バナー
Category : 西部劇
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
許されざる者

『許されざる者』 Unforgiven (1992・米)
配給/ワーナー・ブラザーズ
監督/クリント・イーストウッド
脚本/デイヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
製作/クリント・イーストウッド
製作総指揮/デヴィッド・ヴァルデス
音楽/レニー・ニーハウス
撮影/ジャック・N・グリーン
キャスティング/フィリス・ハフマン
プロダクション・デザイン/ヘンリー・バムステッド
美術/エイドリアン・ゴートン、リック・ロバーツ
舞台装置/ジャニス・ブラッキー=グッダイン
編集/ジョエル・コックス
出演/クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、リチャード・ハリス、ジェームズ・ウールヴェット、ソウル・ルビネック、フランシス・フィッシャー、アンナ・トムソン、デヴィッド・マッチ、ロブ・キャンベル、アンソニー・ジェームズ、タラ・ドーン・フレデリック、ビヴァリー・エリオット、リーサ・レポ=マーテル、ジョジー・スミス、シェーン・メイア、アリン・レヴァシュー、シェリリーン・カーディナル、ロバート・クーンズ、ロン・ホワイト、ミナ・E・ミナ、ジェレミー・ラッチフォード、ジョン・パイパー=ファーガソン、ジェファーソン・マッピン、フィリップ・ヘイズ、ラリー・ジョシュア

イーストウッドの西部劇への思い、ここに結実!
アカデミー賞作品賞に輝く最高傑作!!


1880年、ワイオミング州ビッグ・ウィスキー。ある夜、酒場兼娼館で事件が起きた。二人で登楼した牧童のうち一人が、アソコの小ささを笑った娼婦の顔をめった切りにしたのだ。娼婦は命を取り留めたが、治安と平和を守るため己の正義を強要して町を牛耳る保安官“リトル・ビル”・ダゲット(ジーン・ハックマン)は、復讐を望む娼婦たちを抑え、娼館の主人に馬6頭で弁済させる。家畜同然の扱いに憤った娼婦たちは金を出し合い、賞金稼ぎを雇うため「牧童2人の命に賞金1000ドル」の噂を流した。
列車強盗や殺人で悪名を轟かせていたウィリアム・マニー(クリント・イーストウッド)は、10年前に悪事からは足を洗って、今では銃を捨て2人の子供と農場を営みながら密かに暮らしていた。しかし3年前に、悪党だった自分を真人間に戻してくれた妻にも先立たれ、家畜や作物は順調に育たず、苦しい生活だった。
そんなマニーのもとにスコフィールド・キッド(ジェームス・ウールヴェット)という若いガンマンが訪ねてくる。彼は娼婦たちが牧童たちにかけた賞金を得ようと考えていた。一緒に組もうと誘われたマニーは、困窮し満足に育てられない子どもたちのためと、11年ぶりに銃を手にする。マニーのかつての相棒ネッド・ローガン(モーガン・フリーマン)が同行することになり、3人は町へ向かった。
その頃ダゲットは、賞金目当ての伝説的殺し屋イングリッシュ・ボブ(リチャード・ハリス)を、見せしめのために残虐に痛めつけ、町から追放した。ボブの伝記を書き、取材のため同行していた小説家ボーチャンプ(ソウル・ルビネック)は、ダゲットに鞍替えする。
マニーの一行は、旅の途中豪雨に遭い、マニーが発熱した。町に到着すると、朦朧とするマニーを置いてネッドとキッドは娼婦たちと「話」をしにいく。ひとり酒場にいたマニーを賞金稼ぎと見抜いたダゲットは激しく殴る蹴るして、重症を負わせる。そんなマニーを献身的に看護したのは傷つけられた娼婦だった。二人のように「前払い」で相手をすると言う彼女に、マニーは妻への愛を語った。
本復したマニーはネッドとキッドとともに、追っていた牧童の1人をを発見するが、ネッドはもう人を撃てなくなっていた。代わってマニーが射殺したが、はしゃぐキッドをよそに、ネッドもマニーも人を殺すことに激しい罪悪感を覚えていた。ネッドはマニーらに別れを告げた。仕事が片付いたあとネッドと合流することを決めたマニーとキッドは、牧童たちの家を見張った。残るひとりを仕留めたキッドは、マニーに初めて人を撃ったと告白する。殺人の衝撃に押し潰されそうなキッドに、マニーは人を殺すことの重さを語った。
[ネタバレ反転]
その頃、町では殺人罪で捕まったネッドがダゲットの激しい拷問にあい、命を落としていた。賞金を受け取る際にその話を聞いたマニーは、キッドから拳銃を受け取り、子どもたちとネッドの妻とキッドの4人で賞金を分けるように言うと町へと向かった。酒場兼娼館の前にネッドの死体が飾られているのを見たマニーは、問答無用で店主を射殺した。ダゲットと、マニーとキッドを狩るため集まっていた助手たちと銃撃戦になり、助手たちを皆殺しにする。そして遂に、一人よがりの正義を振りかざすダゲットと対決して、彼を射殺した。すり寄るボーチャンプを追い出したマニーは、家に引っ込んでいる町民に「射ってきた者は殺す。家族も殺し、火をかける。娼婦を人間扱いしろ。でないと、戻って来て皆殺しにする」と脅し、町を去った。そして子どもたちの待つ家へと、マニーは帰っていくのだった。



西部に生きるアウトローたちの戦いを描きながら、殺し合いの虚しさが迫ってくる人間ドラマです。娼婦の顔を切った牧童も、懸賞金をかけた娼婦たちも、冷酷な保安官も、賞金稼ぎも、登場人物の全員が善人であり、悪人でもあり、そして誰もが『許されざる者』たちです。それぞれの「不寛容」の連鎖が、結果として大きな殺し合いに発展していきます。これまで自分が演じて来たヒーローが、簡単に人を撃ち殺してきたことへの作中でのメタな悔恨が、殺伐として暴力的な現代に対するアンチテーゼとなって、そのメッセージがじわじわと心に沁みてきます。この作品を明治の北海道に置き換えてリメイクした日本版『許されざる者』が9月13日から公開されますね。はてさて、どう料理されていますか。

スポンサーサイト
奴らを高く吊るせ!

『奴らを高く吊るせ!』 Hang 'Em High (1968・米)
配給/ユナイテッド・アーティスツ
監督/テッド・ポスト
脚本/レナード・フリーマン、メル・ゴールドバーグ
製作/レナード・フリーマン
音楽/ドミニク・フロンティア
撮影/リチャード・H・クライン、レナード・J・サウス
編集/ジーン・ファウラー・ジュニア
出演/クリント・イーストウッド、インガー・スティーヴンス、エド・ベグリー、パット・ヒングル、ベン・ジョンソン、チャールズ・マッグロー、アラン・ヘイル・ジュニア、ブルース・ダーン、ネッド・ロメロ、ジョセフ・シローラ、ラッセル・ソーセン、ジェームズ・マッカーサー、ルース・ホワイト、アーレン・ゴロンカ、バート・フリード、デニス・ホッパー

たとえ心が忘れても 首に残った傷あとが 俺の憎しみをかきたてる
復讐は一つ! 奴等を吊るせ!


カウボーイのジェド・クーパー(クリント・イーストウッド)は牛の輸送中、突然9人の男たちに襲われた。彼らはウィルソン元大尉(エド・ベグリー)他、牛泥棒を追ってきた男たちだった。ジェドは牛泥棒から盗品と知らずに牛を買ってしまっていたのだ。ジェドは牛泥棒として私刑にあい、しばり首にされた。今にもこと切れようとするところを、たまたま通りかかったブリス連邦保安官(ベン・ジョンソン)に助けられたジェドは、囚人車でオクラホマ準州フォート・グラントという町に運ばれた。
だがここで意外にも、フェントン判事(パット・ヒングル)から冤罪を認められて釈放されるとともに、判事直属の連邦保安官に任命され、彼を私刑した9人の男の逮捕を命じられた。西部にもようやく法と秩序が生まれ始め、政府は私的制裁を禁じたのだが、私刑は後をたたず、承認や証拠もなく犯人たちを捕まえることができずにいた。
フォート・グラントはオクラホマ準州に属していたが、その土地の広大さに反し、法の番人たる裁判所も連邦保安官も数少なくて犯罪が多発し、なかなか州に昇格できずに判事は苦しんでいた。ジェドは、無実で私刑を受けた当人である。犯人逮捕には格好の人物だったのだ。
ジェドは復讐の鬼と化して9人を追うことになった。1人、2人、3人と、ジェドは彼らを追いつめ射殺、あるいは絞死刑にしていった。そんなある日、保安官の1人カルホーン(チャールズ・マッグロー)が、私刑の主某者ウィルソンから示談金を預かって来た。ジェドはそれを拒絶した。
ウィルソンは、ジェドを殺害しようと計ったが、仲間の2人はこれ以上罪を犯すことを恐れ逃げ出し、ウィルソンの味方は、牧童2人となってしまった。次の日、ジェドは、ウィルソンたちに狙撃され重傷を負い、雑貨店の女主人レイチェル(インガー・スティーヴンス)の家にかつぎ込まれ、手厚い看護をうけた。
彼はレイチェルの献身的な看病で一命をとりとめた。この間に、ジェドはいつしか彼女を愛するようになっていた。だが夫を無法者に惨殺された記憶を持つレイチェルは、彼の求愛を素直に受けとることはできなかった。傷がいえたジェドは、早速ウィルソンの牧場へ向かった。
[ネタバレ反転]
すでに待ちかまえていたウィルソンは、猛犬を放ってジェドを追いつめ、猛射をあびせた。だが、ジェドの機転とガンさばきで、2人の部下は射殺された。もはやこれまでと悟ったウィルソンは、自ら絞首して果てた。ジェドはフェントン判事のもとに帰った。仕事はこれで終わったが、ジェドの心は虚しいだけだった。だが、判事は、ジェドの前に、逃亡したウィルソンの2人の手下たちの逮捕状を出した。ジェドの修羅の道は、未だ終わることはないのだった。



ヨーロッパ(マカロニ・ウェスタン)で成功したクリント・イーストウッドの、アメリカ凱旋第一作。苛烈な展開はマカロニ風味が強く、それまでのどこかノンビリした本家西部劇とは肌触りが違います。私刑の犯人たちの殆どが中年以上の普通の市民だというのが印象深いですね。鍛冶屋だったり牧場の経営者だったりと、けして悪人とか強盗団とかいうわけではないのです。この作品は、単なる個人の復讐と正義のはざまで煩悶する物語というだけではなく、自分や仲間の身や財産を守るためには暴力に暴力で対抗するという荒々しい「自警社会」の時代から、なんとか法に拠る公正な裁きで治められた「法治社会」の時代へ移行させていこうという戦いを描いた作品でもあります。

Click here and go to Amazon

『ソルジャーブルー』 Soldier Blue (1970・米)
監督/ラルフ・ネルソン
原作/セオドア・V・オルセン
脚本/ジョン・ゲイ
製作/ハロルド・ローブ、ガブリエル・カツカ
製作総指揮/ジョセフ・E・レヴィン
音楽/ロイ・バッド
撮影/ロバート・B・ハウザー
編集/アレックス・ビートン
出演/キャンディス・バーゲン、ピーター・ストラウス、ジョン・アンダーソン、ホルヘ・リベロ、ボブ・キャラウェイ、ダナ・エルカー、マーティン・ウェスト、バーバラ・ターナー

夜明けの太陽にきらめいて、愛と青春の鮮烈な感動が新しい西部劇の曙をつげる──

1860年代アメリカ中西部のコロラドは、燎原に燃え広がっていく野火のように、西部開拓の嵐が吹きまくっていた。だが、そのために先住民のインディアンと開拓者、アウトローや騎兵隊の衝突は尽きることがなく、血の殺戮、硝煙の匂いが全土に立ちこめていた。
クレスタ(キャンディス・バーゲン)は2年前、たまたまこの辺りを旅行中、シャイアン族に襲われて、そのまま一族の酋長『まだらの狼』(ホルヘ・リベロ)の保護を受けていた。もともと彼女は何の偏見も持たぬ自由な女姓だったので、彼らとの生活も結構楽しかった。しかし、彼女には婚約者がいたので、一族に別れを告げ、彼の待つ砦へ向かうことになった。
彼女を護送する騎兵隊はたまたま金塊を運んでいたため、待ち伏せしていた別のシャイアン族に襲撃されて皆殺しになってしまう。僅かに生き残ったのはクレスタとホーナス(ピーター・ストラウス)という若い兵士だけだった。彼は父をインディアンに殺され、復讐に燃えていた。
数日間、旅するうち、インディアンをめぐり2人の意見はことごとく対立する。「生まれ育った土地を奪われる悲しみが分からないの? 残酷なのは白人なのよ」というクレスタが、ホーナスには理解できなかった。だから旅の途中で会った武器商人イサック(ドナルド・プレザンス)の持っていた銃も、インディアンの手に渡ることを恐れて燃やしてしまう。彼はそのために脚を射ち抜かれ、クレスタの介抱を受けるのだが、クレスタの激しい気性の中にひそむ自然な優しさを彼はいつしか愛しはじめてしまう。
[ネタバレ反転]
何日目かに2人は砦に辿り着く。そこでクレスタは婚約者から、アイバーソン大佐(ジョン・アンダーソン)率いる一隊がシャイアン族との協定を破り、集落を襲うことを聞き込む。2人はインディアンを救おうと砦を脱出するが、時遅く、目を覆う殺戮が始まっていた。
インディアンの手足を切り取り、女を輪姦し、子供の眼球を撃ち抜く白人の狂気! ホーナスは愕然とした。クレスタの言う通りだったのだ。悪鬼のようにふるまう青い制服を纏った白人騎兵(ソルジャーブルー)たちに向かって、ホーナスは敢然と反抗していった。例え反逆罪が待っていようとも──。




西部開拓史の汚点とも言うべき、騎兵隊による「サンドクリークの大虐殺」を真っ向から描いた問題作。インディアンに肯定的な人間と否定的な人間にディスカッションを行わせながら物語は進み、最後には、実際にあった大虐殺を余すところなく再現しています。スプラッター映画そこのけの凄絶なクライマックスと、それに続くバフィ・セイント・マリーの主題歌が痛烈な印象を残し、白人がインディアンに対して行った虐殺=理性ある文明人による蛮行を眼前に突きつけることで、理性の皮一枚下の醜い暴力衝動にいまだに捕らわれている現代人を、糾弾しています。
荒野の七人TV

『荒野の七人』 The Magnificent Seven (1998─2000・米CBS) TVシリーズ全23話
製作総指揮/ペン・デンシャム、ウォルター・ミリッシュ
監督/ジェフ・マーフィー、ピーター・マークル、クリストファー・ケイン ほか
音楽/エルマー・バーンスタイン
出演/マイケル・ビーン、エリック・クロース、デイル・ミッドキフ、ロン・パールマン、リック・ワージー、アンソニー・スターク、アンドリュー・カボビット

あの七人がTVシリーズになって帰ってきた! ウェスタン・アクションTVの傑作!

南北戦争終結直後のアメリカ南部。アンダーソン大佐率いる南軍の残党に目を付けられたネイティブアメリカン・セミノール族の村人が、村を守るためにクリス以下7人のガンマンを雇い、南軍残党と対決する。

クリス(マイケル・ビーン)、ヴィン(エリック・クローズ)以外の5人のガンマンは、野戦病院で医学の知識を身につけた黒人のナイフの達人ネイサン・ジャクソン(リック・ワージー)、クリスの親友で女好きのバック・ウィルミントン(デイル・ミドキフ)、村の子供に好かれるギャンブラー、エズラ・スタンディッシュ(アンソニー・スターク)、過去の償いのために自分を律する元宣教師ジョサイア・サンチェス(ロン・パールマン)、本で読んだ西部に憧れて東部の町からやって来た未熟な若者J.D.ダン(アンドリュー・カボビット)。

その後、7人は住み着いた街の治安を守るために活躍していく。



巨匠黒澤明の名作『七人の侍』を翻案しユル・ブリンナー主演、ジョン・スタージェス監督で大ヒットを飛ばした映画「荒野の七人」をTVシリーズ化。米CBSネットワークで放送された作品です。登場する「七人」も、射撃の名手、元悪党、名うての博打うちにキリスト教の牧師と個性派ぞろい。エピソードが進むにつれ、男たちの過去も少しずつ明らかになる。そんな彼らをまとめるリーダーは、映画『ターミネ-ター』『エイリアン2』のマイケル・ビーン。SuperDramaTV、テレビ朝日で放送されました。せひ、DVD化してほしい作品です。1998年エミー賞コスチュームデザイン賞受賞。

※未DVD化

Click here and go to Amazon

『荒野の七人/真昼の決闘』 The Magnificent Seven Ride! (1972・米)
監督/ジョージ・マッコーワン
製作/ウィリアム・A・カリハム
脚本/アーサー・ロウ
撮影/フレッド・コーネカンプ
編集/ウォルター・トンプソン
音楽/エルマー・バーンスタイン
出演/リー・ヴァン・クリーフ、マイケル・カラン、ルーク・アスキュー、ステファニー・パワーズ、マリエット・ハートレイ、ペドロ・アルメンダリス・Jr、ラルフ・ウェイト、メリッサ・マーフィ、ウィリアム・ラッキング、ジェームズ・シッキング、エド・ローター、アリン・アン・マクレリー、ゲーリー・ビジー、ダレル・ラーソン、ロバート・ジャッフェ

七人のガンマンと17人の女たち。70人の敵を相手に、決死の戦いが今始まる!
『荒野の七人』シリーズ最終作。


かつて群盗に襲われて苦難のどん底にあったメキシコ人集落を助けるため、無報酬で生命を賭けて戦った7人のガンマンがいた。指導者はクリス(リー・ヴァン・クリーフ)、彼の人格と心意気に感じた6人は生命を預けた。
あれから10年。今、クリスはアリゾナ南部の町で保安官をしていた。ある日、新聞記者ノア・フォーブス(マイケル・カラン)がインタビューを申し込んだ。その時、彼の昔の仲間ジム・マッケイ(ラルフ・ウェイト)が、クリスの援助を求めてきた。メキシコ人の群盗トロ(ロドルフォ・アコスタ)の一味と戦うというのだ。しかし彼には仕事もあり、妻アリラ(マリエット・ハートレイ)を迎え生活も安定した現在、危険に飛び込んでゆく訳にはいかない。ジムは帰っていった。
しかしクリスの生活をひっくり返す事件が起こった。妻の頼みで留置所から解放した妻の弟ジェリー(ダレル・ラーソン)が銀行強盗をして、その仲間が妻を殺したのだ。メキシコに逃げたジェリーたちを追うクリスは途中の町で、ジムが指揮をとってトロ一味と闘った一団が皆殺しにされているのを目撃し、その町に居残って家々を物色していた盗賊を掃討した。
教会にはローリー・ガン夫人(ステファニー・パワーズ)を始め、婦人と子供が身を寄せあっていた。クリスとノアは、この女子供ばかりの町を守るために、タクソン地区刑務所長を説得して、彼がかつて捕まえた5人の囚人を選びだした。無事に仕事が済めば無罪放免、死刑か戦死か、いずれにしても死神とは隣り合わせだった。
軍人くずれのヘイズ大尉(ジェームズ・B・シッキング)、スコット・エリオット(エド・ローター)、マーク・スキナー(ルーク・アスキュー)、ぺぺ・カラール(ペドロ・アルメンダリス・ジュニア)が参加した。クリスとノアを含めた総勢7人は出発した。
クリスはトロの本拠地をつきとめ、彼の留守を襲撃してトロの情婦を人質にした。7人は町に戻り、女たちを割り当て、分隊を作った。襲撃してきたトロ一味との戦いは、熾烈をきわめた。
[ネタバレ反転]
トロ一味の数が減るとともに、7人の仲間も次々に倒れた。クリスの銃弾はトロの胸を射ち抜いた。首領を失った一味はもはや敵ではない。追いまくられ叩き落とされて全滅した。多くの犠牲を払って町に平和が訪れた。
負傷したノアはマッジ(メリッサ・マーフィ)の手厚い看護をうけた。女たちに囲まれてご機嫌なマークは唯一人、赦免状を受けとった。今や昔の身軽さをとり戻したクリスは保安官として町に残り、スキナーを助手に任命する。
従軍記者のつもりでいたノアはこの時になって初めて、自分が拳銃を撃つのに夢中で1行もノートをとっていなかったことに気づいた。




『荒野の七人』シリーズ4作目にして最終作。クリス役は渋いリー・ヴァン・クリーフが演じています。老境のガンマンが保安官となり、安定した生活で牙が抜けかけているところに事件が……、ガンマン魂の再生といった展開に熱くなります。なんですが、渋恐顔のクリーフなんで雰囲気的に、ちょっと陰惨。マカロニ寄りのカラーにメンバーの小粒俳優たちで、やっぱりB級臭が漂っています。まあ、でもエド・ローターやゲーリー・ビジーなんかが出ていたり、クリスの復讐鬼っぽい設定がクローズアップされてたりで、結構面白いです。TVムービーと思って楽しむといいかもしれません。

Click here and go to Amazon

『新・荒野の七人/馬上の決闘』 Guns of Magnificent Seven (1968・米)
監督/ポール・ウェンドコス
製作/ヴィンセント・M・フェネリー
脚本/ハーマン・ホフマン
撮影/アントニオ・マカソリ
音楽/エルマー・バーンスタイン
出演/ジョージ・ケネディ、モンテ・マーカム、ジョー・ドン・ベイカー、ジェームズ・ホイットモア、レニ・サントーニ、マイケル・アンサラ、フェルナンド・レイ、バーニー・ケイシー、スコット・トーマス、トニー・デイヴィス、フランク・シルヴェラ、ジョルジュ・リゴー

難攻不落の荒野の刑務所から革命指導者を救い出せ! 新たな戦いに挑む七人の勇者たち!

19世紀末のメキシコはホセ・デ・クルス・ボルフィリオ・ディアス大統領により恐怖政治が行われていた。この悪政に立ち向かい革命を起こそうと闘っている農民もいたが、それは組織化できぬまま大きな力にはなりえなかった。その力を組織化し、1つの力に結集できる唯一の革命家キンテロ(フェルナンド・レイ)は獄中の身だった。
キンテロの部下の若き中尉マクシミリアーノ[マックス](レニ・サントーニ)は、キンテロを救出すべく仲間を集めた。かみそりのような鋭い頭脳と勇気をもったクリス(ジョージ・ケネディ)、力持ちで爆弾の名手の黒人の大男ケーシー(バーニー・ケイシー)、早撃ちのキーノ(モンテ・マーカム)、南北戦争で片腕を失った銃の名手スレーター(ジョー・ドン・ベイカー)、ナイフ投げの名人レビー・モーガン(ジェームズ・ホイットモア)、黒づくめのガンマンP・J(スコット・トーマス)の6人のアメリカ人と、そしてマックスの7人がそろった。
一行はメキシコに向けて出発した。マックスは山賊のロベロ(フランク・シルヴェラ)の力を借りようと思ったが、クリスがロベロとけんかをしてしまい、ロベロの助力はあてに出来なくなった。しかしクリスは、外の作業に従事している囚人20人を奪うことに成功。この20人を訓練し、キンテロ救出作戦に使うことにした。
いよいよ行動を起こす時がきた。ディアスの軍から奪った馬車に乗り、7人の男と20人のメキシコ人は、攻撃を開始。白熱の太陽の下で壮絶な戦いがくりひろげられた。
[ネタバレ反転]
だが、多勢に無勢、ディアス軍側に、次第に攻撃隊を追いつめられた。キーノとケーシーは殺され、スレーターとP・Jとマックスは負傷した。残るはクリス、レビー・モーガン、そしてひとにぎりの部下たち。その時、ロベロの部下ミゲルを先頭に50人の男たちがなだれ込んできた。思いもよらぬ援軍をうけ、戦局は一変した。クリスたちは勝った。だが、そこには大きな犠牲が払われていたのだ。



『荒野の七人』の第3弾。クリス役がユル・ブリンナーからジョージ・ケネディに交替しています。配役的にはスケール・ダウンですが、襲われる村での篭城戦という前2作に対し、メキシコ革命を絡ませた救出・襲撃戦にするなど、内容を工夫しています。前作では不満だったガンマンたちの個性や見せ場もあり、B級作品として楽しく観られます。

Click here and go to Amazon

『続・荒野の七人』 Return of the Seven (1966・米)
監督/バート・ケネディ
脚本/ラリー・コーエン
製作/テッド・リッチモンド
音楽/エルマー・バーンスタイン
撮影/ポール・C・ヴォーゲル
編集/バート・ベイツ
出演/ユル・ブリンナー、ロバート・フラー、ウォーレン・オーツ、フリアン・マテオフ、クロード・エイキンス、ヴィルジリオ・テクセイラ、ジョーダン・クリストファー、エミリオ・フェルナンデス、ルディ・アコスタ、エリザ・モンテス、フェルナンド・レイ

永遠の名作『荒野の七人』から6年──伝説の男たちがあの村に帰って来た!

19世紀も終わりに近いころのメキシコ。貧しい農民たちが砂漠に囲まれた不毛の土地にしがみついて細々と暮しをたてていた。ある日、そのあたり一帯を勢力下に治め悪業の限りをつくしている男ロルカ(エミリオ・フェルナンデス)一味がイスカトラン村を襲い、男たちをひっ捕らえて消えた。ロルカは戦いで破壊された自分の領地を再生しようと、農夫を集め奴隷のように労働させていたのだ。
捕えられた農民の中には、かつて6人の仲間と村人のために馬賊と闘った経験のある元ガンマン、チコ(ジュリアン・マテオス)がいた。彼は村娘ペトラ(エリザ・モンテス)と結ばれて以来、平和な農村生活を送っていたのだった。
その頃、チコの昔の仲間クリス(ユル・ブリンナー)とヴィン(ロバート・フラー)は近くの町で闘牛見物に興じていた。そこへチコの危急の報が1人の少年によってもたらされた。ふたりは早速村へ急行すべく仲間集めを開始した。昔の仲間は4人とも馬賊との戦いで死んでしまったから、新たに屈強のガンマンを探さねばならなかった。しかし、それは雑作なかった。
たちまちそれぞれ腕に一癖ある男たち、フランク(クロード・エイキンス)、ルイ(ヴィルジリオ・テクセイラ)、コルビー(ウォーレン・オーツ)、マヌエル(ジョーダン・クリストファー)の4人が仲間となった。クリスたちがロルカの本拠〈悪魔の背骨〉に馬を進めている頃、チコは300人の農民とロルカの牢から脱出に成功していた。
[ネタバレ反転]
チコと合流して昔どおりの7人にかえった一同は、村人を指揮して教会を急ごしらえの砦に改変し、敵の襲撃を待った。戦いは翌朝を皮切りに、2回3回と続いた。7人の果敢な攻撃は重装備で騎馬に乗ったロルカ一味をかきまわし、決戦を次の日の朝に持ちこした。
敵の背後に回ったマヌエルの投じたダイナマイトで一味は大半壊滅した。猛り狂ったロルカもクリスの正確な一発で倒された。再び平和を取り戻した村に響く鐘楼の鐘の音は、壮烈な死をとげたフランクやルイを追悼し、去って行くクリスとヴィンを惜しんでいるようであった。



『荒野の七人』の6年後に作られた続編で、前回の戦いから数年後の物語。配役はユル・ブリンナー以外が総入れ替えとなっていて、スタッフも音楽のエルマー・バーンスタイン以外はゴッソリと入れ替わっています。内容的にもパワー・ダウンしていて、残念。キャラが薄く、もっとそれぞれの個性を描いたり、活躍の場を作ってほしかったと思います。とはいえ、ユル・ブリンナーの存在感は本作でも健在で、単体で見れば結構面白く見られます。深く考えずに見るのがいいでしょうね。

Click here and go to Amazon

『荒野の七人』 The Magnificent Seven (1960・米)
監督/ジョン・スタージェス
脚本/ウイリアム・ロバーツ
原作/黒澤明、橋本忍、小国英雄『七人の侍』
製作/ジョン・スタージェス
製作総指揮/ウォルター・ミリッシュ、ルー・モーハイム
音楽/エルマー・バーンスタイン
撮影/チャールズ・ラング
編集/フェリス・ウェブスター
出演/ユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーン、ホルスト・ブッフホルツ、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ブラッド・デクスター、ロバート・ヴォーン、イーライ・ウォラック、ロゼンダ・モンテロス、ジョン・アロンゾ、ウラジミール・ソコロフ、ヨルグ・マルティネス・デ・ホヨス、リコ・アラコス、ペペ・ハーン、ナチヴィダト・ヴァシオ、マリオ・ナヴァロ、ロバート・J・ウィルク、ヴァル・アヴェリー、ウィット・ビセル

ユル・ブリンナー、スティーブ・マックィーン、C・ブロンソン他、
豪華キャストで贈る、西部劇史上に燦然と輝く不朽の名作!


メキシコの寒村イスカトランの村人達は、毎年収穫期になると恐怖におののいていた。カルヴェラ(イーライ・ウォラック)が率いる野党団が、きまって掠奪にくるからだ。しかし、今年はもう我慢が出来なくなっていた。子供達は飢え、村を去っていく農民がふえていた。ヒラリオ(ヨルグ・マルティネス・デ・ホヨス)と2人の農夫は皆を代表して戦うことを決議、銃を買いに国境のアメリカの町やって来た。
彼らが町に着いた時に、騒ぎが起きていた。インディアンの死体を白人の墓地に埋める埋めないの騒ぎだった。全身黒ずくめのガンマン、クリス(ユル・ブリンアー)が無造作に俺が埋めてやろうと買って出た。そこへやりとりを見ていたヴィン(スティーヴ・マックイーン)も助手を志願した。墓地で銃を構える数人の男達、だが、クリスとヴィンは鮮やかにこの騒動を片づけてしまった。
ヒラリオたちは、この有様を見てクリスに訳を話して力になってもらうことにした。同意したクリスは腕の立つガンマンを探し始めた。最初に仲間に入ったのがクリスの古い友人ハリー・ラック(ブラッド・デクスター)だった。ヴィンも仲間に入った。ナイフ使いの名人ブリット(ジェームズ・コバーン)と早打ちのリー(ロバート・ヴォーン)も加わった。それに西部で名高いオライリー(チャールズ・ブロンソン)も仲間に入れた。
そんな中に、チコ(ホルスト・ブッフホルツ)という若者がいた。経験も浅く40人もの敵を相手に戦うには若過ぎた。だがチコはクリスを尊敬していた。チコは強引に仲間に入れてもらった。
7人のガンマンを迎えて村は一変した。クリスは村人達に戦う準備をさせた。防壁を築いたり銃の使い方を教えたり、7人の男達と村人の間には奇妙な友情が生まれていった。チコはペトラという村娘と仲良くなった。そんな時に、カルヴェラ一味が村を襲って来た。
凄惨な拳銃戦が展開され、野盗は撃退された。だが、死傷者も出た。村の雑貨商ソテロ(リコ・アラコス)は臆病者で戦いにまき込まれるのを恐れていた。クリスはこの機を逃さず一味を全滅させようと深夜野盗のキャンプを襲った。しかし誰もいなかった。ソテロの裏切りでカルヴェラは7人の逆をついて村を占領していたのだ。
[ネタバレ反転]
7人は村を追い払われた。しかし、クリスはもう一度村へ引返し戦うことを皆に告げた。逆襲は掠奪に酔ったカルヴェラ一味の隙をついた。戦闘は激烈をきわめたが、カルヴェラも一味も全滅できた。味方もハリー、ブリット、リー、オライリーが斃れた。
チコはペトラと暮らすことになり、クリスとヴィンは村を去った。クリスは村を眺めながら云った。「本当に勝ったのは農民たちだ。俺たちじゃない。」と……。




黒澤明監督の名作「七人の侍」を、ジョン・スタージェス監督が西部劇化した作品です。日米の娯楽性や観客の感情の違いを考慮しての変更のほかに、武士とガンマンの思想・風潮・制度が大きく異なっているために設定・展開が変更される部分が多々あります。元々は、ユル・ブリンナーが『七人の侍』に感銘を受けて製作を始めたのだそうで、原作の設定・台詞などが忠実に再現されている部分があります。本作の特徴は、なんと言っても当時最高のアクション・スターの競演でしょう。スティーブ・マックイーン、ジェームス・コバーン、チャールズ・ブロンソンが一堂に会する作品なんて、他にありません。まあ、すべてを食ってしまうのは、ユル・ブリンナーの存在感なんですが。

Click here and go to Amazon

『彼女は二挺拳銃』 A Ticket to Tomahawk (1950・米)
監督/リチャード・セイル
脚本/メアリ・ルース、リチャード・セイル
製作/ロバート・バスラー
撮影/ハリー・ジャクソン
美術/ライル・ウィーラー、ジョージ・W・デイヴィス
音楽/シリル・モックリッジ
録音/W・D・フリック、ハリー・M・レオナルド
編集/ハーモン・ジョーンズ
振付/ケニー・ウィリアムズ
出演/ダン・デイリー、アン・バクスター、ロリー・カルフーン、ウォルター・ブレナン、チャールズ・ケンパー、コニー・ギルクライスト、アーサー・ハニカット、ウィル・ライト、チーフ・ヨウラチェ、ヴィクター・セン・ユン、マウリッツ・フーゴ、レイモンド・グリーンリーフ、ハリー・カーター、ハリー・シーモア、ロバート・アドラー、リー・マグレガー、レイモンド・ボンド、チャーリー・スティーヴンス、チーフ・サンダー・クラウド、マリオン・マーシャル、ジョイス・マッケンジー、マリリン・モンロー

蒸気機関車でロッキー山脈を越えろ!
黄色いドレスのマリリン・モンローも歌って踊る。
これぞハリウッド! これぞミュージカル西部劇!!


西部に鉄道の敷設された頃、旅回りの行商人ジョニイ(ダン・デイリー)は、行きがかりで、トマホーク行の処女列車に乗った。だが、この列車は一定期限内にトマホークに到着しないと鉄道会社が運転の権利を失うというので、機関手スウィーニイ(ウォルター・ブレナン)は大張りきりだが、気の弱いジョニイはビクビクものだった。
鉄道を歓迎しない駅馬車会社の主ドウスン(M・ヒューゴー)は、手下のダコタ(ロリィ・カルフーン)、トランコス(チャーリー・スティーヴンス)、ギラ(リー・マグレガー)に命じて、線路上に大岩を置いた。結果、汽車は立往生、ジョニイは町へ救援を求めに行く役を買って出た。
一方町では、保安官のダッジ(ウィル・ライト)が、トランコスとギラに命を狙われ、娘キット(アン・バクスター)が危いところを救ったが、ジョニイはその騒動にまきこまれる。キットは二挺拳銃の使い手である男勝りの元気娘で、ちょっぴり早トチリの気があった。ジョニイは保安官やキットから、悪漢の一味と思われて町を立ち退くことを命ぜられてしまった。
スッタモンダの末、列車は町に到着したが、先方40マイルに距ってレールがないことが分かり、キットは自ら荷馬車隊を組織して列車を引いて運ぶこととなった。ジョニイや紛れ込んだダコタも同行した。その途中、インディアンが襲って来た。
[ネタバレ反転]
だが、幸いにも族長はジョニイの芸人時代の親友だった。気のいいインディアンたちと別れた一行は無事、線路のある町に着いた。列車がトマホークに向かって出発する時、ダコタはスウィーニイを脅して汽車を勝手に発車させ、キットは馬で追撃した。
ジョニイは勇気をふるってダコタを列車から転落させたが、突然ドウスン一味が現れ機関車に弾丸を打ちこんだので、列車はトマホークを目前にして、期限迄あと数分を余すのみ止まってしまう。
ジョニイの機転で町長が、列車の止まっている所までトマホークの町にすると宣言し、万事解決。キットとジョニイも結ばれたのだった。



※予告編はモノクロ。映画自体はテクニカラー作品です。


※舞台喜劇役者ダン・デイリーの面目躍如です。

無茶苦茶な展開が楽しい、コメディ西部劇です。線路がないから汽車を馬で引っぱったり、橋が破壊されたから汽車を分解して山を越えたりして、目的地にゴールしたらそれで鉄道が開通するっていうのからして、道中の波乱は約束されたようなもんです。それがまた、真面目にやれば大スペクタクルになるだろうに、ユル〜イおとぼけでスイス〜イと解決していく痛快さ。かなり笑えて楽しめる作品になっています。マリリン・モンローは踊り子の一人でチョイ役です。あくまでもヒロイン、アン・バクスターの珍しい元気なコメディエンヌ振りを堪能してください。もう、テレビ東京で何度見たか思い出せないくらいです。ぜひまた、放送してほしいです。

Click here and go to Amazon

『ワイルドバンチ』 The Wild Bunch (1969・米)
監督/サム・ペキンパー
脚本/ウォロン・グリーン、サム・ペキンパー
原作/ウォロン・グリーン、ロイ・N・シックナー
製作/フィル・フェルドマン
音楽/ジェリー・フィールディング
撮影/ルシアン・バラード
美術/エドワード・キャレア
編集/ルイス・ロンバルト
出演者/ウィリアム・ホールデン、アーネスト・ボーグナイン、ロバート・ライアン、エドモンド・オブライエン、ウォーレン・オーツ、ベン・ジョンソン、エミリオ・フェルナンデス、ストロザー・マーティン、L・Q・ジョーンズ、アルバート・デッカー、ボー・ホスキンス、ダド・テイラー、アルフォンソ・アラウ

バイオレンス・アクション映画の鬼才サム・ペキンパー監督による、
映画史上に残る一大傑作ウェスタン。

1913年、テキサスとの国境の町。パイク・ビショップ(ウィリアム・ホールデン)をリーダーに、ダッチ・エングストローム(アーネスト・ボーグナイン)ら5人組の強盗団『ワイルドバンチ』は鉄道の駅舎で突如、物騒な強盗作業を開始。まんまと成功かにみえたが、鉄道会社の経営者が雇った3人の賞金稼ぎたちに逆襲されて大混乱。彼らのリーダーは、かつてのパイクの友、仮釈放中のデケ・ソーントン(ロバート・ライアン)。銀貨強奪には失敗し、パイクたちはメキシコへ逃走する。生き残ったのは、パイクの他にダッチ、ライル(ウォーレン・オーツ)とデクターのゴーチ兄弟、エンジェルの4人だけだった。
パイクたちが再び集まったのは老ガンマンのサイクス(エドモンド・オブライエン)の牧場。サイクスも仲間に割り込んできて、再び旅が始まった。だが、背後からはソーントンと賞金稼ぎたちが追跡していた。1ヵ月以内にパイク一味を捕まえれば、ソーントンの罪は帳消しになるのだ。やがてパイク一味はメキシコ人の小さな村にたどり着く。そこは一味の1人、エンジェルの故郷だった。
だがエンジェルの恋人テレサが、マパッチ(エミリオ・フェルナンデス)をリーダーとする野盗の群れに掠われた。一味は彼を追って、さらに奥地へ踏み込み、やっとのことで追いついた。
[ネタバレ反転]
パイクもマパッチの間で悪党のかけひきの末に商談らしきものが成立した。だが、悪党の性は抜けず、双方だまし合ったあげくの果てに、4人対200人の壮烈な戦いとなった。凄まじい銃撃戦のなか、敵も味方もひとり、またひとりと倒れていく。やがて、すべては死に絶えた。戦いのあとソーントンの一行が現れるが、死体をめぐって仲間割れを始めた。ソーントンだけが生き残ったが、そこへサイクス老人が現れた。彼はパイク一味の仲間入りしたものの同行はせず、すべてが死んだ後に1人でやって来て、死体を巡って原住民と商取り引きを始めた。金のないソーントンなどでは手を出すすべもなく、悪の中でも最高の悪が勝つのを傍で見ているだけだった。



荒くれた古き西部の終焉を描いた叙事詩。ペキンパー監督の特徴であるスローモーションによるバイオレンス描写、時代に取り残されたアウトロー達の滅びの美学が堪能できる大作です。男臭い俳優たちが勢揃い。破滅へと一直線の野郎どもを描き、画面からは埃と硝煙の臭いが漂ってきそうです。

Click here and go to Amazon

『軍用列車』 Breakheart Pass (1975・米)
監督/トム・グライス
脚本/アリステア・マクリーン
原作/アリステア・マクリーン
製作/ジェリー・ガーシュウィン
製作総指揮/エリオット・カストナー
音楽/ジェリー・ゴールドスミス
撮影/ルシアン・バラード
美術/タンビ・ラーセン
編集/バイロン・ブランド
出演/チャールズ・ブロンソン、ベン・ジョンソン、ジル・アイアランド、リチャード・クレンナ、チャールズ・ダーニング、デヴィッド・ハドルストン、エド・ローター、ビル・マッキニー、ロイ・ジェンソン、ケイシー・ティッブス、アーチー・ムーア、ジョー・キャップ、エディ・リトル・スカイ、ロバート・テシア、スコット・ニューマン、ダグ・アトキンス、サリー・カークランド、ジョン・ミッチャム

恐るべき陰謀を乗せた軍用列車が白銀の大地を切り開く!
ブロンソンの男気が大爆発のミステリー・アクション大作!!


1873年、冬のネバダ州。保安官のネイサン・ピアース(ベン・ジョンソン)は、砦にカルフーン(ロバート・テシア)という犯罪者を引き取りに行くため軍用列車への乗車を頼んだが断られる。列車はジフテリアが蔓延して全滅寸前という砦に医薬品と医師、牧師、補充要員である兵員を輸送する専用列車だった。状況視察のため、フェアチャイルド知事(リチャード・クレンナ)とその姪マリカ(ジル・アイアランド)も同行するという。そのころ、町の酒場ではジョン・ディーキン(チャールズ・ブロンソン)という脱獄犯がいかさまをして騒ぎになっていた。ディーキンが軍需品を爆破させた前科があることを知ったピアースは、ディーキンを砦まで連れて行くために自分も乗せるように言った。砦に向かって出発した列車の中で、医師のモリノー(デヴィッド・ハドルストン)が死亡する。医師の資格を持っていたディーキンによって、モリノーが病気ではなく何者かに殺されたことが判明する。その後、補充要員の兵士が乗る寝台車が意図的に切り離され、転覆した車輛は崖を落ち木っ端みじん。生き残った者はいなかった。さらには車内で牧師のピーポディ(ビル・マッキニー)も殺される。
[ネタバレ反転]
ディーキンは犯人を捜すために一人で調査を始めた。そして、フェアチャイルド知事と保安官のピアースらが犯人であること突き止める。ディーキンはクレアモント少佐(エド・ローター)とマリカに、自分は財務省の秘密捜査官〈シークレット・サービス〉であり、殺されたピーボディは牧師ではなく自分と組んでいた情報局員であることを語った。ジフテリアが流行しているという話も嘘で、カルフーンがホワイトハンド(エディ・リトル・スカイ)ら先住民と組んで砦を押さえており、知事らは盗品の武器を先住民に渡して味方につけ、金銀を盗むつもりだという。少佐とディーキンは、それを阻止するため線路を爆破し列車を止め、少佐が砦の兵士を連れて知事ら一味と先住民相手に戦う。そして少佐とディーキンは勝利し、マリカは恋人と再会を果たした。



アリステア・マクリーンが自らの冒険西部小説を脚本化。雪山の列車が舞台の異色西部劇で、ミステリー仕立てのアクション映画となっています。アクの強いクセ者俳優勢揃いの男臭い画面に、いつも通りにブロンソンの愛妻ジル・アイアランドが華を添えます。男チャールズ・ブロンソンを堪能したり、名スタントマンのヤキマ・カナットのスタントアクションなど部分的にはさすがと思いますが、全体の演出としては凡庸さが目立ち、今ひとつ大作になりきれない作品です。

Click here and go to Amazon

『リオ・ロボ』 Rio Lobo (1970・米)
監督/ハワード・ホークス
脚本/バートン・ウォール、リー・ブラケット
製作/ハワード・ホークス
撮影/ウィリアム・H・クローシア
美術/ロバート・スミス
音楽/ジェリー・ゴールドスミス
編集/ジョン・ウッドコック
助監督/ヤキマ・カナット
出演/ジョン・ウェイン、ホルヘ・リベロ、ジェニファー・オニール、ジャック・エラム、クリス・ミッチャム、ヴィクター・フレンチ、マイク・ヘンリー

西部男の心意気を見せる大御所・ジョン・ウェインが、怒りのライフルをひっさげて
無法の町リオ・ロボにのりこんだ!


南北戦争末期、北軍のマクナリー大佐(ジョン・ウェイン)の護衛する金塊輸送列車は南軍のコルドナ大尉(ホルヘ・リベロ)の率いるゲリラに襲われ、マクナリーは捕えられる。だが、隙をついて脱出し、逆にコルドナと部下のタスカロラ(クリス・ミッチャム)を捕虜にした。事件の背後に北軍の裏切り者が2人いることを聞き出したマクナリーは、コルドナとタスカロラを捕虜収容所へと護送する。やがて3人の間に友情が芽生えた。
戦争が終わり、故郷の町に帰ったマクナリーは、若い娘シャスタ(ジェニファー・オニール)の危難を救ったことから、裏切り者の1人をしとめ、コルドナと再会をする。
一方、芝居の巡業をして歩くシャスタは、リオ・ロボで悪徳保安官ヘンドリックス(マイク・ヘンリー)一味に相棒を殺され、彼女も追跡されていたのだった。コルドナは、その保安官一味に裏切り者がいると教えた。コルドナもリオ・ロボに牧場をもつ旧友タスカロラが、地元のボスのケチャム(ヴィクター・フレンチ)一味に牧場を乗っ取られようとしているのを救援にいこうとしているところだった。
マクナリー、コルドナ、シャスタの3人はリオ・ロボへ向かうこととなった。マクナリーはそのボスこそ、例のもう1人の裏切り者に違いないとにらんだ。町に着いた3人は、タスカロラが馬泥棒に仕立てられて逮捕され、彼の祖父フィリップス(ジャック・エラム)が監禁されていることを知った。3人は不意を衝き、老人を救出した。しかし、リオ・ロボの留置所は砦のようで、まともな攻撃でタスカロラは助けられそうもなかった。マクナリーは一計を案じ、ケチャム牧場を襲って彼を人質とした。
[ネタバレ反転]
やはり、ケッチャムは裏切り者だった。マクナリーはコルドナを近くの騎兵体砦に通報にやり、タスカロラとケチャムの人質交換をもくろんだ。しかし、コルドナはヘンドリックスに捕えられた。今度はリオ・ロボの町を流れる川の橋で、ケッチャムとコルドナの身柄交換となった。多勢に無勢、マクナリーたちの形勢は不利となったが、タスカロラの作戦が功をそうした。形勢は逆転して、ケチャム一味は硝煙の藻屑と消えた。コルドナとシャスタは結ばれて、リオ・ロボに平和が戻った。











『リオ・ブラボー』『エル・ドラド』に続く三部作の掉尾を飾る、ハワード・ホークス監督の遺作ともなった骨太の群像西部劇です。かつては敵でも友情に結ばれて、手を組んで困難に立ち向かう姿が清々しいです。相変わらずイカしたキャラたちの群像が立ちまくり、笑いとアクションの緩急が心地よい。安心して見られる娯楽映画です。

Click here and go to Amazon

『エル・ドラド』 El Dorado (1966・米)
監督/ハワード・ホークス
脚本/リー・ブラケット
原作/ハリー・ブラウン
製作/ハワード・ホークス
製作補/ポール・ヘルミック
撮影/ハロルド・ロッソン
音楽/ネルソン・リドル
出演/ジョン・ウェイン、ロバート・ミッチャム、ジェームズ・カーン、シャーリン・ホルト、ミシェル・ケーリー、アーサー・ハニカット、ポール・フィックス、R・G・アームストロング、エドワード・アズナー、クリストファー・ジョージ、ロバート・ドナー、ジョン・ガブリエル、ジム・デイヴィス、ロバート・ロスウェル

西部劇の王者ジョン・ウェインとロバート・ミッチャム共演による傑作ウエスタン!

ガンマンのコール・ソーントン(ジョン・ウェイン)はテキサスのエル・ドラドに久しぶりに訪れた。彼を迎えたのは保安官になった旧友ハラー(ロバート・ミッチャム)のライフル銃と、昔の恋人である酒場の女主人モーディー(シャーリン・ホルト)のキスだった。コールは牧場主ジェイスン(エドワード・アズナー)に頼まれ、水利権の争いの助太刀にやって来たのだ。しかしハラーが保安官になっているのを知ると、旧友のために手を引くことにした。ジェイスンの牧場に助太刀を断わりに行った帰り、狙撃してきた男に応戦、重傷を負わせた。男はジェイスンと水利権を争っているマクドナルド(R・G・アームストロング)の息子で、彼は苦痛にたえかねて自殺した。
コールは事情を説明しにマクドナルドの牧場へ行った帰り、今度はマクドナルドの娘ジョーイ(ミシェル・ケーリー)に撃たれ重傷を負った。彼女は仔細を知らなかったのだ。コールは傷がなおるとエル・ドラドを去ったが、マクロード(クリストファー・ジョージ)というガンマンがジェイスンにやとわれ、エル・ドラドへ行くことを知り、ハラーの身を案じて再びエル・ドラドへ戻った。
[ネタバレ反転]
マクロードはマクドナルド一家にいやがらせをはじめ、町には銃弾が飛びかった。結果は、ジェイスン側にマクドナルドの息子ソール(ロバート・ロスウェル)が捕らえられ、水利権の書類との引きかえを要求される破目になってしまった。情勢はマクドナルド一家に不利となった。そこで最後の決戦が開始されることになった。コールは古傷でまだ体の自由がきかなかったが、マクロードを撃ち倒した。ハラーたちはソールを助けだした。ジョーイはコールを狙ったジェイスンを撃ち倒した。翌日、エル・ドラドには平和がよみがえった。コールはモーディーと、コールに手助けしたミシシッピー(ジェームズ・カーン)はジョーイと結ばれることになった。



ハワード・ホークス監督の正統派娯楽西部劇。老ガンマンのジョン・ウェインを中心に、アル中の保安官ロバート・ミッチャム、若い助っ人ジェームズ・カーン、老人助手、美しい酒場の女主人と、『リオ・ブラボー』とそっくりな布陣。豪快でユーモアたっぷりな演出で、『水戸●門』のようにいい意味のマンネリで安心して見られます。

Click here and go to Amazon

『リオ・ブラボー』 Rio Bravo (1959・米)
監督/ハワード・ホークス
脚本/ジュールス・ファースマン、リイ・ブラケット
原作/B・H・マッキャンベル
製作/ハワード・ホークス
音楽/ディミトリ・ティオムキン
撮影/ラッセル・ハーラン
編集/フォーマー・ブラングステッド
出演/ジョン・ウェイン、ディーン・マーティン、リッキー・ネルソン、アンジー・ディッキンソン、ウォルター・ブレナン、ワード・ボンド、ジョン・ラッセル、エステリータ・ロドリゲス、クロード・エイキンス、ハリー・ケリー・Jr、ペドロ・ゴンザレス=ゴンザレス

名匠ハワード・ホークス監督、ジョン・ウェイン主演の痛快西部劇!

メキシコとの国境に近いテキサスの町リオ・ブラボー。酒場では、早撃ちの名手だったが身を持ち崩し蔑まれたアル中のデュード(ディーン・マーティン)が、痰壷に投げ入れられた金を拾おうとして親友である保安官のジョン・チャンス(ジョン・ウェイン)に叱咤された。その後チャンスは、殺人犯ジョー(クロード・エイキンス)を捕えた。しかし、ジョーの兄バーデットはこの地方の勢力家で、部下に命じて町を封鎖した。チャンスは窮地に陥り、ジョーを町から連れ出すことも、応援を頼むことも出来なかった。チャンスの味方は、足の不自由なスタンピイ老人(ウォルター・ブレナン)と、アル中のデュードのただ2人だけだった。
町を封鎖されたため、若い美人のフェザース(アンジー・ディッキンソン)や、チャンスの親友パット(ワード・ボンド)も町を出られなかった。パットは燃料やダイナマイトを輸送する馬車隊を、護衛のコロラド(リッキー・ネルソン)と一緒に指揮していた。包囲された保安官事務所で、敵の流す「皆殺しの唄」を聞いたデュードは、手の震えが止まりきっぱりと酒をやめた。
チャンスはフェザースがホテル・カシノでイカサマ賭博をしていると知らされ、彼女を尋問した。が、コロラドの証言で、フェザースは無罪だった。一方、チャンスの味方であるパットは、パーデットの雇った殺し屋に射ち殺された。仇を討つため、コロラドが仲間に加わった。チャンスはフェザースの不幸な身の上を知り、なにかと世話をしてやった。これを機会に、2人の仲は接近した。
[ネタバレ反転]
ある日、デュードはバーデッドの配下に、不意をつかれて捕まった。バーデットはチャンスに、ジョーとデュードを交換しようと申し込んだ。チャンスは周囲の状況から、それを承諾せねばならなかった。翌朝、2人を交換することになった。デュードはスキをみてジョーに飛びかかった。これを機に両者の凄烈な射ち合いとなった。チャンスたちが苦戦していると、スタンピイ老人がパットの残していったダイナマイトを、バーデットのたてこもる倉庫に投げつけた。それをチャンスがピストルで射った。さしものバーデットも、遂に降服した。バーデットはジョーと共に監禁された。チャンスとフェザースはめでたく結ばれることになった。



ハワード・ホークス監督が『真昼の決闘』のアンチテーゼとして作った娯楽西部劇。円熟期のジョン・ウェイン演じる保安官を中心に、アル中の保安官助手ディーン・マーティン、若い拳銃使いリッキー・ネルソン、足が不自由ながら悪態をつきまくる元気な老人ウォルター・ブレナン、美しい女賭博師アンジー・ディッキンソンと、キャラが立ちまくりです。粋な演出と見せ場が盛りだくさんで、文句なく楽しめる作品。西部劇とはこういうものだ、というお手本とも言える名作です。
『アウトロー』 The Outlaw Josey Wales (1976・米)
監督/クリント・イーストウッド
脚本/フィリップ・カウフマン、ソニア・シャーナス
原作/フォレスト・カーター
製作/ロバート・デイリー
製作総指揮/ジェームズ・ファーゴ、ジョン・G・ウィルソン
撮影/ブルース・サーティース
音楽/ジェリー・フィールディング
出演/クリント・イーストウッド、サム・ボトムズ、チーフ・ダン・ジョージ、ソンドラ・ロック、ビル・マッキーニー、ジョン・ヴァーノン、ポーラ・トルーマン、ジェラルディン・キームス、ウィル・サンプソン、マット・クラーク、ウッドロー・パーフリー、ウィリアム・オコンネル、チャールズ・タイナー、ジョン・クエイド、カイル・イーストウッド

1860年代、南北戦争中のミズーリ州。
北軍ゲリラ『レッド・レッグス』が、農夫ジョージー・ウェールズ(クリント・イーストウッド)の妻と息子を殺し、テリル(ビル・マッキニー)の剣で重傷を負ったジョージーを残して立ち去った。
ジョージーは北軍士官となったテリル大尉への復讐のため、ウィリアム・"ブラッディ・ビル"・アンダーソン率いるミズーリのゲリラと共に北軍と戦い、速撃ちの復讐鬼として知られるようになる。
やがて戦争は終わり、リーダーであるフレッチャー(ジョン・ヴァーノン)の説得で部隊のほとんどは投降する。
北軍に投降したフレッチャー達だったが、正規軍を指揮するジャイムズ・レイン上院議員が、テリルの率いる『レッド・レッグス』と手を組んでいることをウェールズは知る。
フレッチャーは、ウェールズだけが降伏していないことを、上院議員とテリルに告げる。それを知った上院議員は、テリルにウェールズを捜し出すよう命じて、フレッチャーもそれに加担させられそうになるが、彼はそれを断った。
投降した者達を、正当に扱うと約束していた北軍だったが、彼らはフレッチャーの目の前で仲間を虐殺しようとする。そこにウェールズが現れ、北軍の兵士を殺して仲間達を助けようとするが、ジェイミー(サム・ボトムズ)以外は皆殺しにされる。
フレッチャーが裏切ったと思い込んだウェールズは、傷を負ったジェイミーを連れてその場を逃れる。自分も復讐の対象になったと悟ったフレッチャーは、もはや殺すしかないと考える。
[ネタバレ反転]
旅人(ウッドロー・パーフリー)らと共に渡し舟で川を渡ったウェールズらだったが、フレッチャーとテリルが対岸に現れる。船頭シム(ウィリアム・オコンネル)が、時間を稼ぐと言ったものの、彼が裏切ると察したウェールズは、フレッチャーらの乗る渡し舟のロープを銃撃し、その場から立ち去る。
その後、賞金稼ぎに襲われたウェールズだったが、傷の手当てをして休んでいたジェイミーの助けで、相手を倒して先を急ぐ。やがて弱っていたジェイミーは息を引き取り、ウェールズは、彼の遺体を囮にして敵陣から逃れる。
ウェールズは、先住民居留地でローン・ワイティ(チーフ・ダン・ジョージ)というチェロキー族の老人に出会う。途中、ズーキー・リマー(チャールズ・タイナー)の交易所で、ウェールズは、自分の賞金を狙う流れ者を殺して馬を奪う。虐待されていた、先住民のリトル・ムーンライト(ジェラルディン・キームス)を助けたウェールズは、彼女も旅に同行させる。
ウェールズに追いついたワイティは、彼にメキシコに向かうことを提案する。
ある町にたどり着いたウェールズらは、そこに『レッド・レッグス』一味がいることを知る。また、息子の牧場に向かおうとするローラ・リー(ソンドラ・ロック)と祖母サラ(ポーラ・トルーマン)を見かけたウェールズは、お尋ね者になっている自分を、大勢の者達が狙っていることを耳にする。ウェールズは、運悪く通りで渡し舟の旅人に出くわしてしまい、自分の正体を知った北軍兵を殺し、ワイティと共に逃亡する。
テキサス入りしたウェールズとワイティだったが、その頃、町に着いたフレッチャーは、賞金稼ぎたちに北に行くと見せかけて南西に向かう。追っ手が近づくことに気づいたウェールズらは、砂漠に彼らを誘い出す。しかし、それは後を追って来たリトル・ムーンライトだった。
コマンチの居留地にたどり着いたウェールズらは、町で見かけたローラ達の移民を襲う、部族に武器などを密売するコマンチェロの集団を目撃する。男達は、ローラを見つけて暴行しようとするが、リーダー(ジョン・クエイド)が、彼女が商品になると言ってそれを制止する。偵察していたワイティが、コマンチェロに気づかれて捕らえられてしまい、その場に現れたウェールズは、容赦なく相手を皆殺しにして、ワイティらを救い出す。
ローラ達が向かおうとする牧場に近い町、荒廃したサント・リオに着いたウェールズは、酒もないという酒場の主人のケリー(マット・クラーク)らに、ウィスキーを振舞う。現れた賞金稼ぎを倒したウェールズは、大所帯になった一行を引き連れて、ローラ達の目的地の牧場にたどり着く。
ワイティは、この地で暮らすことをウェールズに勧めるが、フレッチャーらを始末しない限り、平穏が訪れないことを彼は悟っていた。
町に向ったワイティが、コマンチの族長テン・ベアーズ(ウィル・サンプソン)に襲われ、翌朝には、彼らが攻めてくることをウェールズに伝える。ウェールズはテン・ベアーズの元に向かい、2人は互いを理解して男の誓いを交わす。
その間、ローラはウェールズに心を寄せるようになり、そして2人は結ばれる。
やがて、フレッチャーとテリルが報せを受けて町に現れる。翌朝ウェールズは、ワイティに別れを告げて旅立とうとするが、テリルらに牧場を襲撃され、全員でそれに対抗し、一味を倒す。
ウェールズは傷を負うが、逃亡したテリルを町で追い詰め、妻子の仇を討つ。町には、ウェールズを捜す州警備隊員とフレッチャーがいたが、ケリーら町の住民は、ウェールズが殺されたという供述書にサインする。
フレッチャーは、ウェールズは生きているだろうと言い、メキシコにでも探しに行くと告げる。「ウェールズに会ったら、彼に借りがあるので先に拳銃を抜かせる」と、フレッチャーはウェールズに伝え、町を去る。
そしてウェールズは、ローラの待つ牧場へ帰るのだった。




クリント・イーストウッドの5本目の監督作で、作りはゴリゴリと荒いけど、叙事詩的な雰囲気を持った不思議な作品です。
普通の農夫が家族を惨殺され、復讐の鬼になる。仲間も殺されたった独りで追われることになり、地獄の逃避行かと思いきや、さにあらず。本人曰く“文明化された”老インディアン、交易所で虐待されていたインディアンの娘、どこからともなくやって来た野良犬なんて面々が加わり、なんだか妙に賑やかな旅に。あげくは、ジョージーに向かって説教をタレる頑固ばあさんとその孫娘まで一緒になって、すっかり大所帯になってしまいます。
そんな過程を「やれやれだぜ」と横目で見ながらまんざらでも無さそうなジョージー。
ばあさんの戦死した息子が住んでいた農場へと着いた一行は、安住の地と喜びます。
最初は皆から離れていたジョージーも、だんだん昔を思い出したのか、一緒に働くように。
そう、この映画は家族を殺されて復讐の鬼になった男が、再び家族を得て少しずつ人間性を取り戻していく姿を描いた物語なのです。
でも、楽しいことばかりでもありません。ばあさんの息子は『レッド・レッグス』だったそうで、その息子をばあさんは誇りに思っています。『レッド・レッグス』に妻子を殺されたジョージーは何も言いません。その心中は、いかばかりか。
単純なアクションではなく、人間ドラマの部分がクローズアップされ、一種のロード・ムービーとしても傑作に仕上がっています。
紹介した作品は、GEOでレンタルできます。
紹介した作品は、TSUTAYAでレンタルできます。
プロフィール
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
QRコード
QR
お役立ち家具の紹介
家具 家具通販のロウヤ 日本最大級のダイニング家具通販サイト ハイバックメッシュチェア オフィスチェア 家具 インテリア  家具通販のロウヤ 机・デスク 家具 インテリア 家具通販のロウヤ ソファ 家具 インテリア 家具通販のロウヤ ダイニング家具 家具 インテリア 家具通販のロウヤ 収納家具 家具 インテリア 家具通販のロウヤ テレビ台 家具 インテリア 家具通販のロウヤ ベッド 家具 インテリア 家具通販のロウヤ 布団 家具 インテリア  家具通販のロウヤ ガーデン家具 家具 インテリア 家具通販のロウヤ
便利な楽天でお買い物
YAHOO!モバゲーでお楽しみ
訪問者
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
682位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
302位
アクセスランキングを見る>>
リンク
創作小説サイト
ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。