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Category : 戦争
特攻サンダーボルト作戦

『特攻サンダーボルト作戦』 Ride On Entebe (1976年・アメリカ)

残す時間はわずか55分!
人質257名の命を賭けて特殊部隊の精鋭による史上最大の救出作戦が夜明けとともに始まる!


【スタッフ】
監督/アーヴィン・カーシュナー
脚本/バリー・ベッカーマン
製作/エドガー・J・シェリック、シドニー・ベッカーマン
撮影/ビル・バトラー
美術/W・スチュアート・キャンベル
音楽/デイヴィッド・シャイア

【キャスト】
イツハク・ラビン首相……………………ピーター・フィンチ
ダニエル・クーパー………………………マーティン・バルサム
ヴィルフリード・ブエーゼ………………ホルスト・ブッフホルツ
ベニー・ペレド少将………………………ジョン・サクソン
ドーラ・ブロッホ…………………………シルヴィア・シドニー
モルデカイ・グル参謀長…………………ジャック・ウォーデン
イディ・アミン大統領……………………ヤフェット・コットー
ダン・ショムロン准将……………………チャールズ・ブロンソン
シモン・ペレス……………………………ティグ・ アンドリュース
ミケル・バーコス機長……………………エディ・コンスタンティーヌ
ガッド・ヤコビ……………………………ウォーレン・J・ケマーリング
イーガル・アロン…………………………ロバート・ロッジア
メナヘム・ベギン…………………………デイヴィッド・オパトシュ
ヨナタン・”ヨニ”・ネタニヤフ…………スティーブン・マクト
アリス………………………………………キム・リチャーズ
サミー・バーグ……………………………ジェームズ・ウッズ
バー・レフ…………………………………ルー・ギルバート
イーライ・メルニック……………………アラン・アーバス
ガブリエレ・クリーガー…………………マリクレア・コステロ
ハーヴェイ氏………………………………ハーヴェイ・レンベック
レイチェル・セイガー……………………ダイナ・マノフ

【ストーリー】
1976年6月27日、テルアビブ発パリ行きのエール・フランス機139便が、アテネ空港出発30分後に、ヴィルフリード・ブエーゼが率いるテロリストたちにハイジャックされた。乗客は245人、その中にユダヤ人90名が含まれている。
飛行機はリビアのベンガジ空港を経て、アミン大統領が独裁政権をとるウガンダのエンテベ空港に着陸した。テロリストたちの要求は世界各国に拘留されているゲリラ53人を釈放せよ、というものでタイム・リミットは7月4日午前11時。
エンテベでは空港ロビーが人質の宿舎となっており、テロリストは全員のパスポートを回収する。パスポート上の国籍で判別されて、イスラエル籍以外の人質全員が解放された。テロリストはイスラエルを交渉の席に引きずり出し、優位に立とうとしていた。
イスラエルのラビン首相は “テロには屈しない” という意志のもと、ダン・ショムロン准将を司令官に150人の精鋭部隊を組織した。
《ネタバレ反転》
タイム・リミット前日の7月3日午後11時2分、救出部隊がエンテベ空港に着陸、作戦を開始した。ウガンダ軍の監視兵2人麻酔銃で倒し、大統領専用車に偽装した車で空港への乗り付けた。空港前にいる監視のゲリラを殲滅し、空港ロビーを急襲した。人質のほぼ全員を救出して脱出機が離陸するまで、わずか53分の電撃作戦だった。


Fan Made Trailer

【解説】
ハイジャックされた人質を救出するイスラエル軍特殊部隊の活躍を描く、実話のTV映画化作品。日本では当時、石油産出国のアラブ寄りの立場という政治的理由で公開が見送られ、10年後にオリジナル全長版150分を2時間ほどに編集してTV放送されました。本作は事件の1カ月後には制作を開始して6カ月後に放送と、錚々たる大物出演陣だというのに、もの凄く早いスケジュールです。作戦司令官のチャールズ・ブロンソンの渋カッコ良さは言わずもがなですが、アミン大統領を演じた名優ヤフェット・コットーが素晴らしい。独裁者のウサン臭さと残虐性を巧みに表現する気持ち悪さは特筆ものです。ラビン首相役のこちらも名優のピーター・フィンチは、TV放映の5日後に亡くなられました。さもありなんとも思えるほどの熱演です。同じ事件を扱い同時期に公開された作品には、『エンテベの勝利(米)』『サンダーボルト救出作戦(以)』の2本があります。
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勝利への脱出

『勝利への脱出』 Escape to Victory (1981・米)
配給/パラマウント映画
監督/ジョン・ヒューストン
脚本/ジェフ・マグワイヤ、エヴァン・ジョーンズ、ヤボ・ブロンスキー
製作/マリオ・カサール、ゴードン・マクレンドン、アンドリュー・G・ヴァイナ
音楽/ビル・コンティ
撮影/ゲリー・フィッシャー
編集/ロベルト・シルヴィ
出演/シルヴェスター・スタローン、マイケル・ケイン、ペレ、マックス・フォン・シドー、キャロル・ロール、ボビー・ムーア、アミドゥー、ダニエル・マッセイ

映画市場空前のスケールと興奮!! 5万の大観衆の前で不屈の男たちの大脱走が始まる!

1943年。第二次大戦下のドイツ南方ゲンズドルフ収容所。そこでは、捕虜になった連合軍兵士たちが、鉄条網の中でボール・ゲームに明け暮れる、無為で絶望的な日々を送っていた。そんな捕虜たちの中に、目立って機敏なゲームぶりを発揮する男がいた。米軍大尉ハッチ(シルヴェスター・スタローン)だ。
そんな彼らの様子を、じっとみつめる者がいた。ドイツ情報将校フォン・シュタイナー(マックス・フォン・シドー)で、彼はふと、ドイツ・ナショナル・チーム対連合軍捕虜のサッカー試合を思いついた。
戦前、英国ナショナル・チームのリーダーとして活躍していた捕虜のリーダー、コルビー大尉(マイケル・ケイン)は、このプランを受け入れ、条件として、ドイツ各地の捕虜収容所からの選抜でチームを組むことを要求した。その中には、サッカーの経験のないハッチの名もあった。コルビーは、このサッカー・ゲームを利用した巨大な脱走プランを練っていたのだ。
一方、ドイツ軍上層部は、この試合をイベントとして対外宣伝に利用しようとしていた。捕虜チームの猛練習がはじまった。イギリスのテリー(ボビー・ムーア)など各国から、ならず者たちが集まるが、団結固い彼らに、部外者だったトリニダードのルイス(ペレ)がチームに参加した。
サッカー経験のないハッチはルール違反でチームをタジタジにさせるが、彼は予定通り収容所を脱走し、パリでレジスタンス組織の美しい娘レニー(キャロル・ローレ)と接し、計画の全貌を知らされた。パリ郊外のコロムビア・スタジアムの選手の控え室の真下から外部に通じるトンネルを掘り、ゲームの最中に全員脱走という作戦だ。
翌日収容所に戻ったハッチは仲間に詳細を告げ、ゲームではゴール・キーパーの任についた。パリのスタジアムは観衆で埋めつくされ、ゲームは開始された。白熱のゲームが展開され劣勢に立つ連合軍チーム。
[ネタバレ反転]
計画では、ハーフ・タイムで控え室に戻った時、全員脱走するということだったが、最後まで試合を完遂したいルイスたちは、途中で計画を無視し、試合に戻ってしまった。そして、見事逆点優勝を得る。喜ぶ大観衆は、興奮してグラウンドに乗り出し、連合軍チームの選手たちを取りまき、上着を着せ帽子を被せて、そのままスタジアム外へと逃がすのだった。フォン・シュタイナーたちは身動きも取れず、為す術も無く見送るしかなかった。



占領下のパリで行なわれることになったナチスドイツ・チーム対連合軍捕虜選抜チームのサッカー試合と、それを利用して脱走を試みる連合軍のならず者たちの姿を描く、戦争スポーツ・アクション映画(?)。1942年8月、ドイツ占領下のウクライナで行われたドイツ空軍対ディナモ・キエフの親善試合をモデルとしているおり、史実では2試合を戦い5−1、5−3とディナモの圧勝に終わりますが、面目を潰されたドイツ軍は報復としてディナモの選手達を「バビ・ヤール」などの強制収容所へ送り、多くの選手達が処刑されました。サッカーの王様ことペレや、1966 FIFAワールドカップ優勝メンバーのボビー・ムーアといった往年のスター選手、1978 FIFAワールドカップ優勝メンバーのオズワルド・アルディレスといった現役スター選手達が多数出演しています。ペレは作品内のサッカーシーンのテクニカル・アドバイザーも担当しました。これらのスター選手の他にも、連合国軍チームにはイプスウィッチ・タウンFCの選手、ドイツ代表チームにはニューヨーク・コスモスの2軍選手達がエキストラとして出演しています。手に汗握る、ドキドキワクワクの燃える映画です。
砂漠の鼠

『砂漠の鼠』 The Desert Rats (1953・米)
配給/20世紀フォックス極東支社
監督/ロバート・ワイズ
脚色/リチャード・マーフィー
製作/ロバート・L・ジャックス
撮影/ルシアン・バラード
美術/ライル・ウィーラー、エディソン・ハー
音楽監督/アルフレッド・ニューマン
編集/バーバラ・マクリーン
出演/リチャード・バートン、ロバート・ニュートン、ロバート・ダグラス、トリン・サッチャー、チップス・ラファティ、チャールズ・ティングウェル、チャールズ・デイヴィス、ベン・ライト、ジェームズ・メイソン、ジェームズ・リルバーン

迫りくるドイツ・ロンメル軍団。北アフリカの要衝トブルクを死守せよ!

1941年、ドイツ軍のロンメル元帥が率いる戦車兵団が、北アフリカの要衝トブルクを狙っていた。連合軍の砂漠戦において重要な補給基地であるトブルク要塞の守備は、士気の上がらないオーストラリア軍が受け持っていたが、その一中隊へ、英軍所属のマクロバーツ大尉(リチャード・バートン)が指揮官として転任してきた。
彼は兵たちの中に、昔の恩師バートレット(ロバート・ニュートン)を発見した。バートレットはアル中で教職を退き、オーストラリアへ流れてそこで募兵に応じたのだ。マクロバーツ大尉は着任以来、きわめて厳しい態度で部下に臨み、私情を捨ててこそ中隊の安全を守れると確信していた。
ある日、ロンメルの戦車隊は砂漠の嵐に乗じて攻撃してきた。オーストラリア軍は作戦通り、敵を味方の陣内に引き寄せて激しい攻撃を加え撃退した。この戦闘中、1人の部下の命を救おうと持ち場を離れた一少尉を、マクロバーツは軍法会議に付そうとしたが、バートレットにたしなめられ思い止まった。
マクロバーツはロンメル軍撃退の勲功で少佐に昇進、オーストラリア軍三中隊の指揮権を与えられた。部隊は日々強力になり、勇敢に戦いを敢行するようになった。ある日マクロバーツは部下のスミス軍曹と捕虜になった。彼は独軍の救護所で傷の手当に来たロンメル元帥(ジェイムズ・メイスン)と会い、元帥はトブルクを鼠の巣だと皮肉った。
マクロバーツらはトラックで後方に送られる途中、英軍の銃撃を受け、その騒ぎにマクロバーツとスミス軍曹は脱出し、味方の陣地にたどり着いた。
[ネタバレ反転]
トブルクのオーストラリア軍は長い戦闘で疲労し切り、予定の救援部隊も到着せず、遂にマクロバーツはバートレットに命じて部隊を後退させようとした。だが部下は1人として後退しようとせず、敵の攻撃を待ちかまえていた。そこへ待ちに待ったオーキンレック将軍靡下の救援部隊が到着した。



第二次世界大戦の北アフリカ戦線、ロンメル元帥の攻撃と相対したイギリス・オーストラリア混成軍の奮戦を描く作品で、『砂漠の鬼将軍』の姉妹編です。「砂漠の狐」と呼ばれたロンメル元帥を、前作『砂漠の鬼将軍』に続いてJ・メイソンが演じています。今回はロンメルの出番はほんの少しなので、前作を先に見てロンメルの人物像を理解しておくとより楽しめるでしょう。ドイツの「狐」に対し、劣勢の「鼠」がちまちまと細かい動きで敵を翻弄するという、前作との対比がなされています。本作は戦闘シーンが豊富で戦争アクションも楽しめますが、「人間にとって戦争とは何か」ということを問うドラマ部分も、きっちりと描かれています。
砂漠の鬼将軍

『砂漠の鬼将軍』 The Desert Fox (1951・米)
配給/20世紀フォックス極東支社
監督/ヘンリー・ハサウェイ
脚色/ナナリー・ジョンソン
原作/デズモンド・ヤング准将 『砂漠の狐ロンメル』
製作/ナナリー・ジョンソン
撮影/ノーバート・ブロディン
美術/ライル・ウィーラー、モーリス・ランスフォード
セット/トーマス・リトル、スチュアート・レイズ
音楽/ダニエル・アンフィシアトロフ
録音/ユージーン・グロスマン、ロジャー・ヒーマン
編集/ジェームズ・B・クラーク
出演/ジェームズ・メイソン、セドリック・ハードウィック、ジェシカ・タンディ、ルーサー・アドラー、エヴェレット・スローン、レオ・G・キャロル、ジョージ・マクレディ、リチャード・ブーン、エドワード・フランツ、デズモンド・ヤング、ウィリアム・レイノルズ、チャールズ・エヴァンス、ウォルター・キングスフォード、ジョン・ホイト、ドン・デ=レオ、ロバート・クート、リチャード・エルモア、ジョン・ヴォスパー、シーン・マックローリー、ダン・オハーリー

敵からも味方からも賞賛された、勇将ロンメル元帥の真実の姿を堂々と描いた戦争大作。

第二次世界大戦の初期、アフリカ戦線。連合軍は、ドイツのアフリカ方面司令官エルヴィン・ロンメル元帥(ジェームズ・メイソン)の智略に悩まされつづけた。しかし、その智略から「砂漠の狐」と恐れられ、騎士道精神を遵守し敵からも味方からも尊敬された勇将も、1942年頃からは次第に戦い利あらず、エル・アラメイン方面の連合軍の攻撃に堪えかねて後退を決意した。
ところが、ベルリンのヒトラー総統(ルーサー・アドラー)とその側近は「勝利か死か」を怒号、アフリカ戦線を見殺しにしても彼らの退却を許さなかった。持病でベルリンに戻ったロンメルに、「ヒトラーが存在し続ければドイツは危い」と諭したのは、旧友のストゥットガルト市長カール・ストローリン(セドリック・ハードウィック)だった。
1943年の暮れ、ロンメルは北大西洋方面の防備線を視察、ノルマンディ上陸を予想したロンメルは、それを総司令官のゲルト・フォン・ルントシュテット元帥(レオ・G・キャロル)に進言し、彼も同意した。だが、連合軍はカレーに上陸すると頑強に信じるヒトラーの作戦計画は、ルントシュテットの意見でさえ取り入れる余地のないものだった。ロンメルは今更の如く、ストローリンの主張の正しいことを悟った。彼はヒトラー暗殺計画に加担することを決意した。
翌1944年、連合軍はロンメルの予想通りノルマンディに上陸、ドイツ軍は次第に奥地へと押し詰められたが、ヒトラーは頑としてロメルの意見を退けた。総統暗殺の決意を固めた彼だが、前線へ赴く途中、連合軍機に襲撃されて重傷を負った。
[ネタバレ反転]
一方この頃、陰謀派はヒトラー暗殺計画を実行。総統は奇跡的に難を逃れたが、執拗な捜査によりロンメルはブラック・リストの重要人物となった。ついに自宅で傷を癒す彼の元へ、総統の使者が立てられた。罪名は反逆罪。しかも、もし公開の軍法会議を望めば家族の生命も保証し難いという条件だった。かくして、この一代の英傑は、元帥の制服のまま、総統差しまわしの車中で毒を仰いで自決して果てたのだった。



第二次世界大戦でドイツの勇将と謳われたロンメル元帥の悲劇を描いた作品。ロンメルはドイツの元帥でありながら、敵である英国のチャーチル首相からも賞賛されたという珍しい人です。真の愛国者でよき家庭人であるロンメルが、恐怖体制を敵に回し、家庭を危険に晒す苦渋を負いながらも信念を貫こうとする姿が共感を呼びます。ダンディなJ・メイソンにはナチの制服がよく似合っていて、背筋のピンと張った気骨のある演技は素晴らしいです。戦闘シーンは殆どなく、砂漠での活躍も語られるのみで、ロンメルの生き様や、ドイツを救うためヒトラーを暗殺しようという、武人としては苦悩の決断を通して、人間ロンメルを描いています。概ね史実にも忠実なようです。アメリカ映画ですが、あまりにドイツの軍人であるロンメルをヒロイックに描いたとして、続編としてイギリス側を描いた『砂漠の鼠』が製作されました。

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『ロストコマンド 名誉と栄光のためでなく』
Lost Command (1966・米)
監督/マーク・ロブソン
脚色/ネルソン・ギディング
原作/ジャン・ラルテギー 『ザ・センチュリオンズ』
製作/マーク・ロブソン
撮影/ロバート・サーティース
音楽/フランツ・ワックスマン
出演/アンソニー・クイン、アラン・ドロン、ジョージ・シーガル、ミシェル・モルガン、モーリス・ロネ、クラウディア・カルディナーレ、ジョルジュ・アスラン、ジャン・セルヴェ、モーリス・サルファティ、ジャン・クロード・ベルク、シル・ラモン、ジャック・マルタン、ジャン・ポール・ムリノ、アンドレ・モンリール、ゴードン・ヒース、シモーノ

アンソニー・クイン、アラン・ドロン競演
アルジェリア戦争を舞台に、戦争の残忍さと無意味さを鋭くえぐる衝撃作


1954年、インドシナにおけるフランス軍とベトミンとの8年間にわたる戦いも終局に近づいていたころ、抜群のチームワークを誇るラスペギー中佐(アンソニー・クイン)の率いるパラシュート部隊は、数をたのむベトミンのゲリラ隊の攻撃の前に降服し、インドシナの収容所に送られた。やがて戦いは終りを告げ、ラスペギーたちが開放されてフランスに帰ると、部隊は解散した。
ラスペギーはまず、戦闘中に死んだ上官の未亡人クレアフォン伯爵夫人(ミシェル・モルガン)を見舞った。クレアフォン夫人は、バスクの農家出身でフランス軍ではうだつが上がらない素朴な人柄のラスペギーに好意をよせ、彼を彼女の伯父にあたる防衛省の役人に紹介した。その結果、彼は新しい軍務についた。それは、独立紛争の活発化したアルジェリアの激戦地、第10パラシュート部隊での対ゲリラ戦の指揮であった。むろん、軍人になるために生れてきたようなラスペギーは、これを快諾した。
ラスペギーがかつての部下に招集をかけると、この危険な戦闘に志願した者たちは、かつてディエン・ビエン・フーでともに戦い生き残った部下たち──歴史家でヒューマニストのエスクラビエ大尉(アラン・ドロン)、コロンビア大学を出た理想家肌のボワフラ大尉(モーリス・ロネ)など、いずれも気心の知れた連中ばかりであった。ラスペギーとエスクラビエはアルジェリア出身の戦友マヒディ大尉(ジョージ・シーガル)を探すが、彼の行方は不明だった。隊名を“リザード(のらくら者)”とつけたラスペギーは、新兵たちに激しい訓練をほどこした後、独立派テロリストが出没する、アルジェのガフェス地区に向かった。
だが、マヒディこそが、ゲリラ軍の指揮官だった。戦闘は苛烈をきわめ、激情的なラスペギーとヒューマニストのエスクラビエは、捕虜の取扱いをめぐってたびたび対立した。そうしたある日、エスクラビエは街で、エイカ(クラウディア・カルディナーレ)という美しい娘と知り合った。ところが、このエイカはテロの張本人でベトナムでの戦友マヒディの妹であった。エイカに恋情をよせていたエスクラビエの絶望は深かった。
[ネタバレ反転]
やがて、エイカは、兄マヒディの助命をエスクラビエに約束させ、かわりにマヒディの居所を告白した。ただちにラスペギーの一隊はマヒディ討伐に向かい、エスクラビエの制止をふり切って、マヒディを射殺した。戦闘は終わりをつげ、ラスペギーたちは数々の表彰をうけ、エスクラビエは、名誉と栄光の名のもとに非人間的な行動を強制される軍隊に別れを告げるのだった。



アルジェリア独立戦争の初期を描いた恋ありアクションありの娯楽大作。たたき上げ軍人で粗野なアンソニー・クインと、エリート幹部で常識人のアラン・ドロンの対比が、朴訥な人間が軍務優先で個人的思考を放棄し、過激なことを行ってしまう姿を描き、「名誉と栄光」の勝利を手に入れる為には手段を選ばない卑劣な軍隊の姿が生々しく浮き彫りにされます。
「アルジェリア戦争」は様々な影響をフランスに与えています。シャルル・ド・ゴール大統領のアルジェリア政策に反対するフランス軍の退役将軍たちが大規模な反乱を計画し、パリ占領とアルジェリア軍事政権の樹立を目指したり (未然に防がれました)、ド・ゴールが国内過激派により暗殺の危機にさらされ、それが元になり『ジャッカルの日』が作られたり、『シェルブールの雨傘』でも、主人公の青年は徴兵により恋人と引き裂かれてアルジェに向かい、人生を狂わされます。
『アルジェの戦い』と合わせて見ると、興味も増します。

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『U−571』
U-571 (2000・米)
監督/ジョナサン・モストウ
脚本/ジョナサン・モストウ、サム・モンゴメリー、デヴィット・エアー
原案/ジョナサン・モストウ
製作/ディノ・デ・ラウレンティス、マーサ・デ・ラウレンティス
製作総指揮/ハル・リーバーマン
音楽/リチャード・マーヴィン
撮影/オリヴァー・ウッド
編集/ウェイン・ワーマン
出演/マシュー・マコノヒー、ビル・パクストン、ハーベイ・カイテル、ジョン・ボン・ジョヴィ、デビッド・キース、ジェイク・ウェバー、マシュー・セトル、エリック・パラディーノ、デイブ・パワー、トーマス・グアリー、ジャック・ノーズワージー

歴史を変えた若者達の物語が今始まる……。生か死か――限界突破!

1942年4月、第二次世界大戦下のヨーロッパ戦線。米海軍は戦況打破のため、ナチスドイツが誇る「暗号解読機エニグマ」を奪取すべく、北大西洋上で故障して停泊中の独海軍Uボート、U―571への潜入作戦を敢行。タイラー大尉(マシュー・マコナヘイ)は歴戦の強者であるクロフ軍曹(ハーヴェイ・カイテル)、エメット大尉(ジョン・ボン・ジョヴィ)ら乗組員と共に、上司ダルグレン艦長(ビル・パクストン)に従い、偽装を施した潜水艦S―33で友軍を装いU―571に接近。嵐の中、同行者の海兵隊少佐クーナン(デイヴィッド・キース)の指揮の元、首尾よくU―571に潜入し、エニグマを奪った。敵乗組員は捕虜としてS―33に移され、回航要員としてタイラーたち数名が乗り組むこととなった。
だが、任務成功の喜びもつかの間、S―33が別の独軍潜水艦に奇襲され、乗組員もろとも撃沈されてしまった。U―571に閉じ込められたことで九死に一生を得たタイラーたちは、必死で艦を操縦し逃げることに成功する。だが、これで敵からは追われ、事情を知らない味方からも攻撃される運命に陥った。タイラーはクロフ軍曹やエメット大尉ら、生き残ったものの助けを受け、苦闘しながらも指揮をとり、敵地脱出を図る。
彼らの正体を察知した独軍巡洋艦から凄まじい爆雷攻撃を受けるU―571。生死の境の緊迫感の中、タイラーは通常よりも深く静かに潜行し、敵から逃れようとする。海底に着底したU―571では、バルブの故障により機関が停止。修理には水に沈んだ配管に潜るしかない。部下に決死の行動を命じなければならないジレンマを経て、タイラーは指揮官として成長していく。
[ネタバレ反転]
なんとか修理に成功するが、その代償として配管へ潜った部下は死んだ。敵艦の裏をかき一計を案じて、一本だけ残った魚雷で攻撃を仕掛けるU―571。かくして、タイラーの見事な指揮の元、彼らは見事に敵艦を撃破し、敵地を脱出するのだった。だが、U―571も深く傷つき、彼らがエニグマを手にボートに乗り込んだ後、沈没していった。
それぞれの思いを胸に海を漂う彼らの上を、救助の飛行機が旋回した。




実際にあった連合軍のドイツ暗号機エニグマ奪取作戦をヒントに描いた、手に汗握るスリリングなアクション・ドラマ。絶体絶命の極限状況下での男たちの戦いを、ダイナミックにつづっています。多少ご都合主義っぽかったり主人公たちの性格描写がステレオタイプ的な印象はありますが、それ以外のストーリーの持って行き方や危機また危機のハラハラ感、迫力のある戦闘シーンなど、とてもよくできた面白い戦争映画だと思います。
全艦発進せよ

『全艦発進せよ』 Away All Boats! (1956・米)
監督/ジョセフ・ペヴニー
脚本/テッド・シャーデマン
原作/ケスネ・ドッドソン
製作/ハワード・クリスティ
撮影/ウィリアム・H・ダニエルズ
音楽/フランク・スキナー
出演/ジェフ・チャンドラー、ジョージ・ネイダー、ジュリー・アダムス、レックス・バーカー、キース・アンデス、リチャード・ブーン、ウィリアム・レイノルズ、チャールズ・マグロー、ジョック・マホニー、ジョン・マッキンタイア、フランク・フェイレン、グラント・ウィリアムス、フロイド・シモンズ、ドン・キーファー、サム・ギルマン

1943年、商船の船長をしていたデイヴ(ジョージ・ネイダー)は海軍大尉となり、妻ネディーン(ジュリー・アダムス)や息子ロビイに別れを告げ上陸用舟艇母艦ベリンダ号に乗り込む。歴戦の勇士ホウクス大佐(ジェフ・チャンドラー)が艦長に着任。真珠湾目指し演習航海に出る。乗組員はデイヴや各部の主任官を除き、副長キグリイ中佐(レックス・バーカー)始め殆んどが未経験者。艦長の依頼でデイヴは事実上の副長として艦橋に立つこととなる。
ベリンダ号はマキン島で実戦に初参加。次いでクェゼリンのある島に孤立した歩兵部隊救出の任務。デイヴの志願は艦長に容れられなかったが、日頃臆病と思われたキグリイの志願に彼は副長を見直す。クルーガー少尉の指揮する舟艇隊は危険を冒して歩兵を救出。兵も仕官も進歩したが、認識班長トイッチェル少尉は友軍機を敵機と誤認、艦長を激怒させる。
ベリンダ号はガナルカナルに到着。寄港地変更ばかりで郵便物も受け取れぬ乗組員は不満で一杯。上陸を許されても結局は喧嘩騒ぎ。艦長はみなの気分を変えるため工作班に自分専用のヨットを作らせ、一同の憎しみを一身に集める。戦闘能力低下を防ぐ艦長の苦肉の策と知るデイヴは感動、乗組員に艦長の真意を説明。だが艦長はアドミラルティ群島碇泊中、事故で頭に負傷。又もや雌猿を買入れた艦長にクルーガー少尉は憤慨。デイヴは艦長の孤独な立場を説明してやる。やっと郵便が到着し、皆は故郷の香を懐しむ。キグリイは他の母艦の艦長に転出、デイヴが正式に副長となる。戦線は沖縄に移り、神風特攻機の波状攻撃が艦隊を襲う。
[ネタバレ反転]
全員の奮闘にも拘らず一機又一機と艦に突入。艦長は胸に負傷を受け戦死者も数多い。デイヴは一同を指揮して船倉の浸水を食いとめたが、推進器も折れ、艦は進行を停止。艦長がうわ言のように言った一言から、デイヴは上陸用舟艇を発進。母艦曳航を思いつく。ベリンダ号は数時間後、目指す慶良間列島へ。
ホウクス艦長はデイヴに後事を託して倒れた。艦を愛し、守り抜いて死んだ艦長を、軍医ベルとデイヴはじっと黙祷を捧げた。




第二次大戦の太平洋に於ける上陸作戦を扱ったケネス・ドッドスンのベストセラーを映画化した海戦映画。上陸用舟艇の母艦を扱った珍しい作品です。艦と乗組員の生活をじっくり描いた、航海感が得られるのも高得点です。記録映像を交えた対空戦シーンは、臨場感たっぷり。頑固艦長を演じたジェフ・チャンドラーは、西部劇でも頑固親父を演じていて、隠した人情を巧みに演じます。一番の見所は、母艦から上陸用舟艇が次々に降ろされて、どんどん列をなして発進してゆく場面です。めったに見られない映像です。昔、一度だけTVで見ることができました。ぜひDVD化をお願いしたい作品です。

※未ソフト化/画像は米版
地獄のコマンド・MTB

『地獄の艦隊 (地獄のコマンド・MTB) Hell Boats (1969・米)
監督/ポール・ウェンドコス
脚色/アンソニー・スピナー 、 ドナルド・フォード 、 デレク・フォード
原作/S・S・シュバイツァー
製作/ルイス・J・ラクミル
撮影/ポール・ビーソン
美術/トニー・プラット
録音/ノーマン・ボーランド
編集/ジョン・S・スミス
特撮/ロン・バレンジャー
出演/ジェームズ・フランシスカス、ロナルド・アレン、エリザベス・シェパード、ルーベン・バー・ヨータム、アイニゴー・ジャクソン、マーク・ホーキンズ、ドリュー・ヘンリー、マグダ・コノプカ、タキス・エマニュエル

マルタ島を舞台に奇襲作戦で独軍に戦いを挑む英海軍の戦い。

1942年、連合国軍の戦略上の拠点であり、現在は敵に包囲され孤立しているマルタ島支援攻撃の特命が、英軍のジェフォーズ海軍少佐(ジェームズ・フランシスカス)に下された。ジェフォーズは先のドーバー海峡での船団護衛戦で、独海軍Eボートと交戦、体当たり攻撃により自艇を失っていた。彼は戦友のヤコブ兵曹長(ルーベン・バー・ヨータム)を連れてすぐさまマルタに飛んだ。着陸と同時にドイツ軍の砲火をうけ、輸送機は炎上したが、ジェフォーズたちは難を逃れた。そして、魚雷艇(MTB)部隊の司令官アシャースト(ロナルド・アレン)から、彼らは命令内容を伝えられた。攻撃目標はアウグスタ。伊軍の潜水艦基地であり、独軍の誘導滑空爆弾の秘密格納庫である。空からの攻撃は不可能と考えたジェフォーズは、海上からの攻略戦術を練らねばならなかった。だが周辺海域は、恐るべき強力なドイツ軍の高速魚雷艇Eボートが警戒していた。
一方、ジェフォーズの到着は、ジョンソン(ドゥリュー・ヘンリー)、スタンホープ(アイニゴー・ジャクソン)、バーロー(マーク・ホーキンズ)らの魚雷艇部隊の将校たちから歓迎されなかった。型にはまらないジェフォーズと形式を重要視するアシャーストの間にも、出会い当初からなじめないものがあった。しかし、戦闘の日々をすごしているジェフォーズにも、心の憩いを与えてくれる人がいた。それは、この島に来て知り合ったアリソン(エリザベス・シェパード)であった。彼女はアシャーストの妻であるが、いまでは夫妻の愛は醒めていた。
基地のパーティの席で、初めてその事をジェフォーズは知ったが、翌朝、すぐに彼は偵察任務のために、シシリー島に行くことになる。そして、サルバトール(タキス・エマニュエル)の漁船に乗り換え、連絡員ルチアナ(マグダ・コノプカ)の案内で偵察をすませた。
[ネタバレ反転]
いよいよ、攻撃開始の時がきた。ジェフォーズとアリソンの愛を感知したアシャーストは、自らその攻撃に志願した。警備厳重な独軍基地に潜入する為、英軍の将軍が遭難したとの囮電報で誘き出した独Eボートを捕獲、味方を装って封鎖綱を突破した。だが、魚雷艇部隊と敵Eボート群の戦闘は熾烈を極め、敵味方を問わず、次々に撃破されていった。激戦の末、敵基地の爆破に成功して帰還したジェフォーズとアシャーストを見て、アリソンは胸をなでおろした。そして気まずい沈黙の後、互いの想いを確認したアシャーストとアリソンは手をとり合い、無言のジェフォーズの前を去って行った。



戦略上の重要拠点であるマルタ島をめぐって展開する、ドイツ軍と英国特命艦隊の闘争を描く戦争アクション。戦闘・破壊シーンはミニチュア多用の特撮ですが、MTB対Eボートという、夢の対決が実現した希少な作品です。ハリウッド作品ですが独海軍士官・水兵はちゃんとドイツ語喋ってますし、マルタの軍港を使用した撮影、英国海軍士官・水兵の半袖・半ズボンの夏用軍服など、考証もしっかりしています。

※VTR 『地獄のコマンド・MTB』 廃盤/未DVD化

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『潜航雷撃隊』 The Silent Enemy (1958・英)
監督/ウィリアム・フェアチャイルド
脚本/ウィリアム・フェアチャイルド、マーシャル・ピュー
制作/バートラム・オストラー、ジェームズ・ウルフ、ジョン・ウルフ、レイモンド・アンザルト
撮影/オットー・ヘラー
音楽/ウィリアム・オルウィン
出演/ローレンス・ハーヴェイ、ドーン・アダムス、マイケル・クレイグ、ジョン・クレメンツ、シドニー・ジェームズ、アレックス・マッコーエン、ナイジェル・ストック、イアン・ウィテカー、アーノルド・フォア、ジャンナ・マリア・カナーレ、マッシモ・セラート、ジャコモ・ロッシ=スチュアート、カルロ・ジュスティーニ、レイモンド・ヤング、デヴィッド・ロッジ、ユアン・ソロン、ハワード・クロフォード、シリル・シャップス、リー・モンタギュー、ジョン・リー、テレンス・ロングドン、イアン・マクノートン、アラン・ウェッブ、ジョン・モファット、マイケル・ブリル、ローレンス・ブルックス、クリストファー・クック、デズモンド・ジョーダン、マレー・カッシュ、シドニー・キング、エディ・マリン、ジャック・メイ、ヒュー・モクシー、ダーレン・ネスビット、ロバート・リーティー、イヴォンヌ・ロメイン、ピーター・ウェルチ

世界最強のイタリア潜水部隊“フロッグ・メン”に敢然と立ち向かった
イギリス潜航雷撃隊の活躍を描く戦争アクション!


1941年。ジブラルタルのイギリス海軍は、イタリアが誇る潜水部隊「フロッグ・メン」が艦底に吸着爆弾を仕掛けるというゲリラ攻撃に多大な被害を被っていた。そんな中、機雷の専門家であるクラブ大尉(ローレンス・ハーヴェイ)が着任。泳ぎの得意な彼がイギリス潜水部隊の指揮をとることになる。大将付きの有能な女性秘書官マスターズ中尉(ドーン・アダムス)も、少々型破りだが愛嬌があって憎めない彼に冷たくしつつも好意を持っていく。クラブは促成栽培で水中処理隊を育てていく。やがて、貧弱な面々と馬鹿にされた彼らの活躍で被害は少なくなるが、止むことのないフロッグ・メンの攻撃にクラブは敵の秘密基地を叩くことを決意。基地があると睨んだ中立地帯アルヘシラスに潜入を試みる……。



当時、『大アマゾンの半魚人』で確立された水中撮影技術を目玉にした作品が流行、この作品もそんな一本です。水中撮影のための映画が氾濫しましたが、こちらは娯楽戦争映画に技術を生かした、きちんとした一本。シリアスな展開と共に、コミカルな演出が随所に見られる、娯楽作品となっています。かつて盛んにTVで放映されていた戦争映画ですが、大好物の「海戦」ものがたくさんありました。『全鑑発進せよ!』『地獄の艦隊』なども、ぜひリリースして欲しいものです。

※「ジブラルタル」は、イベリア半島の南東端に突き出した小半島を占める、イギリスの海外領土。大西洋と地中海を繋ぐジブラルタル海峡を望む良港を持ち、鋭い錐のように突き出している地形で海峡は非常に狭く、地中海の出入口を抑える戦略的要衝の地、すなわち「地中海の鍵」として軍事上・海上交通上、重要視されてきました。現在もイギリス軍が駐屯しています。
第二次大戦中は、対岸のアフリカ側が中立国であるスペイン領で、常時連合国軍の動向をスパイが伺っており、多大な被害を受けていました。スペインは中立国とはいえ、独裁者フランコがナチス・ドイツと友好関係を築いていました。

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『大反撃』 Castle Keep (1969・米)
監督/シドニー・ポラック
脚本/ダニエル・タラダッシュ、デビッド・レイフィール
原作/ウィリアム・イーストレイク
製作/ジョン・コーリー、マーティン・ランソホフ
音楽/ミシェル・ルグラン
撮影/アンリ・ドカエ
編集/マルカム・クック
出演/バート・ランカスター、ピーター・フォーク、パトリック・オニール、ジャン・ピエール・オーモン、アストレッド・ヒーレン、パトリック・オニール、スコット・ウィルソン、ブルース・ダーン、トニー・ビル、マイケル・コンラッド、カテリーナ・ボラット

強軍を迎え撃つ、たった8人のアメリカ兵。
ドイツ軍最後の反撃作戦「バルジの戦い」前夜を舞台に過酷な篭城戦を描く、異色の戦争アクション!

1944年、冬のアルデンヌ。アメリカ陸軍ファルコナー少佐(バート・ランカスター)は、パン職人のロッシ軍曹(ピーター・フォーク)、美術専門家のベックマン大尉(パトリック・オニール)、小説家志望のベンジャミン二等兵(アル・フリーマン・Jr)、宣教師志望のアンバージャック中尉(トニー・ビル)、車に夢中のクレアボーイ伍長(スコット・ウィルソン)ら、寄せ集めの部下達で成る分隊と共に、フランス国境近くのベルギーの小村にある中世の古城に辿り着く。
長い戦闘で疲れきっていた彼らを出迎えたのは城主である性的に不能なマルドレー伯爵(ジャン・ピエール・オーモン)と、その美しき妻テレーズ(アストレッド・ヒーレン)だった。ファルコナーは古城を拠点にドイツ軍を迎え撃つ作戦を立てるが、城に膨大な美術品が所蔵されていることを知ったベックマンは損壊を恐れ、作戦に反対する。そんな中、束の間の休息を楽しむ彼ら。ロッシはパン屋の未亡人の元へ、ある者は伯爵の所有する車に夢中になり、またある者達は町の娼婦の館へ、そしてファルコナーは子種を得ようと企む伯爵の奸計とも知らず、伯爵夫人と深い関係となる。そんな中、ドイツ軍の大反攻作戦「バルジの戦い」が始まった。
[ネタバレ反転]
情報を得たファルコナーは敵を迎え撃つべく、町に部下達を進出させる。しかし善戦するも、圧倒的な戦力に押され城へ撤退を余儀なくされる。そして堀に架けられた跳ね橋は上げられ、庭園での壮絶な死闘が始まった。敵は戦車を中心にした機甲部隊。
ファルコナーは部下のベンジャミンにテレーズを連れて逃げるように命じた。激戦の末、城は落ち、ファルコナーの小隊は全滅していった。




霧に包まれた森にたたずむ古城、性的に不能な城主である伯爵は、美しい妻と指揮官を寝かせて跡継ぎを得ようと画策。貴族にとっては、ヨーロッパの美を集めた美術品と城、伝統を守ることが至上の命題。そこに「バルジの戦い」で猛反撃に出たドイツ軍が押し寄せ、壮絶な滅びの宴が展開されます。まるで、おとぎ話のように幻想的で奇怪な「奇妙な味」を醸し出す、不思議な戦争映画です。

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『深く静かに潜航せよ』 Run Silent, Run Deep (1958・米)
監督/ロバート・ワイズ
脚本/ジョン・ゲイ
原作/エドワード・L・ビーチ
製作/ハロルド・ヘクト
音楽/フランツ・ワックスマン
撮影/ラッセル・ハーラン
編集/ジョージ・ボームラー
出演/クラーク・ゲーブル、バート・ランカスター、ジャック・ウォーデン、ブラッド・デクスター、ドン・リックルス、ニック・クラヴァット、ジョー・モロス、メアリー・ラロッシュ、ルディ・ボンド、H・M・ワイナント

日本軍に闘いを挑む米国軍潜水艦。
第二次大戦、日米それぞれの軍事作戦を軸に展開する緊迫のドラマ!


第二次大戦のさなか、“魔の海域”と呼ばれる豊後水道作戦で日本軍の攻撃により自分の潜水艦と乗組員を失い、米国海軍の憤例により艦長として責任をとり、待命させられていたリチャードソン海軍中佐(クラーク・ゲーブル)。1年後、リチャードソンは戦局が不利であることに手をやいた当局の命で再び、艦長が重傷を負って帰投した潜水艦ナーカ号指揮を命ぜられた。彼の一念は、かつての自分の艦と部下の仇をうち、眼前で部下を殺した日本人に復讐することに凝り固まっていた。
一方、ナーカ号の副長ジム・ブレッドソー(バート・ランカスター)は人望もあり、自らも後任艦長に任命されることを信じていただけに心おさまらず、リチャードソン中佐の家に上陸と同時にのりこんだ。しかし、中佐の妻ローラ(メアリー・ラロッシュ)の落ち着いた態度にうたれ、中佐の指揮を納得し、他艦に転出を願った。しかしリチャードソンは、これをとめた。
修理が完了したナーカ号は出航した。兵たちの心には、帰らざる海と名づけられた豊後水道に近づきたがらぬ心理があった。リチャードソン中佐は、この海域を避けると言明して騒ぎを静めた。しかし、秘かに腹心の部下ミューラー(ジャック・ウォーデン)と、豊後水道の水路図を研究し、宿敵日本駆遂艦「秋風」のモデル・シップを使って、報復の計画を練っていた。西進するうち訓練は次第に激しくなり、体当たりに等しい作戦の練習が始まった。兵たちの不満は高まったが、ブレッドソー副長は、艦長としての中佐、別名リッチには、あくまで服従した。
しかしある日、日本潜水艦と邂逅しながら戦おうとせず、予定の航路前進を命ずる中佐を見ては、ブレッドソーも責めずにはいられなかった。そして彼は、中佐の目的が豊後水道にあることを感じとった。中佐が、対「秋風」戦に似た状況の戦闘のみは勇敢に行なうのを見て、確信はますます高まった。折も折、中佐は豊後水道行きを発表、兵たちは司令違反を言いたてたが、ブレッドソーは今は中佐の側に立った。
豊後水道に入った艦は輸送船をつれた宿敵「秋風」に会い、輸送船2隻を撃沈、正面衝突の対決となったが、神風特攻機の攻撃でやむなく潜航、「秋風」の執拗な追撃にあって、オイルや戦死した兵までも艦外に流出させて沈没を装い、かろうじて逃れた。
[ネタバレ反転]
激戦に中佐は負傷したが、代わって指揮をとり帰投を命ずるブレッドソーに、もう一度だけ「秋風」との対決を願った。中佐の傷が重傷であることを知ったブレッドソーは再び艦首を豊後に転じた。そして一騎討ちの末、遂に「秋風」を撃沈した。ところが、この時日本潜水艦の音波がキャッチされた。前回の豊後水道戦の日本側作戦トリックは、この隠れた潜水艦の存在にあったのだ。激しい戦闘ののち、遂に敵艦も浮上し、かつてリチャードソン中佐の部下を殺した日本人の姿が艦橋に現われた。なおも策略をもちいる敵艦に、とうとう捨て身作戦のナーカ号の魚雷が命中、これを粉砕した。
やがて真珠湾に帰投するナーカ号の甲板には、いまやブレッドソーと部下たちが誇る、名艦長の亡骸を水葬する姿があった。




敵に部下を虐殺された艦長の復讐に凝り固まったエゴと、軍人としての責務、人間としての苦悩を描く戦争ドラマです。副長との対立や閉塞した艦内での不満、危機脱出の作戦など、その後の潜水艦もののフォーマットの原型となっています。エドワード・L・ビーチ海軍大佐が実体験を元に執筆した原作小説は、潜水艦を扱った小説の古典として評価が高く、アメリカでは現在もロングセラーを続けています。

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『頭上の敵機』 Twelve O'Clock High (1949・米)
監督/ヘンリー・キング
脚本/バーン・レイ・Jr、サイ・バートレット、ヘンリー・キング
原作/バーン・レイ・Jr、サイ・バートレット
製作/ダリル・F・ザナック
音楽/アルフレッド・ニューマン
撮影/レオン・シャムロイ
編集/バーバラ・マクリーン
出演/グレゴリー・ペック、ヒュー・マーロウ、ゲイリー・メリル、ミラード・ミッチェル、ディーン・ジャガー、ボブ・パットン、ローレンス・ドブキン、ロバート・アーサー、ポール・スチュワート、ジョン・ケロッグ、ジョイス・マッケンジー、リー・マグレガー、リチャード・アンダーソン

第二次大戦下、B─17戦略爆撃機に命を賭けた勇者たち!

1949年、英国・ロンドン。米国人旅行者・ストーヴァル(ディーン・ジャガー)は、とある店先で古い陶器製のジョッキを見つける。そのジョッキは、第二次大戦中、彼が勤務していたアーチベリーの第918爆撃航空群にあった物だった。数年ぶりにアーチベリーを訪れた彼の脳裏に、戦時中の思い出が去来する。
1942年。駐英米陸軍航空隊・第918爆撃航空群は、連日の出撃で多大の損害を出していた。温情家の指揮官・ダベンポート大佐(ゲイリー・メリル)は部下たちから慕われていたが、その温情が仇となっている事を統括司令官・プリチャード少将(ミラード・ミッチェル)から指摘され、解任される。代わって赴任して来たのはプリチャードの懐刀でダベンポートと旧知の仲でもあるフランク・サベージ准将(グレゴリー・ペック)だった。サベージは徹底的に人事を刷新、容赦なく賞罰をあかし、連日の猛訓練を全員に課した。そのやり方に搭乗員たちの間に不満がわき興ったが、訓練の成果により戦果が上がり始め、戦死者の数も激減する。副官のストーヴァル少佐や前任者ダベンポートたちのサポートもあり、部下たちは徐々にサベージに信頼をおくようになっていった。だが連日の出撃と激戦により自分の後を託すべき指揮官候補たちを次々に失い、サベージは肉体的・精神的に疲労の極限に追い込まれていった。
[ネタバレ反転]
ついにサベージは、機上の人となり得ないほどに疲弊してしまった。彼はストーヴァルやダヴェンポートが入院するように叫ぶ言葉も耳に入らず、錯乱しながら手塩にかけた部下たちの帰還の爆音を、1つ、2つと数えていた。足りない爆音をも……。サベージの心労は、限界を越えてしまったのだ。
戦後のアーチベリー飛行場。今は草むしたかつての滑走路に、万感の思いで佇むストーヴァルの姿があった。




戦渦の激しい第二次大戦下、米第918空軍部隊の士気高揚に努力した一人の指揮官の孤独と苦悩の姿を描いた戦時の人間ドラマの傑作です。戦後すぐの作品で、戦争を経験した多くの人たちの共感を得ました。主演のグレゴリー・ペックは「アメリカの良心」と呼ばれた誠実な人です。今回はいつもの「優しい」役柄と違い、信念に生きる孤高の男を熱演しています。戦闘シーンには米独両軍の空爆の実写フィルムを使用し、リアルな臨場感を醸し出しています。後年の『戦う翼』はこの作品から多数の流用部分を使っています。
アカデミー賞、作品賞=ノミネート、主演男優賞/グレゴリー・ペック=ノミネート、助演男優賞/ディーン・ジャガー=受賞、録音賞/20世紀フォックス・サウンド部=受賞。ニューヨーク映画批評家協会賞、男優賞/グレゴリー・ペック=受賞。

1964年よりTVシリーズが放送されましたが(第1シーズン『頭上の敵機』、第2・3シーズン『爆撃命令』に改題)、作品カラーが戦争アクションにと、がらりと変わっています。

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『戦う翼』 The War Lover (1962・英)
監督/フィリップ・リーコック
脚色/ハワード・コッホ
原作/ジョン・ハーシー
製作/アーサー・ホーンブロウ・ジュニア
撮影/ボブ・ヒューク
美術/ビル・アンドリュース
音楽/リチャード・アディンセル 、 ミューア・マシーソン
編集/ゴードン・ヘイルズ
出演/スティーヴ・マックイーン、ロバート・ワグナー、シャーリー・アン・フィールド、ゲイリー・コックレル、マイケル・クロフォード、ビル・エドワーズ、チャック・ジュリアン、ロバート・イーストン、アル・ワックスマン、トム・バズビィ

スティーブ・マックィーン主演。死を賭けて独軍基地を猛攻するB−17爆撃大編隊。

第2次世界大戦の2年目、1942年の冬のある朝。英国にあるアメリカ第8空軍基地では早朝にたたき起された隊員たちが、作戦要領の説明に耳を傾けていた。この日の目標は北ドイツのキール軍港だ。バズ・リクソン大尉(スティーヴ・マックィーン)を機長とするBー17爆撃機「ボディ(女体)」号にとっては、8回目の出撃だった。25回目の出撃が終れば帰国できる。リクソンの部下、副操縦士のリンチ中尉(ゲイリー・コックレル)は健全な常識を備えた将校だが、機長のリクソンは蛮勇を誇る歪んだ人生観の持主だった。彼は殺戮と破壊の戦争に生き甲斐を感じていた。エンジンが唸り、一機また一機、大空へ飛び立った。編隊は目標上空にさしかかったが、一面の密雲に覆われていた。雲の上からの爆撃は正確を欠く。指令官であるエメット大佐は帰投を命じたが、リクソンはこれを無視し、編隊を雲の下へはらせた。高度8千5百、目標上空で爆弾室開扉、爆弾を投下した。爆風に機が震動した。その夜、将校クラブでリクソンとボーランド(ロバート・ワグナー)は、ダフネ(シャーリー・アン・フィールド)という女性と知りあった。その時、一人の兵隊が飛び込んで来た。爆撃は正確、基地は破壊されていた。いよいよボディ号最後の出撃の日が来た。目標はドイツ本土のライプチヒ石油工場。Bー17爆撃機の大編隊は目標へ飛んだ。途中うんかの如き敵戦闘機が迎撃して来た。指令官エメット機は爆破し、リクソンが全編隊の指揮をとることになった。が、リクソン機もまた被弾、大破した。負傷者と戦死者を乗せ、リクソンは必死の操縦を続け、海峡に達した。機は1分間に50フィートの高度を失いつつあった。しかも未投下の爆弾が一個ひっかかったままだ。着水すれば機もろ共吹っ飛ぶことは明らかだった。高度は5百フィート、ドーヴァーの白い崖を越すことができるか……。
[ネタバレ反転]
リクソンはあくまで帰投するという。過去の自信が彼を半狂乱に追い込んでいた。緊急信号を送り、救助船の出動を求めた。救助艇が眼下に見えて来た。隊員たちは次々に飛び降りていった。リクソンは自動操縦装置に切り替えると、最後にボーランドを突き落し、再び操縦棹を握った。が、機首は上がらず震動はますます激しくなっていった。白い崖が眼前いっぱいに迫った。次の瞬間、リクソンを乗せたまま機は絶壁に衝突し、ぐれんの炎と化して粉々に砕け散ったのだった。



スティーブ・マックイーンが演じるバズ・リクソン機長が、冷静さを欠いた自己中心的でエキセントリックな人物として描かれているのが、ドン・シーゲル監督の『突撃隊』と同様にマックイーンの役柄としは異色です。とはいえさすが海兵隊出身のマックイーンのパイロット姿も堂に入っており、「バズ・リクソン」といえばマニアにはすっかり御馴染みの、フライトジャケットのブランド名称にまでなっています。

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『マルタ島攻防戦』 Malta Story (1953・英)
監督/ブライアン・デズモンド・ハースト
脚本/ウィリアム・E・C・フェアチャイルド 、 ナイジェル・バルチン
製作/ピーター・デ・サリニー
撮影/ロバート・クラスカー 、 E. スチュウォード
美術/ジョン・ハウエル
編集/マイケル・ゴードン
作曲/ウィリアム・オルウィン
指揮/ミューア・マシーソン
第二班監督/マイケル・ゴードン
出演/アレック・ギネス、ジャック・ホーキンス、アンソニー・スティール、ミュリエル・パヴロウ、フローラ・ロブソン、ルネ・アシャーソン、ラルフ・トルーマン、レジナルド・テイト、ヒュー・バーデン、ロナルド・アダム、ナイジェル・ストック、ハロルド・シドンズ、スチュアート・バージ、ノエル・ウィルマン、ロザリー・クラッチリー、ジェリー・デスモンド、アイヴァ・バーナード、マイケル・メドウィン、ピーター・ブル

スピットファイア戦闘機など本物の実写と希少記録フィルムを駆使した伝説的名編。
トップクラスの名優たちが競演する。

第二次世界大戦中、地中海の中央に位置するマルタ島は、連合国側イギリス軍にとって最も重要な戦略拠点であり、敵ドイツ軍の絶え間ない空爆によって補給路を断たれ、孤立無援の状態だった。考古学者で航空写真偵察の名手、イギリス空軍中尉ピーター・ロス(アレック・ギネス)らの乗ったカイロへ向う輸送機は燃料補給のためマルタ島の英軍基地に着陸したところを独空軍に爆撃されて炎上し、足を奪われたロスはマルタ基地に配属されることになった。そのころ、イギリスは最大の努力を払ってマルタ島を確保しようとしていた。ここを奪われると地中海全域の制空権を失い、智将ロンメル元帥率いるドイツアフリカ軍団が俄然有利となるからだ。ロスは非武装の写真偵察型スピットファイア機で偵察飛行に出たとき、航空司令(ジャック・ホーキンス)の命令に背いてイタリア南部を飛び、軍法会議にかけられそうになったが、彼の撮影したフィルムにはマルタ進攻を目指すグライダー満載の貨車群が写っており、首脳部は緊迫した空気に満たされた。マルタ島での彼我の応酬は日ごとに激しさを加え、イギリスは米空母からスピットファイア機の空輸を敢行して攻撃態勢を整えた。ロスはある空襲の最中、作戦室に勤務するマリア(ミュリエル・パヴロウ)と知りあい、恋におちた。ロスは同僚バートレット(アンソニー・スティール)に相談した。バートレットも作戦室勤務のジョーン(ルネ・アシャーソン)と恋仲だが、戦争が終るまでは結婚しないといった。マリアの母もこれと同じ意見だった。ある日、枢軸側の油槽船が大挙して北アフリカへ向ったニュースが入った。
[ネタバレ反転]
この船団が無事につけばロンメルが勝つ。航空司令から船団発見の命をうけたロスは単機密雲を縫って偵察に出かけ、行動範囲をはずれるかと思われるところまで足を伸したが、密雲が災いしてか船団を発見することができなかった。これまでと引返しかけたとき、雲の切れ目から遂に船団を発見した。ロスは直ちに船団の位置を司令部に打電したが、そのため敵戦闘機に発見され、撃墜された。だが、ロスの残した情報をもとに、それまで耐え忍んでマルタ島を死守していた英軍は、一挙に反撃に転じる。やがて来た勝利の日、人々の歓喜をよそに、マリアは一人思い出の海岸に立ちつくしていた。



スピットファイア戦闘機など本物の実写と希少記録フィルムを駆使した伝説的名編。トップクラスの名優たちが競演しています。記録映画を挿入するために白黒作品としたそうで、記録映画流用部分の比重が多いです。空爆にあった輸送艦の船首部分が骨組みだけになって入港したり、タンカーが沈みそうになりながら他の船に脇を支えられて曳航される姿など、生々しい記録映像は戦争の姿を眼前に突きつけます。

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『撃墜王 アフリカの星』 Der Stern von Afrika (1957・独/西)
監督/アルフレート・ヴァイデンマン
脚本/ヘルベルト・ライネッカー、ウド・ヴァルター
製作/ルディガー・フォン・ヒルシェベルク
音楽/ハンス=マーティン・マジェウスキー
撮影/ヘルムート・アシュレー
出演/ヨアヒム・ハンセン、マリアンネ・コッホ、ハンスイェルク・フェルミー、ロベルト・ブランコ、ピア・シュミット、ホルスト・フランク、カール・ランゲ、アレクサンダー・ケルスト、クリスチャン・ドーマー、ジークフリート・シュレンベルク

総撃墜機数158機という北アフリカ戦線の空の勇者ハンス・ヨアヒム・マルセイユ少尉の活躍と生涯を、実話に基づき描く戦記ロマン

第二次世界大戦勃発前夜、ハンス・ヨアヒム・マルセイユ(ヨアヒム・ハンセン)が、ベルリンにある空軍の戦闘学校に入校する。マルセイユはそこで向こう見ずな飛行振りと規律無視の素行により教官からの評判は悪かった。友人で戦友のロベルト・フランケ(ハンスイェルク・フェルミー)は厳しい罰則から何かとマルセイユを庇っていた。第二次世界大戦が勃発するとマルセイユの配属された飛行隊はフランスへ移動となり、バトル・オブ・ブリテンの期間中にフランケが英仏海峡で撃墜されしばらくの間行方不明になるとマルセイユは初めて戦争の残酷さに直面することとなった。しかし、戦友が無事帰還するとマルセイユは再び心配事無く飛行できる世界に戻った。バーでフランス人の老人とビリヤードのゲームを通して交わされた含蓄ある会話がマルセイユと仲間たちに短い期間ではあるが影響を与えた。その後間もなく部隊は北アフリカ戦線のドイツアフリカ軍団へ配備された。マルセイユはその卓越した飛行技術と才能により直ぐに最も成功した戦闘機パイロットとなった。
アフリカでの砂漠航空軍との間の戦闘が長引くに連れマルセイユは次々と戦友を失っていった。特に未熟なクライン伍長の最初の空戦での戦死と捜索救難担当将校のクルーセンベルク大尉(カール・ランゲ)との会話はマルセイユに自身の任務の実効性に対する疑念を抱かせた。100機撃墜後にマルセイユはベルリンへの帰還命令を受け、そこでヒトラーから、柏葉剣付騎士鉄十字章を授与された。出身校で催されたプロパガンダ行事後に数学教師のブリギッテ(マリアンネ・コッホ)と出会い、恋に落ちた。イタリア軍最高司令部から戦功金章 授与のために招待されるとマルセイユはブリギッテを呼び寄せ、2人はイタリアで何の懸念も無い幸せな数日間を過した。取り乱したブリギッテが亡命するように説得しようとするが、マルセイユは責任感から北アフリカの自分の飛行隊へと戻るのであった。
[ネタバレ反転]
北アフリカでは激しい戦いが続いていた。自分が名誉を得るほど敵味方を問わずパイロットが死んでゆく。権威を嫌い何よりも自由を愛して空を飛び回るパイロットとなった結果、国家という最大の権威にかしづく下僕となっている矛盾を感じながらも、さらに鬼神の如く戦果をあげるマルセイユ。
ある日、エジプト上空での偵察任務の最中に乗機のエンジン故障に見舞われたマルセイユは、友軍が確保する空域まで戻ろうとしたが果たせず墜落する前に乗機から脱出した。しかしパラシュートは開傘せず、後に遺体は砂漠で発見された。ブリギッテは授業中にマルセイユ戦死の知らせを受け、崩れ落ちた。




第二次世界大戦時、ドイツ空軍のエースパイロットとなったハンス・ヨアヒム・マルセイユの戦歴を描いています。元第27戦闘航空団の戦闘航空団司令でありマルセイユの上官であったエドゥアルト・ノイマンが映画撮影において技術指導に当たりました。映画の中に登場するメッサーシュミット Bf109は、スペイン空軍の手により飛行可能な状態にされたライセンス生産のイスパノ HA 1112です。同型の機体は12年後の有名な映画『空軍大戦略』でも同じ役柄を担って登場しました。

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『殴り込み戦闘機隊』 Reach for the Sky (1956・英)
監督/ルイス・ギルバート
脚本/ルイス・ギルバート
原作/ポール・ブリックヒル
製作/ダニエル・M・エンジェル
音楽/ジョン・アディソン
撮影/ジャック・アッシャー
編集/ジョン・シャーリイ
出演/ケネス・モア、ミュリエル・パヴロワ、アレクサンダー・ノックス、シドニー・タフラー、リンデン・ブルック、ナイジェル・グリーン、ドロシー・アリソン

第二次大戦で活躍した「義足の撃墜王」の半生を描く航空戦記映画!遂に初DVD化!
イギリス空軍の義足の英雄ダグラス・R・S・バーダーの半生を描いた、ポール・ブリックヒルのベストセラーを映画化!


空に憧れイギリス空軍に入隊したダグラス・バーダー(ケネス・モア)。英空軍大学に入学、教官も舌を巻く上達ぶりでたちまち頭角を現し、空軍でも指折りの曲技飛行士となる。やがて彼はロンドンで公開飛行をやり、熟練した飛行技術を見せて飛行家仲間での名声を確保した。だが1931年12月、民間パイロットたちの挑戦に応じて危険な高等飛行を演じ誤って墜落、両脚切断の重傷を負う。友人らは彼の飛行家としての生命は終ったと考えた。だが、バーダーは障害を克服、大空に生き抜く決心を固める。
ある時、田舎へドライブした彼はレストランの女給シェルマ(ミュリエル・パヴロウ)と知り合い、愛情を抱くようになる。彼は義足をつけてはいても、松葉杖なしで普通の人間と同様歩けるようになりたいと考え、猛練習を始める。いくら倒れても不屈の闘魂を燃やす彼は遂に希望を実現、空軍大学に戻って両脚が無くとも飛べることを身をもって証明した。彼の喜びは大きかったが、それも束の間、足のない者は飛行してはならぬという軍の規則で一生を賭けた空軍生活に別れ民間会社に勤めた。彼の淋しい気持を慰めるのは妻シェルマの愛情だけだった。
[ネタバレ反転]
こうした折、第二次大戦が勃発。熱心な従軍志願の末、大空に戻ったバーダーはスピットファイアに乗込み輝しい戦果をあげた。フランス上空で激戦中・敵機と衝突してパラシュート降下した彼は独軍の捕虜となる。逃走を計っても不成功に終り、彼は厳重な牢獄に収容されたが、やがて大戦は連合軍の勝利に終った。1945年9月、戦勝を祝う英空軍の大編隊がロンドン上空を飛ぶ。先頭にスピットファイア機を駆るのは、両脚なき空の英雄バーダー大尉であった。



第二次世界大戦で活躍したイギリス空軍大尉のダグラス・バーダーを描いた伝記ドラマ映画であり、『大脱走』の原作者ポール・ブリックヒルのノンフィクションを原作としています。バーダーの天衣無縫な人物像や愛妻との夫婦愛を丹念に描きつつも、007シリーズなどのアクション派ルイス・ギルバート監督は、航空戦記物としての娯楽作に見事にまとめ上げています。イギリス空軍全面協力の下、縦横無尽に飛び回るハリケーンやスピットファイアといった名機たちの勇姿、大戦中の実写フィルムとSFXを巧みに組み合わせた空戦シーンは必見です。

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『バルジ大作戦』 Battle of the Bulge (1965・米)
監督/ケン・アナキン
脚本/フィリップ・ヨーダン、ミルトン・スパーリング、ジョン・メルソン
製作/ミルトン・スパーリング、フィリップ・ヨーダン
製作総指揮/シドニー・ハーモン
音楽/ベンジャミン・フランケル
撮影/ジャック・ヒルデヤード
出演/ヘンリー・フォンダ、ロバート・ショウ、ロバート・ライアン、チャールズ・ブロンソン、テリー・サヴァラス、ダナ・アンドリュース、ピア・アンジェリ、ジョージ・モンゴメリー、タイ・ハーディン、ウェルナー・ピータース、ジェームズ・マッカーサー、ロバート・ウッズ、ハンス・クリスチャン・ブレヒ、バーバラ・ワール、カール・オットー・アルベルティ、スティーヴ・ローランド

ヘンリー・フォンダ、ロバート・ライアンらアメリカ映画界の大物俳優が集結
第二次大戦末期、ドイツ軍の運命を決したアルデンヌの闘いを再現


1944年のヨーロッパ戦線。快進撃を続ける連合国軍は、ナチ崩壊を目前に早くも勝利気分に浸っていた。しかし陸軍中佐カイリー(ヘンリー・フォンダ)だけは、独軍が再度反撃してくるのではと考えていた。だがその意見は、プリチャード大佐(ダナ・アンドリュース)によって一笑に附され、グレー将軍(ロバート・ライアン)らにも疑問をもって迎えられただけだった。その頃ドイツでは、ヘスラー大佐(ロバート・ショウ)らが、大奇襲作戦の準備にかかっていた。突如として雲霞のごとくあらわれたタイガー戦車群に、連合国軍は為す術もなく、ことごとく破れさっていく。敗色濃いドイツ軍は起死回生をかけて、ベルギーのアルデンヌに展開する連合軍部隊を急襲し、作戦名「ラインの守り」 の下に大攻勢をかけたのだ。そして同じ頃、戦線後方に、ドイツのパラシュート部隊が降下を開始していた。彼らの任務は戦車が渡り終えるまで、河にかかった橋の、米側による爆破を何とか阻止することだ。到着した米軍爆破隊を彼らは容赦なく射殺し、道標切り換え作業までやった。MP偽装の効果である。事態のただならぬことを逸早く気づいたのはカイリーだったが、猛進撃の前に撤退を余儀なくされた。カイリーは、その後決死の低空飛行で偵察を行ったが、敵砲の攻撃をうけ重傷を負った。ガソリンこそ敵を制する鍵と考えたグレー将軍は、その消耗を目的に戦車同士の鬼ゴッコ作戦をとりそれに成功した。
[ネタバレ反転]
敵は燃料補給のため引き返した。戦列からはぐれた兵士たちを拾い集めてウェーバー中尉(ジェームズ・マッカーサー)が本隊へ帰って来た。戦車隊のガフィー軍曹(テリー・サヴァラス)と合流、補給所へ急いだ。そこは、独軍変装のMPに守られていたが、ただ1人、瀕死のカイリーがそれを見破った。ウェーバーに目顔で知らせ、偽MPの制裁に成功した。それを知らない独軍戦車が近づいて来た。カイリーの命令で、ウェーバーはガソリンに火をつけるよう部下に命じた。あふれるガソリンに手榴弾を投げ込み、独軍の最後の猛反撃は無惨に破局を迎えたのだった。連合軍の勝利はこのとき決まった。



第二次大戦末期のドイツ軍の大作戦を描いた戦争スペクタクル巨編。特に戦車部隊を扱った米国製映画としては、最優秀作品と評価されています。当時のスペイン陸軍の装備を借りてロケしたため、登場する戦車等は実際のドイツ軍とは著しく違うものの、登場する戦車の台数が非常に多く、最後の戦車部隊同士の決戦は圧倒されます。実際の戦史を改変したフィクションも多く、エンターテイメント色を強くしています。戦争の権化のようなヘスラー大佐を演じたロバート・ショウの、畢生の演技は素晴らしいです。偶発的に発生した事件である「マルメディの虐殺」が計画的犯行のように描かれている部分もあり、史実に対しての姿勢には賛否両論があります。

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『ロンメル軍団を叩け』 Raid on Rommel (1971・米)
監督/ヘンリー・ハサウェイ
脚本/リチャード・M・ブリュエル
製作/ハリー・テートルマン
音楽/ハル・ムーニー
撮影/アール・ラス
編集/ジーン・パーマー
出演/リチャード・バートン、ジョン・コリコス、ウォルフガング・プライス、カール=オットー・アルベルティ、クリントン・グレイン、ダニエル・デ・メッツ、クリストファー・ケリー

熱砂を灼きつくす十字砲火!大ロンメル軍団撃滅作戦を敢行する英軍特攻隊─死の突撃!

1943年、リビア。北アフリカ戦線の連合国軍は、「砂漠の狐」と呼ばれる智将エルヴィン・ロンメル元帥(ウォルフガング・プライス)のドイツのアフリカ軍団に苦しめられ、戦況は日々悪化し続けていた。そんな中、英陸軍は洋上からの反撃を計画。しかし洋上から接近する為にはトブルク軍港に設置された沿岸砲台の排除が不可欠であり、これを果たすべくコマンド部隊からアレックス・フォスター大尉(リチャード・バートン)が送りこまれた。フォスターは手始めに捕虜となっているコマンド隊員を救出するべく、傷痍兵を装ってドイツ軍のハインツ・シュレーダー大尉(カール=オットー・アルベルティ)率いる捕虜輸送車列の中に紛れ込む。しかし、合流予定だったコマンド部隊は既に撤退していたこと、また捕虜のうちコマンド隊員は4名だけで、残りは衛生兵と軍医、そして本物の傷病兵ばかりだと明かされる。やむを得ず、フォスターは彼らと共に車列を乗っ取り、作戦の続行を決心する。



「ドイツ兵に変装したコマンド部隊がトブルクの要塞を爆破する」という、『トブルク戦線』とほぼ同じプロットで制作されており、同作の戦闘シーンなどを多数流用しています。ちょいお手軽な作品ですが、職人ハサウェイ監督は手堅くまとめて、娯楽アクションとして充分に楽しめる出来となっています。ハサウェイ監督は、傑作『砂漠の鬼将軍(1951)』でもロンメルを扱っています。

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『トブルク戦線』
Tobruk (1967・米)
監督/アーサー・ヒラー
脚本/レオ・V・ゴードン
製作/ジーン・コーマン
音楽/ブロニスラウ・ケイパー
撮影/ラッセル・ハーラン
編集/ロバート・C・ジョーンズ
出演/ロック・ハドソン、ジョージ・ペパード、ナイジェル・グリーン、ガイ・ストックウェル、ジャック・ワトソン、ノーマン・ロシントン、パーシー・ハーバートン、ライアム・レドモンド、ヘイディ・ハント、レオ・ゴードン、ロバート・ウォルダース、アンソニー・アシュダウン

北アフリカのドイツ軍要塞に潜入した特殊部隊の活躍!

第2次大戦中頃、ロンメル将軍率いる北アフリカのドイツ軍はスエズ運河を目ざして進撃していた。この時イギリス軍のクレイグ少佐(ロック・ハドソン)は砂漠部隊に配属されてアフリカに来たが、ビシー政権派のフランス人に逮捕されアルジェ港から送還される破目になった。だが彼は船が出航する直前、バーグマン大尉(ジョージ・ペパード)が指揮する3人の潜水隊員によって誘拐された。彼らの服装から見るとナチに違いなかったが、実はドイツ生れのパレスチナ系ユダヤ人で組織されている特殊部隊の義勇隊員で連合軍の味方であった。クレイグはイギリス軍基地に来て、救出された理由が分かった。指揮官ハーカー大佐(ナイジェル・グリーン)がトブルクのドイツ軍要塞に潜入して、燃料貯蔵庫を爆破せよ、と彼に命令を下したからだ。ロンメル軍はトブルクから補給を受けながら進撃していたから、そこの要塞を破壊すれば大打撃を受けるのは必至であった。この計画はもともとトブルクの事情に精通しているクレイグ少佐が着想したもので、やっと実行に移されたのである。翌日将校を含む62名のイギリス軍捕虜と21名のドイツ兵に変装した特殊部隊が、ドイツ軍の標識のついたトラックに分乗して出発した。だがクレイグ少佐はトブルクの地形を知っているだけに、この作戦は自殺的だと思っていたし、指揮官ハーカー大佐もユダヤ人の特殊部隊を信頼してはいなかった。
[ネタバレ反転]
行軍は再三危機にさらされたが、何とかトブルク潜入に成功した。だがその夜、何者かがドイツ軍へ密告したという情報が流れて、部隊は最高に緊張した。事実部隊が捕虜にしていたドイツ側のスパイが動き出して殺害されたし、特殊部隊の伍長が殺されたりした。いよいよトブルク要塞攻撃が開始された。海からはイギリス艦隊が艦砲射撃で応援した。部隊は敵戦車を奪って燃料集積所を攻撃し、砲撃でタンクが次々と誘爆して敵基地は炎の海となった。壮絶きわまる戦闘中、裏切者が判明した。それは特殊部隊のモンフェルト中尉(ガイ・ストックウェル)だった。バーグマン大尉は火炎放射器を背負って敵の戦車隊を燃やし、最後は自身が火だるまになって戦死する。要塞攻撃は成功したが、総勢83名のこの小部隊のうち、生き残ったのはクレイグ少佐を含む、わずか4名だった。



監督は『大陸横断超特急』『ある愛の詩』のアーサー・ヒラー。捕虜救出、地雷原突破、遊牧民との駆け引き、ダブルスパイの暗躍と潜入サスペンスは見せ場たっぷり。トブルクに潜入してからも、空からはアブロ・ランカスターの爆撃、海からは艦砲射撃に乗じて沿岸砲を攻撃する大サービスのスペクタクル戦争アクションです。キャスト陣では主役を差し置いて、イギリス軍に利用されていることを百も承知で命掛けの任務に挑むユダヤ人将校バーグマン大尉を演じたジョージ・ペパードのニヒルさが光っています。
1970年代にTVで盛んに放映されていた戦争映画、しかも未ソフト化またはVHS廃盤によりDVD化を待ち望んでいた作品群が、ここのところ怒濤のリリース・ラッシュです。嬉しくって、踊り出しちゃいますね♪

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『モスキート爆撃隊』
Mosquito Squadron (1969・英)
監督/ボリス・シーガル
脚本/ドリーン・ソーン
製作/ルイス・J・ラクミル
撮影/ポール・ビーソン
音楽/フランク・コーデル
編集/ジョン・S・スミス
特撮/レスリー・ボウイ
出演/デイヴィッド・マッカラム、スザンヌ・ニーブ、デイヴィッド・バック、デイヴィッド・ダンダス、ディンスデール・ランデン、チャールズ・グレイ、マイケル・アンソニー

完全防備のドイツ・ロケット基地をモスキート編隊の超低空爆撃!
まったく新しい爆撃テクニックでど肝をぬく面白さ!

第二次大戦中の1944年、ロンドンはドイツ軍基地から発射される超音速のV-2ロケット弾の攻撃にさらされていた。しかも、ドイツはV-3、V-4と名付けられた新兵器を開発していた。そんな時、爆撃隊長クイント・マンロー(デイヴィッド・マッカラム)に降りた任務は、V-3の開発をくいとめることだった。クイントは、爆撃隊長だった親友のスコット(デイヴィッド・バック)の撃墜されたため、代わって隊長に昇進したばかりだった。彼は、他人には無謀と思えるほどの低空飛行を、モスキートと呼ばれる木製爆撃機で敢然とやってのけるベテラン・パイロットだった。やがて英司令部は、シャルロンにあるV-3ロケット発射基地の爆撃をクイント隊に命じた。爆撃行前夜、二機のメッサーシュミットが英軍基地に、何十人もの連合軍側捕虜がシャルロンに移されている実写フィルムを投げ落していった。クイントはその映像の中にスコットの姿をはっきりと認め、爆撃をためらった。しかし、司令部はより多くの生命を救うためと、任務遂行を命じた。このため、クイントは必死の努力で、仏地下組織と連絡をとり、捕虜を脱出させることに成功した。
[ネタバレ反転]
クイントの機はシャルロン攻撃後、火を吐いて森に不時着した。そこでクイントは脱走者たちと共に進むスコットにめぐり会ったが、スコットは記憶を失い、親友の顔も、妻のベス(スザンヌ・ニーブ)のことも忘れてしまっていた。ただ敵に向うことしか念頭にない彼は、クイントの制止もきかず、脱出者の行く手を阻む戦車に突撃していった。やがて、クイントは地下組織に救われ、故国の土を踏むことができた。



驚異の木製爆撃機、傑作機「デ・ハビランドDH.98モスキート」が活躍する空戦映画です。戦闘機より早く、製造の簡易さに加え機体の損傷にも強く敵を翻弄するという、とんでもない機体です。そもそも軍からは「いまさら木製飛行機など、時代錯誤も甚だしい」と見向きもされませんでしたが、デハビランド社は「許可をもらえなくても、金ももらわなくても良い」と独断で開発を進めたのです。最後には英空軍も根負けして、「そこまで言うなら見せてみろ」と試験をしたところ、英空軍最速の戦闘機より速く、試験飛行中の損傷事故も飛びながら接着剤とビスで直してしまうという結果に、即採用となったのでした。戦争中の活躍により「The Wooden Wonder(木造機の奇跡)」と賞賛されました。主演は『ナポレオン・ソロ』の相棒イリヤ・クリヤキンを演じたデイヴィッド・マッカラム。亡き親友の妻とのロマンスに苦悩する人間ドラマと、新型爆弾の過酷な訓練に臨む軍隊描写が魅力的に描かれています。

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『戦闘機対戦車』 Death Race (1973・米)TVM
監督/デヴィッド・ローウェル・リッチ
脚本/チャールズ・クエンストル
製作/ハーヴ・ベネット、テリー・K・ミード
音楽/ハル・ムーニー、ミルトン・ローゼン
撮影/テリー・K・ミード
編集/レス・グリーン、カール・ピンギトア
出演/ロイド・ブリッジス、ロイ・シネス、エリック・ブレーデン、ダグ・マクルーア、ブレンドン・ブーン、クリストファー・ケリー、デニス・ラッカー、デニス・デューガン、アイヴァー・バリー

戦闘機vs戦車の壮絶な一騎打ち!!抜群のアイデアで繰り広げられる、極限の戦争アクション!!
【初DVD化】テレビ放映版吹替収録


第2次世界大戦のアフリカ戦線が終結しようとしていた1942年11月、ドイツ軍が撤退した北アフリカ戦線を戦闘機「カーチスP- 40」で飛行していたアメリカ軍のデル・カルペッパー中尉(ダグ・マクルーア)は、燃料補給のため降りたイギリス軍の燃料補給基地で、ウェーブリー少将(アイヴァー・バリー)からドイツ軍が設置した砂漠の地雷を対地攻撃で処理する任務を命じられる。
カルペッパー中尉は渋りながらも、イギリス軍のアーノルド・マクミラン少佐(ロイ・シネス)と共に飛び立ったが、少佐がドイツ軍を見つけ攻撃する。しかし、ドイツ軍のパイムラー(ロイド・ブリッジス)による反撃を受け少佐の戦闘機が撃墜されてしまう。カルペッパーの機も損傷していたが、少佐を助けに行く。マクミラン少佐は無事だったが、パイムラーが指揮するドイツ軍の機甲師団がとどめを刺そうと戦車で追ってくる。2人は、燃料が漏れて長期の飛行が困難となったカルペッパーの戦闘機を地上走行させて、敵の追跡から逃げ延びようとする。


妄執に突き動かされるバイムラー。ぜひ本編でどうぞ。

第二次大戦下の北アフリカ戦線における、連合国軍戦闘機とドイツ軍戦車とのガチンコ大バトル。余分なドラマ性を一切排除し、対決を描くことだけに徹した興奮の戦争アクションです。空を飛べなくなった戦闘機と地上を驀進する戦車との闘いという、あり得ない発想で観る者を釘付けにする異色作であり、『激突』('71)や『殺人ブルドーザー』('74)同様、ユニバーサルが手掛けたテレビムービーの最良の作品の一つです。名優ロイド・ブリッジスが狂言的なドイツ軍将校を熱演し、『恐竜の島』のダグ・マクルーア、『ラット・パトロール』のエリック・ブレーデンなど個性派俳優が迫真の攻防戦を盛り立てています。元々は米のTVMですが、その面白さが絶賛され、待望のDVD化で狂喜乱舞です。

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『コマンド戦略』
The Devil's Brigade (1968・米)
監督/アンドリュー・V・マクラグレン
脚本/ウィリアム・ロバーツ
原作/ロバート・H・アドルマン、ジョージ・ウォルトン
製作/デヴィッド・L・ウォルパー
音楽/アレックス・ノース
撮影/ウィリアム・H・クローシア
編集/ウィリアム・T・カートライト
出演/ウィリアム・ホールデン、クリフ・ロバートソン、ヴィンス・エドワーズ、ジャック・ワトソン、クロード・エイキンズ、リチャード・ジャッケル、アンドリュー・プライン、ジェレミー・スレート、ダナ・アンドリュース、キャロル・オコナー、ビル・フレッチャー、マイケル・レニー、ルーク・アスキュー、トム・トゥループ、トム・スターン、ノーマン・オルデン、パトリック・ノールズ

侵入せよ! 敵陣の奥深くへ!
『ワイルド・ギース』の巨匠アンドリュー・V・マクラグレン監督が、
米軍コマンド部隊誕生秘話を豪快に描いた戦争巨編! 待望の国内初DVD化!


第二次世界大戦中の1942年。第2次大戦は、いずれが有利とも明らかでなかった頃、ノルウェーに基地を持つドイツ軍は大西洋上で連合軍の輸送船爆撃に多大の効果をあげていた。これに対し連合軍の総合作戦部では、アメリカとカナダの兵の混成による「コマンド部隊」を編成、ノルウェーに潜入させる計画を立てた。アメリカ陸軍の参謀フレデリック(ウィリアム・ホールデン)は、最高司令官に作戦の無謀を非難した。しかし、逆にその作戦の主任を命ぜられ、「第1特殊任務部隊」の養成をすることになった。与えられた期間は、わずか3ヵ月だった。アメリカ側から集まった兵隊たちは、脱走兵あり、ばくち打ちありで多彩をきわめた「ならず者」たちだったが、これに反し、カナダ部隊はクラウン少佐(クリフ・ロバートソン)指揮のもと、一糸乱れぬ統制をみせた。アメリカ兵とカナダ兵の反目は日ごとに高まっていった。アメリカ部隊の隊長ブリッカー少佐(ヴィンス・エドワーズ)は猛訓練を始めた。決死的な猛訓練を続けている間に、アメリカ兵とカナダ兵との間にも戦友愛が芽ばえてきていた。しかし、部隊が出動準備を完了した頃、情勢の変化でコマンド作戦は英国で担当することになり、フレデリックの隊には解散命令がきた。
[ネタバレ反転]
怒ったフレデリックはワシントンに飛び、陸軍の首脳部を説いた。その熱意に、参謀長クラーク中将は、ケッセルリンク元帥が構築した、イタリアの山岳要塞「グスタフ・ライン」で立ち往生する第5軍の支援のため、イタリア戦線にフレデリックの隊を投入することにした。イタリアに向かった一行は、山頂に強固な陣地を構えたドイツ軍をロック・クライミングで背後から急襲し「モンテ・カッシーノの戦い」を制したのだった。

(戦史によるその後)25名の小隊が山頂を奪取した際には7〜8名しか残っていないなどというとんでもない損害を出しながらも、息つく暇なく次の山頂を目指すという「モンテ・カッシーノの戦い」で隊員1800名のうち戦死または負傷兵は1400名と、激戦のため部隊は消耗。戦死したドイツ軍士官のポケットからは、その戦いぶりからこの部隊のニックネームとなる「黒い悪魔……」と書かれたメモが見つかる。ライバルでもあるレンジャー部隊などから補充を受けた彼らは「アンツィオ上陸作戦」の支援に駆り出される。その後も数々の困難な作戦を達成していった。2年後、終戦とともに部隊は解散となった。しかし後に、第1特殊任務部隊はグリーン・ベレーなどの戦後のアメリカ軍の「特殊部隊構想」の基盤になった。




第二次世界大戦中に実在した、連合軍の「第1特殊任務部隊」通称「悪魔の旅団(Devil's Brigade)」の活躍を描く、男臭い作風のアンドリュー・V・マクラグレンが監督した、戦争スペクタクル映画の痛快作です。落ちこぼれとエリートの対立と友情や、戦場における男同士の絆の素晴らしさが骨太に描かれ、特殊部隊らしい型破りな戦いぶりも見所のひとつです。訓練時に両軍が次々に起こす揉め事の数々がユーモラスに描写されており、いわゆる「拳の友情」が楽しめます。

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『アンツィオ大作戦』 Anzio! (1968・米)
監督/エドワード・ドミトリク
脚本/ハリー・A・L・クレイグ
製作/ディノ・デ・ラウレンティス
撮影/ジュゼッペ・ロトゥンノ
美術/ルイジ・スカッチャノーチェ
SFX/ウァルフリード・トラベルサーリ
出演/ロバート・ミッチャム、ピーター・フォーク、アール・ホリマン、マーク・デーモン、レニ・サントーニ、ジョセフ・ウォルシュ、ジャンカルロ・ジャンニーニ、トーマス・ハンター、エルサ・アルバーニ、アンソニー・スティール、アーサー・ケネディ、ロバート・ライアン

第二次世界大戦の戦運を決定づけた「アンツィオの戦い」の全貌に迫る戦争スペクタクル巨編

イタリア侵攻から続く1943年末、連合国軍はイタリア南部を横切るローマの戦略的防衛ライン「グスタフ・ライン」で泥沼にはまり込んでいた。イタリア中央部の地形は防御に最適で、ドイツ空軍元帥アルベルト・ケッセルリンクはその有利さを最大限に生かしていた。連合軍では行き詰まりを打開しようといくつかの策が練られたが、その中にイギリス首相ウィンストン・チャーチルのアイデアによる「シングル作戦」があった。アメリカ陸軍参謀総長ジョージ・C・マーシャル大将は当初「シングル作戦」に対しあまり関心を示さず、より大規模なノルマンディー上陸計画に関心を持っていた。チャーチルが個人的に懇願して初めて、彼のアイデアがアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトとソ連共産党書記長ヨシフ・スターリンに受け入れられた。スターリンは東部戦線の負担が軽減される大規模攻勢なら、何でも歓迎したのだった。(以上、物語の背景)

1944年1月22日、米英連合軍はノルマンディ上陸作戦の前段階としてイタリア半島のアンツィオとネットゥーノ海岸に、難攻不落をもってなるドイツ軍の背後をついて上陸に成功した。アメリカ人特別通信員エニス(ロバート・ミッチャム)は、ジープでアンツィオの街をくまなく視察したが、ドイツ軍の姿は見つからなかった。そしてそのままエニスはローマへと車を進めた。ローマへの道もまったく無防備であることを知ったエニスは、そのことをレスリー将軍(アーサー・ケネディ)に知らせるべく戻り、すぐに兵をローマに侵入させるよう提案したが、将軍はそれを拒否し、慎重を期してケッセルリンク元帥の反撃に備えた。ドイツが反撃する様子もないまま数日間が過ぎた。レスリー将軍は、レインジャー部隊に、出動を命じた。が、ケッセルリングはこの時をチャンスと連合軍に対し猛烈な十字砲火をあびせた。部隊760名の中で、かろうじて命をとりとめたのは、エニスほか7名だった。九死に一生を得た彼らは、丘へと逃れ、百姓女のエミリア(エルサ・アルバーニ)、その娘アンナ、ダイアナらに助けられその家に身を隠した。アンナとエニスの間にはいつしか、愛が芽生えはじめた。
[ネタバレ反転]
ある夜、ドイツ軍が丘に堅固な要塞を築いているのを発見したエニスたちは、内部を調べ、これを連合軍に報告すべく出発した。敵の包囲をくぐりぬけていくうちに、仲間も倒れ、連合軍にたどり着いた時は、エニスと2人の部下だけになっていた。5ヵ月にわたる激戦の末、カースン将軍(ロバート・ライアン)と第5大隊はついに敵のラインを突破、ローマに向かって、勝利の行進をはじめた。ローマに入ったエニスはローマ解放の序曲であった流血の日々を思い起こしながら、スティムラー軍曹(アール・ホリマン)と聖ピータース寺院に向かった。寺院の鐘は、平和へのメッセージを高らかに、鳴らし続けていた。

(実際の評価)初期のアンツィオ上陸計画には問題があり、最初に上陸した戦力で、果たしてドイツ軍の反撃を撃退できたかどうか疑わしいという意見が有力。ドイツ軍撃破よりローマ占領を優先し44,000名の損害を出した「ダイアデム作戦」の計画変更のせいで、ドイツ第10軍を撃滅するという目的は失敗し、連合軍にさらに厳しい戦いを強いる結果となった。チャーチルは、ソ連が東部戦線で相当な損失を被っているときに、イギリス軍がイタリアの地で戦争に貢献している事を証明しなければならなかったのだ。ただ、アンツィオ上陸のあとドイツ軍最高司令部はケッセルリンクの強力な師団5個を北西ヨーロッパに移動させるという計画を中止した。これは、来るべきノルマンディー上陸作戦「オーバーロード作戦」にとって有利に働いた。




名作『ケイン号の叛乱』の巨匠エドワード・ドミトリク監督作品。連合軍のアンツィオおよびネットゥーノ上陸(シングル作戦)から包囲網突破およびローマ解放(ダイアデム作戦)までの裏側を描いています。「大作戦」とい割にはこじんまりとした戦いが続き、戦争映画におけるスリル感や迫力は薄くスケール感には乏しいです。その代わりにロバート・ミッチャム、ピーター・フォーク、ロバート・ライアンら往年のスター豪華競演が楽しめます。派手な戦闘アクションはないが、戦争とは何かと問うメッセージ性が強く、俳優の演技も戦争のシニカルさを巧みに表現しています。

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『空軍大戦略』 Battle of Britain (1969・英)
監督/ガイ・ハミルトン
脚本/ジェームズ・ケナウェイ、ウィルフレッド・グレートレックス
製作/ハリー・サルツマン、ベンジャミン・フィッツ
音楽/ロン・グッドウィン、ウィリアム・ウォルトン
撮影/フレディ・ヤング
編集/バート・ベイツ
出演/ハリー・アンドリュース、ラルフ・リチャードソン、ローレンス・オリヴィエ、トレヴァー・ハワード、パトリック・ワイマーククリストファー・プラマー、スザンナ・ヨーク、マイケル・ケイン、ロバート・ショウ、イアン・マクシェーン、アイラ・ブレア、ケネス・モア、エドワード・フォックス、ロルフ・シュティーフェル、ハイン・リース、クルト・ユルゲンス、マンフレッド・レッドマン、ダーゴヴェルト・ヴァルター、アレクサンダー・アラーソン

ヒトラーの英国本土侵略を阻止した、決死の空中戦!

1940年5月、突如としてドイツ軍はフランスになだれ込み、電撃戦によってフランスを占領した。次の目標はイギリスである。ドイツ軍は英仏海峡に上陸用舟艇を並べ、英国本土侵攻作戦「ゼー・レーヴェ(海の獅子)作戦」を発動するという構えを見せた。まずは優勢なドイツ空軍によってイギリスの制空権を奪取しようと、イギリス本土各地の空軍基地やレーダー基地を攻撃した。英本土航空戦「バトル・オブ・ブリテン」の開始である。
2500機を有するドイツ空軍に対して、イギリス空軍が有するのはわずか600機だったが、イギリス側はレーダー網を駆使した指揮管制による効率的な迎撃を行い、なんとか持ちこたえるが苦戦を強いられていた。
8月、戦局を一変させる事態が発生する。夜間爆撃を行ったドイツの爆撃機が誤って、ロンドン市街地に爆弾を投下してしまったのだ。ヒトラーは都市爆撃が無差別爆撃になれば、戦争の泥沼化は避けられないとロンドン爆撃を厳禁としていたのだ。
イギリスは直ちに報復としてベルリンの夜間空襲を行った。ドイツ側の直接的な被害は小さかったが、首都を攻撃されて面子をつぶされたドイツ国家元帥ゲーリングは激怒し、以後、空襲目標は軍事施設から市街地への無差別爆撃へと変わった。それは市民にとっては耐え難い事態であったが、イギリス空軍にとっては力を蓄え戦況を盛り返すきっかけでもあった。
[ネタバレ反転]
9月15日、乾坤一擲の大空襲を仕掛けたドイツ空軍に、ポーランドの亡命パイロットも加わったイギリス空軍は全機を出動させて徹底的な反撃を加え、ついにこれを撃退する。大損害を受けたドイツ空軍がこの後大規模な昼間空襲を行うことは無かった。空からのイギリス攻略をあきらめたドイツ軍は集結していた上陸部隊も撤収させ、ここにドイツ軍英本土上陸の危機は去ったのだった。



第二次世界大戦前期、1940年7月から10月にかけて行われた英本土上空の制空権を巡る英独の戦い「バトル・オブ・ブリテン」を、史実を元に描いた作品。「007」シリーズを手掛けた、ガイ・ハミルトン監督と製作者ハリー・サルツマンが参加しています。戦いの中の様々なエピソードを積み重ねていく群像劇の形になっており、明確な主人公やストーリーは存在していません。CGなど無い時代、この映画には多数の実物の飛行機が当時のままの姿で登場しています。しかもイギリス側の戦闘機スピットファイアやハリケーンだけでなく、敵国ドイツの戦闘機(メッサーシュミットBf109)や爆撃機(ハインケルHe111)も実物で登場するという、今では実現不可能な戦闘機ファンには堪えられない映画です。

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『眼下の敵』 The Enemy Below (1957・米)
監督/ディック・パウエル
脚本/ウェンデル・メイズ
製作総指揮/ディック・パウエル
音楽/リー・ハーライン
撮影/ハロルド・ロッソン
出演/ロバート・ミッチャム、クルト・ユルゲンス、アル・ヘディスン、セオドア・ハイケル、ラッセル・コリンズ

波高き南太西洋に相うつ、男と男の壮烈な海戦秘録!


第二次世界大戦中の南大西洋。トリニダードへ向け航行中のアメリカ駆逐艦ヘインズは、浮上航行中のドイツUボートを発見。両者とも単独航行中だったため、駆逐艦と潜水艦の一騎打ちが始まる。
Uボートはイギリスの暗号表受け取りのため進路140を取らざるを得なかったが、駆逐艦のマレル艦長(ロバート・ミッチャム)はUボートの意図を見抜き、先手を打って主導権を奪う事に成功する。圧倒的に駆逐艦側が有利な状況の中、Uボートのシュトルベルク艦長(クルト・ユルゲンス)は戦意を失わず、乾坤一擲の秘策を胸に抵抗を続けていた。
共に戦争には批判的だが義務感から敵を倒す事に専念していた両艦長だったが、知力を尽くして戦い続ける中で、両者の間には互いに対する奇妙な尊敬の念が芽生え始めていた。



元イギリス海軍中佐D・A・レイナーの実体験を元にした小説『水面下の敵』を、20世紀フォックスが映画化した作品。戦争映画・潜水艦映画の古典的名作で、主演のロバート・ミッチャムの代表作の一つです。Uボート艦長を演じたクルト・ユルゲンスもナチ嫌いの名艦長ぶりが素晴らしい演技です。撮影にはアメリカ海軍が全面協力し、実際の駆逐艦を用いての砲撃・爆雷投下シーンは大迫力で評判になりました。米独どちらかを一方的に悪役とはせず、両者を騎士道精神を持った人物として公平に描いている点が、爽やかな印象を残します。
音響効果を担当したウォルター・ロッシは、1957年度アカデミー賞最優秀特殊効果賞(現アカデミー音響編集賞)を受賞しました。

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『戦争の犬たち』 The Dogs of War (1980・米)
監督/ジョン・アーヴィン
脚本/ゲイリー・デヴォア、ジョージ・マルコ
原作/フレデリック・フォーサイス
製作/ラリー・デウェイ
製作総指揮/ノーマン・ジュイソン、パトリック・J・パーマー
音楽/ジェフリー・バーゴン
撮影/ジャック・カーディフ
編集/アントニー・ギブス
出演者/クリストファー・ウォーケン、トム・ベレンジャー、コリン・ブレイクリー、ヒュー・ミレー、ポール・フリーマン、ジャン=フランソワ・ステヴナン、ジョベス・ウィリアムズ、ロバート・アークハート、ウィンストン・ヌシュナ、ジョージ・ハリス、エド・オニール、ジム・ブロードベント、ヴィクトリア・テナント

独裁政治家、国際企業の陰謀、そしてプロの戦争屋が暗躍する世界――

自らの戦争技能を元手に戦場を渡り歩く傭兵シャノン(クリストファー・ウォーケン)。彼は、中米のある国で任務を果たし、アメリカに帰還した。仲間にはドルー(トム・ベレンジャー)、デレク(ポール・フリーマン)、ミシェル(ジャン・フランソワ・ステヴナン)などがいる。彼らは再び、平和な生活にもどってゆく。そんなある日、シャノンのアバートに、英国人のエンディーン(ヒュー・ミレース)という男がやってきて、ある調査を依頼した。報酬15,000ドルというその仕事とは、西アフリカのある黒人独裁国の大統領の周辺をさぐり、クーデターが可能かどうか調べるというものだった。エンディーンの正体は、イギリスの世界的な鉱山会社マンソンの代理人だった。シャノンはザンガロヘ飛び、投宿先のホテルで英人ジャーナリスト、ノース(コリン・ブレイクリー)から独立時の秘話を聞いた。彼は、大統領の恐怖政治を暴こうと当地に網をはっていたのだ。やがて、シャノンの前に、大統領の愛人でホテル経営者の娘の黒人美人ガブリエルが現われるが、彼女は、シャノンの行動に疑問を抱く。首都クラレンスのあらゆる施設をカメラに収めていたシャノンは、遂に警察に捕えられ拷問をうける。出獄して帰国したシャノンは、再び・エンディーンの訪問を受け、10万ドルの報酬でザンガロに軍事クーデターを起こすよう依頼される。それをきっぱり断わった彼は、翌日、ニューヨーク郊外にいる別れた妻のもとを訪れ、復縁をせまるが、殺し合いしか考えない男とは暮せない、とスゲなく断わられる。思い直してエンディーンの依頼を受けることにしたシャノンは、ロンドンで作戦準備をはじめ、ドルー、デレク、ミシェルらとチームを組み、綿密な計画の下に実行に移していった。クラレンスに入港した一行は、ただちに大統領官邸を襲い大統領の寝室に乱入し狙撃した。その場に倒れる大統領。しかし、砲弾のさ中、エンディーンが、大統領とその座を争っていたボビー大佐(ジョージ・W・ハリス)を伴って現れ、今は邪魔者となったシャノンら一行を抹殺しようとする……。



ビアフラ戦争を元に描いたとも、某国でフォーサイスがスポンサーとなって実際に計画されたクーデター(未遂)を小説にしたものとも言われる、傭兵による戦争を描いた小説が原作です。原作は緻密な計画やそれぞれの心情を詳細に描いたものでしたが、アーヴィン監督には少々荷が重かったようで、途中の人間的なエピソードなども唐突な演出で説得力なし。傭兵たちの描写も食い足りず不完全燃焼。クライマックスのクーデターも、プロの傭兵が立てた作戦にしては、単なる力押しにしか見えないのが残念です。傭兵を描くのなら『ワイルド・ギース』を見て勉強してからにして欲しいものです。とはいえ、フォーサイス原作ということで点が辛くなりますが、B級戦争アクション映画として見るならば、なかなか楽しめます。

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『ナバロンの嵐』
Force 10 from Navarone (1978・英)
監督/ガイ・ハミルトン
脚本/カール・フォアマン
脚色/ロビン・チャップマン
原作/アリステア・マクリーン
製作/オリヴァー・A・アンガー
制作補/ジョン・R・スローン、アンソニー・B・アンガー
撮影/クリス・チャリス
美術/ジェフリー・ドレイク
音楽/ロン・グッドウィン
編集/レイモンド・ポールトン
出演/ロバート・ショウ、エドワード・フォックス、ハリソン・フォード、バーバラ・バック、フランコ・ネロ、カール・ウェザース、リチャード・キール、アラン・バデル、クリストファー・マルコム、ニック・エルスワース、ジョナサン・ブレイク、マイケル・シアード

傑作『ナバロンの要塞』の続編。
難攻不落の橋を爆破し、押し迫る大戦車軍団を撃退せよ!!

第二次大戦中のユーゴスラビアでは、強大なドイツ軍がパルチザン将兵七千を、ネレトバ峡谷に追いつめていた。彼らを救うにはネレトバ橋の爆破しかない。その命令がアメリカ軍特殊部隊〈フォース10〉に下った。バーンズビー中佐(ハリソン・フォード)を隊長とする〈フォース10〉に、ナバロン要塞を爆破したマロリー少佐(ロバート・ショウ)とミラー軍曹(エドワード・フォックス)が加えられた。二人にはパルチザンに潜入しているドイツのスパイ、レスコバー大尉(フランコ・ネロ)抹殺の任務もあった。レスコバーは「ナバロン島潜入作戦」のとき、別名で海軍基地の下働きとして働きながらマロリーたちの情報をドイツ軍に報せた、憎んでも余ある敵スパイだったのだ。一行は極秘任務のため、深夜の空軍基地から輸送機を奪い出発。その際、脱走兵のウィーバー軍曹(カール・ウェザース)がついてきてしまった。
ユーゴ上空で敵戦闘機の銃撃により〈フォース10〉はバーンズビー以外は全滅した。残ったのはマロリー、ミラー、バーンズビー、ウィーバーの4人。命からがら降下した彼らは、ドラザック大尉(リチャード・キール)ひきいる王党派につかまり、ドイツ軍に引き渡される。王党派はドイツ軍に協力するゲリラ組織で、パルチザンと敵対していたのだ。だが王党派にいた娘マリッツァ(バーバラ・バック)のおかげで、マロリーとバーンズビーは脱出に成功。パルチザンと遭遇し、隊長のペトロビッチ少佐(アラン・バデル)に会う。マリッツァは彼の実の娘だったのだ。パルチザン本部にはレスコバーもいた。だが、レスコバーのスパイ疑惑は誤情報による間違いだとペトロビッチは言い、証拠も見せたため、疑惑は一時棚上げされた。
ペトロビッチは、ネレトバ橋の爆破は絶対に無理だというが、マロリーとバーンズビーはレスコバーと一緒に王党派の集落に侵入して、ミラーやマリッツァらを救出してくる。爆破のエキスパートであるミラーは、橋の爆破はとうてい無理だが上流のダムを破壊して洪水をおこせばよいと提案する。
[ネタバレ反転]
一方、レスコバーがドイツ軍と連絡をとっているのを見たマリッツァ。彼女は敵による爆撃の混乱のなか、秘かにレスコバーに射殺された。悲しみを振り払いドイツ軍の武器弾薬庫から爆薬を盗み出したマロリーらは、ダムに向かう。この時、ついにレスコバーの正体はばれ、マロリーらによって処刑される。彼らを追ってきたドラザックは、ウィーバーに倒された。ダムにしのびこんだマロリーとバーンズビーの仕掛けた爆弾が時間通りに爆発したが、ダムは無傷だった。橋を渡り始めるドイツ軍機甲部隊。マロリーとバーンズビーはミラーをなじる。
にやけて見守るミラーは「あれっぽっちの爆薬で、木っ端みじんなんて無理」とうそぶく。ダムの深部から徐々に鳴り響く轟音とともに、壁面に亀裂がはいり始める。やがてダムは耐えきれず、壁面をつき破って水がほとばしり出る。崩れ落ちたダムの水は濁流となって川を下り、折しもドイツ軍が渡り始めていたネレトバ橋を押し流していった。歓喜に包まれるパルチザンたち。任務成功に湧く潜入チームだが、「橋が落ちた今、味方は河の向こう。これから厳しい脱出行が待っている」というマロリーの発言に気を引き締めるのだった。




アリステア・マクリーンの冒険小説の映画化。『ナバロンの要塞』の続編の娯楽作品です。グレゴリー・ペック(マロリー)とデヴィット・ニーヴン(ミラー)の代わりにロバート・ショウとエドワード・フォックスが演じています。作品カラーもまったく異なり、軽快なコメディ調アクションとなっていますが、これはこれで楽しめる内容となっています。

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『ナバロンの要塞』
The Guns of Navarone (1961・米)
監督/J・リー・トンプソン
脚本/カール・フォアマン
製作/カール・フォアマン
音楽/ディミトリ・ティオムキン
撮影/オズワルド・モリス
編集/アラン・オスビストン
出演/グレゴリー・ペック、デヴィッド・ニーヴン、アンソニー・クイン、スタンリー・ベイカー、アンソニー・クェイル、イレーネ・パパス、ジア・スカラ、ジェームズ・ダーレン、ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス、リチャード・ハリス、ブライアン・フォーブス、アラン・キュースバートソン、パーシー・ハーバート、ジョージ・マイケル、ウォルター・ゴテル、アルバート・リーヴェン、ノーマン・ウーランド

ナバロン島の要塞の攻略を命じられた6人の精鋭たち
連合軍の運命は、彼らの力量と勇気にかかっていた……


第二次大戦下の1943年。エーゲ海は独軍の制圧下にあり、ケロス島の英軍2000名の生命は風前の灯火だった。英軍救出の試みは度々なされたが、水路を射程に収めたナバロン島の断崖の洞窟に据えられた独軍の2門の大砲のため失敗した。そこでジェンセン代将の幕僚フランクリン少佐(アンソニー・クェイル)は1つの提言をした。ナバロン島南部に聳える400フィートの絶壁をよじのぼり、警戒厳重な島に潜入するというのだ。
潜入チーム編成のため、特殊技能のスペシャリストがエジプト基地に集められた。登山家のキース・マロリイ大尉(グレゴリー・ペック)、元ギリシャ軍大佐スタヴロウ(アンソニー・クイン)、爆薬の専門家のミラー伍長(デヴィッド・ニヴン)、ナイフの名人ブラウン無線兵(スタンリー・ベイカー)、ナバロン島生まれの若いギャングであるパパディモス1等兵(ジェームズ・ダーレン)、そして彼らをを率いるフランクリン少佐。チームは漁船に乗り漁師に扮装、ナバロン島に向った。
途中、海軍基地のスパイの通報によるEボートの襲撃を撃退する。夜になり島に着いた一行は、嵐をついて絶壁を登坂する。事故で少佐が両脚を折ったが、一行は絶壁をよじのぼり島に上陸した。これを察知した独軍の追求を逃れ、一行は要塞めざして潜行する。少佐の容態は、危険な状態になっていった。山頂の古城で一行は男装の2人の女を捕まえる。1人はマリア(イレーネ・パパス)といい、パパディモスの姉だった。もう1人の若い女はアンナ(ジア・スカラ)。2人ともレジスタンス運動に従っていたのだが、アンナは1度、独軍に捕まり拷問され口がきけなくなっていた。
一行は彼女たちを加え山を降りるが、急降下爆撃機の襲撃を受ける。やっとのことで逃れるが、フランクリン少佐を医者に見せるためマンドラコスの町に入る。しかしそこで独軍の待ち伏せにあい、全員捕まった。スキを見てゲシュタポの隊長を捕らえ、これを囮りに独軍の制服を着込み脱出した。しかし重傷のフランクリン少佐は、そこへ残された。マロリイは彼に「作戦は失敗。上陸部隊が要塞を攻撃する」という嘘の情報を囁く。
いよいよ要塞攻撃の日、一行は要塞の間近かに迫った。要塞破壊と同時に、ケロス島の英軍救出に向かう英国艦隊が、要塞の沖を通ることになっている。猶予は許されない。
だが、いざ出発というとき、爆弾のヒューズが何者かの手で破壊されていることを発見した。スパイがいる。それは意外にもアンナだった。少佐に代わり任務を遂行していたマロリイが彼女を銃殺しようとした瞬間、マリアが処刑した。
[ネタバレ反転]
一方、残されたフランクリン少佐は薬物を使った尋問で自白、独軍はあわてて海岸線の防備を固めた。要塞攻撃の手はずが整い、スタグロウとパパディモスが要塞近くの町で陽動を仕掛ける。その隙にマロリイとミラーが内部に潜入、大砲に爆薬をしかける。そしてアンナとブラウンがモーターボートを奪って、断崖の下で逃げてくる4人を助けるというのだ。パパディモスは揺動作戦の最中に、ブラウンはボートを奪う際に敵と相打ちで戦死した。マロリイとミラーが要塞から脱出し、マリアのボートに拾われる。スタブロウは海に飛び込んだところをマロリイが拾い上げた。駆逐艦が近づいたとき2門の大砲は轟音と共に吹き飛び、海へと没していった。マロリイとミラーは駆逐艦へ引き上げられ、スタヴロウとアンナは抵抗運動をするため島へ戻った。 海には、勇者の勝利を讃える駆逐艦隊の祝いのサイレンが鳴り響いた。



冒険小説の巨匠アリステア・マクリーンの大ベストセラーの映画化。錚々たるキャストと重厚な演出が、見事にマッチした超娯楽大作です。「タイムリミットがあり特殊技能者を集めた精鋭チームで敵地潜入、というフォーマットの祖」と謂われていますね。戦争映画というよりは、アクション・冒険映画の要素が強く、「戦争と人間」を描く人間ドラマの側面も持っています。キャラの配置、俳優の重厚な演技、サスペンスの盛り上がりと、見応え充分です。今見ると特撮の粗が見えますが、古い作品はそこのところは目をつぶるのがマナーです。

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『荒鷲の要塞』 Where Eagles Dare (1968・米)
監督/ブライアン・G・ハットン
脚本/アリステア・マクリーン
製作/エリオット・カズナー、ジェリー・ガーシュウィン
音楽/ロン・グッドウィン
編集/ジョン・ジンプスン
出演/リチャード・バートン、クリント・イーストウッド、メアリー・ユーア、マイケル・ホーダーン、パトリック・ワイマーク、ロバート・ビーティ、アントン・ディフリング、ドナルド・ヒューストン、ファーディ・メイン、ピーター・バークワース

難攻不落の「鷲の城」へ潜入せよ!
リチャード・バートン、クリント・イーストウッド競演、戦争アクション大作!


第二次大戦で連合軍が、ようやく反攻に移ろうとしている頃。「鷲の城」と呼ばれるドイツ情報本部に、連合軍の機密を知るアメリカのカーナビー将軍が捕われの身となっていた。彼を救出すべくジョン・スミス(リチャード・バートン)をはじめとする6人のイギリス軍情報部の諜報員と、アメリカのレンジャー部隊員シェーファー中尉(クリント・イーストウッド)らが鹵獲したドイツ軍の輸送機に乗り込んだ。彼らは、情報部のターナー大佐の命令でこの大仕事に取り組んだのだ。だが何故かスミスは、ほかの部員とは内密に女性諜報部員メアリー(メアリー・ユーア)と連絡をとっていた。そしてドイツ兵士が集まる酒場に彼女を連れて行き、そこで働くスパイ仲間のミス・ハイディに引きあわせる。ハイディの口ききで、メアリーは鷲の城の中に仕事口を見つけて潜入する。その直後、酒場に一斉手入れがあり、スミスたちは逮捕される。情報が筒抜けであるので、二重スパイがいるのかもしれない……。
やがてスミスは逃亡し、シェーファーと2人で城内に潜入してメアリーと連絡し、カーナビー将軍が城外に連れ去られることを防ぐ。カーナビー将軍の取り調べが始まろうとしてとき、そこには3人の潜入部隊のメンバーが捕らわれていた。そこへ現れたスミスは意外なことを言い出す。「このカーナビー将軍は偽物だ! そしてこの3人は、イギリス軍の情報部員でありながらドイツへ通じていた……と見せかけて、ドイツに偽の情報を信じさせる為のカウンター・スパイだ!」と暴露する。そして自分こそが、イギリス情報部内の本物のドイツのスパイだと明かす。自分たちは本当にイギリス情報部に潜り込んだドイツのスパイだと強弁する3人に、他の潜り込んでいるメンバーの名を書かせ、自分のリストと照合して、ドイツ将校たちに見せることにしたスミス。
[ネタバレ反転]
3人が書き終わったリストを確認すると、シェーファーに合図して部屋を制圧する。スミスの目的は、イギリス情報部に巣食う敵スパイ網の証拠集めだったのだ。
抵抗し銃をを構えたドイツ将校たちを射殺したスミスはメアリー、シェーファーらとともに城内を破壊し、アメリカの俳優が扮している偽将軍を連れて脱出。やがてターナー大佐の飛行機で救出される。
何故スミスは、こんなことをしたのか? 実は、かねがねターナー大佐の行動が怪しいとにらんでいた男がいた。イギリス軍情報部長官のローランド海軍提督である。彼はそれを証明するために、偽将軍が捕らわれる状況を作り、救出作戦を立てた。そして救出部員の人選をターナーにまかせたのである。案の定、ターナーは裏切り者のスパイたちを作戦に加えたのだった。事実を知っていたのはスミス1人の、高難易の作戦だった。己の破滅を悟ったターナー大佐は自ら、飛行中の輸送機の扉から足を踏み出すのだった。




冒険小説の巨匠アリステア・マクリーンが脚本を担当した戦争アクション映画で、後に本人が小説化しています。二転三転するストーリーに翻弄され、ディティールの積み上げがとても丁寧です。まあ、多少ご都合主義なところがあり味方は弾に当たらず、ドイツ兵はバタバタ薙ぎ払われていくのはご愛敬。戦争映画というよりスパイ活劇の要素の方が強い、潜入ゲームのような作品でもあります。

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『ビスマルク号を撃沈せよ!』 Sink the Bismarck! (1960・英)
監督/ルイス・ギルバート
脚本/エドムンド・H・ノース
原作/C・S・フォレスター『決断──ビスマルク号最後の9日間』
製作/ジョン・ブラボーン
音楽/クリフトン・パーカー
撮影/クリストファー・チャリス
編集/ピーター・ハント
出演者/ ケネス・モア、ダナ・ウィンター、カール・メーナー、ローレンス・ナイスミス、ジョフリー・キーン、カレル・ステパネック、マイケル・ホーダーン、モーリス・デナム、マイケル・グッドリーフ

歴史に残るナチ対イギリス海軍の壮絶な大海戦がここに甦る!

1941年の春、ドイツ海軍は猛威をふるい、地中海、欧州本土沿岸の制海権を手中にし、イギリス海軍の海上輸送路を各所で封鎖した。その頃、ジョナサン・シェパード大佐(ケネス・モア)は海軍省の作戦部長に着任した。部下の1人で美しい海軍婦人部隊のアン・デイヴィス大尉(ダナ・ウィンター)は彼の厳しさのかげに、悲しい過去を察知した。彼は愛妻を空襲で失い、乗組んでいた艦をリュッチェンス提督(カレル・ステパネク)の率いるドイツ艦隊に沈められた。1人息子のトムは空母アーク・ロイヤルの機上射手をしており、会う事もできない。
あるとき、作戦部に世界最強といわれる戦艦ビスマルク出動の情報が入った。排水量4万2000トン、速力25ノット、15インチ砲8門を装備した快速戦艦を捕捉することは容易でなかった。さらには指揮官は憎んでも余あるリュッチェンス提督。敵の通商破壊戦が成功すれば、イギリスは甚大な物資不足にみまわれ、戦争継続も困難となる。敵を撃滅しなければ、イギリスの死命にもかかわるのだ。作戦部は北大西洋艦隊にビスマルク迎撃を命じた。
悪天候をついて戦艦フッドとプリンス・オブ・ウェールズが捕捉したものの、フッドは轟沈、プリンス・オブ・ウェールズも損害をうけて敗走した。シェパード大佐をはじめ、作戦部は意気消沈。首相チャーチルは万難を排してビスマルクを撃沈せよと命じた。
シェパードは他の作戦を総て犠牲にして、空母アーク・ロイヤルをはじめとする主力艦を投入した。巡洋艦がビスマルクを見失ったため、アーク・ロイヤルから索敵機が発進した。間もなく、シェパードの所にトムの塔乗機が行方不明の報せが入った。
[ネタバレ反転]
やがて、戦艦キング・ジョージ五世とロドニーがビスマルクを捕らえた。燃料不足のビスマルクはフランスの独軍港に急いでいた。なんとかして敵の制海空権下に入らないうちにと、シェパードは艦載機の攻撃を命じた。魚雷攻撃は成功し、ビスマルクの速力は10ノットに落ちた。すかさずキング・ジョージ五世の一斉射撃、駆逐艦の雷撃が開始され、さしもの不沈艦ビスマルクも、その巨体を大西洋の底に沈めた。
トム生存の報が入り、シェパードの喜びは大きかった。イギリス海軍の総力を結集した、不眠不休の作戦は終了した。5日ぶりの外の空気はうまかった。




『戦艦シュペー号の最後』と並ぶ海戦映画の嚆矢。史実を元にしていますが、リュッチェンス提督などドイツ軍人が独善的で残酷に描かれているなど、実際とは逆の部分もあります。決死の闘いを挑むイギリス海軍とビスマルクの死闘がスリリングに描かれ、開巻から目が離せません。ジョニー・ホートンの歌「ビスマルク号を撃沈せよ」は、この映画に着想を得て作られました。予告編にも使われていますね。
紹介した作品は、GEOでレンタルできます。
紹介した作品は、TSUTAYAでレンタルできます。
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