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Category : マカロニウエスタン
ザ・サムライ/荒野の珍道中
IL BIANCO, IL GIALLO, IL NERO
ザ・サムライ
監督/セルジオ・コルブッチ
原案/マルチェロ・コスチア、アントニオ・トロイソ
脚本/サンチャゴ・モンカダ、レニ・アセオ、マリオ・アメンドラ、セルジオ・コルブッチ
出演/ジュリアーノ・ジェンマ、トーマス・ミリアン、イーライ・ウォラック、マヌエル・ド・ブラ、ジャック・ベルティエ、ロマノ・プッポ、ナッツァレーノ・ザンペルラ、エディ・ビアゲッティ、フランク・ニュイエン、ロレンツォ・ロブレド、ジョヴァンニ・ペッチ、ヒデオ・サトー
撮影/ルイス・クアドラド
音楽/グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス
製作国/イタリア(1974年)
上映時間/105分



[あらすじ]インディアンに扮した列車強盗に、日本の将軍からアメリカの新大統領に献上された小馬が誘拐されてしまう。馬の身代金を運ぶ大役に抜擢されたのは、通称ブラック・ジャックと呼ばれている割には意外とマヌケで恐妻家のギデオン保安官(イーライ・ウォラック)。小馬の世話係でサムライに憧れるハーフの足軽サクラ(トーマス・ミリアン)は、自分のミスで小馬が誘拐された事を悔やみ、自力で奪いかえそうとするが、保安官に止められる。身代金を横取りしようと付け狙うのはヤサ男の無法者スイス(ジュリアーノ・ジェンマ)。途中、悪党の陰謀と戦いながらの、三人のドタバタ珍道中が繰り広げられる。

[解説]アメリカ人男性と日本のコール・ガールの間の子供という設定の足軽に扮するマカロニウェスタンの重鎮トーマス・ミリアン、渋い貫禄と流石の名演技で主役を食ってしまう名バイプレーヤーのイーライ・ウォラック、甘いマスクが大人気のジュリアーノ・ジェンマという最強の布陣で、なぜこんな珍品ができたのか不思議。変なオカッパ鬘にオカシナ日本語などなど、もうとにかく全てが無茶苦茶で、さて詰まらないかというとコレが笑えて抜群にオモシロイから困ってしまう。敵の本拠に潜入するのに、三人で女装するところなんか、腹の皮が捩れること必至。
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続・荒野の1ドル銀貨

『続・荒野の1ドル銀貨』 Il ritorno di Ringo (1965・伊/西)
監督/ドゥッチオ・テッサリ
脚色/ドゥッチオ・テッサリ、フェルナンド・ディ・レオ
製作/アルベルト・パリエーゼ、ルチアーノ・エルコリ
撮影/フランシスコ・マリン
音楽/エンニオ・モリコーネ
出演/ジュリアーノ・ジェンマ、ロレーラ・デ・ルーカ、ジョージ・マーティン、フェルナンド・サンチョ、アントニオ・カサス、ニエヴェス・ナヴァロ、マヌエル・ムニス

俺は帰って来た! 血に飢えたコルトに復讐の弾をこめて俺は帰って来た
陰謀うずまく無頼の町へ──

南北戦争が終って二カ月後のある日、広漠とした荒野を馬に乗った一人の男が帰って来た。男は北軍の青年大尉モンゴメリー・ブラウン、またの名をリンゴ(ジュリアーノ・ジェンマ)という早射ちのガン・ファイターであった。
生れ故郷に着いてみると、土地の様子がすっかり変ってしまっているのに驚いた。それというのも、このミンブルスを流れる川から砂金が発見されて以来、パコ(ジョージ・マーティン)を首領とする悪らつなメキシコ人の一味が居据り農民や町民を苦しめていたからだった。その上さらに、リンゴの最愛の妻ハリー(ロレーラ・デ・ルーカ)がパコの女になっているという噂であった。リンゴはパコばかりでなく自分を裏切った妻をも殺してしまおうと心を決めた。
彼は自分が帰って来たことを知られないために、変装して町へ出た。その姿は誰が見てもインディアンの混血男であった。町は荒れ果て、無気味な風が吹きぬけていた。ある朝、騎兵隊が棺桶を運んで来た。なんとこれにはリンゴの死体が収めてあった。町の人たちはリンゴに託していた最後の望みを断たれたことを知り沈んだ。
リンゴはある夜、かつての自分の邸宅に忍び込んだ。ベッドには少女が寝ていた。そこへハリーが入ってきてリンゴと顔を見合わせた。だがリンゴは突然現われたパコに、たちまち捕えられリンチを受ける破目になった。拳銃を持つ手にナイフを突き刺され、最早右手は使いものにならなくなった。
[ネタバレ反転]
失意のリンゴのもとへ花を買うふりをしてハリーが忍んで来た。そうして今もリンゴを愛していること、寝ていた少女は彼が出征して数カ月後に生れた娘だと告げた。ハリーはパコとの結婚式が数日後に迫っているから一刻も早く助けてくれと頼んで去った。
リンゴは左手で拳銃を射つ訓練を始める一方、町の人々の協力を得ることに成功した。結婚式の当日、軍服に身を包み左手に銃を持ったリンゴがパコの前に立ちふさがった。壮烈な戦いが開始された。そしてリンゴはついにパコとその一味を打ち破った。



『荒野の1ドル銀貨』の続編のような邦題が付けられていますが、同じジュリアーノ・ジェンマが主演というだけで、全く関連はありません。配給会社がヒットした『1ドル〜』にあやかって付けちゃいましたが、実はG・ジェンマの主演第1作『夕陽の用心棒』の続編なのです。『夕陽の〜』は陽気なコメディタッチのマカロニウェスタンの痛快作ですが、こちらは打って変わって、残酷描写が強い悲壮な物語です。マカロニとしては王道の、リンチなどの「ピンチ」から復活し、男の意地の「逆襲」で締める、という「復讐」ものです。
荒野の1ドル銀貨

『荒野の1ドル銀貨』 Un dollaro bucato (1965・伊/仏)
配給/東京第一フィルム
監督/ジョルジオ・フェローニ
脚本/ジョルジオ・フェローニ、ジョルジオ・ステガーニ
音楽/ジャンニ・フェリオ
撮影/アントニオ・セッチ
編集/ローズマリー・ウェア
出演/ジュリアーノ・ジェンマ、アイダ・ガリ、ピエール・クレソワ、ジュゼッペ・アドバッティ、ナッザレノ・ザンペルラ

南北戦争後の西部を舞台に、元南軍兵士の復讐を痛快に描写。
G・ジェンマの人気を決定付けたマカロニ・ウエスタンの代表作の1本。

一八六五年。南北戦争が終り、南軍捕虜は北軍から解放された。ここ、北軍駐屯所では、捕虜を釈放するとき、武勲にすぐれた兵士たちに、銃身のほとんどを切りとった、一ヤードそこそこしかとばない拳銃を渡した。その、解放された兵士たちの中に、拳銃さばきの名手ゲイリー(ジュリアーノ・ジェンマ)とフィルの兄弟がいた。
弟のフィルは一獲千金を夢見て、西部にでかけ、兄のゲイリーは、故郷のバージニアにいる妻ジュディ(アイダ・ガリ)のもとに帰った。別れぎわにフィルは、わが家の柱時計の中にかくした貯金をゲイリーに託した。
数日後、妻に再会し、その無事を確かめたゲイリーは、弟の貯金から、一枚の一ドル銀貨をお守りとしてー胸のポケットに入れ、再びフィルの後を追って、西部に旅立った。まず、ゲイリーが到着した町は、無法者たちが狼籍をきわめるイエローストーンであった。ゲイリーは早速その拳銃さばきを買われて、町の顔役マッコリー(ピエール・クレソワ)の用心棒にやとわれた。
最初の仕事は、マッコリーに敵対する男“ブラッキー”を倒すことだ。が、いざこの“ブラッキー”に対峙してみると、この男は、実は弟のフィルその人であった。が、後むきのフィルは、兄とは知らず、ふりむきざま、抜き射ちにゲィリーを射った。と同時にフィルも待ちうけていたマッコリー一味の銃弾の雨に倒れた。だがゲィリーは、胸ポケットの一ドル銀貨に銃弾があたり、奇跡的に命びろいした。
かくて、復讐の鬼と化したゲイリーは、弟の仇マッコリーを討つべく、あの手この手の機略縦横。一方のマッコリーも、町のシェリフを抱きこみさらに、ゲイリーを訪ねてやって来た彼の妻ジュディを人質にしての防戦。だが、ゲィリーの奇略が功を奏してマッコリー一味と悪徳シェリフは暗やみの中で同士討ちして、その大半は全滅。遂にゲイリーとマッコリーは相対した。
[ネタバレ反転]
だが、マッコリーはジュディを人質にして、ゲイリーの前にたった。仕方なく、ゲイリーは腰の拳銃をマッコリーの前に投げだした。マッコリーは奪った拳銃でゲイリーを射った。が、その拳銃は北軍からもらったいわくつきのもの、命中するはずがなかった。ゲイリーはマッコリーを倒し、ゲイリー夫妻は幸福をとりもどした。


※マカロニウェスタン初期のため、馴染みのないイタリア製西部劇のセールスを補うため、俳優やスタッフは英語圏の名前を名乗っていました。

ジェンマの主演作として日本で初紹介されて大ヒットを飛ばし、彼の人気を一躍決定付けると共に、マカロニ・ウエスタン・ブームの火点け役のひとつともなった名作です。冒頭の伏線が生きた、よく練られた脚本。ピンチに次ぐピンチでドラマが盛り上がります。さわやか二枚目のジュリアーノ・ジェンマに、正統派美人のアイダ・ガリが、物語に華を添えます。

ジュリアーノ・ジェンマ(1938年9月2日 - 2013年10月1日)マカロニ・ウェスタンのトップスター。その後、順調にキャリアを伸ばし、性格俳優として活躍した。晩年は彫刻家としても活動。2013年10月1日、ローマ近郊のチェルヴェーテリで自家用車を運転中に対向車と正面衝突し負傷。搬送先の病院で死去した。75歳没。ご冥福をお祈りします。

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『レッド・サン』 Red Sun / Soliel Rouge (1971・仏/伊/西)
監督/テレンス・ヤング
脚本/レアード・コーニッグ、ローレンス・ロマン
製作/ロベール・ドルフマン
製作総指揮/テッド・リッチモンド
音楽/モーリス・ジャール
撮影/アンリ・アルカン
編集/ジョニー・ドワイヤー
出演者/チャールズ・ブロンソン、三船敏郎、アラン・ドロン、ウルスラ・アンドレス、キャプシーヌ、モニカ・ランドール、田中浩、中村哲

三船敏郎×チャールズ・ブロンソン×アラン・ドロン!
日・米・仏の三大スター競演による異色の西部劇!!


1870年頃のアメリカ西部。日米修好の任務を帯びた日本国大使、坂口備前守(中村哲)と随行の武士、黒田重兵衛(三船敏郎)、名室源吾(田中悟)の一行は、合衆国大統領に献上すべき宝刀を護衛しながら特別列車で東部に向っていた。ところが、この列車に連結された金貨の納められた郵便車を、西部名うての強盗団、ボスのリンク(チャールズ・ブロンソン)と相棒のゴーシュ、(アラン・ドロン)一味に襲われ、警護騎兵隊の意表をついた見事な策略で、金貨を奪取された。
さらにリンクとゴーシュは、初めて見る日本人に好奇心を抱き大使一行の特別車に押入った。宝刀を認めたゴーシュは、黄金に輝く太刀に驚嘆の声をあげて、これを持ち去ろうとした。その時、使命感に燃える源吾が、ゴーシュに斬りかかり逆に射殺されてしまった。かねてよりボスの座を狙っていたゴーシュは、郵便車に残っていたリンクを貨車もろとも爆死させようと計り、意気揚々とひきあげていった。条約調印まで間がなく、事は急を要していた。大使は重兵衛に7日間の猶予を与え、宝刀奪還を命じた。
重兵衛は爆破で負傷したリンクを手当し、彼の傷がいえると、ゴーシュへの復讐を誓うリンクと手を組み、宝刀奪還を目指して出発した。スキあらば逃げ出そうとするリンクも、そのつど重兵衛にとり押えられた。当初は反発しあっていた二人だが途中、盗賊に襲われたメキシコ人一家の危難を救ってお互いの実力を認めあった。二人の間には、奇妙な信頼関係が生じてきていた。
二人はサン・ルーカスの町へ入った。ゴーシュの情婦クリスチーナ(ウルスラ・アンドレス)を迎えにきたゴーシュの手下を一気に倒した二人は、捕虜にしたハイアットとクリスチーナを連行して追跡行を続けた。
途中、リンクはハイアットにゴーシュへの伝言を託し、解放した。それを伝言をきいたゴーシュは、リンクを迎え撃つべく指定場所の教会へ向った。リンク一行が、ある集落で一泊した翌朝、クリスチーナが逃げ出したが途中でコマンチ族に襲われ、リンクと重兵衛に救われた。しかしこのため、二人が教会に着いた時にはすでにゴーシュに先廻りされ、武器をとりあげられてしまった。そのとき、コマンチ族が大挙して襲撃してきた。
[ネタバレ反転]
思わぬ事態に、リンク、重兵衛、ゴーシュ、クリスチーナは一丸となって、コマンチ撃退に転じた。激しい闘いの末、ようやくコマンチ族を蹴散らした。コマンチ襲撃のときに宝刀を取り戻した重兵衛だが、源吾の復讐心に燃え、ゴーシュに斬りかかる。しかし、金貨の隠し場所を知るまではゴーシュを殺さないというリンクへの約束を思い出し躊躇った瞬間、ゴーシュのピストルが火を吹き、重兵衛は倒れた。銃を捨てたゴーシュはリンクに「和解して金貨は山分けにしよう」と提案する。リンクを油断させたゴーシュは、クリスチーナのライフルを取り、リンクを狙う。だがリンクは信じていなかった。一瞬速いリンクの銃弾にゴーシュは貫かれた。ニヤリと笑い、ゴーシュは死んだ。重兵衛はリンクに宝刀を頼むと言い残して、息絶えた。
線路で馬を止めるゴーシュ。列車が近づき、こちらに気づくと去っていった。列車が止まると、電線には金色に輝く宝刀が提がっていた。




世界的スターであるアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンを向こうに回し、三船敏郎の存在感は却って二人を食ってしまうほど。「侍」に対する描き方も、ある程度しっかりしているのが驚きですが、登場する侍が日本人として恥ずかしくないように正しく描かれるように、企画・脚本段階から三船の意見が大いに取り入れられたのだそうです。実は元々「三船プロ」の方から侍西部劇はどうか、という提案をしたのでした。三船とブロンソンの男臭さ2倍コンビの掛け合いも楽しく、ドロンが割りを食った感じです。

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『続・夕陽のガンマン』 Il buono, il brutto, il cattivo (1966・伊)
監督/セルジオ・レオーネ
脚本/フリオ・スカルペッリ、セルジオ・レオーネ、ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ
製作/アルベルト・グリマルディ
音楽/エンニオ・モリコーネ
撮影/トニーノ・デリ・コリ
編集/エウジェニオ・アラビソ、ニノ・バラグリ
出演者/クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォラック、アルド・ジュフレ、マリオ・ブレガ、ルイジ・ピスティリ、アル・ミューロック、アントニオ・カサス、アントニオ・カサール、セルジオ・メンディザバル、ジョン・バーサ、クラウディオ・スカラチリ、サンドロ・スカラチリ、アントニオ・モリノ・ロホ、ベニート・ステファネリ、アルド・サンブレル、ロレンツォ・ロブレド、エンゾ・ペティト、リヴィオ・ロレンゾン、ラダ・ラシモフ、チェロ・アロンソ

セルジオ・レオーネ&クリント・イーストウッドの
ゴールデンコンビが放つマカロニ・ウェスタンの金字塔!


南北戦争末期の西部。〈卑劣漢〉トゥーコ(イーライ・ウォラック)は殺し屋を返り討ちにし荒野へ逃れる。〈悪玉〉エンジェル・アイ(リー・ヴァン・クリーフ)はある男の家を訪ね、隠された金貨の情報を聞き出そうとしたあとで男とその息子を殺し、自分を雇った男も殺す。〈善玉〉ブロンディ(クリント・イーストウッド)は賞金稼ぎを倒しトゥーコを保安官事務所へ連行し、トゥーコが絞首刑にされる瞬間、ロープを打ち抜いてトゥーコを救い出す。ブロンディとトゥーコは組んで賞金詐欺を繰り返していたのだ。トゥーコの意地汚さに嫌気がさしたブロンディは、トゥーコを無一物で砂漠へ置き去りにする。生き延びたトゥーコは町に辿り着くと銃砲店で拳銃を強奪。その銃でブロンディを脅し、砂漠を歩かせて死なせようとする。
その時、南軍の兵士の死体をのせた馬車が疾走して来た。その中に唯一人瀕死の兵士がおり、水を求めていた。その兵士が墓地に隠した二十万ドルのありかを知っているというので、トゥーコは水を取りに行ったが、戻ってくるとすでに死んでいた。そしてブロンディはその墓の名を聞いていた。墓地の名をトゥーコが、墓石の名をブロンディが知っているということで、二人は相棒になるしかなかった。
二人は南軍の軍服を着込み、救護所へもぐり込んだが、その軍服のために北軍の捕虜となり、収容所にぶち込まれてしまった。その収容所には以前から隠した二十万ドルをさがしていたエンジェル・アイ(リー・ヴァン・クリーフ)がおり、二人はさんざん責められた。が、ブロンディがいくら拷問をかけても口を割りそうにない男だとみたエンジェル・アイは、同盟を結び一緒に金を捜すことにした。
[ネタバレ反転]
トゥーコとブロンディは南北両軍が橋を巡って争う戦場にたどり着き、捕まりそうになったトゥーコは咄嗟に北軍の志願兵を名乗る。延々と繰り返される殺戮に厭きた北軍大尉の願いもあり、二人は橋にダイナマイトを仕掛けて爆破する。その間際、お互いにトゥーコは墓地の場所、ブロンディは墓碑の名前を告げる。両軍が去ったあとで二人は川を渡るが、南軍側の陣地は死屍累々たる有様だった。トゥーコは隙をついて先駆けしようとするが、それを見越したブロンディの砲撃を受けてほうほうの体で墓地にたどり着く。トゥーコは墓を見つけて素手で掘り返すが、ブロンディが銃口を向け、シャベルを投げる。そこにエンジェル・アイが現れ、ブロンディにも銃口を向け、再びシャベルを投げる。
あばかれた墓には金貨はなかった。本当の隠し場所を知っているブロンディは、三人による決闘を提案し、隠し場所の名前を書いた石を置く。金貨を巡る三人の男の決闘が始まったが、エンジェル・アイが二人に射殺された。残った二人はお目当ての金を掘りあてたが、トゥーコはブロンディの罠にかかってしまった。しかし、ブロンディはトゥーコに半分を残して置き去りにし、ひとり旅を続けるのだった。




【ドル3部作】の掉尾を飾る大作。人間の欲望と醜さをメインに、駆け引きやガン・アクションも壮絶なドラマが展開されます。この映画は一本道のストーリーを追う内容ではなく、枝葉や寄り道をたっぷりと楽しむ作品です。叙事詩や史劇の風格が漂っています。今回はC・イーストウッドとL・V・クリーフが、E・ウォラックの存在感に喰われ気味。ひげ面で脂ぎって下品な卑劣漢だけど憎めないという役どころを、さすがアクターズ・スタジオ仕込みの演技力で表現しきっています。
主人公は物語の途中で『荒野』『夕陽』で着ていた服、終盤でポンチョを手に入れます。これが3部作を通して「実は同一人物」といわれる所以です。
このあとレオーネは【ワンス・アポン・ア・タイム3部作】の『ウェスタン』『夕陽のギャングたち』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を製作します。

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『夕陽のガンマン』 Per qualche dollaro in più (1965・伊/西/西独/摩)
監督/セルジオ・レオーネ
脚本/セルジオ・レオーネ、ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ
製作/アルトゥーロ・ゴンザレス、アルベルト・グリマルディ
音楽/エンニオ・モリコーネ
撮影/マッシモ・ダラマーノ
編集/ユージェニオ・アラビソ、ジョルジョ・セッラロンガ
出演者/クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、ジャン・マリア・ヴォロンテ、マリオ・ブレガ、ルイジ・ピスティリ、アルド・サンブレル、クラウス・キンスキー、ベニート・ステファネリ、ルイス・ロドリゲス、パノス・パパドプロス、ヨゼフ・エッガー、マラ・クルップ

セルジオ・レオーネ×クリント・イーストウッドによる傑作マカロニ・ウエスタン!

モンコ(クリント・イーストウッド)は若い男で激しい性格、物事はすばやく片づけるのが得意だ。もう一人、大佐(リー・ヴァン・クリーフ)と呼ばれる男は初老で、身のこなしも上品、冷静に計算してから仕事を片づける。この二人お互いに相手を知らなかったが、共通の目的はインディオ(ジャン・マリア・ヴォロンテ)と呼ばれる残虐で精神が不安定ながら頭脳明晰な殺人鬼を探し、殺すことだった。賞金は二万ドル。
モンコと大佐の出会いは、お互いの不信から決闘寸前にまでいったが、血をみずに終り、共通の目的を果たすために手を結んだ。もちろん賞金は山分け、ということで……。
その頃インディオは牢獄を脱走し、仲間と一緒にエル・パソの銀行を襲撃する計画をねっていた。インディオは裏切り者を処刑する。彼は殺しの際には懐中時計のオルゴールを鳴らし、音が止まる瞬間に早撃ち勝負するのを好んだ。
これを知った二人は、一人がインディオの仲間に潜入し、手引きをした末に彼を殺すことにきめた。そしてモンコが潜入する役を引きうけることになった。銀行襲撃の日、順調にインディオ一味に加わったモンコは内部から、大佐は外からインディオを倒すことに手はずをととのえた。ところが素早いインディオのため計画は失敗。舞台はメキシコ領の小さな村に移された。
村で略奪品を盗み出したモンコと大佐は、インディオの手下に捕えられてしまった。だが二人を助けて自分の手下を殺させその上で二人を殺そうというのがインディオの考えだった。結果は二人の銃弾に手下は皆殺しになった。大佐はインディオに捕らえられ、彼の銃の前に立たされてしまった。大佐の銃は地面に、インディオの銃は彼の手に。懐中時計のオルゴールが鳴りやめば大佐の命は消える。
[ネタバレ反転]
オルゴールが止まる寸前モンコがあらわれ、彼の手の上では、もう一つのオルゴールが奏で始める。それは大佐の懐中時計だった。昔、ある人妻に邪恋を抱いたインディオは、目の前で夫を射殺し彼女をレイプ。彼女は隙をみて夫の銃で自殺した。インディオの持つオルゴールは彼女のものであり、同じオルゴールを持つ大佐は、彼女の兄だったのだ。
モンコの立会いの下、大佐とインディオの対等の決闘が行なわれることになった。銃弾はとびかい、インディオは倒れた。モンコに感謝した大佐は、賞金の山分けを辞退して去った。モンコは、すべての賞金首を頂だいすることになった。




『荒野の用心棒』の世界的ヒットで予算倍増、壮大なドラマが展開されます。キャラは複雑に、物語も深みを増しています。リー・ヴァン・クリーフはイーストウッドを喰っちゃうくらいに渋カッコイイですね。何度見ても、クライマックスの対決は鳥肌ものです。
前作『荒野の用心棒』と次作の『続・夕陽のガンマン』と合わせて『ドル3部作』と呼ばれ、非公式ですが主人公は同じ人物と言われています。主人公のあだ名はモンコで、本名は出て来ません。モンコとはイタリア語で「片腕/不具者」。このあだ名の由来は、彼が銃を撃つときと馬に乗るとき以外は、決して右腕を使わないことです。『荒野の用心棒』でリンチを受けて、腕を潰されていますね。さらに『荒野』で着ていたポンチョを本作でも使用しています。年代順では『続夕陽』→『荒野』→『夕陽』となります。

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『荒野の用心棒』 Per un pugno di dollari (1964・伊/西)
監督/セルジオ・レオーネ
脚色/ヴィクトル・アンドレス・カテナ、ハイメ・コマス・ギル、セルジオ・レオーネ
原案/黒澤明(製作時無許可)
製作/アリゴ・コロンボ、ジョルジオ・パピ
撮影/マッシモ・ダラマーノ
美術/カルロ・シーミ
音楽/エンニオ・モリコーネ
編集/ロベルト・チンクイニ
出演/クリント・イーストウッド、マリアンネ・コッホ、ジャン・マリア・ヴォロンテ、ヨゼフ・エッガー、ヴォルフガング・ルクシー、ジークハルト・ルップ、ホセ・カルボ

クリント・イーストウッド、セルジオ・レオーネ監督が世界にその名を知らしめた、
傑作マカロニ・ウエスタン。


1872年のニュー・メキシコ、国境の町サン・ミゲル。二人のボスが対立するこの小さな町に、ジョー(C・イーストウッド)という腕利きのガンマンが現われた。彼は酒場の亭主からこのニつの勢力が町の皆から煙たがられていることを知り、その厄病神どもを始末しようと考えた。まずは一方のボスであるモラレスの手下4人を鮮やかに片づけ、対立するロホ兄弟の元に身を寄せる。策略を仕掛けて両派を反目させることに成功、ロホ兄弟はモラレス家に殴り込みの準備をした。兄弟の弟ラモン(ジャン・マリア・ヴォロンテ)がマリソル(マリアンネ・コッホ)という子持ち女を自分のものにしようと監禁しているのを知ったジョーは、見張りの手下を始末し、母子を逃がした。これをモラレスの仕業と見せかけたつもりだったが、ラモンに見破られてしまう。
マリソルの行方を自白させようと激しいリンチを加えられたが、ジョーは口は割らなかった。夜、半死半生のジョーは、スキを見てロホ家をぬけ出し、棺桶屋のオヤジの手引で安全な隠れ家に身を寄せた。その隠れ家に、棺桶屋のオヤジがロホ一家の手下をだまして手に入れた拳銃をもってきてくれた。傷つけられた身体で、ジョーは拳銃の早射ちの業をみがいた。傷ついた左手が利かぬ以上、右手で勝負するほかない。
彼の失踪にあわてたラモンたちは酒屋の亭主を捕えて居所を教えろと迫ったが果さず、ついにモラレス家に殴り込みをかけ、不意を襲われたモラレスは簡単にやられてしまった。
[ネタバレ反転]
ラモンはジョーをおびきよせるため、通りの真中で酒屋の亭主にリンチを加えた。静まりかえった町に姿を現したジョーは、待ちかまえたラモンから続けざまに銃弾を浴びた。が、平然としているジョーに、ラモンはうろたえる。彼は胸に鉄板を入れていたのだ。ラモンはジョーの銃に倒れ、ジョーを背後から狙ったロホも、酒屋の亭主が仕止めた。町の大掃除を終えたジョーは、そのまま静かに町を去って行った。



『マカロニウェスタン』の嚆矢で、後の『ドル3部作』の1作目です。C・イーストウッドの出世作であり、ジャン・マリア・ヴォロンテにとってもそう言える作品です。本家『西部劇』のほとんどが、キチンと奇麗な服を着込み紳士的な作風であるのに対し、薄汚れた身なりに無精髭、残酷な復讐劇が多い『マカロニウェスタン』のハシリとなった作品ですね。内容は黒澤明の、ハメットの『赤い収穫』を元にした時代劇映画『用心棒』を翻案したものです。元の『用心棒』がリアル志向で、汚れた身なりだったり、肉を断つ「ズバッ、ビシュッ」という効果音を時代劇に取り入れた初の作品でもあり、情熱の国イタリア・スペインでは復讐劇などが盛んですので、方向性は既に決まっていたともいえます。
ですが、ストーリーは一緒でもテーマ性に関しては独自の演出がされているので、見比べてみるのも一興です。
※アメリカでは初TV放映のとき、悪党ばかりというのがまずいのか、別の役者(顔が見えないように)で、主人公が政府の秘密指令で町に赴くという前日談が付け加えられていました(画像のDVD-BOXに特典で収録)。

余談ですが、時代劇の、特に股旅ヤクザものもリアル志向前は、奇麗な身なりで土地の親分宅に草鞋を脱いだりしていましたが、以降は『座頭市』などのように『マカロニ〜』の如く薄汚れていきました。でも実際は、汚い身なりの者が訪ねてきても快くは上げられません。失礼ですしね。旅人(たびにん)は一旦、清潔に着替えて威儀を正して親分を訪ね、一宿一飯を願うものなのです。そいう点で見れば、昔の奇麗な『時代劇・西部劇』も、ある意味リアルなのかも知れませんね。

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『怒りの荒野』 I giorni dell'ira (1967・伊)
監督/トニーノ・ヴァレリ
脚本/エルネスト・ガスタルディ、トニーノ・ヴァレリ
原作/ロン・バーカー
撮影/エンツォ・セラフィン
音楽/リズ・オルトラーニ
出演/ジュリアーノ・ジェンマ、リー・ヴァン・クリーフ、ワルター・リラ、ルカス・アマン、アンドレア・ボジック、ジョルジョ・ガルジュッロ、アル・ムロック、エンニオ・バルド、ベニート・ステファネッリ

リー・ヴァン・クリーフとジュリアーノ・ジェンマの競演で贈る
マカロニ史上に輝く大傑作。


メキシコとの国境に近いクリフトンの町。娼婦の私生児としてこの町に生れたスコット(ジュリアーノ・ジェンマ)は、町の人たちの侮蔑と罵詈に耐えながらただ雑役を黙々とこなし、なんとか生きていた。厩舎を営むアラン老人と浮浪者ビルだけが、スコットをまともに扱ってくれた。
スコットの心には、いつか一人前のガンマンとなり町の人たちを見かえしてやろうという意地が燃えていた。そんなある日、フランク・タルビー(リー・ヴァン・クリーフ)と名乗る流れ者が町にやって来た。タルビーの馬の世話をしたスコットが、その駄賃をとりに酒場へ入った時、スコットを酒場に入れる入れないでタルビーと町の人たちとの間にいさかいが起る。決闘となり、腕自慢のパーキンスが挑戦したがタルビーに呆気なく倒された。裁判の結果、無罪となってタルビーは去った。
事件の張本人とみなされ、リンチをうけたスコットは、タルビーへ弟子入りしようと後を追う。訓練は苛酷なものだったが、スコットは強い意志と恵まれた天分でメキメキ腕を上げていき、ガンマンとしての心得十か条を叩き込まれて行った。
そんな中、タルビーはかつての仲間を訪ね、未払いの悪事の分け前を要求するが、黒幕であるクリフトンの町の有力者たちに騙されたと言う。
今や一人前のガンマンとなったスコットを連れて、タルビーは再びクリフトンの町へ帰ってきた。そして、まず銀行家のターナーをはじめ、次々と町の有力者たちに対して脅迫を始めた。町の有力者たちはリーダーである判事の発案で殺し星を雇うが、タルビーに倒された。
[ネタバレ反転]
今や、タルビーは町の主となった。だが、こうしたタルビーの無法ぶりにスコットは、疑問をいだきはじめていた。タルビーが保安官(ニーノ・ニニー)を殺し、卑怯な町の有力者たちと手を結んだのを見て、その気持は次第に大きくなっていった。
そして幼いころからスコットを可愛がってくれたアランが、人々を守るため新しい保安官となった。対決したアランをタルビーが冷酷に射殺したことによって、対立は決定的なものとなった。スコットは、判事や、タルビーの手下たちを次々と倒し、ついにはタルビーと対決することになった。真昼の広場で、かつての師弟は対決した。二人の腕が同時に動き、銃声が静寂をやぶった。倒れたのは、タルビーだった。町を出るというタルビーを、スコットは『教訓その五』を告げ射殺した。スコットは銃を投げ捨て、去って行った。


「ガンマン心得十ヶ条」
教訓その一 他人にものを頼むな。
教訓その二 決して他人を信用するな。
教訓その三 銃と標的の間に立つな。
教訓その四 拳も弾と同じだ。最初の一発で勝負が決まる。
教訓その五 傷を負わせたら殺せ。見逃せば自分が殺される。
教訓その六 危険な時ほどよく狙え。
教訓その七 縄を解く前には武器を取り上げろ。
教訓その八 相手には必要な弾しか渡すな。
教訓その九 挑戦されたら逃げるな。全てを失う事になる。
教訓その十 殺しは覚えたらやめられない。



幾多の修羅場をくぐり抜けてきたガンマンを演じさせたら天下一品のリー・ヴァン・クリーフ。華のある悪役ぶりが本当にカッコよく、ほれぼれします。未熟な若者と大人の悪人の対比が実に鮮やかで、主人公が魅かれていくのもよくわかります。駆け出しのガンマンの成長過程を描いているので、血沸き肉踊る銃撃戦が満載です。凡百のマカロニ・ウェスタンを凌駕するドラマ性と秀逸なキャラクターが織りなす、運命のドラマです。
『殺しが静かにやって来る』Il grande silenzio(1968・伊)
監督/セルジオ・コルブッチ
脚本/ヴィットリアノ・ペトリリ、マリオ・アメンドラ、ブルーノ・コルブッチ、セルジオ・コルブッチ
製作/セルジオ・コルブッチ
撮影/アレハンドロ・ウローア
音楽/エンニオ・モリコーネ
主演/ジャン=ルイ・トランティニャン、クラウス・キンスキー、フランク・ウルフ、ルイジ・ピスティリ、ヴォネッタ・マギー

無抵抗の夫を賞金稼ぎに殺されたポーリーンは、噂に聞くある殺し屋を呼び寄せた。雪原の彼方からやって来たその殺し屋は、賞金稼ぎのみをターゲットとし、通り過ぎた後、必ず死の沈黙が訪れることから”サイレンス”と呼ばれていた。極悪非道の賞金稼ぎロコと悪徳判事ポリカットに支配されている町で、サイレンスは殺しの機会を伺うが狡猾なロコはなかなかチャンスを与えない。そして次第にサイレンスの凄絶な過去が明らかにされていく……。



恋愛映画の名作『男と女』で当時人気絶頂だった、ジャン=ルイ・トランティニャンが主演を務め、怪優クラウス・キンスキーの悪党ぶりも光る伝説的マカロニ・ウェスタン。
マカロニの巨匠セルジオ・コルブッチ監督の後期の代表作にして、ネガティブな魅力に溢れた異色作です。子どもの頃TVで観て、マカロニなのに乾いた荒野ではなく雪だらけ、喋れない主人公、銃がモーゼルと異色づくめでビックリしました。ストーリーも……ラストに仰天します。
紹介した作品は、GEOでレンタルできます。
紹介した作品は、TSUTAYAでレンタルできます。
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