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Category : コメディ
マネー・ショート 華麗なる大逆転
THE BIG SHORT
マネー・ショート
監督/アダム・マッケイ
脚本/チャールズ・ランドルフ、アダム・マッケイ
原作/マイケル・ルイス『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』(文藝春秋)
製作/デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、アーノン・ミルチャン、ブラッド・ピット
製作総指揮/ルイーズ・ロズナー=マイヤー、ケヴィン・メシック
出演/クリスチャン・ベイル、スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット、ルディ・アイゼンゾップ、ケイシー・グローヴズ、マリサ・トメイ、アデペロ・オデュイエ、レイフ・スポール、ハミッシュ・リンクレイター、ジェレミー・ストロング、ジョン・マガロ、フィン・ウィットロック、デイヴ・デイヴィス、メリッサ・レオ、カレン・ギラン、マーゴット・ロビー、セレーナ・ゴメス
音楽/ニコラス・ブリテル
撮影/バリー・アクロイド
編集/ハンク・コーウィン
製作国/アメリカ(2015年)
上映時間/130分



[あらすじ]2005年。風変わりな金融トレーダーのマイケル・バーリ(クリスチャン・ベイル)は、格付けの高い不動産抵当証券に信用力が低いはずのサブプライム・ローンが組み込まれていることに気づき、破綻は時間の問題だと見抜く。だが、好景気に沸くウォール街で彼の予測に真剣に耳を傾ける者など一人もいなかった。そこでマイケルは、“クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)”という金融取引で、バブル崩壊の際に巨額の保険金が入る契約を投資銀行と結ぶ。同じ頃、若き銀行家ジャレド・ベネット(ライアン・ゴズリング)やヘッジファンド・マネージャーのマーク・バウム(スティーヴ・カレル)、引退した伝説のトレーダーのベン・リカート(ブラッド・ピット)と組んだジェイミー・リプリー(フィン・ウィットロック)とチャーリー・ゲラー(ジョン・マガロ)の若手投資家たちもまた、それぞれバブル崩壊の足音を敏感に察知し、ウォール街を出し抜くべく行動を開始するが、それは同時に空前の失業者数、家や財産を失い生活を破壊されるごく普通の人々の発生を意味していた……。

[解説]『マネーボール』の原作者マイケル・ルイスのベストセラー・ノンフィクション『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』を映画化した社会派金融群像ドラマ。サブプライム・ローンの破綻を引き金としたリーマンショックの舞台裏で繰り広げられた驚きの実話を基に、デタラメな金融システムを編み出し、バブルに浮かれるウォール街を尻目に、いち早くその矛盾を見抜き、バブルの崩壊に賭ける世紀の大バクチを打ち、巨万の富を手にした4人のはみ出し者たちの戦いの行方をスリリングに描く。基本的にはコメディ映画だが、ウォール街や銀行のデタラメな体質、政府による尻拭いに投入された公的資金を彼らが懐に入れてしまい、さらには罰せられないという現実に、やがて恐ろしさに震えてくる。ちなみに、ヒラリー・クリントン、バーニー・サンダースらトランプ以外の大統領・副大統領候補者は皆ウォール街から援助を受けていて、現在のウォール街監視態勢はひっくり返される可能性大。でも、トランプも戦前のヒトラーと同じようなことやってるんで、嫌いなんだけど……。
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シティ・スリッカーズ2

『シティ・スリッカーズ2 黄金伝説を追え』 City Slickers II : The Legend of Curly's Gold (1994年・アメリカ)

お宝探しへいざ出発!
中年男3人が挑む雄大な自然!?大ヒット痛快アドベンチャー・コメディ続編。


【スタッフ】
監督/ポール・ウェイランド
脚本/ビリー・クリスタル、ローウェル・ガンツ、ババルー・マンデル
製作総指揮/ピーター・シンドラー
製作/ビリー・クリスタル
撮影/エイドリアン・ビドル
美術/スティーブン・J・ラインウィーヴァー
音楽/マーク・シャイマン
編集/ウィリアム・A・アンダーソン
スタント・コーディネーター/ミッキー・ギルバート

【キャスト】
ミッチ・ロビンス……………………………………ビリー・クリスタル
フィル・バークイスト………………………………ダニエル・スターン
グレン・ロビンス……………………………………ジョン・ロヴィッツ
デューク・ウォッシュバーン………………………ジャック・パランス
バーバラ・ロビンス…………………………………パトリシア・ウェティグ
バド……………………………………………………プルット・テイラー・ヴィンス
マット…………………………………………………ビル・マッキニー
ホリー・ロビンス……………………………………リンジー・クリスタル
ロイス…………………………………………………ベス・グラント
クレイ・ストーン……………………………………ノーブル・ウィリンガム

【ストーリー】
今は亡き生粋のカウボーイ、カーリーと過ごした2週間のカウボーイ体験ツアーから1年後。ニューヨークのラジオ局の係長となったミッチは心身共にリフレッシュし、中年期の疲れや迷いから脱して仕事は順調、家庭も円満。悩みといえば、カーリーの幻をよく見るようになったことぐらい。だが、同じツアーに参加しても親友のフィルは全然変わらず、仕事もうまくいかない。
そこへもうひとり、一家の厄介者で働かずにブラブラしているミッチの弟グレンが転がり込んできた。そんなある日、ミッチはカーリーの形見の帽子の中から、古びた地図を発見する。
調べた結果、20世紀初頭にカーリーの父親が列車強盗を行い、奪った100万ドルの金塊のありかを書いたものらしいことが判明。ミッチの冒険心が頭をもたげ、彼はフィルとグレンを伴ってユタ州に向かった。目印の奇岩を見つけたミッチは、映画「黄金(1948)」のウォルター・ヒューストンのように狂喜乱舞する。
グレンが虫眼鏡で危うく地図を焼きそうになったり、フィルが毒蛇に噛まれそうになったりと大騒ぎの連続。途中、2人の山男に狙われた彼らのピンチを、カーリーの双子の弟、デュークが救った。ミッチの回りに最近よく現われるカーリーの幻の正体は、彼だったのだ。
《ネタバレ反転》
船乗りのデュークは兄と違って金に執着する男だった。一行は、デュークの先導で目的地を目指した。野性馬の大暴走に巻き込まれ、食料や機材が少なくなった彼らの不安は増す。ついに目的地に着いた一行は、苦労の末に金塊を発見。だが、実は全て偽物で、宝探しツアーを始めろというカーリーの遺言だったらしい。
3人は落胆するが、旅の間に友情と兄弟の絆の強さを再確認した彼らは満足だった。宿に戻ったミッチの前にデュークが現れて、本物の金塊を差し出す。地図はデュークの持っていた小片と一緒にして初めて位置が分かるもので、実は本物の金塊はカーリーが別の場所に移し変えていたという。デュークの「もう一度、探すかね?」とのお誘いに、ミッチは快哉を上げた。




【解説】
牛追いツアーで人生の再生を成す物語『シティ・スリッカーズ』の続編。う〜ん、前作は主役の3人組が皆、それぞれに問題を抱えていて、それを冒険と共に乗り換えて大切なものを再発見するという大きなテーマがあったけど、本作では主役陣には特に問題もなく、単なる宝探し映画でしかないというのが、残念。脚本も中途半端で、ギャグも不発気味。前作の登場人物たちも顔を出し、同窓会的なホノボノ・ムービーとしてなら楽しめる、のかなあ。まあ、嫌いではないんですが・・・。
シティ・スリッカーズ

『シティ・スリッカーズ』 City Slickers (1991年・アメリカ)

人生に必要なのは、愛と勇気と有給休暇。

【スタッフ】
監督/ロン・アンダーウッド
脚本/ローウェル・ガンツ、ババルー・マンデル
製作総指揮/ビリー・クリスタル
製作/アービー・スミス
撮影/ディーン・セムラー
美術/ローレンス・G・ポール
音楽/マーク・シャイマン
編集/O・ニコラス・ブラウン

【キャスト】
ミッチ……………ビリー・クリスタル
フィル……………ダニエル・スターン
エド………………ブルーノ・カービー
ボニー……………ヘレン・スレイター
カーリー…………ジャック・パランス
バーバラ…………パトリシア・ウェティグ
クレイ……………ノーブル・ウィリンガム
クッキー…………トレイシー・ウォルター

【ストーリー】
ニューヨーク。ラジオの広告枠担当の仕事に意欲を失くしているミッチは、仲間のフィルとエドと一緒に、ニューメキシコで行われるカウボーイ体験ツアーへと出発する。婿養子のフィルは妻に浮気がバレて家を追い出され、エドは美人モデルと結婚したばかりだが、子供を持つことに不安を抱えている。
お互い悩みをかかえた3人は、現地で紅一点のボニーを含む計8人の素人カウボーイとともに、ニューメキシコからコロラドへ、250頭の牛を連れて大移動の旅に出発する。一行を率いるのは老カウボーイ、カーリー。ミッチとカーリーは、コーヒーマシンの騒音のせいで暴走した牛を追っているうちに、心を通わせるようになった。
ミッチはカーリーの指導の下、産気づいた牛から子牛を産ませ、それにノーマンと名づけ、可愛がるようにもなった。だが、ミッチの心が晴れていくのとは反対に、カーリーは突然ポックリと死んでしまう。
《ネタバレ反転》
カーリーという柱を失った一行の秩序はガタガタに崩れ、カーリーの助手たちは酔っ払ってミッチたちを銃で脅し、ついに彼らは素人カウボーイたちを残して去ってしまう。旅を続けるのが危険と見たボニーたちは、仕方なく山を下りていく。
残されたミッチ、フィル、エドの3人組。彼らは迷いに迷った末、牛を連れて3人で残りの旅を続けることに。ミッチは途中、雨でズブ濡れになりながら、急流に流されていく子牛のノーマンを守り抜く奮闘を見せた。
ついに到達したコロラドの緑の牧場ではボニーたちを残りの素人ゲストが待っていた。3人の表情には真の笑顔が戻り、無事ニューヨークに戻る。ミッチは妻バーバラ(パトリシア・ウェティグ)と子供たちにノーマンを土産に持ち帰る。また、フィルはボニーとの新しい生活に入り、エドは妻との生活に自信をもってのぞめるようになった。




【解説】
ニューヨークに住む3人の中年男チームが、コロラド州でカウボーイ体験ツアーを通して本来の自分を発見していくコミカルな人間ドラマ。監督は「トレマーズ」のロン・アンダーウッド。癒しと再起の物語で、コメディとしても面白いですが、泣かせる男意気が案外と骨太なドラマです。主演3人組はもちろん良いですが、なんといっても無骨で頑固な老カウボーイを演じたジャック・パランスが素晴らしい。この作品でパランスはアカデミー助演男優賞、ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞しました。
スイッチング・チャンネル

『スイッチング・チャンネル』 Switching Channels (1988年・米)
監督/テッド・コッチェフ
脚本/ジョナサン・レイノルズ
原作戯曲/ベン・ヘクト、チャールズ・マッカーサー『フロント・ページ』
製作総指揮/ドン・カーモディ
製作/マーティン・ランソホフ
撮影/フランソワ・プロタ
音楽/ミシェル・ルグラン
編集/トム・ノーブル
出演/キャスリーン・ターナー、バート・レイノルズ、クリストファー・リーヴ、ネッド・ビーティ、ヘンリー・ギブソン、ジョージ・ニューバーン、アル・ワックスマン、ケン・ジェームス、バリー・フラットマン

ドラマティックな[恋]をとる?[仕事]をとる?


シカゴのサテライト・ネットワークTVの人気アンカーウーマン、クリスティ(キャスリーン・ターナー)は、休暇中にスポーツ用品会社の社長ブレイン(クリストファー・リーヴ)と恋におち、結婚して引退することを決意する。それを聞いた彼女のボスで前夫でもあるサリー(バート・レイノルズ)は、彼女を思いとどまらせようと、殺人犯としてデッチあげられ、電気椅子にかけられようとしているアイク・ロスコー(へンリー・ギブソン)を取材するように命じる。これを最後の仕事として臨んだクリスティの取材は大反響を呼び、アイクの赦免を願う一般の声が局に殺到した。彼の赦免で票を失うことを恐れるホルト知事(チャールズ・キンブロウ)と自分の勝利を稼ぐ地方検事のリドニック(ネッド・ビーティ)は刑の執行を早めるが、そのさ中アイクが脱走した。
《ネタバレ反転》
そんな彼をブレインのもとへ向かおうとしているクリスティが発見し、特ダネを獲得するためアイクをかくまう。そして彼女はサリーの協力を得て他のマスコミからアイクを守り、やがて無罪を証明、ホルトとリドニックを失脚させる。こうしてクリスティはブレインとの結婚を諦め、サリーの片腕として働き続けることを決心するのだった。



ベン・ヘクトとチャールズ・マッカーサーの戯曲『フロント・ページ』の4度目の映画化。新聞記者の特ダネ合戦を辛辣に描いた今までの設定からネットワークTVニュース局に舞台を移し、過酷な取材競争と男女の愛のかけひきを描いたコメディです。さすがに何度も映画化されるだけあって原作の面白さは折り紙付きながら、大味なコッチェフ監督の演出はいまいちキレがなく、せっかくのB・レイノルズ、C・ターナー、C・リーブの面々も生彩がないですね。でも、若く健康な頃の故C・リーブの姿が見られるのは嬉しいところ。本当に人柄の良い方だったそうです。

※DVD販売中
フロント・ページ

『フロント・ページ』 The Front Page (1974年・米)
監督/ビリー・ワイルダー
脚本/ビリー・ワイルダー、I・A・L・ダイアモンド
原作/ベン・ヘクト、チャールズ・マッカーサー
製作総指揮/ジェニングス・ラング
製作/ポール・モナシュ
撮影/ジョーダン・クローネンウェス
音楽/ビリー・メイ
編集/ラルフ・E・ウィンタース
ジャック・レモン、ウォルター・マッソー、スーザン・サランドン、キャロル・バーネット、ヴィンセント・ガーディニア、デイヴィッド・ウェイン、アレン・ガーフィールド、オースティン・ペンドルトン、チャールズ・ダーニング

「おかしな二人」の名コンビがおかしな事件に取り組んだメタメタに楽しい傑作!
何はともあれ笑って下さい!!


1929年6月6日。シカゴの刑事裁判所の記者クラブ。その裁判所の庭では、翌朝行われる警官殺しの犯人として死刑を宣告されたアール・ウィリアムズ処刑のための、絞首台が作られていた。その頃、シカゴ・エグザミナー紙のデスク、ウォルター・バーンズ(ウォルター・マッソー)は、同紙のトップ記者ヒルディ・ジョンソン(ジャック・レモン)をその取材に当たらせるために捜していたが、ヒルディの姿はどこにもなかった。折も折、当のヒルディが踊るような足どりで編集室に入ってきた。バーンズは一通り叱言を言うと、ウィリアムズの処刑を特ダネにするアイディアを打ち明けるが、ヒルディは、今日限りで辞職して恋人のペギー(スーザン・サランドン)と結婚してシカゴを離れると言う。バーンズは仕方なくヒルディの後釜に新米のケップラーを据えた。そのケップラーが記者クラブで、ヒルディの退社を他の記者に伝えているところへ、モリー(キャロル・バーネット)が飛び込んできた。彼女が死刑囚ウィリアムズの情婦であるように書きたてている新聞記事に、文句を言いにきたのだ。モリーが出ていくと、入違いにヒルディが入ってきて、早速祝い酒が始まる。一方、保安官ハーマン(ヴィンセント・ガーディニア)の事務所では、エンゲルフォッファー医師がウィリアムズの心理状態を調べると称し、警官殺しの現場を再現させようとして保安官の拳銃をウィリアムズに渡す。そして陽気に騒ぐ記者クラブに、銃声が3発響く。記者連は色めきたち、ウィリアムズが脱走したことを知ると一斉に飛び出した。すると、一人残されたヒルディの前に、怪我をしたウィリアムズが転がり込んできた。
《ネタバレ反転》
ヒルディは大急ぎでバーンズに電話すると、今度はモリーが入ってきた。再会を喜ぶ二人だが、そこへ他社の記者が戻ってくる。ヒルディはあわてて、ウィリアムズをトリビューン紙の記者ベンジンガー(デイヴィッド・ウェイン)の大きなロールトップの机の中に隠す。そんな二人の様子を見て、記者たちは二人が何か隠していることを嗅ぎつけるが、モリーの窮余の一策で何とかその場を切り抜ける。しかしそれも束の間、新米のケップラーのためにヒルディとバーンズが脱走犯をかくまっていることがばれ、公務執行妨害でブタ箱にブチ込まれてしまう。ウィリアムズも牢へ逆戻りだ。しかし、ウィリアムズの刑執行猶予令状が出ていることを偶然知った二人は、市長にくいさがって釈放された。ヒルディはパトカーの護衛つきで、ペギーが待つ駅に駆けつける。バーンズは自分の腕時計をヒルディに贈る。汽車が動きだすと、バーンズは駅の電話室からインディアナ州ゲイリー市警察署長宛に電報を打った。電文は「ヒルディ・ジョンソンを逮捕されたし・・・あいつめ、俺の時計を盗みやがった」ニヤリと笑うバーンズだった。



アメリカ・シカゴの1920年代を舞台にした、新聞記者社会を題材にした風刺コメディで、ブロードウェイのヒット劇の3度目の映画化。ビリー・ワイルダー監督とI・A・L・ダイヤモンドの脚本、主演ジャック・レモンの黄金トリオで、大いに笑わせてくれます。巻き込まれ型のジャック・レモンの相方は、海千山千のウォルター・マッソーというこちらも名コンビで、次から次へと巻き起こるトラブルに右往左往するという、シチュエーション・コメディのお手本ともいうべき作品です。
しかしまあ、記者クラブの面々はずっとポーカーに夢中で、適当にお互いのネタをパクリ、平気で脚色した記事を本社に流す始末だし、市長も署長も選挙目当てに手柄をあげようというのがバレバレ。徹頭徹尾ブラックで皮肉が効いた小ネタもたっぷりで、そんなアクの強さをさらりと描く、ワイルダーの洒落た演出が心地よいですね。

※DVD販売中
ヒズ・ガール・フライデー

『ヒズ・ガール・フライデー』
His Girl Friday (1940年・米)
監督/ハワード・ホークス
製作/ハワード・ホークス
原作/チャールズ・マッカーサー、ベン・ヘクト『フロント・ページ』
脚本/チャールズ・レデラー
撮影/ジョセフ・ウォーカー
音楽/モリス・W・ストロフ
出演/ケイリー・グラント、ロザリンド・ラッセル、ラルフ・ベラミー、ジーン・ロックハート、ヘレン・マック、クラレンス・コルブ、ポーター・ホール、ロスコー・カーンズ、アブナー・バイバーマン、ジョン・カーレン、クリフ・エドワーズ

特ダネ争奪!? スクリューボール・コメディの傑作!

シカゴ・エグザミナー紙の女性トップ記者ヒルディ・ジョンソン(ロザリンド・ラッセル)は、彼女と離婚したばかりの同紙編集長ウォルター・バーンズ(ケーリー・グラント)のもとを訪れる。彼女は他人の秘密をあばく記者稼業にイヤ気がさし、堅実なサラリーマン、ブルース・ボールドウィン(ラルフ・ベラミー)と明日この町を離れると、ウォルターに告げた。ウォルターは、まだヒルディに未練があり、彼女に、1つだけ記事を書く約束をさせる。明朝、警察官殺しで処刑されるアール・ウィリアムズ(ジョン・クオレン)の取材だ。記者クラブを訪れたヒルディは、そこでウィリアムズの情婦といわれるモリー(ヘレン・マック)と会い、彼女からウィリアムズの人間性を聞いて、彼が兇悪な殺人鬼ではないことを感じはじめる。ウィリアムズに単独会見したヒルディは、それが単なる事故であったことを知る。が、市長選を控える現市長(クラレンス・コルブ)は、殺人鬼の処刑で人気を得ようと目論でいた。
《ネタバレ反転》
記者根性に再び目醒めたヒルディは、拳銃を盗んで逃走したウィリアムズを追う一方、ウォルターに協力を求めた。今や猛烈記者と化したヒルディにブルースの声も入らない。結局彼は去って行った。ウィリアムズは捕まり、ウォルターとヒルディも手錠をかけられるが、州知事が発行した死刑執行猶予状によって、形勢は逆転する。2人は解放され、特ダネをものにする。トップ記者ヒルディと敏腕編集長ウォルターのコンビが復活するのだった。



名匠ハワード・ホークス監督が、C・マッカーサーとB・ヘクトの戯曲『犯罪都市』(1928年)をリメイクした傑作スクリューボール・コメディ。オリジナル脚本の上手さは『犯罪都市』(1931年)の映画化、後のリメイク作『フロント・ページ』(1974年)や『スイッチング・チャンネル』(1988年)を見ても判る通りですが、新聞記者の設定を女性に変えた上でその性差をうまく活かしたC・レデラーの脚色も実に巧妙。もちろんホークスお得意のスピーディな演出がすべてを支えており、中でもC・グラントとR・ラッセルのマシンガン・トークは、この作品の“目まぐるしいまでの面白さ”を象徴しています。まさにC・イーストウッドが「早い会話劇のお手本なら『ヒズ・ガール・フライデー』を見ろ」と言うほどです。

※DVD販売中
犯罪都市

『犯罪都市』 The Front Page (1931年・米)
監督/ルイス・マイルストン
脚本/マートレット・コーマック
原作/ベン・ヘクト、チャールズ・マッカーサー『フロント・ページ』
製作/ルイス・マイルストン、ハワード・ヒューズ(クレジット無し)
撮影/グレン・マックウィリアムズ、トニー・ゴーディオ(クレジット無し)、ハル・モーア(クレジット無し)
編集/W・ダンカン・マンスフィールド
製作会社/ザ・カッド・カンパニー
配給/ユナイテッド・アーティスツ
出演/アドルフ・マンジュー、パット・オブライエン、メアリー・ブライアン、エドワード・エヴェレット・ホートン、ウォルター・キャトレット、メエ・クラーク、ジョージ・E・ストーン

特ダネ争奪!? 辛口シニカル記者魂!!

アール・ウィリアムス(ジョージ・E・ストーン)という若い気弱な男がふとした殺人罪から死刑を宣告された。その男は即刻に刑を処されなければならない。何故というのに、このシカゴの有力者再選期が目前に迫っていたからである。従って彼が任期中に危険な殺人犯を処刑することに依って次の選挙には当選確実ということになるのである。
翌朝は死刑執行という前夜、ウィリアムスが脱走した。精神鑑定所の彼に強いた犯行の実演の際、偶然ピストルに実弾が入っていたのであった。兎に角有力者以下の驚きはいうまでもない。翌朝までに草の根分けても探さねばならぬ犯人は、一体どこへもぐったのか?この事件の起こった刑事裁判所の一室には、多くの新聞記者たちが何か事件の突発するのを手ぐすね引いて待ちかまえて居た。彼らがいち早く犯人の所在を突き止め、事件の真相を得ようとして狂奔したのはいうまでもない。
一方、ヒルディ・ジョンソン(パット・オブライエン)は、シカゴでも屈指の腕利き記者だったが、近頃では、人の秘密をコソコソと嗅ぎ廻る記者稼業に嫌気がさし、かねて恋仲のペギイ(メアリー・ブライアン)と結婚してニューヨークで平和な生活を送ろうと決心がついたので、馴染み深い記者室へ別れを告げに来て居た。その時この事件が突発したのである。眠っていたヒルディの新聞記者根性が目覚め、事件の大要を社の編集長ウォルター・バーンズ(アドルフ・マンジュー)に電話によって告げた。その瞬間、問題のウィリアムスが現れたので、ヒルディはバーンズと計って彼を机の中に隠した。ウィリアムスの身柄から特ダネを取ろうというのが彼らの腹であった。このことからウィリアムスを追う町の有力者や同じく特ダネを漁る新聞記者たちとの間に、秘術を尽くしての智恵比べが行われた。
《ネタバレ反転》
しかし、その渦中に巻き込まれてヒルディは危うく恋人ペギイの心を失いかかり、闇の女、モリーは命を棄てる破目になった。彼女はしがない渡世の女だったが、甞て殺人犯人ウィリアムスをかくまい、彼に依って初めて人の心の暖かさを知った女であった。バーンズの総ゆる策略と「特ダネ」の前には顧みない鉄の如き冷たい意志にも拘らず遂にウィリアムスは有力者の一味に依って発見され、バーンズとヒルディは犯人隠匿の罪で逮捕されたが、間一髪州知事からのウィリアムス釈放状が届けられ、バーンズ等に凱歌が挙がった。
しかし、事件が終わると、ヒルディは再び記者稼業に嫌気がさし、ペギイを伴って、ニューヨーク行の列車に乗り込みことになった。しかし乍らバーンズはこの有能な、社にとってはなくてならぬ男を手放したくなかった。そこで彼はことを構えて、列車中のヒルディを窃盗犯と訴えて捕縛させることにしたのである。



1928年のブロードウェイで大ヒットし、戦前戦後を通して何度も映画化された戯曲『フロント・ページ』の初の映画化。記事に間に合わせるため犯人の処刑時刻を指定するなど、記者根性のえげつなさが随所に出ており物語の辛辣さを際だたせています。更に作品中に出てくる「アール事件」そのものが1920年に実際に起こった左翼弾圧事件を下敷きにしており、その意味でも強烈な社会風刺劇として成功させる要因となっています。映像的にも動き回るアクティヴなカメラワークがおしゃべりな登場人物たちと共にこの作品を活気あふれるものにしており、その後のこのジャンル、新聞記者ものの一つの手本となっています。後年『ヒズ・ガール・フライデー』(1940年)、『フロント・ページ』(1974年)、『スイッチング・チャンネル』(1988年/翻案)としてリメイクされました。

※VTR廃盤/DVD廃盤
モンティ・パイソン/人生狂騒曲

『モンティ・パイソン/人生狂騒曲』 Monty Python's The Meaning Of Life (1983・英)
配給/ユニバーサル・ピクチャーズ
監督/テリー・ジョーンズ
脚本/グレアム・チャップマン、ジョン・クリーズ、テリー・ギリアム、エリック・アイドル、テリー・ジョーンズ、マイケル・ペイリン
製作/ジョン・ゴールドストーン
音楽/ジョン・デュプレ
エリック・アイドル
撮影/ピーター・ハナン
編集/ジュリアン・ドイル
出演/グレアム・チャップマン、ジョン・クリーズ、テリー・ギリアム、エリック・アイドル、テリー・ジョーンズ、マイケル・ペイリン

神は6日間で天と地を創造され
モンティ・パイソンはそれを90分で粉砕する!


短編映画 『クリムゾン 老人は荒野をめざす』
終身雇用会社で過酷な労働を強いられている老人たちが、海賊になり金融街に復讐する物語。

オープニング
パイソンズの顔をした魚たちが「人生の意味」について語り合い、エリック・アイドルのオープニングテーマが流れる。

パート1A『出産の奇跡』
母体を何とも思わない医者二人によるスケッチ。

パート1B『出産の奇跡2第3世界編』
「すべての精子は大切」という曲の壮大なミュージカルの後、プロテスタント夫婦が「セックス」について語り合う。

パート2『成長と教育』
学校の性教育の時間、教師自ら実演する。その後「教師対生徒」の非道なラグビーの試合が行われる。

パート3『互いに戦いあうこと』
「戦争」をテーマにした短いいくつかのスケッチが続く。

映画の折り返し点
女性プレゼンターによる『サカナを探せ』。

パート4『中年』
アメリカ人の夫婦がレストランで「哲学」を注文する。

パート5『臓器移植』
突然やってきた医者二人が男を押さえつけ、肝臓を無理やり摘出する。

パート6A『晩年』
超肥満体のクレオソート氏がレストランで吐きまくり、最後には食べすぎで破裂してしまう。

パート6B『人生の意味』
前のレストランのウエイターが人生の意味について考察する。

パート7『死』
「自分で死に方を決められる」死刑囚の死刑執行と、死神に天国に連れ去られる人々のスケッチ。

エンディング
星空をバックにアイドルの「ギャラクシー・ソング」が流れる。




お馴染みモンティ・パイソンの劇場用映画第3弾。今回は“生きる事の意味”について考えて見ようというテーマを揚げ、全7編のオムニバス映画が展開されます。宗教と性を扱った「出産の奇跡」、肝臓提供者募集に応じた為、生きながら腹を切り刻まれてしまう「臓器移植」、食べる事を追求する余り、遂に限界を越え体が破裂してしまう食通男の出て来る「晩年」など、どこかブニュエルの作品にも共通する世界観を持ちながら、そのスピード感と余りにも直接的な映像表現による下らなさが、他の追随を許さないブラックな魅力となって弾けている感じが楽しい怪作となっています。不謹慎なバチ当たりギャグの中にも社会や慣習に対する痛烈な皮肉が感じられて、スリリングでもあります。しかしパイソンズのメンバーは、方針の統一も取れずスケッチの出来もまちまちな本作に、決して満足できていなかったそうですが、1983年のカンヌ映画祭ではコメディー映画には珍しい「審査員特別賞」を受賞しました。

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『フロント・ページ』 The Front Page (1974・米)
配給/ユニバーサル・ピクチャーズ
監督/ビリー・ワイルダー
脚本/ビリー・ワイルダー、I・A・L・ダイアモンド
原作/ベン・ヘクト、チャールズ・マッカーサー
製作/ポール・モナシュ
製作総指揮/ジェニングス・ラング
音楽/ビリー・メイ
撮影/ジョーダン・クローネンウェス
編集/ラルフ・E・ウィンタース
出演/ジャック・レモン、ウォルター・マッソー、スーザン・サランドン、キャロル・バーネット、ヴィンセント・ガーディニア、デイヴィッド・ウェイン、アレン・ガーフィールド、オースティン・ペンドルトン、チャールズ・ダーニング

「おかしな二人」の名コンビ、ジャック・レモン&ウォルター・マッソーが
おかしな事件に取り組んだメタメタに楽しい傑作! 何はともあれ笑って下さい!!


1929年6月6日。シカゴの刑事裁判所の記者クラブ。その裁判所の庭では、翌朝行われる警官殺しの犯人として死刑を宣告されたアール・ウィリアムズ処刑のための、絞首台が作られていた。その頃、シカゴ・エグザミナー紙のデスク、ウォルター・バーンズ(ウォルター・マッソー)は、同紙のトップ記者ヒルディ・ジョンソン(ジャック・レモン)をその取材に当たらせるために捜していたが、ヒルディの姿はどこにもなかった。
折も折、当のヒルディが踊るような足どりで編集室に入ってきた。バーンズは一通り叱言を言うと、ウィリアムズの処刑を特ダネにするアイディアを打ち明けるが、ヒルディは、今日限りで辞職して恋人のペギー(スーザン・サランドン)と結婚してシカゴを離れると言う。バーンズは仕方なくヒルディの後釜に新米のケップラーを据えた。
そのケップラーが記者クラブで、ヒルディの退社を他の記者に伝えているところへ、モリー(キャロル・バーネット)が飛び込んできた。彼女が死刑囚ウィリアムズの情婦であるように書きたてている新聞記事に、文句を言いにきたのだ。モリーが出ていくと、入違いにヒルディが入ってきて、早速祝い酒が始まる。
一方、保安官ハーマン(ヴィンセント・ガーディニア)の事務所では、エンゲルフォッファー医師がウィリアムズの心理状態を調べると称し、警官殺しの現場を再現させようとして保安官の拳銃をウィリアムズに渡す。そして陽気に騒ぐ記者クラブに、銃声が3発響く。記者連は色めきたち、ウィリアムズが脱走したことを知ると一斉に飛び出した。
すると、一人残されたヒルディの前に、怪我をしたウィリアムズが転がり込んできた。ヒルディは大急ぎでバーンズに電話すると、今度はモリーが入ってきた。再会を喜ぶ二人だが、そこへ他社の記者が戻ってくる。ヒルディはあわてて、ウィリアムズをトリビューン紙の記者ベンジンガー(デイヴィッド・ウェイン)の大きなロールトップの机の中に隠す。
そんな二人の様子を見て、記者たちは二人が何か隠していることを嗅ぎつけるが、モリーの窮余の一策で何とかその場を切り抜ける。しかしそれも束の間、新米のケップラーのためにヒルディとバーンズが脱走犯をかくまっていることがばれ、公務執行妨害でブタ箱にブチ込まれてしまう。ウィリアムズも牢へ逆戻りだ。
[ネタバレ反転]
ウィリアムズの刑執行猶予令状が出ていることを偶然知った二人は、市長にくいさがって釈放された。ヒルディはパトカーの護衛つきで、ペギーが待つ駅に駆けつける。バーンズは自分の腕時計をヒルディに贈る。汽車が動きだすと、バーンズは駅の電話室からインディアナ州ゲイリー市警察署長宛に電報を打った。電文は【ヒルディ・ジョンソンを逮捕されたし】。「あいつめ、俺の時計を盗みやがった」引き止め策の、仕上げをご覧じろと、バーンズはニヤリと笑った。



1920年代のシカゴ、新聞記者社会を舞台にした風刺コメディで、ブロードウェイのヒット舞台劇の、1931年の『犯罪都市』、1940年の『ヒズ・ガール・フライデー』に続き、3度目映画化。死刑囚脱走の特ダネをものにしようと奮闘する新聞記者らの姿をコミカルに描くブラック・コメディ映画です。ドタバタで描かれる内容は実は深刻で、日本映画だったらほぼ社会派もの映画の題材です。刑の執行を強引に行なおうとする行政側と、逃亡した死刑囚、それに絡む死刑囚の無実を知った新聞記者なんて、さぞシリアスで緊迫感あふれる映画でしょう。これを一歩引いて、大人の余裕で笑いのめしてみせる懐の深さがアチラの文化にはあります。さすがビリー・ワイルダーの手腕で、匿うシチュでのお約束がオカシイ。ウォルター・マッソーとジャック・レモンの掛け合いも、阿吽の呼吸でダレない面白さです。

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『ヒズ・ガール・フライデー』 His Girl Friday (1940・米)
配給/コロンビア映画
監督/ハワード・ホークス
脚本/チャールズ・リデラー
原作/ベン・ヘクト、チャールズ・マッカーサー 『フロント・ページ』
製作/ハワード・ホークス
音楽/シドニー・カトナー、フェリックス・ミルズ
撮影/ジョセフ・ウォーカー
編集/ジーン・ハヴリック
出演/ケーリー・グラント、ロザリンド・ラッセル、ラルフ・ベラミー、ジーン・ロックハート、ヘレン・マック、アーネスト・トルエックス、クラレンス・コルブ、ポーター・ホール、ロスコー・カーンス

巨匠ハワード・ホークス監督が贈る傑作スクリューボール・コメディ。

シカゴ・エグザミナー紙の女性トップ記者ヒルディ・ジョンソン(ロザリンド・ラッセル)は、彼女と離婚したばかりの同紙編集長ウォルター・バーンズ(ケーリー・グラント)のもとを訪れる。彼女は他人の秘密をあばく記者稼業にイヤ気がさし、堅実なサラリーマン、ブルース・ボールドウィン(ラルフ・ベラミー)と明日この町を離れると、ウォルターに告げた。
ウォルターはまだヒルディに未練があり、ヒルディが去るのを防ぐべく、ブルースが何度も何度もでっち上げの罪で捕まって罰金を払うように仕向けさせる。そしてヒルディの義母になる予定の女性(アルマ・クルーガー)をさらう。さらに彼女に1つだけ記事を書く約束をさせる。明朝、警察官殺しで処刑されるアール・ウィリアムズ(ジョン・クオレン)の取材だった。
記者クラブを訪れたヒルディは、そこでウィリアムズの情婦といわれるモリー(ヘレン・マック)と会い、彼女からウィリアムズの人間性を聞いて、彼が兇悪な殺人鬼ではないことを感じはじめる。ウィリアムズに単独会見したヒルディは、それが単なる事故であったことを知る。
だが、市長選を控える現市長(クラレンス・コルブ)は、殺人鬼の処刑で人気を得ようという目論みでいた。記者根性に再び目醒めたヒルディは、拳銃を盗んで逃走したウィリアムズを追う一方、ウォルターに協力を求めた。今や猛烈記者と化したヒルディにブルースの声も入らない。結局彼は去って行った。
[ネタバレ反転]
ウィリアムズは捕まり、ウォルターとヒルディも手錠をかけられるが、州知事が発行した死刑執行猶予状によって、形勢は逆転する。2人は解放され、特ダネをものにする。結局よりを戻したウォルターとヒルディは、ハネムーンに自分達が今まで行ったことのないナイアガラの滝に行く、とのヒルディの言に誓って再婚を申し込む。ウォルターは、ナイアガラへ向かう途中、オールバニに特ダネがあることを悟るのだった。トップ記者ヒルディと敏腕編集長ウォルターのコンビが復活するのだった。



シカゴを舞台に死刑囚の無実をつきとめる女性記者の活躍を描くコメディ作品で、『犯罪都市』(1931)に続く二度目の映画化。ハワード・ホークスがベン・ヘクトとチャールズ・マッカーサーのブロードウェイ戯曲『フロント・ページ』を映画化した作品で、いわゆる「スクリューボール・コメディ」の代表作の一つとされています。原作戯曲に対する変更点として、ヒルディを女性にし、ウォルターの元妻としています。性差をうまく活かしたチャールズ・リデラーの脚色も実に巧妙。もちろんホークスのスピーディな演出がすべてを支えており、中でもグラントとラッセルのマシンガン・トークはこの作品の“目まぐるしいまでの面白さ(スクリューボール)”を象徴しています。後年、監督ビリー・ワイルダー、ジャック・レモンとウォルター・マッソー出演で三度目の映画化(『フロント・ページ』)がされます。

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『何かいいことないか子猫チャン』 What's New, Pussycat? (1965・英/米)
監督/クライヴ・ドナー
脚本/ウディ・アレン
製作/チャールズ・K・フェルドマン
製作総指揮/ジョン・C・シップリング
音楽/バート・バカラック
撮影/ジャン・バダル
編集/ファーガス・マクドネル
出演者/ピーター・オトゥール、ピーター・セラーズ、ロミー・シュナイダー、キャプシーヌ、ポーラ・プレンティス、ウディ・アレン、ウルスラ・アンドレス、エドラ・ゲイル、ジェス・ハーン、エレオノーラ・イル、フランソワーズ・アルディ、ルイーズ・ラサー(カメオ出演:リチャード・バートン)

バート・バカラックのナンバーをバックに炸裂する、
オシャレでヒップで小粋なスウィンギン・ラブ・コメディ♪


マイケル・ジェームズ(ピーター・オトゥール)は一流ファッション誌の編集長。商売柄美女たちにお近づきが多く、プレイボーイの浮名を流すイキな御仁である。そんなマイケルに、フィアンセのキャロル(ロミー・シュナィダー)は気が気ではない。そこでキャロルは、マイケルの悪友で自分を慕うストリッパーの下着の着付け係をやっているビクター(ウディ・アレン)を好きになったという芝居をうった。
マイケルの本心は彼女を唯一の女性と思っているのだが、美人を見るとダマっていられないという博愛精神がアタマをもたげるという悪い癖を持っているにすぎないのだが、当然、マイケルにとって、彼女の言葉はショックだった。彼は困ったときの相談相手にしている大学の精神料教授フリッツ・ファスベンター(ピーター・セラーズ)に話すが、この教授も彼とは五十歩百歩の女好きの男。ルネ(キャプシーヌ)という女性に熱をあげている。
マイケルは彼のために提灯を持ったお陰で、マイケル自身がルネに惚れてしまった。一方キャロルは、自分に純愛を捧げるビクターをもてあましていた。なんとかマイケルとヨリをもどそうと彼のアパートを訪ねると、そこにはリズ(ポーラ・プレンティス)という、マイケルがチョッカイを出したばかりにつきまとう女と、ルネがいた。その上キャロルの両親まで縁談にシビレを切らせてやってきた。うまく芝居して何とか両親を安心させたが、これを契機に二人はヨリをもどし、結婚を決意した。
[ネタバレ反転]
結婚式はシャトー・シャンテルの取材を終えてからということになった。フリッツとその女房、ビクター、リズ、その他マイケルをとりまく多くの女たちがシャトー・シャンテルに集まったのだからテンヤワンヤの大騒ぎ。あっちからフリッツが顔を出し、こっちからマイケルが飛びあがる。女性陣もシャトーを縦横に駆け回り、警察まで介入するほどの混乱ぶりだったが、女だてらに皆さんゴーカートに乗ってズラかってしまう。とにかく、これで二人は結ばれてしまうのだから、マァ、要するに男の浮気心なんてハシカみたいなモンにすぎないのデスヨ。



プレイボーイの受難をドタバタで描くモンド・コメディ映画。ウディ・アレンが脚本・出演を兼ね、類稀なる艶笑コメディに仕上がっています。トム・ジョーンズの歌う主題歌も有名で、雰囲気的には『オースティン・パワーズ』で描かれた1960年代英国若者文化、レースにドレープひらひらの上着、高級車にパーティという世界です。お遊びとお洒落でいい音楽と、アート系な見方もできます。ピーター・オトゥールの以外なコメディ演技も見られて、楽しい作品です。古い作品のテンポには合わないなどと、人を選びますけどネ。

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『ピンクパンサー2』
The Pink Panther 2 (2009・米/仏)
監督/ハラルド・ズワルト
脚本/スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー、スティーヴ・マーティン
原案/スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー
原作・キャラクター創造/モーリス・リッチリン、ブレイク・エドワーズ
製作/ロバート・シモンズ
製作総指揮/アイラ・シューマン、ショーン・レヴィ
音楽/クリストフ・ベック
撮影/デニス・クロッサン
編集/ジュリア・ウォン
出演/スティーヴ・マーティン、ジャン・レノ、アルフレッド・モリーナ、アンディ・ガルシア、リリー・トムリン、ジョン・クリーズ、エミリー・モーティマー、アイシュワリヤー・ラーイ・バッチャン、松崎悠希、ジェレミー・アイアンズ、ジェフリー・パーマー、エフゲーニ・ラザレフ

またまたお騒がせのクルーゾー警部が帰って来るーぞ。

数々の財宝を盗み、突然盗みをやめたトルネードが、再び現れた。大英図書館、イタリア・トリノの教会、日本の京都で、最も貴重とされる所蔵品がトルネードにより次々と盗まれる。そこで、各国の精鋭の捜査官を結集して、トルネード逮捕のためのドリームチームが結成された。
フランス警察のドレフュス主任警部(ジョン・クリース)が代表として選んだのは、迷警部ジャック・クルーゾー(スティーヴ・マーティン)。クルーゾーは同僚のジルベール(ジャン・レノ)や密かに思いを寄せる秘書のニコル(エミリー・モーティマー)に嬉々として報告するが、ジルベールはクルーゾーが失態をおかさないか心配でたまらなかった。
そんな時、フランスの至宝であるダイヤモンドの指輪「ピンクパンサー」がトルネードによって盗まれる。急遽ドリームチームのメンバーがパリに集結。捜査が進むにつれ、ローマの闇美術商人アロンゾという男が容疑にあがる。アロンゾに会いにローマへと飛んだ一行だが、クルーゾーはアロンゾ邸で騒動を引き起こす。
そんな中、トルネードはバチカン市国に侵入し、教皇の指輪を盗んでしまう。さらにクルーゾーがバチカンでもハチャメチャぶりを見せたことから、マスコミは彼をドリームチームの恥だと大バッシングする。捜査が難航しているうちに、トルネードの正体ではないかと疑われていた宝石専門家のミリケンという男が自殺する。
10年前、トルネードの残した血痕から採取していたDNAとミリケンのDNAが一致したことから、ドリームチームを始め警察関係者は、ミリケンがトルネードの正体であったと断定。マスコミも、クルーゾー以外のドリームチームの各メンバーの名捜査ぶりを絶賛する。
ドリームチームを称える祝賀会が開かれる中、本当にミリケンがトルネードの正体だったのか疑問に思ったクルーゾーは、独自の推理をする……。



スティーブ・マーティンのクルーゾー警部第2弾。前作を上回るギャグとドタバタに抱腹絶倒です。お得意のくどいギャグやハチャメチャな行動が破壊的で、完全なギャグ映画になっています。その点は上品だった前シリーズ初期と比べると残念かもしれません。ともかく体を張ったギャグや言語ネタ、勘違いネタとマーティンお馴染みネタのオンパレードなので、頭を空にして楽しみたいときには最適です。

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『ピンクパンサー』 The Pink Panther (2006・米)
監督/ショーン・レヴィ
原案/ブレイク・エドワーズ
脚本/レン・ブラム、スティーヴ・マーティン
製作/ロバート・シモンズ
製作総指揮/トレイシー・トレンチ、アイラ・シューマン
音楽/クリストフ・ベック
撮影/ジョナサン・ブラウン
編集/ジョージ・フォルシー・Jr、ジョセフ・G・オーリシ
出演/スティーヴ・マーティン、ケヴィン・クライン、ジャン・レノ、エミリー・モーティマー、ビヨンセ・ノウルズ、クリスティン・チェノウェス、エミリー・モーティマー、ヘンリー・ツェニー、ロジャー・リース、ウィリアム・アバダイ、クライヴ・オーウェン、ジェイソン・ステイサム

消えた世界一のダイヤ〈ピンクパンサー〉の謎に迷警部クルーゾーが挑む!

フランスVS中華人民共和国のサッカー国際試合で、フランスが勝利する。その歓喜で会場が沸く中、フランス代表チームのコーチ、グリュアム(ジェイソン・ステイサム)が恋人であるポップ・スターのザニア(ビヨンセ・ノウルズ)の横で、何者かに毒矢で殺害されてしまう。そして彼がはめていた、値が付けられないほど高価なダイヤモンドの指輪「ピンクパンサー」までもが消え去ってしまっていた。
国民が注目するこの事件を任されたドレフュス警視(ケヴィン・クライン)は、7度ノミネートされた名誉賞を今度こそ受賞するため、無能な刑事に捜査を担当させ、マスコミが振り回されている隙に自分たちの精鋭チームで事件を解決する事で、名誉賞受賞を企んでいた。そして振り回し役に抜擢されたのは、ドレフュス警視もかねてから悪評を聞いていた、田舎で巡査をしている救いようのないドジでマヌケな勘違い男、ジャック・クルーゾー(スティーヴ・マーティン)だった。
警部に昇進して捜査を開始したクルーゾーと秘書のニコール(エミリー・モーティマー)、そしてアシスタントのジルベール・ポントン(ジャン・レノ)は、手がかりを追ってパリ全域を回ったあと、ニューヨークへと捜査を進める。だが犯人は逮捕できず、またパリに戻ることになった。
しかしクルーゾーは、飛行機にハンバーガーを持ち込もうとしたところ、麻薬密輸だと勘違いされ、空港で自分が逮捕されてしまう。フランスの恥として新聞を飾ったクルーゾーだが、謹慎して自宅にこもっている時に、自分が載った新聞の写真を見て犯人に気づく。
[ネタバレ反転]
犯人は、ロシアから来たトレーナーのユーリ(ヘンリー・ツェーニー)だった。そしてピンクパンサーは、指輪を守るためザニアが隠し持っていたのだが、晴れて正式にザニアの物になる。お手柄のクルーゾーは一躍ヒーローとなり、一方、ドレイフュス警視は大怪我して散々な目に合うのだった。



ピーター・セラーズの名物シリーズをアメリカの人気コメディ俳優スティーヴ・マーティンでリメイクした作品。マーティンは脚本にも参加しており、空気は完全に彼の映画なので、新鮮に楽しめます。いつものノリノリでコテコテなオバカ演技を楽しそうに演じる姿は、スティーブ・マーティン好きにはたまりません。『サタデーナイト・ライブ』の映画版という雰囲気はあるものの、馬鹿馬鹿しさ全開で爽快感があります。
ピンク・パンサーの息子
ピンク・パンサーの息子 [VHS]

『ピンク・パンサーの息子』
Son of the Pink Panther (1993・米/伊)
監督/ブレイク・エドワーズ
製作/トニー・アダムス
製作総指揮/ナイジェル・ウール
原案/ブレイク・エドワーズ
脚本/ブレイク・エドワーズ、マデリン・サンシャイン、スティーヴ・サンシャイン
撮影/ディック・ブッシュ
音楽/ヘンリー・マンシーニ
出演/ロベルト・ベニーニ、クラウディア・カルディナーレ、ハーバート・ロム、バート・クウォーク、ロバート・ダヴィ、デブラ・ファレンティノ、シャバナ・アズミ、ジェニファー・エドワーズ、マーク・シュナイダー、マイク・スター、ケニー・スパルディング、アントン・ロジャース、グレアム・スターク、オリヴァー・コットン、アーロン・イペール、ニコレッタ・ブラスキ

親の上をいくズッコケぶり!? あのクルーゾーに、隠し子発覚!!

中東の国ルガシュの王女ヤスミン(デブラ・ファレンティノ)が父国王と滞在中のニースのリゾートで誘拐された。フランス大統領直々の命令で捜査に向かったパリ警察のドレフュス警視(ハーバート・ロム)は地元署のジャック・ガンブレリ巡査(ロベルト・ベニーニ)と偶然知り合う。この巡査こそドレフュスとは因縁深い、10年前に死亡したとされるジャック・クルーゾー元主任警部の息子だった。ジャックの母親マリア・ガンブレリ(クラウディア・カルディナーレ)によると、ジャックはクルーゾーとマリアが吹雪に閉じ込められた時に出来た子であるという。マリアはクルーゾーに息子の存在を知らせず、ジャックにも父の事を教えなかった。しかしジャックは自ら警官の道を選び、伝説の名警部としてクルーゾーに強いあこがれを抱いていた。
たまたま拉致された王女を目撃して一目惚れしたジャックだが、その為に誘拐団一味に命を狙われる。そのジャックの巻き添えを受けて爆弾で負傷し入院したドレフュスの脳裏には、クルーゾーに悩まされ続けた過去の悪夢が蘇えった。しかし、母親のマリアとは親近感を深めていった。ジャックは医者と間違えられ、一味に拉致され殺されかけて九死に一生を得る。ドレフュスのアドバイスを受け、マリアはジャックに父親が名警部クルーゾーであった事を告げる。そしてドレフュスはジャックに王女の捜査を命じた。
あこがれのクルーゾーが実の父親だった事を知り、また王女の捜査という大任を得て勇みたったジャックは早速行動を開始する。まずパリに向かい、父の親友ボールズ博士(グレアム・スターク)に会って変装道具を手に入れた。更に父宅の元使用人で捜査の助手を努めた事もあるケイトー(バート・クウォーク)に会って助手として雇い入れ、王女救出の為ルガシュへと向かった……。



ブレイク・エドワーズ監督による『ピンク・パンサー』シリーズの第8作にして最終作。クルーゾーの隠し子を主役に、第2作以降レギュラーだったドレフュス、ケイトーも登場し、懐かしい顔ぶれが揃いました。両者のフォローを受けて、ロベルト・ベニーニもそれなりに健闘しています。が、どうしてもテンションが違うので、彼がちっともクルーゾーの息子には見えないのが辛い。ベニーニのブレイク前の作品で、この作品の存在を知らない人も多いようです。クルーゾーからの受難を一身に背負ったドレフュスは、マリアと結婚してクルーゾーの息子の義理の父になるという、まさかのハッピーエンドに驚愕と祝福を感じてしまいました。ともあれ、これにてオリジナル・シリーズは完結。後にシリーズは、コメディアン兼俳優スティーブ・マーティンによりリメイクされます。

※VTR廃盤/未DVD化
ピンク・パンサー5
ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ 【字幕スーパー版】 [VHS]

『ピンク・パンサー5/クルーゾーは二度死ぬ』
Curse Of The Pink Panther (1983・米)
監督/ブレイク・エドワーズ
製作/トニー・アダムス、ブレイク・エドワーズ
脚本/ブレイク・エドワーズ、ジェフリー・エドワーズ
撮影/ディック・ブッシュ
音楽/ヘンリー・マンシーニ
出演/デイヴィッド・ニーヴン、ロバート・ワグナー、キャプシーヌ、テッド・ワス、ハーバート・ロム、ジョアンナ・ラムレイ、ロバート・ロジア、ハーヴェイ・コーマン、バート・クウォーク、レスリー・アッシュ、デニース・クロスビー、ロジャー・ムーア、ビル・ナイ、ジョセフ・モートン、ドナルド・サンプター

世界一のダイヤと一緒にクルーゾーも盗まれた!

中東の国ルガシュの博物館から〈ピンク・パンサー〉の名を持つダイヤモンドが盗まれた。因縁深きダイヤを追うパリ警察のクルーゾー警部は、犯人である賊とチャンドラ伯爵夫人((ジョアンナ・ラムレイ))の売買交渉の場に踏み込む。賊はクルーゾーを撃とうとするが、それより早く夫人が賊を撃った。
クルーゾー警部がダイヤ盗難事件の捜査中に行方不明になって1年。フランス政府はコンピューターにより世界一の刑事を選んでクルーゾーの捜査に当たらせる方針を決め、ドレフュス主任警部(ハーバート・ロム)にその選任を命じた。しかし、クルーゾーに悩まされ続けてきたドレフュスはクルーゾーの発見を望まず、世界最低の刑事を選ぶようコンピューターを操作する。その結果、ニューヨーク警察のクリフトン・スレイ刑事(テッド・ワス)が選ばれた。
フランスに向かうスレイを、クルーゾー発見を嫌うマフィアが暗殺しようとするが、強運なスレイは危機を切り抜ける。自信家のクルーゾーと反対に気弱なスレイだが、マヌケなところは親戚のようにクルーゾーそっくりで、誤ってドレフュスを窓から突き落とし入院させてしまう。ルガシュでの現場検証を終えて南仏に向かったスレイを、マフィアに加えてルガシュの秘密警察が暗殺を謀る。ダイヤの保険金を使ってしまったルガシュ首脳もダイヤの発見を望んでいなかったのだ。
南仏でクルーゾーが追い求めてきた怪盗ファントムことチャールズ・リットン卿(デイヴィッド・ニーヴン)と妻のシモーヌ(キャプシーヌ)、甥のジョージ(ロバート・ワグナー)と面会したスレイは、クルーゾーがバレンシアに向かったと聞き、暗殺者達から逃れつつ後を追う。火祭りで賑わうバレンシアでは、格闘技の達人である謎の美女が登場。さらに病院から抜け出してきたドレフュスが地元警察にスレイをニセ刑事と通告してスレイが逮捕されるなど混乱を極めたが、スレイはジョージに救われ、リットン夫妻のクルーザーに乗船した。
[ネタバレ反転]
リットン達からチャンドラ伯爵夫人の事を聞いたスレイは、夫人の所有するマジョルカ島の温泉施設に乗り込む。そこでスレイは夫人の愛人と思しき、世界的有名俳優にそっくりな男(ロジャー・ムーア)と会う。その男こそ、整形手術で姿を変えたクルーゾーであった。しかしスレイはそれに気付かず、本物の有名俳優と思い込んでしまう。夫人からのニセの情報により、「ダイヤを盗んだクルーゾーは、チャンドラ夫人に紹介された医者に整形手術を受けて別人となったが、ダイヤの売買に絡み何者かに射殺されてしまった」との誤った報告をした。パリ警察もこれを受け入れ、クルーゾーは死んだ事とされた。
完全に過去を消す事に成功して伯爵夫人と暮らすクルーゾーだが、ダイヤを盗まれてしまう。盗難現場にはファントムの印である白い手袋が残されていた。実は盗んだのはシモーヌで、「ピンク・パンサーの名を持つダイヤモンド」は20年越しでリットン・ファミリーの手に渡ったのだった。




『ピンク・パンサーX』にて、クルーゾーは海外での捜査中に行方不明のままとなっています。本作はその続編で、行方不明のクルーゾーをコンピューターで選ばれたスレイ刑事が追跡する物語です。第1作『ピンクの豹』の主要キャストであるデイヴィッド・ニーヴン、ロバート・ワグナー、キャプシーヌが再登場するなど、シリーズの総決算的作品でもあります。ドジではあるが常に警官としての職務に忠実で、名声も得ていたクルーゾーが何故、窃盗側になったのか設定的に不可解でシコリが残る作品です。評価も芳しくなく、次の『ピンク・パンサーの息子』まで10年の期間が開きます。

※VTR廃盤/未DVD化

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『ピンク・パンサーX』
Trail of the Pink Panther (1982・英)
監督/ブレイク・エドワーズ
製作/トニー・アダムス、ブレイク・エドワーズ、ジョナサン・D・クレイン
製作総指揮/ジョナサン・D・クレイン
脚本/ブレイク・エドワーズ、ジェフリー・エドワーズ、フランク・ウォルドマン、トム・ウォルドマン
撮影/ディック・ブッシュ
音楽/ヘンリー・マンシーニ
出演/ピーター・セラーズ、デイヴィッド・ニーヴン、ハーバート・ロム、ハロルド・ベレンズ、ロナルド・フレイザー、リッチ・リトル、ハロルド・カスケット、リチャード・マリガン、キャプシーヌ、ロバート・ロジア、ハーヴェイ・コーマン、バート・クウォーク、グレアム・スターク、デニース・クロスビー、ジョアンナ・ラムレイ

唯一のクルーゾー警部、ピーター・セラーズに捧げる……

中東の国ルガシュの博物館から〈ピンク・パンサー〉の名を持つ世界屈指のダイヤモンドが盗まれた。近代以降3度目の盗難である。同国首脳はかつて〈ピンク・パンサー〉を取り戻した実績を持つパリ警察のジャック・クルーゾー警部(ピーター・セラーズ)へ捜査依頼をする。
クルーゾーはチャールズ・リットン卿=“怪盗ファントム”(デイヴィッド・ニーヴン)による犯行と推理しロンドンに向かうが、何者かに命を狙われる。そしてロンドンからルガシュへ向かうクルーゾーの乗った飛行機が消息を断ってしまう。
ニュースキャスターのミス・ジュヴェ(ジョアンナ・ラムレイ)はクルーゾーの消息を追って取材を始める。ジュヴェはクルーゾーゆかりのドレフュス主任警部(ハーバート・ロム)、使用人のケイトー(バート・クウォーク)、元部下のエルキュール(グレアム・スターク)らを取材した後、エルキュールのアドバイスにより、クルーゾーが怪盗ファントムと信じていたリットン卿を訪ねる。リットン卿の妻シモーヌ(キャプシーヌ)は元クルーゾー夫人であった。
[ネタバレ反転]
リットン卿はクルーゾーはきっと生きていると言う。さらにワイナリーを経営するクルーゾーの父親(リチャード・マリガン)にも話を聞いた。クルーゾーの消息は最後まで不明のまま、世紀の謎が残った。



ピンク・パンサーシリーズの第6作。クルーゾー警部役で主演してきたピーター・セラーズが1980年に死去した後に製作された、過去の映像からの再録による総集編的な追悼作です。ただし完全な総集編ではなく、未発表映像も含めた過去のフィルムに新撮影分も合わせ、新たな物語に仕立てられています。クルーゾーの行方を追うニュースキャスターが、クルーゾーゆかりの人々を次々と訪ねて取材する展開で、過去の名シーンをバックにクルーゾーの思い出が語られるという、総集編らしい内容になっています。結末は翌年公開されるテッド・ワスを主役に据えた新作『ピンク・パンサー5/クルーゾーは二度死ぬ』への伏線になっています。

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『ピンク・パンサー4』
Revenge of the Pink Panther (1978・英)
監督/ブレイク・エドワーズ
製作/ブレイク・エドワーズ
原案/ブレイク・エドワーズ
脚本/フランク・ウォルドマン、ロン・クラーク、ブレイク・エドワーズ
撮影/アーニー・デイ
作詞/レスリー・ブリッカス
音楽/ヘンリー・マンシーニ
出演/ピーター・セラーズ、ハーバート・ロム、バート・クウォーク、ダイアン・キャノン、ロバート・ウェッバー、ロバート・ロジア、エイドリアン・コリ、アルフィー・バス

謎の“フレンチ・コネクション”を追って香港へ飛んだクルーゾーが、
助手ケイトーと繰り広げる電光石火のドタバタ珍騒動!!


勢力の弱体化を理由にニューヨークのマフィアから取り引きの停止を宣告されたフレンチ・コネクションのボス、フィリップ・ドーヴィエ(ロバート・ウェッバー)は、健在を示す必要にせまられた。そこで、長年フレンチ・コネクションと敵対し、コネクションの差し向ける殺し屋を返り討ちにし続けてきた男としてコネクションから一目置かれ、数々の功績から叙勲も受けて、今やフランス大統領以上の重要人物となったパリ警察のクルーゾー主任警部(ピーター・セラーズ)の暗殺を謀る。クルーゾーはドーヴィエに誘き出されて車で捜査に向かうが、途中で女装の強盗ルソーに車と服を奪われてしまう。そのルソーがクルーゾーの身代わりで爆殺されてしまった為、誰もがクルーゾーが死んだと思い込んだ。
クルーゾーの言動に悩まされ精神病院に入院していたドレフュス元主任警部(ハーバート・ロム)は、クルーゾーの死を知り症状が回復して退院、主任警部に復職を果たし、クルーゾー殺しの捜査を担当する事となる。一方、クルーゾーは自分が死んだと思われている事を利用し、隠密で捜査を開始する。クルーゾーが自宅に戻ると、使用人のケイトー(バート・クウォーク)はそこを売春宿にしていた。ケイトーを助手に使って捜査を続けるクルーゾーは、ドーヴィエの元愛人で、今は組織から命を狙われているシモーヌ・レグリー(ダイアン・キャノン)と知り合い手を組む。マフィアとコネクションの麻薬取り引きが香港で行われる事を突きとめたクルーゾーはシモーヌと、通訳としてケイトーを同行し香港に向かった。更に、クルーゾーが生きていると勘付いたドレフュスもその後を追った。
[ネタバレ反転]
中国人に変装したクルーゾーは香港のホテルにチェックインすると、次にニューヨークのボスに変装し、自ら囮になりドーヴィエに近づく。麻薬取り引きの為にドーヴィエ一味と車に同乗して港へと向かったクルーゾーの後を、物売りのバイクを借用したケイトー、本物のニューヨークマフィアのボスと子分達、更に地元警察と合流したドレフュスが追い、香港市街を舞台に壮絶なカーチェイスが始まった。更に港でマフィア達と、クルーゾーとケイトー、ドレフュスらが入り乱れての大騒動が繰り広げられた末、両組織とも一網打尽にされた。パリに戻ったクルーゾーは再び勲章を受けるのだった。



クルーゾー警部とマフィアの対決を、ギャグたっぷりで描いたドタバタ・コメディ。クルーゾー宅の使用人ケイトーの活躍編です。前作のラストで消滅したはずのドレフユスですが、今作ではクルーゾーのドジに振り回されて精神病院に入院中で、前作はなかったことになっています。ストーリーは『ゴッド・ファーザー』など、1970年代に人気を博したマフィア映画のパロディを基調としています。本作の公開後、1980年に主役のピーター・セラーズが急死した為、本作がセラーズの〈生前〉に製作されたシリーズ最後の作品となってしまいました。この後、セラーズが登場する未発表シーンやカットシーンを集めて編集した追悼作『ピンク・パンサーX』が製作されます。

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『ピンク・パンサー3』 The Pink Panther Strikes Again (1976・米)
監督/ブレイク・エドワーズ
製作/ブレイク・エドワーズ
脚本/フランク・ウォルドマン
ブレイク・エドワーズ
撮影/ハリー・ワックスマン
特撮/キット・ウェスト
作詞/ドン・ブラック
音楽/ヘンリー・マンシーニ
出演/ピーター・セラーズ、コリン・ブレイクリー、レスリー=アン・ダウン、ハーバート・ロム、バート・クウォーク、レナード・ロシター、アンドレ・マレイン、カトリーヌ・シェル、バイロン・ケイン、ハワード・K・スミス、ディック・クロケット、リチャード・ヴァーノン

遂に来た最新作!
ギャグもスケールも100倍にふくれて 日本列島が笑いの洪水に沈没します


フランス国立精神病院。退院を間近に控えた元パリ警察主任警部ドレフュス(ハーバート・ロム)は浮き浮きしていた。無理もない、彼は部下のクルーゾー(ピーター・セラーズ)の頓珍漢な捜査活動ぶりに振り回されて発狂して以来、実に3年ぶりにシャバに戻れるのだ。だが、見舞いに来たクルーゾーが、ふざけて打ったクロケットのタマが、ドレフュスのひたいに命中し、彼は再び発狂してしまった。ドレフュスは病院を脱走し、行方は杳として知れなかった。
一方、クルーゾーのアパートでは、空手の弟子兼使用人の中国人ケイトーとの奇襲合戦が日々、繰り広げられていた。そんな2人を床下よりうかがうドレフュス。そこへクルーゾーにドレフュスが狂気のまま病院を脱走という電話がきた。突然、クルーゾーはノートルダムの傴僂男に変身。ドレフュスがクルーゾーを爆殺しようとしたとき、背中の風船をふくらませ過ぎて、クルーゾーは闇夜へ飛び出して行ってしまった。
その日以降、世界中の有名な凶悪犯罪者達が忽然と姿を消した。さらにイギリスの世界的科学者ファスベンダーが、娘共々誘拐される。事件にスコットランドヤードも乗り出す事になり、アレック(コリン・ブレイクリー)を中心に鳩首会議中、パリ警察よりクルーゾー主任警部を捜査のために派遣するという電話が。
ところ変わって、東欧はババリア地方の人里離れた森にある城では、今や狂気の復讐鬼と化したドレフュスの脅迫により、ファスベンダーが、世界滅亡用の〈物体消去光線砲〉を作っていた。そして世界の犯罪者達もここに集まっていた。まともな方法ではクルーゾーを殺せないと判断したドレフュスは、大物犯罪者を集めて悪の組織の編成に取り掛かり、遂に世界征服をも狙える大組織を築き上げたのだ。
ドレフュスはアメリカ大統領に、クルーゾーを抹殺せねば国連ビルを消す、と脅迫した。間もなくピンクの怪光線と共にビルは消えた。世界滅亡にあわてた各国は、それぞれ腕利きの殺し屋を送りクルーゾー暗殺をたくらむ。しかし、彼の強運はおどろくべきものであり、クルーゾーに変装して部屋に近づこうとしたドレフュスの部下を暗殺者が殺し、クルーゾー抹殺の報せが発せられた。
[ネタバレ反転]
ひょんな巡り合わせでドレフュスのアジトである城の所在をつかんだクルーゾーは、元気に対決に向かう。近隣のホテルに部屋を取ったクルーゾーは城に乗り込もうとするが、塀を越えられず何度も堀に転落。悪戦苦闘を繰り返した。その頃、クルーゾーが死んだものと信じて喜びに浸るドレフュスだったが、甘い物の食べ過ぎから歯痛に悩まされていた。それを知ったクルーゾーは医者に変装して城に乗り込み、見様見真似でドレフュスを治療するが、悪くない歯を引き抜き、正体がばれてしまう。怒り狂ったドレフュスは物体消去機でイギリス全土を消滅させようとするが、ドタバタの末に装置を壊したクルーゾーにより、〈物体消去光線〉を浴びてしまう。
ドレフュスは消滅し、城も消えた。
無事、事件を解決したクルーゾーは、今日もケイトーの奇襲を退けるのだった。




世界的規模の陰謀を能天気に解決するクルーゾー警部の活躍を描くドタバタ・コメディ。ストーリーにはダイヤモンド〈ピンク・パンサー〉は登場せず、もはやタイトルと内容がまったく関係のない作品となっています。ドレフュスを演じるハーバート・ロムの怪演が際立っており、007シリーズなど1960年代のスパイアクション映画のパロディを基調にしたドレフュス大活躍編です。その他、様々な映画や実在の政治家のパロディも入って、サイレント映画時代のコメディを再現したかのようなドタバタ活劇と、パロディに徹した娯楽大作として、シリーズ中でも人気の高い作品です。

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『ピンク・パンサー2』
The Return of the Pink Panther (1975・米)
監督/ブレイク・エドワーズ
脚本/フランク・ウォルドマン、トニー・アダムス
製作/ブレイク・エドワーズ
撮影/ジェフリー・アンスワース
音楽/ヘンリー・マンシーニ
編集/トム・プリーストリー
タイトルアニメーション/リチャード・ウィリアムス
出演/ピーター・セラーズ、クリストファー・プラマー、カトリーヌ・シェル、ハーバート・ロム、ピーター・アーン、ピーター・ジェフリー、グレゴワール・アスラン、バート・クウォーク、デヴィッド・ロッジ、グレアム・スターク、エリック・ポールマン、ヴィクター・スピネッティ、アンドレ・マレイン、マイク・グラディ

また盗まれた 世界一のダイヤ〈ピンク・パンサー〉 
そして、またまた登場── ご存知、世界一の迷警部クルーゾー!

中近東のルガシュ。世界一大きい有名なダイヤモンド〈ピンク・パンサー〉があることで有名な国立博物館は、当然のことながら防犯設備も最高で〈ピンク・パンサー〉を盗み出すことは不可能だった。ところがある夜、1つの黒い影が博物館に忍び込み、ケーブルとクロスボーを使って、あっというまに『ピンク・パンサー』をわし掴みにすると、Pの金文字を刺繍した白い手袋を残し、警備陣の虚をついていずこともなく去っていった。
一夜明けて、事の顛末を知ったルガシュの国家要人ワダフィ将軍(ピーター・ジェフリー)、国家情報局のシャーキ大佐(ピーター・アーン)が話し合った末、フランスの誇る名探偵ジャック・クルーゾー警部(ピーター・セラーズ)を呼ぶことになった。
その頃、しがないパトロール警官に降等していたクルーゾーは銀行強盗を見破れず、上司ドレフュス主任警部(ハーバート・ロム)に馘をいい渡されていたが、ルガシュの話が入ってきたのはそのときだった。クルーゾーは警部に復帰、ルガシュへと旅立つことになった。クルーゾーがアパートに帰ると、空手の名手で召使のケイトー(バート・ウォーク)が襲いかかり、部屋の中はメチャクチャだ。そこへダイナマイトが投げ入れられた。誰かがクルーゾーの命を狙っている!
負傷したケイトーを残して、クルーゾーはルガシュへ乗り込んだ。ズッコケながらも現場検証を終わったクルーゾーは、かつてヨーロッパ全域を荒らし回り4年前に引退した“怪盗ファントム”ことチャールズ・リットン卿(クリストファー・プラマー)を犯人と断定、ニースのリットン邸へとんだ。
電話職人に化けたクルーゾーがリットン邸に行くと、盗難手口に不審を抱いたリットンが真相を解明すべくルガシュに飛んでおり、応対に出たのは美貌の妻クローディーヌ(カトリーヌ・シェル)だった。クルーゾーの正体を見破ったクローディーヌは、まんまと彼を罠にはめ、スイス・アルプスの保養地グシュタートへ向かった。クルーゾーも彼女を尾行し、グシュタートへ。
一方、ルガシュでのリットン卿は小悪党ペピを脅かして暗黒街の大立者デブに近づいた。デブはリットン卿を宝石泥棒と思い込んでいて分け前にあずかろうとしており、大乱闘が始まった。難を逃れたリットン卿にシャーキ大佐が接触。リットン卿は、ルガシュ政府からダイヤの捜査を依頼された。
[ネタバレ反転]
グシュタートのパレス・ホテルでは、珍無類の七変化でクローディーヌに迫るクルーゾー。ついには〈ピンク・パンサー〉を捜すために強力吸取機を持ち出して、彼女の部屋をメチャクチャにする有様。そこへリットン卿がルガシュから戻ってきた。その後にシャーキ大佐が続いた。〈ピンク・パンサー〉を盗み出したのはクローディーヌだった。リットン卿がクローディーヌから〈ピンク・パンサー〉を受け取ると、クルーゾーがそこに踏み込む。更にそこに、ピストルを持ったシャーキ大佐が現われた。彼は〈ピンク・パンサー〉を懐に入れようとクルーゾーやリットン卿たちに銃を向ける。
あわやというとき、クルーゾーを狙った銃弾がシャーキ大佐を射ち倒した。犯人はクルーゾーのドジに悩まされ、神経衰弱状態になったドレフュスで、今までクルーゾーの命を狙っていたのも彼だった。狙撃に失敗したドレフュスは、奇声を上げて大暴れ、精神病院に収容された。事件を解決した(?)クルーゾーは主任警部に昇進。今日もケイトーの奇襲を撃退しつつ、頓珍漢な活躍を続けるのだった。




『ピンクの豹』『暗闇でドッキリ』に続く、ピーター・セラーズによる『クルーゾー警部』シリーズ第3作目。1970年代前半はエドワーズ監督とセラーズは共に不振の時期で、互いに活路を求めてのシリーズ再開でした。リットン卿の役はデイヴィッド・ニーヴンからクリストファー・プラマーに変更されています。ハーバート・ロムが演じるドレフュス署長は、前作『暗闇でドッキリ』で精神に異常をきたして大量殺人を犯してしまったはずですが、本作ではその事はなかったことに。でも、物語開始からクルーゾーのドジに悩まされ、神経衰弱状態になっていくという受難は健在です。ドタバタ・ナンセンス色が強調され、世界的にヒットしました。
クルーゾー警部
クルーゾー警部 [VHS]

『クルーゾー警部』 Inspector Clouseau (1968・米)
監督/バッド・ヨーキン
製作/ルイス・J・ラックミル
原案/ブレイク・エドワーズ、モーリス・リッチリン
脚本/トム・ウォルドマン、フランク・ウォルドマン
撮影/アーサー・イベットソン
音楽/ケン・ソーン
出演/アラン・アーキン、フランク・フィンレイ、デリア・ボッカルド、パトリック・カーギル、ベリル・リード、バリー・フォスター

いつもドジで間抜けなクルーゾー警部がまたしても、銀行強奪事件を捜査する事に。
海を渡ったイギリスでドタバタ・ズッコケ大活躍!


雨の空港に到着したクルーゾー警部(アラン・アーキン)は機内で靴を脱いだまま降り立ってしまい、ひと騒ぎ。スコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)が連続する列車強盗事件解決のために彼を招き、ウィーバー(フランク・フィンレイ)とショックリーが出迎えるが、クルーゾーはあくまで観光客のふりをすると主張。税関で所持している銃と手榴弾が見つかって連行されてしまう。
クルーゾーを呼んだのは首相の要望だった。警察は列車強盗一味のうち12人を逮捕していた。総監は署内にスパイがいる可能性があるので誰も信じるなという。クルーゾーは逮捕された犯人の一人アディソン・スティール(バリー・フォスター)に面会する。スティールは「ジョニー・レインボウに会え」と言う。その直後、スティールはクルーゾーに麻酔薬をかがせ、ダスターシュートから脱獄してしまう。
クルーゾーは発炎筒、レーザー光線ライター、シガレットケース型受信機、ベルトのバックルに仕込んだミニ・ミサイルなどの支給を受ける。ウィーバーに夕食に招かれたクルーゾーは、助手をする美人の刑事リサ・モレル(デリア・ボッカルド)を紹介される。ウィーバー夫人はスコットランド祭りがあるといってクルーゾーたちを無理矢理連れ出す。
会場にはクルーゾーを狙うフレンチーの姿もあった。クルーゾーがラッキー賞に当たって喜んだはずみにミニ・ミサイルが暴発、銃を構えたフレンチーを倒す。ウィーバーは検死、リサは急用で出てしまい夫人と二人きりになったクルーゾー。色目を使って迫ってくる夫人にクルーゾーが退散しようとすると夫人は足にしがみつく。幸い総監から迎えが来たのでおばさんの魔手を逃れることができた。クルーゾーは総監の葉巻に火を点けようとして発炎筒をたいてしまい、総監が大切にしていたウィスキーで消す。総監は激怒するが、クルーゾーはどこ吹く風。口笛を吹きながら去っていく。
夜、ドライブしていたクルーゾーは車が故障して困っていた女性をひろう。女は伯父が経営するという旅館に彼を誘い、黒い下着姿で誘惑する。すっかりその気になったクルーゾーは写真を撮られまくる。よそ見した間に女が入れ変っても気にせずいちゃつく。睡眠薬で眠らされて顔型まで取られてしまった。
次の任務はフレンチー葬儀の張り込み。受信機が壊れて大きな音を出してしまい、クルーゾーは敵の仲間に見つかってしまう。追われたクルーゾーをリサがに救出。彼女の正体は国際警察の警部補だったのだ。
クルーゾーとリサは敵の隠れ家を盗聴。そこにはスティールもいる。だが、クルーゾーに聞こえているのはテレビの西部劇のセリフだった。隠れ家にクルーゾー警部が入ってくる。色めき立つ悪党ども。だが、それはゴムマスクをかぶった刑務所長の息子。彼こそがボスであるジョニー・レインボウなのであった。ジョニーはスイスの大銀行13行を同時に襲う計画をたてていた。全員にマスクをつけさせ、クルーゾーに罪をきせようというのだ。
ウィーバーは組織の手下二人をクルーゾーの銃で射殺。ポケットにチューリッヒ行きの切符を入れる。これはクルーゾーをチューリッヒに行かせるための罠。ウィーバーも組織の一員だった。ウィーバーはクルーゾーを列車から突き落とし、ゴムマスクをかぶって入れ替わった。ニセクルーゾーは強盗から守るためとだまして各銀行の金を装甲車に積み込ませたうえ、別のトラックに積み替えてしまう。そのころ一味は札束を工場に持ち込みチョコレートの包装をしていた。盗んだ金をスイスチョコレートとして海外に持ち出そうというのだ。
[ネタバレ反転]
ようやく到着したクルーゾーは、容疑者として逮捕された。買収されて一味に協力したチョコレート工場の守衛が金をネコババしたことから捕まり、ウィーバーの正体もばれてしまう。ゴムマスクをかぶったウィーバーと本物のクルーザーが対決。ウィーバーは守衛にブロンズ像で殴られて死ぬ。クルーゾーが札束がチョコに偽装されたことを公表したため世界中でチョコの奪い合いが発生。
スティールを見つけたクルーゾーは車で追跡。スティールの車は水陸両用。追って海に入ったクルーゾーの車は沈んでしまう。浮かんだところをクルーゾーは敵に捕まった。彼がジョニー一味の船に連れ込まれると、リサも捕らえられていた。クルーゾーはライターのレーザー光線で船底に穴を開けてしまう。沈み行く船から、ジョニーやスティールは水陸両用車で脱出。海面を漂うクルーゾーとリサは警察の船に救出された。犯人逮捕にはいたらなかったが、見事、事件を解決。リサと再会を約束してクルーゾーはフランス行きの旅客機に乗り込む。なんと隣りにはウィーバー夫人が座っていた。またしても迫られたクルーゾーはパラシュートで脱出するのだった。




「ピンクの豹」のクルーゾー警部が活躍するミステリ・コメディ。ピーター・セラーズに換わり、アラン・アーキンがクルーゾー警部を演じています。トボけた味は出してはいるものの、コメディ俳優ではないアラン・アーキンでは印象が弱い感じです。演技派の実力でソツなくこなしているけど、セラーズのテンションは再現不能ということか、無表情でオバカをやったりと、ちょっとクールでスカしたクルーゾーですね。とはいえ充分に笑えてミステリ・タッチ、巧みなサスペンスの盛り上げで満足できる作品です。

※VTR廃盤/未DVD化

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『暗闇でドッキリ』 A Shot in the Dark (1964・米)
監督/ブレイク・エドワーズ
脚本/ブレイク・エドワーズ、ウィリアム・ピーター・ブラッティ
原作/ハリー・カーニッツ、マルセル・アシャール
製作/ブレイク・エドワーズ
音楽/ヘンリー・マンシーニ
撮影/クリストファー・チャリス
編集/ラルフ・E・ウィンタース、バート・ベイツ
出演/ピーター・セラーズ、エルケ・ソマー、ジョージ・サンダース、ハーバート・ロム、トレイシー・リード、グレアム・スターク、モイラ・レッドモンド、ヴァンダ・ゴッドセル、モーリス・カウフマン、アン・リン、デヴィッド・ロッジ、アンドレ・マレイン、マーティン・ベンソン、バート・クウォーク、レジナルド・ベックウィズ、ダグラス・ウィルマー、ブライアン・フォーブス

真犯人は美女なのか!? クルーゾー警部が連続殺人事件で大活躍!

パリ警視庁のクルーゾー警部(ピーター・セラーズ)は、ソコツ者で第六感のみが頼りの自信家。
大富豪バロン(ジョージ・サンダース)邸で使用人の射殺事件が起こる。メイドのマリア(エルケ・ソマー)が殺人を犯したというのだが、警部は彼女が真犯人ではないと断定した。殺人犯にしては美し過ぎる、真犯人を庇っているに違いない、と推理したのだ。ドレフュス署長(ハーバート・ロム)はマリアを逮捕したが、警部は彼女を釈放した。彼女が庇っている犯人のところに行くに違いない。尾行すべきだ、と。ところが警部のちょっとしたすきに、バロン邸の庭師が殺され、側にマリアが血に染まった木鋏を持って屍体を見下ろしていた。彼女は再び監獄へ。
クルーゾー警部はまたも彼女を釈放した。独自の調査に邁進するクルーゾーはマリアを泳がせて真犯人を探ろうとするが様々な失態を繰り返す。警部の部下エルキュール(グラハム・スターク)はマリアの尾行をしていたが、彼女があるキャンプに入ったことを察知、連絡をうけた警部は急行した。ところが、そこはヌーディスト・クラブ。2人がやっと会ったとき、マリアのそばで、バロン家のメイド、ジュジュが死んでいた。連絡をうけたドレフュス署長が、キャンプに捜索にやって来た。クルーゾー警部は、マリアと共にヌーディスト・キャンプから裸で逃走するという騒動を引き起こしてしまう。クルーゾーの奇行に悩まされるドレフュスは、遂には神経衰弱に陥っていく。
署長がバロン邸を訪ねると、執事長の死体が待っていた。警部はまたもマリアを釈放し、犯人をおびき出すために2人で遊び歩いた。そして遊び歩く先々で、狙われたクルーゾー警部の代わりに8人の人間が殺された。
翌日、半狂乱のドレフュスに叱責されたクルーゾーだが、事件に決着を付けるべく、エルキュールを伴い、真犯人に罠を仕掛ける為、ある計略を持ってバロン邸に乗り込む。バロン邸の広間に運転手、執事、2人のメイドたちが集められた。すべての人が何かを隠している。やがて、一同は蜂の巣をつついたようにお互いが相手の罪を暴きだした。突然、エルキュールの手で広間の灯火が消され、再びついた時には、警部とマリアしか残っていなかった。
[ネタバレ反転]
邸の外ではドレフュス署長がクルーゾー警部の車にダイナマイトを仕かけ、トンチンカンで面倒ばかり惹き起こす部下であるクルーゾー警部を抹殺しようとしていた。ところが、邸からとび出して来た6人の容疑者は警部の車に乗って逃げ出し、署長が愕然として止めようとしたが遅く、車は爆発してしまった。容疑者は全員死んで、事件はおしまいということに。メデタシ、メデタシ……?



『ピンクの豹』で準主役として登場したクルーゾー警部が主人公に昇格した、記念すべきスリラー・コメディ映画。クルーゾーの言動に悩まされ、精神に異常をきたすドレフュスと、クルーゾー宅の使用人で空手の弟子、いつでも奇襲を許可されているケイトーの2大キャラが固まり、シリーズのスタイルが確立した作品です。本作は、元々は本格ミステリの筋立ての戯曲で、主役をクルーゾー警部に改変。そのため他の『ピンク・パンサー』シリーズとは、毛色が変わっています。残念ながらエドワーズ監督と主役セラーズの関係は良好でなく、次作『ピンク・パンサー2』までは、11年の期間が空いてしまいます。

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『ピンクの豹』 The Pink Panther (1963・米)
監督/ブレイク・エドワーズ
脚本/モーリス・リッチマン、ブレイク・エドワーズ
製作/マーティン・ジュロー
撮影/フィリップ・ラスロップ
音楽/ヘンリー・マンシーニ
衣装/イヴ・サン=ローラン
出演/クラウディア・カルディナーレ、デイヴィッド・ニーヴン、ピーター・セラーズ、キャプシーヌ、ロバート・ワグナー、フラン・ジェフリーズ、ブレンダ・デ・バンジー、コリン・ゴードン、ジェームズ・ランフィアー

世界最大のダイヤを追え!
パリ市警が誇る世界一のズッコケ警部クルーゾーが
ヨーロッパ中を混乱の渦に叩き込んで怪盗ファントムを追う!


ドーラ姫(クラウディア・カルディナーレ)は形見である国宝の“ピンク・パンサー”という銘の貴宝を肌に、革命から逃れヨーロッパへ亡命した。その頃、ヨーロッパ各都市は宝石泥棒“まぼろし”の横行にほとほと手を焼いていた。一方パリのジャック・クルーゾー警部(ピーター・セラーズ)は、この事件解決のカギは“怪盗まぼろし”の手先と思われる女の逮捕にあるとにらんでいたが、彼の妻シモーヌ(キャプシーヌ)も同意見だった。
アルプスのスキーの殿堂コルティーナ・ダンペッツォの恒例の競技大会の選手の中にチャールズ・リットン卿=“怪盗まぼろし”(デイヴィッド・ニーヴン)の顔があった。クルーゾー警部夫妻がロッジにやって来たが、妻のシモーヌは夫の留守を見計って隣合わせのチャールズ卿の部屋に入り、愛のシーンを展開させた。実はシモーヌはリットン卿の愛人で、クルーゾー警部の捜査方針はリットンに筒抜けであった。スキー場で知り合ったドーラ姫とリットン卿達が食事をしているとき、卿の従弟ジョージ(ロバート・ワグナー)が思いがけず現れた。叔父が“怪盗まぼろし”である事も、シモーヌが叔父の愛人である事も知らないジョージはシモーヌに夢中になる。
プレイボーイのリットン卿は、ドーラ姫と宝石を手に入れようとヤッ気になった。一方、姫の持つ高価な宝石のこと、卿のおつきのアルトフがリットン卿の雇人と同一人だということを聞いたクルーゾー警部は、リットン卿を“怪盗まぼろし”として逮捕したが証拠がなく、シモーヌまでが卿を弁護し、結局失敗に終わった。だが、クルーゾー警部はリットン卿が“怪盗まぼろし”であると確信する。
舞台はローマへ。ドーラの別荘のパーティーの日、リットン卿は金庫破りを実行に移した。が、存在を気にはしていたジョージが反対側から秘密作戦に参加していた。張り込みのクルーゾー警部はナンなくこれを捕らえた。シモーヌはドーラ姫を訪ね、リットンらを救うよう懇願する。リットンへの思いを断ち難いドーラ姫は、シモーヌに何事か提案をする。
[ネタバレ反転]
裁判の日、クルーゾー警部は自分の妻とドーラ姫が仕組んだ芝居にひっかかり、彼が真犯人にされてしまった。彼のポケットから宝石が転がり落ちたのだ。
一方、リットンとジョージ無実となって釈放された。リットンがファントムとして活動を再開すればクルーゾー警部の無実は証明される。それまでしばらくは囚われの身となるクルーゾーは最初は必死に無実を主張した。ところが、留置所の中で市民たちがおくる“まぼろし”への讚辞に気を良くし、警部は自分の吹く大ボラに得意気。出所した当の2人はシモーヌとドーラともども南アフリカへロマンス旅行へ。
リットン卿曰く「心配するな。向こうへ着いてコトの次第はイタリア警察に報告するから」




名匠ブレイク・エドワーズ監督による、5大スター競演のロマンティック・コメディ。デヴィッド・ニーヴン、ロバート・ワグナー、キャプシーヌ、クラウディア・カルディナーレと、ピーター・セラーズ以外は美男美女が勢揃いです。白銀のスキーリゾートから文化の都ローマへと舞台を移しながら、再三のパーティーシーンも華やかに物語が展開し、コメディリリーフを担当するセラーズの登場シーンでは、ドタバタ喜劇の要素が強くなります。実は当初、クルーゾー警部にはピーター・ユスティノフ、シモーヌにはエヴァ・ガードナーが予定されていましたが、両者の出演キャンセルによりセラーズとキャプシーヌが起用されました。急遽代役としてセラーズに声がかかりましたが、偶然が生涯の当たり役をもたらしたのですね。『ピンク・パンサー2』以降の完全ドタバタと違い、上品な艶笑コメディとなっていいて、この雰囲気はドタバタ・コメディ色を更に強くしながらも、続く2作目『暗闇でドッキリ』まで続きます。

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『七年目の浮気』 The Seven Year Itch (1955・米)
監督/ビリー・ワイルダー
脚本/ビリー・ワイルダー、ジョージ・アクセルロッド
原作/ジョージ・アクセルロッド
製作/ビリー・ワイルダー、チャールズ・K・フェルドマン
音楽/アルフレッド・ニューマン
撮影/ミルトン・クラスナー
編集/ヒュー・S・ファウラー
出演/マリリン・モンロー、トム・イーウェル、イヴリン・キース、ソニー・タフツ、オスカー・ホモルカ、マルグリット・チャップマン

モンローの白いドレスが舞い上がる! ワイルダー作品の大ヒット・コメディ!

リチャード・シャーマン(トム・イーウェル)はニューヨークにある出版社の編集者。中年に近い恐妻家の男だが、バカンスに出かける妻ヘレン(イヴリン・キース)と息子のリッキー(ブッチ・バーナード)を飛行場で見送り、アパートに戻った。ところが彼の部屋の1階上には、部屋主のバカンス旅行の留守期間だけ住みこんだテレビに出演している娘(マリリン・モンロー)がいた。その悩ましさを印象づけられたシャーマンは落ちつきをなくし、止むなく出版予定の精神病医ブルベイカー博士の原稿を読み始めた。やがてシャーマンは、自分が女たらしになる妄想の糸をたぐり出し、女秘書モリスから妻の女友達エレンまで、さまざまな女たちに誘惑される想像にふける。と、そこへ妻から長距離電話が。ヘレンは、旧友の作家トム・マッケンジーに会ったと言う。シャーマンの心はおだやかでなくなり、ふとしたきっかけで階上の娘を自室に招くが、現実の世界は妄想のようにはうまく運ばず、彼はことごとにヘマをする。翌朝、出社したシャーマンがブルベイカー博士の原稿を読むと、結婚7年目の男の浮気心を「7年越しのムズムズ」と説明している。自分もちょうど結婚7年目なのでいたく良心を責められるシャーマンだが、又もや妄想が始まる。たまりかねて妻に電話をかけると、マッケンジーとドライヴに出かけたという。
[ネタバレ反転]
アパートに戻ったシャーマンは、階上の娘をさそって映画を観に行く。自分の部屋はクーラーがないので暑くて眠れない、という娘を自分たちの寝室に寝かせ、シャーマンは居間で一夜を明かす。翌朝、又もやノイローゼ的妄想を始めたシャーマンに、娘は昨夜のお礼の接吻をする。そこへマッケンジーが突然訪ねてきた。シャーマンは、ヘレンが離婚する意志を伝えにやって来たと誤解し、トムを殴り倒してヘレンの元へ飛んでゆくのだった。



才人ビリー・ワオルダーの、洒落た都会派艶笑コメディです。モンローは無邪気なお色気を発散しまくり、可愛らしさと悩ましさを醸し出す好人物像を演じ、その魅力全開です。ですが実際の撮影時はモンローの精神状態が不安定で、台詞を覚えていなかったり忘れることがしばしばあったため、40回撮り直さなければならないこともあったそうです。映画で使用されたモンローの白いドレスは、2011年にカリフォルニア州でオークションに出品され、約3億7,000万円で落札されています。

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『百万長者と結婚する方法』 How to Marry a Millionaire (1953・米)
監督/ジーン・ネグレスコ
脚本/ナナリー・ジョンソン
原作/ゾーイ・エイキンス、デイル・ユーンソン、キャサリン・アルバート
製作/ナナリー・ジョンソン
音楽/アルフレッド・ニューマン
撮影/ジョゼフ・マクドナルド
編集/ルイス・R・レフラー
出演/ベティ・グレイブル、マリリン・モンロー、ローレン・バコール、デヴィッド・ウェイン、ロリー・カルホーン、キャメロン・ミッチェル、アレックス・ダーシー、フレッド・クラーク、ウィリアム・パウエル

マリリン・モンロー、ローレン・バコール、ベティ・グレイブル――
三大美人女優競演のロマンチック・コメディ!


シャッツィ(ローレン・バコール)、ポーラ(リリン・モンロー)、ロコ(ベティ・グレイブル)の3人はニューヨークのモデル。幸せになるには金持ちと結婚せねばならぬと考 え、百万長者を射とめるために最高級のアパート暮しをはじめた。3人の前に最初にあらわれたのは、ロコが連れて来たトム(キャメロン・ミッチェル)という青年であったが、 シャッツィはトムのみすぼらしい服装を見て、忽ち追いかえしてしまった。 だがトムは実は千万長者であったのだ。彼はこりずにシャッツィを誘いに来るが、 彼女はトムを相手にしなかった。ある日、ロコは五十男の大金持J・D・ハンリイ(ウィリアム・パウエル)を連れて来た。ハンリイはシャッツィがお気に召し、ロコも中年の大金持ちブルースターを、ポーラもJ・スチュアート・メリル(アレックス・ダーシー)という金持ちを見つけた。 ロコは、ブルースターに田舎の別荘へ招かれ、そこでイーベン・ブルースター(ロリー・カルホーン)という貧乏だが男前の森林警備隊員に会い、すっかり惚れこんで結婚した。 ローラは、アパートの持主フレディ(デヴィッド・ウェイン)と知り合った。一方シャッツィはお目当てのハンリイが自分の齡を考えて身をひいてしまったので落胆し、仕方なくトムとつきあい出した。彼女はトムに金を目当ての結婚がしたいと正直にうちあけたが、にも拘わらずトムに惹かれるようになった。そこへ諦めきれないハンリイが再びシャッツィに求婚しに到り、彼女も承諾を与えた。
[ネタバレ反転]
ポーラはメリルの母親に会いに行くためアトランティック・シティ行の飛行機に乗るつもりだったが、極度に近眼の彼女は飛行機を間違え、カンサス・シティ行に乗ってしまった。その機にはフレディが乗っており彼もまた極度の近眼だったので、ポーラと忽ち意気投合した。シャッツィは愈々ハンリイと結婚する日になって、彼にトムを愛していることをうちあけた。トムとシャッツィの結婚祝いには、ロコとイーベン、ポーラとフレディの2組の夫婦も加わったが、その席ではじめてトムが千万長者であることがわかって、3人の女はびっくり仰天した。



20世紀FOXのシネスコ映画第2弾(第1弾は『聖衣』)。人生は金こそ全てと、最高級アパートに引っ越して金持ち男を見つけようとする3人のモデルたちを主人公に、恋の駆け引きが大画面いっぱいに展開されるラブ・コメディです。マリリン・モンロー、ローレン・バコール、ベティ・グレイブルといった豪華な女優たちの競演が楽しめます。主役格はローレン・バコールですが、ド近眼のコメディエンヌぶりを発揮するモンローが素晴らしい。モンローは結構な才人で努力家だったのですが、頭の軽いセックスシンボルとしか見てくれない世間に絶望し、酒と薬に溺れてやがて最期を遂げました。この映画では魅力をたっぷり披露してくれています。ハートフルで楽しいラブコメディ、今見ても十分笑えて楽しめます。

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『ドク・ハリウッド』
Doc Hollywood (1991・米)
監督/マイケル・ケイトン=ジョーンズ
脚本/ジェフリー・プライス、ピーター・S・シーマン、ダニエル・パイン
原作/ニール・シュルマン
製作/スーザン・ソルト、デボラ・D・ジョンソン
製作総指揮/マーク・マーソン
音楽/カーター・バーウェル
撮影/マイケル・ケイトン=ジョーンズ、マイケル・チャップマン
編集/プリシラ・ネッド・フレンドリー
出演/マイケル・J・フォックス、ジュリア・ワーナー、ブリジット・フォンダ、ウディ・ハレルソン、バーナード・ヒューズ、デヴィッド・オグデン・スタイアーズ、アイダ・バード、メル・ウィンクラー、ロバーツ・ブロッサム、フランシス・スターンハーゲン、ジョージ・ハミルトン

マイケル・J・フォックス主演。事故は、ホントの恋の処方薬!?

若い外科医ベン・ストーン(マイケル・J・フォックス)は、ワシントンDCの病院でERに勤務していた。ベンは薄給で激務なERを辞め、華やかなビバリーヒルズで高収入の美容整形外科医になることを決意。面接を受けるため、ポルシェで西海岸に向かう。だが途中で道に迷い、南部の小さな田舎町グレイディで塀を壊してしまう。事故の代償として、医者不足で悩んでいた町の病院で裁判官に32時間の医療奉仕を命じられる。期間が終わっても届かない車の部品を待ちながらの、診療を続ける日々。ルー(ジュリー・ワーナー)やナンシー(ブリジット・フォンダ)を始めとする気の良い町民たちと触れ合い、ベンは本当に大切なものに目覚めていく。



名作『メンフィス・ベル』のマイケル・ケイトン・ジョーンズ監督作品。コメディ映画にも手腕を発揮しています。ほのぼのとした笑いを随所にちりばめて、軽薄な若者の成長を描いています。主演のマイケル・J・フォックスは「再会の街」や「カジュアリティーズ」などの汚れ役に挑戦した後で、演技が磨かれた印象があります。安心して見られるヒューマン・コメディです。

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『カーリー・スー』 Curly Sue (1991年・米)
監督/ジョン・ヒューズ
脚本/ジョン・ヒューズ
製作総指揮/ターキン・ゴッチ
製作/ジョン・ヒューズ
撮影/ジェフリー・L・キンボール
美術/ダグ・クレイナー
音楽/ジョルジュ・ドルリュー
編集/ペック・プライアー、ハーヴィー・ローゼンス
出演/ジェームズ・ベルーシ、ケリー・リンチ、アリサン・ポーター、 ジョン・ゲッツ、 フレッド・ダルトン・トンプソン、キャメロン・ソア、ジョン・アシュトン、スティーヴン・カレル、バーバラ・ターバック

世界で一番、ちっちゃなサギ師。
ジョン・ヒューズが贈るハートウォーミング・コメディ!


ホームレスの少女カーリー・スー(アリサン・ポーター)とその保護者のビル・ダンサー(ジェームズ・ベルーシ)。2人は今日も当たり屋稼業に大忙し。今日の獲物はエリート女性弁護士グレイ・アリソン(ケリー・リンチ)。まんまとカモにされた彼女は二人にご馳走するハメに。ところがその数日後、グレイがビルを本当にハネちゃった! こうして始まった奇妙な3人の関係は一体どうなるの!?



『ホーム・アローン』『ナショナル・ランプーン』のジョン・ヒューズと、若くしてこの世を去った天才コメディアン ジョン・ベルーシの弟ジェームズ・ベルーシが放つ、笑いあり、涙ありのハートウォーミング・コメディ! 子役のアリサン・ポーターの演技の上手さは、驚異的です。展開はかなりベタですが、安心して観られる定番ファミリーコメディです。

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『アダム・サンドラーはビリー・マジソン/一日一善』 Billy Madison (1995・米)
監督/タムラ・デイヴィス
製作/ロバート・シモンズ
製作総指揮/フィッチ・キャディ
脚本/ティム・ハーリヒー、アダム・サンドラー
撮影/ヴィクター・ハマー
音楽/ランディ・エデルマン
出演/アダム・サンドラー、ダーレン・マクギャヴィン、ブリジット・ウィルソン、ブラッドリー・ウィットフォード、ジョシュ・モステル、ノーム・マクドナルド、マーク・ベルツマン、ラリー・ハンキン、テレサ・メリット、マーク・ドネイト

御曹司は飲んだくれのダメ人間、そんな息子にパパは会社を譲れるの?

ホテル王マジソンの一人息子ビリー・マジソン(アダム・サンドラー)は、金持ち家庭で過保護に育てられた。家業を継ぐための条件として2週間の期限内で小学校1年から高校3年までやりなおせと父親から命じられる。もし約束が破られた時は、ホテルの跡取りはビリーからマネージャーの手に移ってしまう。
いじめっ子でいたずらっ子、遊んでばかりで知識も教養もないビリーだが、最初は嫌々だった学校に馴染みはじめ、過去のいじめなどを反省していく……。



ベッタベタのアホバカ・アクタレ主人公だけど、実はちょっぴり誰も気づかない良いところもあるんだね展開のお下品バカ・ギャグ映画です。あまりの定番さに脱力と乾いた笑いがこみ上げますが、妙に嫌いになれない……これって麻薬? 要所要所で奇妙な演技を魅せる、カメオ出演のスティーブ・ブシェミの演技が絶品! これだけのために観てもOKです。

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『ウェディング・シンガー』 The Wedding Singer (1998・米)
監督/フランク・コラチ
脚本/ティム・ハーリヒー
製作/ロバート・シモンズ、ジャック・ジャラプート
製作総指揮/サンディ・ヴェルニック、ブラッド・グレイ
音楽/テディ・カステルッチ
撮影/ティム・サーステッド
編集/トム・ルイス
出演/アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア、クリスティン・テイラー、アレン・コヴァート、マシュー・グレイヴ、アンジェラ・フェザーストーン、エレン・アルベルティーニ・ダウ、アレクシス・アークエット、ビリー・アイドル、スティーヴ・ブシェミ

傷心の結婚式歌手とマリッジ・ブルーのウェイトレスの恋の行方を描くラブコメディ。

結婚式を盛り上げるウエディング・シンガーとして働くロビー・ハート(アダム・サンドラー)は、自分自身も恋人リンダ(アンジェラ・フェザーストーン)との結婚を控え、幸せな日々を送っていた。ところが結婚式の当日、牧師の前で待つロビーの元にリンダは現れず、結婚式は中止になってしまう。リンダは、夢を諦めたウエディング・シンガーではなく、ミュージシャンとして自分のバンドで活動していた頃のロビーを愛していると告げ、去ってしまう。
すっかり落ち込んだロビーは自暴自棄になり、仕事中もトラブルを起こす始末。そんな時にウェイトレスのジュリア(ドリュー・バリモア)に力づけられ、彼女自身の結婚式の準備を手伝うようになり、少しずつお互いに惹かれるようになる。ジュリアの結婚が近づくが、ロビーは思いを伝えることはできなかった。ジュリアとフィアンセが結婚式のためラスベガスに旅立った日、ロビーは、ジュリアのフィアンセであるグレンが平気で浮気をするようなプレイボーイだと知る。
[ネタバレ反転]
ロビーは二人の乗った飛行機に飛び乗り、ミュージシャンのビリー・アイドル(本人)や居合わせた乗客たちの応援を受け、自分の思いを歌に託してジュリアに伝える。ようやく自分が本当に愛しているのが誰かを知ったジュリアは、ロビーの胸に飛び込んだ。



ドリュー・バリモアが超絶キュート。アダム・サンドラーには珍しい(?)爽やかなラブ・コメディーです。80年代のちょっとレトロな雰囲気とヒットソング、王道なすれ違いコメディがぴったりマッチしています。見終わって、幸せな気分になれる映画です。あ、ノンクレジット出演のスティーブ・ブシェミに気をつけて。ツボりますよ。

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『サボテン・ブラザース』 ¡Three Amigos! (1986・米)
監督/ジョン・ランディス
脚本/ローン・マイケルズ、ランディ・ニューマン、スティーヴ・マーティン
製作/ローン・マイケルズ、ジョージ・フォルシー・Jr
製作総指揮/スティーヴ・マーティン
音楽/エルマー・バーンスタイン
撮影/ロナルド・W・ブラウン
編集/マルコム・キャンベル
出演/スティーヴ・マーティン、チェビー・チェイス、マーティン・ショート、パトリス・マルティネス 、アルフォンソ・アラウ、カイ・ウルフ、ジョー・マンテーニャ、ジョン・ロヴィッツ

それいけ、スリー・アミーゴ。盗賊退治へ、いざ出発!

サイレント映画全盛の時代であった1916年、ハリウッドでは西部劇のヒーロー「スリーアミーゴス(吹き替え名:サボテン・ブラザーズ)」役の俳優3人組が映画会社に対して給料の増額を求めたところ、スタジオの社長によってクビにされた。同じ頃、エル・アポ率いる盗賊集団に襲われているメキシコの小さな村では用心棒を募るため、村長の娘カルメンを町へ送り出した。彼女は町で西部劇映画『スリーアミーゴス』シリーズの一本を見て実在の英雄の活躍を記録した映像と勘違いし、ハリウッドに住むスリーアミーゴスへの救いを求める電報を打った。
この電報を受け取った3人は、カルメンが電報代を満額払えず内容が大幅に省略されてしまったため、エル・アポを共演者とする映画の撮影のためメキシコへ来てほしいという招待状と勘違いしてしまった。3人は衣裳を映画会社の倉庫から奪ってメキシコに赴く。意気揚々と村に着いた3人は、武装した本物の危険な悪党に立ち向かうことになるのだった。



馬鹿馬鹿しくも痛快な、典型的なオバカ映画です。ベタベタなアメリカン・ギャグを連発する間にさらりと泣かせる手腕は、さすがバカ映画界の帝王ジョン・ランディス監督。最初から最後までカラッと明るく、楽しい気分にひたれる最高のコメディ映画です。

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『大逆転』 Trading Places (1983年・米)
監督/ジョン・ランディス
脚本/ティモシー・ハリス、ハーシェル・ワイングロッド
製作/アーロン・ルッソ
製作総指揮/ジョージ・フォルシー・Jr
音楽/エルマー・バーンスタイン
撮影/ロバート・ペインター
編集/マルコム・キャンベル
出演/ダン・エイクロイド、エディ・マーフィ 、ジェイミー・リー・カーティス、デンホルム・エリオット、ラルフ・ベラミー 、ドン・アメチー、ポール・グリーソン、クリスティン・ホルビー、ジェームズ・ベルーシ、アルフレッド・ドレイク、ボー・ディドリー、フランク・オズ、アル・フランケン、トム・デイヴィス、B・コンスタンス・バリー、フィリップ・ボスコ、ジャンカルロ・エスポジート、エイヴォン・ロング、ロバート・カーティス=ブラウン、ニコラス・ゲスト

「人間、出世する要因は、血統か環境か」と賭けをした商品先物会社を経営するデューク兄弟。社内で指折りのエリートのウィンソープ(ダン・エイクロイド)と、ホームレスのバレンタイン(エディ・マーフィ)の立場をすり替えてどういった結果になるかと、1ドルで賭ける事にした。
ウィンソープは会社をクビになり、婚約者に捨てられ家も失い、娼婦のオフェーリア(ジェイミー・リー・カーティス)の家に転がり込む。一方バレンタインは拘置所に入っていた所をデューク兄弟に保釈金を払ってもらい、会社に入社してウィンソープの後釜に就いた。ウィンソープは全てを失って酒におぼれ、バレンタインは独特の相場観で会社で活躍した。
しかし、バレンタインはクリスマスパーティーの夜にデューク兄弟の計画を知り、ウィンソープにそのからくりを教えた。すべてを知ったウィンソープ は復讐を開始する。



ジョン・ランディスお得意のハチャメチャ・ギャグ・コメディ。社会風刺をちりばめつつ、金持ちの道楽の為に振り回される一人の金持ちと一人の乞食を面白おかしく描いています。この頃はまだ売り出し中のエディ・マーフィが一生懸命がんばっていて、主演のダン・エイクロイドを喰う勢いです。
紹介した作品は、GEOでレンタルできます。
紹介した作品は、TSUTAYAでレンタルできます。
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