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『バード』 Bird (1988・米)
監督/クリント・イーストウッド
脚本/ジョエル・オリアンスキー
製作/クリント・イーストウッド
製作総指揮/デイヴィッド・ヴァルデス
音楽/レニー・ニーハウス
撮影/ジャック・N・グリーン
編集/ジョエル・コックス
出演/フォレスト・ウィテカー、ダイアン・ヴェノーラ、マイケル・ゼルニカー、サミュエル・E・ライト、キース・デイヴィッド、マイケル・マクガイア、ジェームズ・ハンディ

クリント・イーストウッド監督作品。
天才ジャズマン、チャーリー・パーカーの壮烈な生涯。


1943年、ニューヨーク52番街のクラブで「バード」ことチャーリー・パーカー(フォレスト・ウィテカー)はディジー・ガレスピー(サミュエル・ライト)と共に新しいジャズのスタイル「ビ・バップ」の先駆者として活躍していた。ところがビ・バップを引っさげて西部へとツアーに出かけた彼らはお堅い考えのファンに受け入れられず、そのショックもあり彼は酒びたりの生活からアルコール中毒になってしまう。時代はまだ彼らの新しい音楽を受け入れてはくれなかった。そんな苦しい時期の彼を救ったのは白人の妻チャン(ダイアン・ベノラ)だった。
1949年、やっと彼の時代がやって来た。パリでのコンサートが大成功を収め、ニューヨークに彼の名をとったクラブ「バードランド」がオープン。彼はついに念願のバンドを結成し、南部へとツアーに出かける。しかし、彼が期待していたメンバーのレッド・ロドニー(マイケル・ゼルニカー)は、彼を真似て麻薬に手を出してしまい警察に逮捕されてしまう。さらに彼の最愛の娘プリーが病気によってこの世を去ると、再び彼は麻薬に漬かる生活へと逆戻りしてしまうのだった。ついには自殺未遂で入院してしまう。こうして、彼は「自己破壊衝動」につき動かされ、早すぎる死に向かってひた走るだった。



「アメリカがもっている独自の芸術はウエスタン映画とジャズだけだ」と言い切るクリント・イーストウッドが監督のみに専念した作品です。ジャズ史にその名を残す天才アルトサックス奏者、チャーリー「ヤードバード」・パーカー。彼はジャズの革新奏法「ビ・バップ」を創始して観客を熱狂させる一方、ドラッグとアルコールに蝕まれながらサックスを吹きまくりました。僅か34才でこの世を去ったチャーリー・パーカーの鮮烈な生きざまと、彼の妻チャンの生涯を描きます。演奏はパーカー自身のオリジナル音源を復元して使用、そこにレイ・ブラウンら現代の超一流ミュージシャンが共演という奇跡のセッションが実現しています。熱狂的ジャズファンで知られるC・イーストウッドが監督し、パーカーの生涯の各場面をコラージュによって構成する手法を用いています。画面は陰鬱で、濃厚な死の香りが漂います。伝記映画としての年代順の物語を放棄し、破滅へとまっしぐらに進む1人の天才の生き様の断片を描くことに徹した試みが凄みを生み出しています。イーストウッド監督の芸術性を体現する、観客にも覚悟を強いる真剣勝負の一本です。カンヌ映画祭、他世界各国で絶賛を浴びました。
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『ベニイ・グッドマン物語』 The Benny Goodman Story (1955・米)
監督/ヴァレンタイン・デイヴィース
脚色/ヴァレンタイン・デイヴィース
台詞/レオン・チャールズ
製作/アーロン・ローゼンバーグ
撮影/ウィリアム・H・ダニエルズ
美術/アレクサンダー・ゴリッツェン、ロバート・クラットワージー
音楽監修/ジョセフ・ガーシェンソン
編集/ラッセル・F・シェーンガース
出演/スティーヴ・アレン、ドナ・リード、バータ・ガーステン、ロバート・F・サイモン、ハーバート・アンダーソン、サミー・デイヴィス・ジュニア、ディック・ウィンスロー、バリイ・トルエクス、デイヴィッド・カスディ、ウィルトン・グラッフ、ハリー・ジェームス、ジーン・クルーパ

「キング・オブ・スイング」と呼ばれた天才ジャズマン──今、伝説のドラマの幕が上がる

1919年のシカゴ。貧しい洋服屋グッドマンは、少ない収入を割いて、息子のベニイ(デイヴィッド・カスディ)、フレディ、ハリイの3人にシエップ教授の元で音楽を習わせた。16歳になったベニイ(バリー・トルエクス)はクラシックからやがてジャズに魅せられ転向、遊覧船の楽士となった。ここでデキシーランド・ジャズで有名なキッド・オーリイ(本人)に会い、ジャズに興味を持つようになった。ベニイはやがてベン・ポラック楽団に入った。年月は流れベニイ(スティーヴ・アレン)は故郷シカゴへ戻った。家族との再会も父の自動車事故で、悲しみの雲に蔽われた。ベニイは再びポラック楽団の演奏旅行に出た。ある酒場での演奏中、ベニイは音楽批評家ジョン・ハモンドの妹アリス(ドナ・リード)に会った。ハモンドの援助でポラック楽団はニューヨークへ出た。やがてベニイはジーン・クルーパ、テディ・ウィルソン等と楽団を作り、ラジオに出演した。その間アリスはベニイの求婚を待ち受けていた。
だが、身分の距りを考えたベニイは、愛の告白を無理に殺していた。楽団は演奏旅行へ出たが、いずれの都市でも客の入りは少なかった。1935年8月、幸運の女神はベニイに微笑んだ。ロス・アンジェルスでの演奏は、熱狂的拍手で迎えられたのだ。スイングの誕生である。成功に気をよくしたベニイは、ライオネル・ハンプトン(本人)を加えて四重奏団を作った。楽団はニューヨークのパラマウント劇場に出演した聴衆が通路で踊り出すほどの熱狂ぶりがベニイを待っていた。
[ネタバレ反転]
続いてカーネギー・ホールでの演奏があり、アリスはベニイの成功を喜んだが、求婚しない彼に失望していた。しかし、彼女の失意も間もなく消えた。カーネギー・ホールの晴れの舞台で、ベニイはアリスを見詰めながら、2人が常に口ずさんでいた曲を演奏した。メロディはベニイの思いをのせてアリスの胸に快く響いてくるのであった。



「キング・オブ・スイング」と呼ばれた天才ジャズマン、ベニイ・グッドマンの生涯を描いた伝記音楽映画。主演はベニイ・グッドマンにそっくりといわれたTV司会者、スティーブ・アレン。ハリー・ジェームズ、ジーン・クルーパ、ライオネル・ハンプトンなどの名プレイヤーたちが、本人役で多数出演しています。ベニイ・グッドマンは人種差別が激しかった時代、テディ・ウィルソン、ライオネル・ハンプトンをはじめとする黒人ミュージシャンを積極的に雇った最初の人物として賞賛されています。なんといっても、力強いジャングルドラムから始まる『シング・シング・シング』(Sing Sing Sing)の演奏はスリリングで圧巻です。


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『グレン・ミラー物語』 The Glenn Miller Story (1954・米)
監督/アンソニー・マン
脚本/ヴァレンタイン・デイヴィス、オスカー・ブロドニー
製作/アーロン・ローゼンバーグ
音楽/ジョセフ・ガーシェンソン(音楽監督)、ヘンリー・マンシーニ(ノンクレジット)
撮影/ウィリアム・H・ダニエルズ
編集/ラッセル・F・シェーンガース
出演/ジェームズ・スチュアート、ジューン・アリソン、ヘンリー・モーガン、チャールズ・ドレイク、マリオン・ロス、アーヴィング・ベーコン、キャスリーン・ロックハート、ジョージ・トビアス、ベン・ポラック、ルイ・アームストロング、ジーン・クルーパ、バートン・マクレーン、シグ・ルーマン、ジェームズ・ベル、キャサリン・ウォレン、フランセス・ラングフォード

スイングを愛し、妻を愛し続けたアメリカの英雄。その生涯が永遠の名曲とともに蘇る!

若いトロンボーン奏者グレン・ミラー(ジェームズ・スチュアート)は、新しい音楽を創り出す悲願を抱き、そのため苦しい生活を忍んでいた。彼の親友のピアノ奏者チャミイ(ヘンリー・モーガン)さえも、グレンの目的に疑いを持つようになったが、偶然の機会にグレンの編曲した作品がベン・ポラック(自身出演)の耳にとまり、ポラックの編曲助手として採用され彼の楽団と一緒に演奏旅行に出た。デンヴァーに来たとき、グレンは学校時代の女友達ヘレン(ジューン・アリソン)に電話をかけ、真夜中に彼女を訪れた。彼はヘレンとは2年間も音信不通であったが、彼女を彼の両親の家へ朝食に連れ出した。彼の唐突なやり方にヘレンもはじめはさからったが、次第に彼に惹かれるようになった。だが、グレンが彼女に求愛しようとしたとき、チャミイがあらわれ、グレンを仕事に連れ去ってしまった。大衆音楽に新しい音色を入れようと努力をつづけるグレンは、楽団斡旋屋のドン・ヘインズに認められたのを機にポラックの許を去り、2年間編曲に専念したが成功せず、この原因はヘレンのいないことだと悟った。彼は直ちに長距離電話でヘレンを呼び出して結婚を申込み、彼女も承諾を与えた。式はニューヨークの小さな教会でささやかに挙げられた。グレンは、ヘレンのすすめで本格的に作曲の勉強をはじめた。まとまった貯金が出来たとき、ヘレンはグレンにすすめて自分の楽団を組織させた。6ヵ月後ボストンに出演することになったが、途中事故のため楽団は解散の止むなきに至り、妊娠中のヘレンも健康を害し入院してしまった。ミラー一家の苦境を知ったボストンのポール・ルームの経営者シュリプマンは、グレンに1000ドルを提供して楽団を再編成させ、ポール・ルームに出演させた。そのとき偶然、トランペット奏者が唇をいためたので、彼のスコアをクラリネットに書きかえて演奏させたところ、これが計らずもグレン・ミラー・サウンドの誕生となり、未来への光明が開けた。
[ネタバレ反転]
長男が生まれ、演奏も大当りがつづき、レコードも飛ぶように売れた。ハリウッドからも招かれ、得意の絶頂にあったとき第2次大戦が勃発した。グレンは志願して空軍に入り、戦債及び兵員募集のための演奏をつづけ、次いでヨーロッパ戦線へ慰問旅行に出かけた。クリスマスの日にはグレンはパリから米国向けに特別放送をすることになり、その番組で遥かにヘレンたちに呼びかけようと決心した。だがロンドンからグレンを乗せてパリに向かった飛行機は、英仏海峡上空で消息を絶ったまま、遂に帰らなかった。



『五つの銅貨』『ベニィ・グッドマン物語』と並ぶ、JAZZ界の巨匠を描いた伝記であり音楽映画でもあります。名曲と伴に軽快なテンポと明るさで、苦難の生活もさらりと見せてしまうアンソニー・マン監督の手腕はさすが。相変わらずジェームズ・スチュワートは、誠実な人物を演じさせたら天下一品です。本作にも本人役で出演しているルイ・アームストロングの「ベイズン・ストリート・ブルース」のセッションは、ゾクゾクします。アカデミー録音賞受賞。脚本賞、作曲賞ノミネート。英国アカデミー賞海外男優賞にノミネートしました。

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『五つの銅貨』 The Five Pennies (1959・米)
監督/メルヴィル・シェイヴルソン
脚本/ジャック・ローズ、メルヴィル・シェイヴルソン
製作/ジャック・ローズ
音楽/リース・スティーヴンス
コルネット・ソロ演奏/レッド・ニコルス
撮影/ダニエル・L・ファップ
編集/フランク・P・ケラー
衣裳/イデス・ヘッド
出演/ダニー・ケイ、バーバラ・ベル・ゲデス、ルイ・アームストロング、ハリー・ガーディノ、ボブ・クロスビー、ボビー・トゥループ、スーザン・ゴードン、チューズデイ・ウェルド、レイ・アンソニー、シェリー・マン、レイ・ダレイ、ボブ・ホープ

実在のジャズ奏者レッド・ニコルズの半生を描いた感動の実話がついに「初DVD化」!

1920年代、田舎からニューヨークへ出てきたコルネットの得意な青年レッド・ニコルズ(ダニー・ケイ)は、ウィル・パラダイス楽団に入り、ルイ・アームストロング(本人)とセッションをしたことから実力を認められるようになった。レッドは知り合った歌手のボビー・メレディス(バーバラ・ベル・ゲデス)と結婚して独立し、ディキシーランド・ジャズ・バンドのファイブ・ペニーズ楽団を結成して、巡業を始めた。娘のドロシーが産まれ、若き日のトミー・ドーシーやグレン・ミラーも加わった楽団も順調だった。だが、その矢先ドロシーが小児マヒにかかっていることが分かり、レッドは治療に専念するため楽団の解散を決意し、コルネットもゴールデンゲートブリッジから投げ捨ててしまった。
時は流れ、ロサンゼルスで造船所の職工になっていたレッドの家に、ドロシーの友達が遊びにきた際、レッドはグレン・ミラーたちが自分の楽団にいたと口を滑らしてしまうが、誰も信じなかった。そこへ妻のボビーがコルネットを持ってきてレッドに手渡したが、彼は満足に吹くことができなくなっており、ドロシーの友達は呆れて帰ってしまった。
[ネタバレ反転]
ボビーやドロシーの励ましでレッドは練習を重ね、ついに場末のクラブで復帰することになった。だが、彼の名は世間から忘れられており、客はさっぱり集まらなかった。がっかりするレッドの前に、突然ルイ・アームストロングがドーシーやミラーなど、かつてのファイブ・ペニーのメンバーを引き連れて現れ、セッションが始まった。ボビーがそれにつれて「ファイブ・ペニーズ」の曲を歌いはじめた時、ドロシーが杖を使わずに立ち上って、思わずレッドの後ろに歩みよった。レッドの目にも、ボビーの目にも、ドロシーの目にも、いつしか涙がにじみ出ていた。



実在のコルネット奏者レッド・ニコルズの奇跡のカムバックを軸としながら、彼と妻ボビー、娘ドロシーとの家族愛を描いた伝記映画です。レッド・ニコルズ本人も、画面には登場しませんが、コルネットのソロ演奏の部分の吹き替えを行っています。歌と踊りの才能あふれたダニー・ケイの魅力いっぱいの、家族愛を描いた素晴らしい音楽映画の傑作です。アカデミー歌曲賞、作曲賞、撮影賞、衣裳デザイン賞にノミネートされました。

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『愛情物語』 The Eddy Duchin Story (1956・米)
監督/ジョージ・シドニー
脚本/サミュエル・テイラー
製作/ジェリー・ウォルド、ジョニー・タップス
音楽/ジョージ・ダニング
撮影/ハリー・ストラドリング
編集/ヴァイオラ・ローレンス
出演者/タイロン・パワー、キム・ノヴァク、ビクトリア・ショウ、ジェームズ・ホイットモア、レックス・トンプスン、シェパード・ストラドウィック、フリーダ・イネスコート、グロリア・ホールデン、ラリー・キーティング

悲劇の天才ピアニスト・エディ・デューチンの、妻と子と音楽に捧げた限りない愛の人生
静かな感動が……暖かい心のふれ合いが、数々の名曲とともに、いま甦る不朽の名作


ピアニストとして生計を立てようとニューヨークにやって来たエディ・デューチン(タイロン・パワー)。才能に溢れ朗らかな彼は資産家の令嬢マージョリー・オールリックス(キム・ノヴァク)に見出され、オーケストラで演奏することに。また、2人の間には恋が芽生え、結婚。やがて息子ピーターが生まれたエディは、順風満帆な人生を送っていくように思われた。だがクリスマスの夜、マージョリーが急死してしまう。落ち込んだエディは気難しくなりピーターを残し巡業、そして第二次大戦に身を委ねていく。終戦後、10歳になったピーターのもとへ戻ってくるエディだが、息子との絆を取り戻すのに苦しんだうえ、白血病に侵されてしまう……。



不世出の天才と言われた名ピアニスト、エディ・デューチンの伝記物語。甘く、切ない旋律に乗せて贈る、美しくも哀しい永遠のラブ・ストーリーで、様々な名曲が紹介される音楽映画の側面もあります。音楽家としての華々しい成功だけでなく、愛妻の死、新しい恋人とのほろ苦い恋、そして息子との心の葛藤など、人間として苦悩に満ちた生涯を送った男の感動的な人間ドラマが描かれています。監督G・シドニーは、見事な職人芸でまとめ上げており、タイロン・パワーの名演とあいまって、恋愛映画の教科書と言っても過言ではない仕上がりとなっています。第29回アカデミー賞の撮影賞・作曲賞・録音賞・脚本賞にノミネートされました。

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『陽のあたる場所』 A Place in the Sun (1949・米)
監督/ジョージ・スティーヴンス
脚本/マイケル・ウィルソン、ハリー・ブラウン
原作/セオドア・ドライサー 『アメリカの悲劇』
製作/ジョージ・スティーヴンス
音楽/フランツ・ワックスマン
撮影/ウィリアム・C・メラー
編集/ウィリアム・ホーンベック
出演/モンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラー、シェリー・ウィンタース、アン・リヴェール、レイモンド・バー

母子2人きりの貧しい家に育ち、シカゴのホテルでボーイをしていた貧しい青年ジョージ・イーストマン(モンゴメリー・クリフト)は、大会社の社長である伯父を頼って都会に出てきた。会社の同僚である身よりのない娘アリス・トリップ(シェリー・ウィンタース)と、ある夜映画館でふと隣合わせになったことから交際するようになる。会社では男女社員の交際が御法度になっていたので、 2人は人目を忍んで逢瀬を重ねていた。
そんな時、伯父の邸でジョージにとっては眩いばかりの上流階級の娘、アンジェラ・ヴィッカース(エリザベス・テイラー)と知り合う。アンジェラは純真なジョージに惹かれ、やがて婚約を交わす間柄になる。貧しい生まれのジョージにとって、上流階級に入り込むチャンスであった。念願の成功に足をかけるジョージ。
しかし、そんな時アリスの妊娠を知る。そして、ジョージに執着し結婚を迫るアリスに、ジョージはある《決意》をする。



神話的なスター、モンティとリズの青春の蹉跌が美しい名作。貧しさ故の青年の成功への野望と愛、青春と打算、嘘……富裕層と貧困層の断絶と青春の足掻きを繊細に表現して、アメリカの社会問題を暗喩的に描いた傑作です。愛とは、執着とは、若さ故の無分別と階級社会への反発・憧憬を体現したモンティの演技は神がかっています。麗しいリズ、素朴なウィンタースと、それぞれの立場での愛を表現するトライアングルは、永遠の輝きと悲劇を辿る様がとてもスリリングです。

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『雨の朝パリに死す』 The Last Time I Saw Paris (1954・米)
監督/リチャード・ブルックス
製作/ジャック・カミングス
原作/フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド
脚本/ジュリアス・J・エプスタイン、フィリップ・G・エプスタイン、リチャード・ブルックス
撮影/ジョセフ・ルッテンバーグ
音楽/ソウル・チャップリン、コンラッド・サリンジャー
出演/エリザベス・テイラー、ヴァン・ジョンソン、ドナ・リード、ウォルター・ピジョン、エヴァ・ガボール、ジョージ・ドレンツ、リーフ・エリクソン、ロジャー・ムーア

アメリカからパリに着いたチャールズ・ウィルス(ヴァン・ジョンソン)は、カフェ・ディンゴへ行き壁に描かれた女の絵を見て、それにまつわる記憶を甦らせる。
第二次世界大戦終戦の日のパリ、シャンゼリゼを埋める群集歓喜のなかで出会った元従軍記者で作家の卵チャールズと美しい娘ヘレン(エリザベス・テーラー)。やがて劇的にゴールインするが、ヘレンの姉マリオン(ドナ・リード)もチャールズを愛していたが、傷心を抱えたままクロード(ウォルター・ピジョン)と結婚。妹夫婦には娘ヴィッキーが誕生したが、奔放なヘレンは毎夜遊び歩き、家に寄りつかない。チャーリーは昼は通信社に籍を置き、夜は小説を書きつづけ多忙な日々を送っていた。そのうち、妻と心がすれ違うチャーリーは酒に溺れるようになる。遊び暮らすヘレンは病床に就きやがて死に、チャーリーはアメリカへ帰る。娘は姉夫婦のもとで育てられることになった。それから数年経ち、作家として世に出たチャールズはパリを再訪する。



『華麗なるギャツビー』のフィッツジェラルド原作を、時代設定を大恐慌後のパリから第二次大戦後に換えて映画化。原作は第一次大戦後の好況と精神的解放感から花開いた、喧騒と虚無感の1920年代、失われた世代の竃児として時代を駆け抜いた著者の代表的作品で、かつて全てを──妻、娘、自らの人生を失った男の喪失感を切々と謳いあげた作品です。改変した時代設定と意義が原作の根底にある思想とうまく噛み合ず、メロドラマとなってしまったのが残念な作品です。

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『マン・オン・ザ・ムーン』 Man on the Moon (1999・米)
監督/ミロス・フォアマン
脚本/スコット・アレクサンダー、ラリー・カラゼウスキー
製作/ダニー・デヴィート、ステイシー・シェア、マイケル・シャンバーグ
製作総指揮/ハワード・ウェスト、ジョージ・シャピロ、マイケル・ハウスマン
音楽/R.E.M.
撮影/アナスタス・N・ミコス
編集/アダム・ブーム、クリストファー・テレフセン、リンジー・クリングマン
出演/ジム・キャリー、ダニー・デヴィート、コートニー・ラヴ、ヴィンセント・スキャヴェリ、ポール・ジアマッティ、ジェリー・ローラー、クリストファー・ロイドシドニー・ラシック

たとえ時代が彼に背をむけても、わたしは愛し続ける……。

一風変わった芸人、アンディ・カウフマン(ジム・キャリー)。1975年、有名なプロモーター、ジョージ・シャピロ(ダニー・デヴィート)の目に留まった彼は、NBCの新コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』にゲストとして出演したのを皮切りにスターの道を歩む。1978年からはABCの人気番組『タクシー』のラトゥカ役で人気を得たが、その特異なパフォーマンスは次第に世間に受け入れられなくなっていった。分身として相棒ボブとふたり一役で生み出したキャラクター、トニー・クリフトンの暴走、果ては客席の女性と本気で勝負するのがウリの男女混合プロレス。これがきっかけで恋人リン(コートニー・ラヴ)と出会った。
[ネタバレ反転]
しかし、本物のレスラーであるジェリー・ローラーとリング上で対決してコテンパンにのされたことで人気失墜、番組を降板させられる憂き目に。失意の日々、リンと結婚したアンディだが、まもなく彼はガンに冒されていることを知った。アンディは長年の夢だったカーネギーホールの舞台に立ち、華やかなショーを成功させ、芸人人生最高の時を過ごした。かくして1984年5月16日、アンディは35歳の若さで世を去るのだった。



若くして癌で亡くなった実在のコメディアン、アンディ・カウフマンの伝記映画。生前のカウフマンと交流のあったダニー・デヴィートが製作にも関わっています。怒りや哀しみといった人間の負の感情を笑いへと転化させるアンディ・カウフマンの特異な芸風は、まさに天才コメディアンといって過言ではないでしょう。ですが時代は、そんなカウフマンを受け入れるには早過ぎました。彼の笑いへの挑戦と壮絶な最期を、ジム・キャリーは真摯な演技で見事に表現しています。

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『ディア・ハンター』 The Deer Hunter (1978・米)
監督/マイケル・チミノ
脚本/デリック・ウォッシュバーン
原案/マイケル・チミノ、デリック・ウォッシュバーン、ルイス・ガーフィンクル、クイン・K・レデカー
製作/マイケル・チミノ、バリー・スパイキングス、マイケル・ディーリー、ジョン・リヴェラル
音楽/スタンリー・マイヤーズ
撮影/ヴィルモス・スィグモンド
編集/ピーター・ツィンナー
出演/ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・カザール、ジョン・サヴェージ、メリル・ストリープ、ジョージ・ズンザ、チャック・アスペグレン、ピエール・セグイ、ステファン・コペストンスキー、ジョー・グリファシ、メイディ・カプラン、シャーリーン・ダロウ、ジェーン=コレット・ディスコ、トム・ベッカー


心に深く刻まれた"戦争の狂気" 俺たちは、もうあの頃には戻れない……。マイケル・チミノ監督が、ベトナム戦争によって人生を狂わされる男たちの悲劇を描いた渾身の人間ドラマ!

ピッツバーグ郊外にあるロシア系移民の町クレアトンの製鉄所で働くマイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、スティーブン(ジョン・サヴェージ)、スタン(ジョン・カザール)、アクセル(チャック・アスペグレン)、ジョン(ジョージ・ズンザ)は休日になれば全員で鹿狩りに赴くごく平凡で仲の良いグループである。そんな彼らにもベトナム戦争の影が迫っていた。
ある日、ベトナムに徴兵されるマイケル、ニック、スティーブンの壮行会がスティーブン、アンジェラ(ルターニャ・アルダ)夫妻の結婚式も兼ねて行われた。式も終わりに近づく頃、突然ニックはリンダ(メリル・ストリープ)にプロポーズをする。「帰ったら結婚しよう」リンダは喜んでそれを受け入れた。一夜明けて彼らは揃って鹿狩りに出かけ、マイケルは見事な鹿を仕留めた。
ベトナムにおけるアメリカ軍は予想外の苦戦を強いられていた。マイケルは偶然にも戦場でニックとスティーブンに再会する。しかしベトナム軍の攻勢はとどまることがなく3人は捕虜となってしまう。閉じ込められた小屋の中では世にも恐ろしい賭けが行われていた。ロシアンルーレットである。銃弾が放たれる音を聞いたスティーブンは発狂寸前となった。マイケルは意を決してリボルバーに込める弾を増やすことにした。それを面白がるベトナム兵の隙をついたマイケルは次々とベトナム兵を射殺しスティーブンとニックを連れて脱出。丸太にしがみついて濁流を下るところを自軍のヘリコプターに見つけられたが、マイケルとスティーブンは力尽き川へと落ちてしまい、ニックだけがヘリコプターで救出される。落ちた場所に岩がありスティーブンは足を骨折したが、マイケルの助けにより辛うじて川岸にたどり着く。マイケルは川岸からスティーブンを担いで街道にでて、行きあった行軍中のジープにスティーブンだけを乗せて病院に運ぶように依頼し、自分は徒歩で町に向かう。
ヘリで救出され、病院にて回復したニックはサイゴンの町に繰り出し、そこでロシアン・ルーレットの賭けに興じる集団を目にする。観衆の中にはマイケルもいたが、ニックは彼に気づいていない。怪しげな男からプレーヤーになれば金を稼げるという誘いを受け、すぐに断ったニックだったが、実際に引き金が引かれるのを目にした彼は急に使われていた銃を奪い自らのこめかみに当てると、躊躇なくその引き金を引いた。弾は出ない。場が騒動となる中、呼び止めようとするマイケルの声も届かず、彼は誘いかけた男と夜の闇へ消えていった。
2年後、マイケルは帰還。故郷の仲間たちはマイケルを温かく迎えたがマイケルはどこかよそよそしく、ベトナムへ発つ前とは雰囲気が変わっていた。スタン達と久々の鹿狩りにでかけるマイケルだが、鹿を仕留めることはできなかった。そのころスティーブンは片腕と両脚を失い陸軍病院で治療の日々を送っていた。スティーブンを尋ね、サイゴンから彼宛に謎の送金があることを聞いたマイケルは、ニックの生存を確信し陥落寸前のサイゴンへ飛んだ。そこで彼が見たものは……。



1960年代末期におけるベトナム戦争での過酷な体験が原因で、心身共に深く傷を負った若き3人のベトナム帰還兵の生と死、そして3人とその仲間たちの友情を描いた作品です。反戦映画ではありませんが、戦争の悲劇性を描いた作品として高い評価を受けています。戦争を経験した3人の若者とその仲間たちの青春、友情を描いた映画であり、必ずしも社会問題としてのベトナム戦争自体がテーマではありません。心に傷を負った人々とその家族の、痛みに満ちた生を描きます。冒頭とシンクロしたラストの鹿狩り(Deer Hunt)シーンで涙が湧いてきます。

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『ドク・ハリウッド』
Doc Hollywood (1991・米)
監督/マイケル・ケイトン=ジョーンズ
脚本/ジェフリー・プライス、ピーター・S・シーマン、ダニエル・パイン
原作/ニール・シュルマン
製作/スーザン・ソルト、デボラ・D・ジョンソン
製作総指揮/マーク・マーソン
音楽/カーター・バーウェル
撮影/マイケル・ケイトン=ジョーンズ、マイケル・チャップマン
編集/プリシラ・ネッド・フレンドリー
出演/マイケル・J・フォックス、ジュリア・ワーナー、ブリジット・フォンダ、ウディ・ハレルソン、バーナード・ヒューズ、デヴィッド・オグデン・スタイアーズ、アイダ・バード、メル・ウィンクラー、ロバーツ・ブロッサム、フランシス・スターンハーゲン、ジョージ・ハミルトン

マイケル・J・フォックス主演。事故は、ホントの恋の処方薬!?

若い外科医ベン・ストーン(マイケル・J・フォックス)は、ワシントンDCの病院でERに勤務していた。ベンは薄給で激務なERを辞め、華やかなビバリーヒルズで高収入の美容整形外科医になることを決意。面接を受けるため、ポルシェで西海岸に向かう。だが途中で道に迷い、南部の小さな田舎町グレイディで塀を壊してしまう。事故の代償として、医者不足で悩んでいた町の病院で裁判官に32時間の医療奉仕を命じられる。期間が終わっても届かない車の部品を待ちながらの、診療を続ける日々。ルー(ジュリー・ワーナー)やナンシー(ブリジット・フォンダ)を始めとする気の良い町民たちと触れ合い、ベンは本当に大切なものに目覚めていく。



名作『メンフィス・ベル』のマイケル・ケイトン・ジョーンズ監督作品。コメディ映画にも手腕を発揮しています。ほのぼのとした笑いを随所にちりばめて、軽薄な若者の成長を描いています。主演のマイケル・J・フォックスは「再会の街」や「カジュアリティーズ」などの汚れ役に挑戦した後で、演技が磨かれた印象があります。安心して見られるヒューマン・コメディです。
紹介した作品は、GEOでレンタルできます。
紹介した作品は、TSUTAYAでレンタルできます。
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