年に発表した科学冒険小説を原作に、本多猪四郎監督、円谷英二特技監督の黄金コンビで放つ東宝特撮映画黄金期の傑作です。特に素晴らしいのはスーパー・メカ「轟天号」が初めてテスト航行へと発進する数分間のシーン。伊福部昭の勇壮な音楽が高らかに鳴り、スケールと迫力、重量感に圧倒されます。また特撮だけではなくドラマパートでも、島にこもっていて頑固に敗戦を認めない轟天号艦長・神宮司大佐と娘との葛藤や現代人との感性の違いによる対立など、見応えがあります。

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『宇宙大戦争』 Battle in Outer Space (1959・東宝)
監督/本多猪四郎
特技監督/円谷英二
脚色/関沢新一
原作/丘見丈二郎
製作/田中友幸
撮影/小泉一
メカ・デザイン/小松崎茂
美術/安倍輝明
音楽/伊福部昭
録音/三上長七郎
照明/石川緑郎
特技撮影/荒木秀三郎、有川貞昌、渡辺明、向山宏、岸田九一郎
出演/池部良、安西郷子、千田是也、土屋嘉男、村上冬樹、レオナルド・スタンフォード、ハロルド・コンウェイ、ジョージ・ワイマン、伊藤久哉、エリス・リクター、桐野洋雄、野村浩三、エド・キーン、堤康久、加藤茂雄、沢村いき雄、旗持貴佐夫、上村幸之、高田稔、熊谷二良、手塚勝巳、津田光男、岡部正、レオナルド・ウェルチ、緒方燐作、マルコン・ビアース、オスマン・ユセフ、佐藤功一、ハインズ・ボットメル、岡豊、荒木保男

月に基地をつくり地球侵略を企てる宇宙人ナタールと地球防衛軍の攻防戦を描いたSF作品。

1965年、宇宙ステーションJSS3が謎の円盤群に襲撃され、反撃するも及ばず宇宙の塵と化す。さらに世界中で、鉄橋や汽船が空中に舞い上がるといった怪事件が続発。東京郊外の国連宇宙科学センターでは緊急の国際会議が開催され、何者かが意図的に超低温状態を作り上げ、物質の核振動を停止し無重力状態にしているのでは、という結論を出す。これに対抗できるのは、まだ発明間もない「熱線砲」だけである。安達博士(千田是也)の指揮のもと、勝宮(池部良)、岩村(土屋嘉男)等の少壮科学者たちは、早速宇宙センターで「熱線砲」の実験を公開した。ところがその席上、某国のアーメッド教授(ジョージ・ワイマン)が急に「熱線砲」を奪おうとした。幸い、勝宮の機転により熱線砲は無事だったが、任務に失敗したアーメッド教授は突如飛来した円盤の発する光線を浴び、たちまち溶解。あとには小さな金属板が残された。
調査の結果、その金属板がアーメッド教授の脳を操縦していたこと、そして異星人ナタールは既に月面に潜伏していることが判明した。月の裏側に基地を作って、地球攻撃を計っているのが明らかになったナタールに対して、地球防衛軍は反攻体制を作った。国連では、安達博士をはじめリチャードソン博士(レオナルド・スタンフォード)、勝宮、岩村、白石江津子(安西郷子)など16名の科学者・技師から成る調査隊を編成、原子力ロケット二機で「熱線砲」を積んでの月面への派遣を決定する。だが出発前夜、1人ドライブを楽しんでいた岩村はその途中で不思議な声を聴き、それきり意識と記憶が飛んでしまった。翌日、全世界の人々が見守る中、調査隊を乗せた宇宙探査艇スピップ1号および2号は無事発射され、一路月へと向かう。
[ネタバレ反転]
その途上、ナタールは宇宙魚雷で2隻の宇宙船を攻撃。勝宮たちは迎撃するが、それを妨害したのは何と岩村だった。出発前夜のドライブで、彼もまたナタールによって脳内に金属板を埋め込まれ、洗脳・操縦されていたのだった。辛くも攻撃をかわした一同に向け、ナタール人は「これ以上の接近すると命の保証は無い」と無線で警告する。だが調査隊は目的を達成すべく、月面に強行着陸を敢行。やむなく岩村を拘束して船に残し、月面探検車でナタールの前線基地へ接近する。その前線基地には多数の円盤が発着し、既に地球侵略の準備が整っていた。それと前後して、ナタールは岩村へ命令を発信。操縦された岩村は拘束ベルトを解き、機関室の燃料弁と酸化剤タンクを全開してスピップ1号を爆破する。
ついに調査隊はナタールに対し、安達博士と勝宮が操縦する月面探検車の熱線砲とで攻撃を開始。激しい光線の打ち合いの末、前線基地の機能を停止させることに成功する。地球へ戻ろうとする調査隊の前にナタールの円盤が出現するが、それを迎撃したのは基地の機能停止によりナタールの洗脳が解けた岩村だった。小型熱線銃1丁で単身円盤に立ち向かう彼を残し、爆破を免れたスピップ2号で一同は月面を脱出。が、岩村の犠牲的精神に涙しない者は無かった。
この事件は世界中に衝撃を与え、ナタールの基地復旧・総攻撃は時間の問題であり、全力をもって迎え撃つべきという認識が高まる。かくして熱線兵器を搭載した宇宙戦闘機と地対空熱戦砲が量産され、対ナタール戦の準備が進められる。そして遂にナタールの円盤群が地球に襲来。人類は宇宙戦闘機を続々と打ち上げ、ここに決戦の火ぶたは切られた!双方共、死力を尽くした総力戦を展開。宇宙は乱れ飛ぶ光線と爆発の戦場と化した。そしてついに、地球防衛軍は宇宙からの侵略者に勝利するのだった。




『地球防衛軍』の姉妹篇として製作された大作SF映画。『地球防衛軍』に登場した安達博士、白石江津子、リチャードソン博士、インメルマン博士らが本作にも再登場しています。ただし、インメルマン博士以外の人物を演じたのは別の俳優です。重力の少ない月面でのふわふわとした歩行演技は、出演者である土屋嘉男氏の発案によるもの。共演者たちは半信半疑で抵抗する人もいたそうですが、10年後のアポロ宇宙船の月面着陸の中継映像を見て、土屋氏は我が意を得たりの思いだったそうです。公開直前に無人探査機『ルナ3号』が撮影に成功した月の裏側を映画内で図解したり、ロケット発射時の重力加速を表現したりと、当時の「宇宙に関する最新の情報」が盛り込まれた、志の高いSF映画です。『地球防衛軍』が地上での攻防戦だったのに対し、こちらは宇宙空間での死闘と、アプローチが真逆でバラエティに富んだ製作陣のアイデアは素晴らしい。これでもかという位に人類の英知を結集したSFメカが登場し、伊福部サウンドが鳴り渡り、一大科学戦が展開される様は、まさに威風堂々とした空想科学宇宙冒険特撮映画の決定版です。

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『地球防衛軍』 The Mysterians (1957・東宝)
監督/本多猪四郎
特技監督/円谷英二
脚色/香山滋、木村武
原作/丘見丈二郎
製作/田中友幸
撮影/小泉一
美術/安倍輝明
音楽/伊福部昭
録音/宮崎正信
照明/岸田九一郎
特技撮影/荒木秀三郎、有川貞昌、渡辺明、城田正雄、向山宏
出演/佐原健二、平田昭彦、白川由美、河内桃子、三條利喜江、志村喬、村上冬樹、今泉廉、中村哲、生方壮児、佐田豊、草間璋夫、大友伴、緒方燐作、山田巳之助、藤田進、熊谷二良、三原秀夫、伊藤久哉、中丸忠雄、小杉義男、大川平八郎、加藤春哉、土屋嘉男

地球を守れ! 科学の力を結集した超兵器群が、宇宙の侵略者と一大科学戦を展開!

富士山麓の村祭りの夜、西湖のほとりの森で奇怪な山火事が起り更に山崩れが続発し、一集落が全滅した。騒ぎの中、天体物理学者の白石亮一(平田昭彦)が失踪した。白石の同僚で親しい友人であった渥美譲治(佐原健二)は残された白石の論文『ミステロイドの研究』を安達賢治郎博士(志村喬)に届けるが、その内容は途中で終わっていた。その後、白石が住んでいた村に山崩れが起こる。調査に向かった渥美の前に地中から怪ロボット「モゲラ」が現れ、光線を発して襲いかかった。発電所をたたきつぶし、街へむかって突進するモゲラ。火炎放射器や機関銃、ロケット砲の攻撃すらものともせず、村落を次々に破壊する怪ロボットを、出動した防衛隊は鉄橋ごと爆破するという手段で、ようやくその進行を止めるのだった。渥美の解析によりモゲラは、特殊合金製の電波ロボットであることが判明した。ここに至り、安達博士は怪ロボットが『白石報告書』にある異星文明の仕業と推測し、白石報告書を公表。五千年前、原水爆により自らの遊星を破滅させたミステリアンの侵入を報告した。
富士五湖で円盤状の飛行物体が頻繁に目撃されていたことから、富士山麓に調査団が派遣された。そこへ突如として巨大なドーム状の物体が出現した。調査団の代表5名をドーム内に招き入れた。ミステリアンは調査団に対し、ドームを中心に半径3キロの土地の割譲と地球人の女性との結婚の自由を要求してきた。5千年前、自らの星ミステロイドを核戦争で失ったミステリアンは、宇宙を放浪の末、地球にやってきたのだ。すでに数人の女性を拉致し、地球側の出方次第では攻撃も辞さないというミステリアンの要求に対し、政府はこれを拒否した。
科学研究心のためドームにとどまっていた白石は、人類の科学よりはるかに進歩したミステリアンを相手に戦争を始めるのは無謀だと渥美に伝えてきた。防衛隊は通常兵器を中核とした戦力、野戦砲・戦車隊・ジェット戦闘機で、雨あられのごとき攻撃を浴びせる。だが、いまや要塞と化したミステリアンドームは全く痛手を受けた様子を見せず、逆にドームから緑の怪光線が発射されると、ロケット砲も戦車もたちまち溶けた。空飛ぶ円盤も空に飛び、ジェット機を叩き落した。防衛軍は壊滅的な打撃を受け、撃退された。通常兵器の攻撃では歯が立たないミステリアンに対し、防衛隊本部は頭を痛めていた。新兵器電子砲の開発が急がれるものの、実戦配備には程遠い段階であった。
緒戦の勝利を誇るものか、ミステリアンの活動は日に日に目立つようになっていた。ミステリアンは東京の空に円盤を飛ばし自分達を攻撃しないよう政府へ働きかけるよう市民に呼びかける。そのころ渥美の見ていたテレビ画面に行方不明になっていた白石が突如現れる。彼はミステリアンに寝返っていたのだ。対話を試みたリチャードソン博士、インメルマン博士に対し、白石は「勝つのは、地球人でもミステリアンでもなく科学だ」と言い放つ。それを受けてリチャードソン博士は「それでも我々は戦わなければならない」と発言。諸外国の政治家および軍人は、東京でミステリアン対策会議を開催し侵略者との決戦を富士山麓にて行うことを決意する。
通常兵器ではまったく歯が立たないミステリアンに対し、諸外国からの援助で、「空中戦艦α号、β号」、そして長距離からのオネストジョンによる攻撃が決定される。後方のα号の指揮下、前線に出て攻撃を行うβ号はナパーム弾による高熱攻撃をミステリアンドームに対し試みるが、やはりドームからの熱光線攻撃でβ号は木っ端微塵にされてしまった。
地球側に有効な兵器なしと見て取ったか、ミステリアンは要求を半径120キロの土地に拡大してきた。渥美たちの関係者である広子(河内桃子)、江津子(白川由美)たちも、警戒の裏をかいて拉致された。もともとミステリアンは地球侵略が目的だったのだ。焦燥に満ちた危機の中、地球側にもようやく、対抗手段が登場した。ミステリアンの熱光線に耐えるマーカライト、それを応用した超巨大パラボラ戦車「マーカライトファープ」とマーカライト塗装を施したα号で決戦に挑もうというのだ。機動力に欠けるマーカライトファープの欠点を補うため、専用輸送ロケット「マーカライトジャイロ」が投入配備され、決戦の準備が着々と整えられる。しかし、マーカライトの効力は75分までと限界がある上、ミステリアンドームへ決定的な打撃を与えられる性能を持つ電子砲は未だ完成しないままであった。
[ネタバレ反転]
地球軍の3度目の総攻撃が始まった。ジャイロから投下された新兵器マーカライトファーブは期待通りの性能を発揮し、ミステリアンドームの光線に耐えながらじりじりと距離を詰め、ドームにダメージを与えていく。ミステリアン統領は攻撃を中止しなければ報復手段を執ると地球側に警告し、湖から濁流を発生させマーカライトの一部や付近の町を飲み込むという反撃に出た。
その戦いの中、渥美はモゲラの出現した谷間がドームとつながっていると考え、広子らを救出しようと1人ミステリアンドームに潜入する。渥美はミステリアンの銃でドームの装置を破壊し、すぐさまミステリアンに取り押さえられるが、その中の1人に連行中に脱出路へと誘導される。脱出路にはミステリアンに拉致された女性たちが待っていたが、そこで仮面を外したミステリアンの正体は白石であった。彼は渥美に安達博士宛の報告書の続きを渡すよう告げると、再びドーム内へ消えて行った。
マーカライトの効力切れが迫るなか、完成なった電子砲を搭載した第二β号が発進する。ミステリアンは反撃のため地中からモゲラを出動させるが、倒れてきたマーカライトに押し潰されて撃破された。戦場に到着した第二β号の電子砲攻撃が始まり、遂にドームの外壁を真赤に変色させ始めた。その寸前に脱出した渥美達の上空で、第二β号の砲撃はまだ続いていた。ミステリアンの野望に絶望した白石は渥美たちを逃がした後、自爆装置のスイッチを入れた。ドームは大爆発を起し、空飛ぶ円盤は宇宙へと逃げていく。
電子砲の熱線が、逃げるミステリアンの円盤を次々とらえて撃墜していく。それを見た安達博士はつぶやいた。「彼等は、永遠に宇宙の放浪者です。我々は決して彼等の轍を踏んではならない……」。ミステリアンの宇宙母艦は、地球の軌道から離れていった。




血湧き肉踊る、東宝特撮映画史上初のシネスコ大作です。画面の奥行きがとても深く、奥にモゲラ、広がる平野に展開する防衛軍、手前の兵士たちといった、全てが一望できる迫力は溜まりません。また、特撮部分と実写部分の繋がりや構図のとりかたの巧さは、神業級です。そして鳴り渡る伊福部サウンドは躍動感いっぱいで、世界観を盛り上げています。このあたりの年代に作られた東宝特撮映画は、おしなべて非常に高水準な作品が多いですね。念のため洋邦とわず、古い映画を楽しむための大原則は、ツッコミはOKだけど、アラはあげつらわないことですよ。

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『妖星ゴラス』 GORATH (1962・東宝)
監督/本多猪四郎
特技監督/円谷英二
脚色/木村武
原案/丘美丈二郎
製作/田中友幸
撮影/小泉一
美術/北猛夫 、 安倍輝明
音楽/石井歓
録音/伴利也
照明/高島利雄
スチル/田中一清
特技撮影/有川貞昌、渡辺明、岸田九一郎、向山宏
編集/兼子玲子
出演/池部良、上原謙、志村喬、坂下文夫、白川由美、水野久美、佐々木孝丸 、小沢栄太郎 、河津清三郎 、西村晃、佐多契子、田崎潤、桐野洋雄、鈴木孝次、今井和雄、大前亘、荒木保夫、山田彰、鈴木友輔、平田昭彦、佐原健二、久保明、太刀川寛、二瓶正也、佐藤功一、西条康彦、岡部正、古田俊彦、緒方燐作、野村浩三、三島耕、ロス・ベネット、ジョージ・ファーネス、堺左千夫、三井紳平、沢村いき雄 、天本英世

謎の燃える怪星ゴラスと地球との衝突を回避するため奮闘する人々を描く特撮巨編!

1979年9月29日午後8時、土星探査の任務を負った日本の宇宙船「JX−1 隼号」が、富士山麓宇宙港から打ち上げられた。しばらくして、パロマ天文台が質量が地球の6千倍あるという黒色矮星「ゴラス」を発見したと発表。隼号の園田艇長(田崎潤)は、急遽ゴラス探査に向かった。しかし、質量こそ膨大だが大きさは地球の4分の3というゴラスの引力圏内に捉えられ、観測データの送信後、隼号は乗組員もろともゴラスに飲み込まれていった。そして隼号が遭難直前に送ったデータから導き出された結論は「ゴラスが今の進路を保つと地球に衝突する」という恐るべきものだった。だが地球では「土星探検の隼号遭難」の新聞記事が人々の目をうばったのみで、事故を批難し、危機を真面目にとる者はいなかった。
事態を危惧する日本宇宙物理学会の田沢博士(池部良)と河野博士(上原謙)だが、政府も対策に本腰を入れようとせず、またこれを自分の問題として捉える人々も少なかった。再度のゴラス観測も思うに任せぬ中、田沢と河野は、園田博士(志村喬)の孫・速男(坂下文夫)の「ゴラスを爆破するか地球が逃げるか、その2つしかない」という少児らしい直裁な言葉に活路を見出す。
田沢と河野は国連科学会議で、「南極に建設した巨大ロケット推進装置によって、100日間で地球を40万キロ移動させ、その軌道を変える」という「地球移動計画」を提案。当初はその実現性を疑問視されるが、アメリカやソ連も似たような研究を行っていたことから計画は一気に進み、各国一丸となって建設に取り掛かることが決定。かくして世界中の技術が南極に結集し、巨大ジェットパイプが次々と建造されていく。しかし、工事現場で落盤が発生するなどの事故で、タイムロスも生じ始めた。
その頃、国連の要請を受けて日本が打ち上げた「JX−2 鳳号」がゴラスに接近。カプセル1号でゴラスに肉薄した金井(久保明)の観測により、ゴラスの質量は地球の6千2百倍へと増加しており、もはや爆破は不可能という結論が出される。地球を救う術は「南極計画」のみとなる一方で、金井は接近時のショックで記憶喪失となってしまう。
完成したジェットパイプ基地のジェット噴射は、地球を計算通りの速度で動かし始めた。世界が歓喜する中、田沢は「ゴラスの質量増加が続けば現在の施設だけでは追いつかなくなる」との不安を抱え、国連への追加投資を巡って河野と対立する。その間も、ゴラスは彗星や土星の輪を飲み込みながら地球に接近しつつある。さらに、南極に眠っていた巨大生物・マグマが突如目覚め、施設の一部に損傷を与えた。田沢らによりマグマは葬り去られるが、復旧作業も含めて72時間というタイムロスが生じる。
[ネタバレ反転]
そして1982年2月、ついにゴラスと地球が最接近する日を迎えた。人々の尽力によりタイムロスは減ったが、それでも36時間分の移動距離が足りない。地球上ではゴラスの引力により、各地で天変地異が発生し、富士山麓宇宙港の宇宙船も次々と地中に飲み込まれていく。ジェットパイプも水没する中、運命の時が刻々と迫る。
やがて重力異常により強風はうなりをあげ、海は逆巻き怒濤が地上にあふれた。東京タワーはすでにその四分の一を水に浸していた。各地で地震が発生し、地球は危機を迎えた。だがその時、原子力ジェット・エンジンが動き出し、地球はゴラスの軌道から逃れた。ゴラスは、移動した地球のそばを通り過ぎていった。ついに科学が勝ったのであった。だが、まだ人類には仕事が残っている。喜びに皆でひたるのは、地球を元の軌道に戻してからだ。科学者たちは、笑顔で軌道計算を始めた。




これこそが「センス・オブ・ワンダー!」という言葉にピッタリの、空想科学宇宙冒険特撮映画です。ツッコミ所満載ですが、未知への探求・科学万能時代の突き抜けた爽快感が感じられます。昨今の冷たい手触りのSFではなく、「裏庭の手作り宇宙船」といったレトロなパルプ・スペースオペラの感じが楽しいです。製作姿勢も俳優陣の演技も真摯で、スケール感もあって高評価。『宇宙大戦争』『地球防衛軍』と並んで、たまに見たくなりますね。

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『世界大戦争』 (1961・東宝)
監督/松林宗恵
脚本/八住利雄、馬淵薫
製作/藤本真澄、田中友幸
絵コンテ/小松崎茂、うしおそうじ
特技監督/円谷英二
音楽/團伊玖磨
撮影/西垣六郎
編集/岩下広一
出演/フランキー堺、宝田明、乙羽信子、星由里子、山村聰、ジェリー伊藤

第三次世界大戦の勃発から、そこに巻き込まれた市井の人々の生き様を
リアルかつ情感豊かなタッチで描いた名作。


戦後16年が経過し、急速な復興を遂げた日本。田村茂吉(フランキー堺)は家族の幸せを願いながら、外国人記者の集まるプレスセンターの運転手として日々働いていた。平凡だがやりがいのある仕事、家族のために株で金を増やし、日々笑顔の溢れる家庭。
そんな中、田村の長女・冴子(星由里子)は下宿している青年船員・高野(宝田明)と恋仲に落ちており、長い航海を終えて帰還した彼との久々の再会を喜ぶ。そんな二人はついに茂吉に対して結婚の決意を語り、驚く茂吉だが妻のお由(乙羽信子)も賛同し、とうとう二人は高野の次の航海が終わり次第、結婚することになる。
一方、世界は「連邦国」と「同盟国」の二つの陣営に分かれ、両陣営はお互いに核兵器を持って対峙していた。そして北大西洋で行われた同盟国陣営の軍事演習エリアに連邦国陣営の潜水艦が侵入したことをきっかけに、両者の関係は緊迫する。田村が担当する記者・ワトキンス(ジェリー伊藤)もその状況を危惧し始めた。日本政府も国民の間に動揺が広がりつつあることを考慮し、両国の関係改善の道を探ろうとする。だがワトキンスが緊迫した朝鮮半島・北緯38度線の情勢を取材に向かったその数日後、小型ながらも実戦で核兵器が使われるという事態が発生し、ついに連邦国・同盟国陣営双方で命令一つでボタンが押されれば弾道ミサイルが発射される状況となっていた。
日本では桃井総理(山村聰)が病身を推して公務を行い、両国の緊張をこれ以上高めまいと懸命の努力を行う。そして現場にいる両陣営の軍人達も、最悪の事態だけは避けたいという思いを胸に、事故や機械故障により危うくボタン戦争となりかけた状況を必死で阻止していた。やがて南北朝鮮間で停戦協定が結ばれ、ようやく緊張が解け始める。
しかし北極海上で偶発的に発生した軍用機同士の戦闘をきっかけに再び状況は最悪の事態を迎え、幾多の人々の努力も全て水泡と帰してしまう。そしてついに日本でもミサイルへの警戒が始まったことで、人々の不安は頂点へ達した。
[ネタバレ反転]
大都市から避難しようとする人々で大混乱が起こる中、田村一家は自宅に残り最後の晩餐を開く。冴子は数日前に再び貨物船「笠置丸」で長い航海へ出た高野と、覚えたてのモールス無線で最後の通信を行った。「サエコ・サエコ・コウフクダッタネ・コウフクダッタネ」「タカノサン・アリガトウ・アリガトウ」。
夕陽を前にして、茂吉は泣きながら叫ぶ。「母ちゃんには別荘を建ててやるんだ! 冴子には凄い婚礼をさせてやるんだ! 春江はスチュワーデスになるんだ! 一郎は大学に行かせてやるんだ! 俺の行けなかった大学に……!!」
両陣営では核ミサイルが次々と発射され、その夜、東京は閃光に包まれる。それは世界のあらゆる都市でも同様だった。世界には核の炎の嵐が逆巻き、地球上の全てを呑み込んでいった。
真っ赤な太陽が昇った翌朝、陸にはただ一つの生命も残っていなかった。洋上の「笠置丸」では、破壊され放射能に冒されて生きる者のいない祖国へ帰ることを、乗組員全員で決定するのだった。




東宝特撮映画史上、反戦メッセージを追求した超ド級の傑作特撮映画です。ハッキリ言って超重量級に重い作品です。戦争が起こっても、そこから戦争終結の動きがあって人類は何とかなるだろう、などと展開の予測を立てていると、がく然とします。その結末は衝撃の一言。東西両陣営の対立に翻弄されながら、それでもその惨劇を食い止めようとする人々の姿──日本政府だけではなく、両陣営の現場の軍人たちもそうです。核ミサイルの誤射や弾頭暴発を食い止めようとする光景が映されるたびに、まるでドキュメンタリーを見ているかのようにホッと胸をなでおろします。それとともに、主人公である田村家の行く末から、目が離せません。劇中、日本の首相が『戦争の放棄をした日本だけが、より強く反戦のメッセージを訴えてきた』という意味の話を語るシーンがありますが、今の日本の政治家の姿勢って、どうなんでしょうかね……。

※日本の映画館で上映された、本作品の予告編は現存していません。

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『恐竜グワンジ』 The Valley of Gwangi (1969・米)
監督/ジェームズ・オコノリー
脚本/ウィリアム・バスト
製作/チャールズ・H・シニア、レイ・ハリーハウゼン
音楽/ジェローム・モロス
撮影/アーウィン・ヒラー
編集/ヘンリー・リチャードソン
出演/ジェームズ・フランシスカス、ギラ・ゴラン、リチャード・カールソン、ローレンス・ナイスミス、フレダ・ジャクソン、グスタホ・ロージョ、マリオ・デ・バロス、カーティス・アーデン

ストップモーション・アニメの魔術師レイ・ハリーハウゼンが
恩師ウィリス・H・オブライエンに捧げた特撮スペクタクル大作!


1912年頃、メキシコに住むジプシーのカルロス(グスタホ・ロージョ)は、重傷の兄が麻袋を握ったまま、「禁断の谷」と呼ばれる渓谷の入り口で死んでいるのを発見した。麻袋の中には子猫ほどの見知らぬ動物が生け捕られ暴れており、興味を引かれたカルロスは、女占い師ティア・ゾリア(フレダ・ジャクソン)の警告も聞かず、テレサ・ファニタ・ブレッケンリッジ(ギラ・ゴラン)の率いるサーカス団にその動物を売り込み、自身も加わる。テレサはその動物を、今度のショーの目玉として披露する。
そこへ、テレサの元恋人で今ではライバルのサーカス団を経営するタック・カービー(ジェームズ・フランシスカス)がよりを戻そうと訪れ、その動物を見物する。タックが荒野でたまたま出会った英国人の古生物学者ブロムリー教授(ローレンス・ナイスミス)にその動物の特長を話すと、教授は「それは有史以前に死に絶えた古代の馬・エオヒプスだ」と断定した。興味を引かれたタックと教授はロペ少年(カーティス・アーデン)を道案内に、馬に乗って占い師ティアにエオヒプスが発見されたという渓谷の場所を尋ねるが、ティアはそれを断り、「禁断の地から持ち出されたモノを戻さなければ『グワンジ』の呪いを受ける」と警告する。教授は一計を案じ、わざとエオヒプスの在り処を教え、それを持ち出して渓谷に戻そうとするジプシーたちの後を、ロペ少年と共に追跡する。更にそれを追うタックと、やはり馬で後を追うテレサとそのサーカス一座。やがてジプシーたちは、谷にエオヒプスを放し立ち去るが、他の一同は谷の奥深くに侵入、彼らの前に有史以前に滅んだはずの恐竜たちが現れる。そこは外界と隔絶されたロストワールドだった。
[ネタバレ反転]
そこに現れた『グワンジ』と呼ばれる恐竜は、身の丈3.5メートルもあった。恐竜同士の血みどろの争いも展開され、一行は捕らえようと隙を突いて馬で走り回り、投げ縄をかける。暴れる恐竜に、カルロスは殺される。しかし、ふとしたはずみに、『グワンジ』は、落ちてきた岩石の下敷きとなり、身動き出来なくなった。一行は『グワンジ』を生け捕りにして帰り、サーカスの見せ物とした。
開幕の日、グワンジは暴れ出し町は大騒動。町はずれの寺院まで追いつめたが捕まえるすべもない。その時タックは、寺院にあった中世の槍をグワンジの頭がい骨めがけて打ちこんだ。さすがの恐竜にも致命的な一撃であった。苦しみにのたうち、燃えるランプを倒し、炎のかたまりと化した寺院の中で、息絶えていった。




西部劇とロストワールドSFが融合した、冒険活劇映画。レイ・ハリーハウゼンの動かす模型の生き物達は、今回も生物感が溢れています。大怪獣ではなく、スケール的に人間にも相手が出来る恐竜と人間との多数のバトルも楽しめます。テレビ東京で何度も見て、そのたびに手に汗を握っていました。昨今のシステム的なSFX映画の制作者には感じられない、モンスターに対する思い入れやファンタジックさ、未知に対するリスペクトが溢れています。

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『トリフィドの日 〜人類SOS!〜』 The Day of the Triffids (1962・英)
監督/スティーヴ・セクリー、フレディ・フランシス(クレジットなし)
脚本/フィリップ・ヨーダン
原作/ジョン・ウィンダム
製作/ジョージ・ピッチャー
製作総指揮/フィリップ・ヨーダン
音楽/ロン・グッドウィン
撮影/テッド・ムーア
特技撮影/ウォーリー・ヴィーヴァーズ
美術/セドリック・ドーウェ
編集/スペンサー・リーヴ
出演/ハワード・キール、ニコール・モーレイ、ジャネット・スコット、キーロン・ムーア、ネルヴィン・ジョーンズ、ジャニナ・フェイ、アリスン・レゲット、エイワン・ロバーツ、コレット・ワイルド、キャロル・アン・フォード、ギルジ・ハウザー、カティヤ・ダグラス、ヴィクター・ブルックス、トマス・ギャラガー、シドニー・ヴィヴィアン、ゲイリー・ホープ

宇宙植物トリフィドの恐怖! 盲目の人類に生き残る道はあるのか!


ある日、地球に激しい流星の雨が降り注ぎ、その閃光を見た者は大部分目が見えなくなった。アメリカの船員ビル・メイソン(ハワード・キール)は目の手術後、繃帯をして入院中だったのでその難を逃れることができた。町中は盲人で大混乱、その中で珍しく目の見える少女スーザン(ジャニナ・フェイ)を助けると、街に乗り捨てられた車でロンドンを離れた。
それと時を同じくして、トリフィドという珍しい植物が突然成長を始めた。しかも、根のような足を地中から引き抜くと歩き始めたばかりでなく、人間さえも食うのである。
人里離れた海岸の灯台で生物学者トム(キーロン・ムーア)と妻のカレン(ジャネット・スコット)もラジオを通じて、世界のほとんどの者が盲人になったこと、人間を食う植物の出現の噂を聞いていたが、この奇妙な植物の異常な繁殖力は灯台にまで及び、幸いにトムの激闘で撃退した。そして研究材料として彼らを絶滅させる方法を考えた。
一方、無人のパリを通って南フランスへ差し掛ったメイソンとスーザンは、広壮な邸宅の女主人クリスティーン・デュランド(ニコール・モーレイ)とその友人のコッカー教授(マービン・ジョーンズ)、その令嬢(アリソン・レガット)の、流星を見なかった健全な目を持つ3人に出会う。メイソンは彼らに身の危険を説いたが、盲人たちを置き去りにできないと同行を断った。
[ネタバレ反転]
この間にもトリフィッドの犠牲を多く出し、遂にクリスティーンを含めた3人は、アメリカ海軍基地にある潜水艦の出発に間にあうことができた。
その頃、灯台の2人にも危険は迫っていた。激しい一撃でドアを破壊したトリフィドは室内に雪崩込み、トムとカレンは灯台の頂上に追いつめられた。彼は咄嗟に消火用の海水をかけた。意外なことが起こった。怪物は溶け始めたのだ。海水でこの恐るべき怪物を殺すことができたのだ。人類はやっと、トリフィドへの反撃の手段を得た。




ジョン・ウィンダムのSF小説『トリフィド時代』の映画化作品。原作ではトリフィドは人間が食用のために栽培していたものでしたが、映画では流星に乗って宇宙から飛来したものという設定になっていました。また、終盤にはトリフィドの意外な弱点が明らかとなり、原作より撃退に希望が持てる結末となっています。CG全盛時代の昨今、こういうレトロな作品は手作り感が生々しさを生んで面白いです。のろのろした植物が物量作戦で大量に迫ってくるさまは、恐怖がじわじわと迫ってきます。

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『禁断の惑星』 Forbidden Planet (1956・米)
監督/フレッド・マクロード・ウィルコックス
製作/ニコラス・ネイファック
原案/アーヴィング・ブロック、アレン・アドラー
脚本/シリル・ヒューム
音楽/ルイス&ベベ・バロン
撮影/ジョージ・J・フォルシー
メイク/ウィリアム・タトル
美術/セドリック・ギボンズ、アーサー・ロナーガン
編集/フェリス・ウェブスター
出演/ウォルター・ピジョン、アン・フランシス、レスリー・ニールセン、ウォーレン・スティーヴンス、ジャック・ケリー、リチャード・アンダーソン、アール・ホリマン、ジョージ・ウォレス、ボブ・ディックス

宇宙移民がはじまった2200年代。アダムス機長(レスリー・ニールセン)が率いる宇宙船C−57−Dは、20年前に移住しその後連絡を絶った移民団の捜索のために、惑星第4アルテアへ着陸する。アルテア移民団の生き残りは、モービアス博士(ウォルター・ピジョン)と、アルテアで誕生した彼の娘であるアルティラ(アン・フランシス)のわずか2名と、モービアスが作り上げたロボット・ロビーだけだった。
モービアスは捜索団に対して、アルテアにはかつて強大なクレール人が住み2万年以上前の全宇宙を支配、アルテアを不可侵の星“禁断の惑星”としていた。調査団はその怒りにふれ皆殺し。しかし人類より数百万年も進化したクレール人は、精神内部の完成直前、一夜にして滅亡してしまった、と説明した。
博士は一同をクレールの遺跡、原子物理研究所へ案内する。アダムスは感嘆の末、その設備を地球に持ち帰りたいと申し出たが、博士は反対しアダムスらに、早く地球へ戻れという。そして移民団は正体不明の怪物に襲われて自分たち2名以外は死んでしまったという。残ったモービアスは、クレール人の遺跡に残っていた巨大なエネルギーを生成する設備を分析・使用し、モービアス自身の能力を飛躍的に増進させていた。ロビーもその結果出来たものだ。さらに彼は、おそらくC−57−Dも怪物に襲われるだろうと予告し、一刻も早くこの星を離れるよう求める。そしてモービアスの言葉通りにふたたび現れた怪物はC−57−Dを襲撃、乗組員を殺害し始めた。
しかしアダムスは、アルティラと恋仲となったこともあり、即時の離陸を拒否。モービアスとアルティアを、あるいはせめてアルティラだけでも、地球に連れ帰ろうとする。
[ネタバレ反転]
いよいよ怪物の猛威が彼らに迫ったとき、クレール人の遺跡のエネルギーが最大出力に達していた事に気付いたアダムスは博士を問い詰める。そして彼は、怪物の正体が「イドの怪物」とでも呼ぶべき、モービアスの潜在意識、自我そのものだということを見破る。移民団やC−57−Dの乗組員を襲った怪物も、実は遺跡の装置によって増幅され具現化したモービアスの潜在意識(憎しみ)のなせるわざであった。そしてクレール人も、自分たちの潜在意識を制御しきれず、巨大なエネルギーでお互いに殺し合い、自滅したのだ。
怪物はアダムスや博士達に襲いかかる。博士はロビーに攻撃するよう命じるが、元が主人である怪物を撃つことが出来ない。自らの心の暗黒面を正視したモービアスは、怪物の前に立ち塞がる。
怪物は消滅したが、モービアスは瀕死の状態だった。彼は遺跡の自爆装置を作動させ、アルテアもろとも滅びる道を選ぶ。アダムス機長はアルティラとロビーを伴ってC−57−Dに戻り、アルテアが爆発する寸前に辛うじて惑星から脱出したのだった。




電子光線銃にバリア、光速飛行にロボットに先史宇宙文明と、懐かしSFガジェットがこれでもかと詰め込まれた作品です。モンスターの設定も深く、人間の心の闇をも描いており、時代なりのキチンと考証を徹底した、今見ても面白い映画です。現代SFのガチャガチャしたジェットコースターよりも、ゆったりとしたテンポに安心できますね。人気ロボット・ロビーが登場した作品でもあります。因に主人公のアダムス機長は若きレスリー・ニールセン! この頃は二枚目で売っていましたが、当時でも素顔は後年の『裸の銃を持つ男』のドレビン警部のような大のオフザケ好きで、ギャグ俳優になってからの方が素に近かったとか。

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『宇宙水爆戦』
This Island Earth (1955・米)
監督/ジョセフ・ニューマン
原作/レイモンド・F・ジョーンズ
脚本/フランクリン・コーエン、エドワード・G・オキャラハン
製作/ウィリアム・アランド
音楽/ジョセフ・ガーシェンソン
撮影/クリフォード・スタイン、デビッド・S・ホスリー
美術/アレクサンダー・ゴリッツェン、リチャード・H・リーデル
編集/ヴァージル・W・ヴォゲル
出演/ジェフ・モロー、フェイス・ドマーグ、レックス・リーズン、ラッセル・ジョンソン、ランス・フラー、ロバート・ニコルス、ダグラス・スペンサー

人気モンスター「メタルーナ・ミュータント」登場の宇宙SF映画史上に輝く古典的名作がワイド画面で復活!


ワシントンの原子力平和利用会議に出席して、研究所に帰った若いが優秀な原子物理学者カル・ミーチャム博士(レックス・リーズン)は、差出人不明の小包を受け取る。数日後、またカタログが届くが、奇妙な機械の名が並んでおり明らかに原子力利用のものであった。博士はとりあえず未知の人物宛てに、テレタイプで司令機という機械を発注した。やがて届けられた現代科学を越えた通信装置インターロシュターを組み立てる。すると、スクリーンにエクセター(ジェフ・モロー)という額の広い白髪男が映り、カルに向かって自分の研究所へ来るように勧めた。その瞬間、機械も画面も赤色の光線で灰になった。
ミーチャムは興味を惹かれ、迎えに来た無人飛行機に乗った。到着した所には、女性科学者のルース・アダムズ博士(フェイス・ドマーグ)の他、優れた科学者たちが何人もいた。
実はエクセターは、メタルーナという惑星の科学者であった。メタルーナ星とゼイゴン星は数世紀にわたって戦争を続け、メタルーナ星は不利になりつつあった。エクセターはメタルーナの指導者の命令を受け、地球人科学者を新兵器開発に従事させようとしていたのである。感づいたミーチャムとアダムズは他の科学者たちと共に逃げ出そうとするが、2人はエクセターと部下の乗る円盤型の宇宙船に捕らえられ、なかば強引にメタルーナ星に連れて来られた。
[ネタバレ反転]
既にメタルーナ星はゼイゴン軍の水爆攻撃で廃虚と化しており、メタルーナの指導者は、自分たちは地球に移住して地球を支配するとミーチャムらに明かす。それはエクセターすら知らなかった事であった。もちろんミーチャムもアダムズも拒否したが、彼らは精神改造手術で意志を奪われそうになる。
しかしエクセターの好意と機転で助けられた。指導者も戦死して、もはやこれまでと判断したエクセターはミーチャムたちを円盤に乗せ、滅亡寸前のメタルーナ星を脱出した。その背後で、メタルーナ星がゼイゴンの集中攻撃を受けて火の玉になるのが見えた。
地球への帰還途中、宇宙船内に紛れ込んだ昆虫生物ミュータントに襲われかける。エクセターは重傷を負いながら2人を救い、ミュータントを倒す。エクセターは負傷を隠し、別れを惜しむミーチャムとアダムズを地球に送り届けた。2人と別れた後、故郷を失った瀕死のエクセターは、炎に包まれた円盤と運命を共にし海へと突入するのだった。




SF映画の古典であり、メタルーナ・ミュータントの造形で知られる作品です。昔のSFなので、科学考証は今見ると突っ込み所満載ですが、こういう映画を見るときは、先人への敬意と寛容な心が必須です。サスペンス調の前半と後半の宇宙SFの部分のギャップで一粒で二度美味しい感じ。レトロ&アナクロな古典SFには、ガチガチな常識に縛られた現代SFでは失われた、自由奔放な浪漫があります。
紹介した作品は、GEOでレンタルできます。
紹介した作品は、TSUTAYAでレンタルできます。
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